中華料理「水新菜館」 (ミズシンサイカン)
最寄駅は浅草橋。東口を出て、国道6号線の「柳橋二丁目」交差点角になります。
某日はグルメな飯友さんのお声がけにより4名で日式中華の会食。
外観は変哲もない昔からの中華屋さんというイメージですが、予約名を告げ入店すると、
厨房前のカウンター席とテーブル席でレイアウトされた店内は満員御礼状態。
この活気づくフロアで異彩を放つのが蝶ネクタイが似合う笑顔の素敵なおじさん。
友人の話では彼が当店の名物店主なのだという。
厨房には男性コックさんが3名、フロアには女性店員さんもいるけれど、やはり店主の
存在感が大きく、他のお客様のテーブル同様、いろいろとアドバイスをもらえそうだ。
テーブル・セッティング:箸、使い捨て紙おしぼり
テーブルクロス:なし
卓上調味料:有り(醤油、酢、辣油、ブラックペッパー)
その他:爪楊枝、メニュー
少し遅れるという友人を待つ間に瓶ビールを注文。ザーサイがお供で登場。
参加メンバーの中には、お近くの方もいて、ランチにはよくお邪魔しているとのこと。
心強い飯友を得て、手始めのリクエストは、焼餃子、焼売。
ほかは、店主のおすすめで数品とドリンクもワインという流れに。
ここで、新鮮な驚きを覚えたのが、日式中華とワインのマリアージュを愉しむスタイル。
だって、冷蔵庫から値段を見て、勝手に取り出す大衆仕様ではないんだもの。
周りを見ているとホスピタリティ溢れる店主により、日式中華に合わせたワインが紹介され、
それが各卓へ飛ぶように売れているのです。
もしも、勧められたワインが5,000円超えだったら、どうしましょう。と小心で庶民な自分。
でも、大丈夫。ちゃんと2500円~から提案をもらえましたよ。
鍋貼餃子(焼餃子)
餃子と焼売は人数に合わせ(焼餃子は1人2個)作ってもらいましたから、
通常時とお値段は違うかも。そのため省略させていただきます。
からりとした焼き目が美しい焼餃子は小ぶりサイズ。肉餡は柔らかくとろけるように甘い。
蒸し鶏と枝豆の和え物@1,470
【おすすめ料理1】
枝豆で季節感を盛り込んだ冷菜。
醤油をベースとしたタレで和え、鶏肉はむっちりとして肉の味が濃く、キャベツの歯触りが
アクセントに働き、また味の調和を成しています。
(ノブロー) 焼餃子は、最近のトレンド?酢と胡椒の、さっぱりダレ作ってみたけんど、
そこまで肉餡が濃くねえから、普通に醤油や辣油でもOKだで。
焼売
黄色い皮の広東風焼売は蒸したて熱々。
小皿にはカラシがセット。
肉の手切り感が凄い。ダイナミックな歯応えで肉々しく、旨みもたっぷり。
この力強さ、自分好みの焼売です。マジうま。
飯友さんとスパークリングワインを撮影していると、自分も撮ってと積極的なポージング。
エンターテイメント性の高い店主は笑顔が優しくて、とってもラブリー。
お客様からの愛されっぷりもミラクルで半端ないのです。私もファンになっちゃいました。
肉巻き@840
【おすすめ料理2】
千切りキャベツの両サイドにはトマトケチャップと塩胡椒を配置。
湯葉巻きミンチ肉の揚げ物。心安い美味しさで、お話では店主も大好きなんですって。
小籠包
私達からのリクエスト。食べ方のレクチャーを受けられます。
まず事前に到着した細切り生姜の入った小皿へ、小籠包のタレを準備。
醤油1に対し、酢を2~3注ぎ込みます。
箸で突き刺し、タレをセットした小皿へON。当店ではこの小皿がレンゲ代わりなのです。
15秒後、生姜をのせて、箸でつまみ小籠包の下部分の皮を噛みスープをごくり。
肉主体の餡は、瞬間にとろけるタイプではないけれど、堅実な美味さで、
私の感想でですが、「新亜飯店」さんの小籠包。あのイメージに似ていました。
泡の次は白。街場の日式中華と侮るなかれ!
グラスも、ワインに合わせ、ちゃんとしたものを使っているのです。
途中から気が付いたのですが、店主のおすすめは「水新のおすすめ」から、
チョイスしたワインに合わせ組んでいるみたいです。
小海老とマンゴーの炒め@1,680
【おすすめ料理3】
衣をつけて揚げたエビに、具材は彩豊かにパプリカ、タケノコ、ネギなど。
熟したマンゴーの甘みが味を引き立てたスイートな炒めで白ワインとの相性も抜群!
アサリのクリーム煮@1,050
【おすすめ料理4】
小粒のアサリの旨みに、ジャガイモはほこほことろ~り。
クラムチャウダーっぽく、家庭的な温かみを感じる味で、中華という枠に縛られない
自由さを感じましたよ。こういうところもお店の魅力なのかも。
什錦炒麺(五目あんかけ焼きそば)@900
店主もおすすめしてくれましたが、〆は店を代表する人気麺を要望!
表面を鍋肌でしっかり焼き付け、内側はソフトな赤ちゃん肌、この香ばしさとしんなりが共存する
麺を、豚肉、白菜、タケノコ、キクラゲ、ニンジン、エビ、うずらの卵、青菜など、豊富な具材を使った
ほんのり甘めのあんに絡めいただくのですが、甘みが嫌味にならない匙加減が超絶に素晴らしい。
酢ともカラシとも好相性で、見た目以上の味の良さに脱帽。
絶大な人気を誇る所以を知ることが出来ましたよ。
最後にはお茶のサービスを受け、会計は1人当たり4,000円(千円未満四捨五入)。
絶滅の危機に瀕する日式中華と思いきや、元気いっぱいのお店で、お邪魔した私達のほうが
たくさんのパワーをもらえたように思います。声をかけてくれた飯友さんにも感謝。ダブルハピネス♡
水新菜館 (ミズシンサイカン)
東京都台東区浅草橋2-1-1
TEL 03-3861-0577
営業時間/11:30~15:00(LO14:30)17:30~20:45
定休日 日曜・第2第4土曜 -店舗情報「食べログ」より-