中国雲南料理専門店「御膳房」(ごぜんぼう) 銀座店。再訪。
ランチタイムの予約はコース料理のみとのこと。
今回、目星をつけているコース料理はあるものの、メンバーの都合がギリギリまで
わからないため予約は避けたい。
電話で混み具合を聞くと、早めの入店であれば予約なしでも席の心配はないであろうという返答。
アドバイスに従いオープン直後に訪れると、入口から左手の窓際丸テーブル席へ
すんなり案内してもらえた。
テーブル・セッティングは、カトラリーレスト、スプーン、箸(縦置き)。
着席後、メニュー、デキャンタ入りの中国茶(冷)、グラス、タオル地おしぼり(トレー置き)をもらえ、
注文を再検討する。当店のランチコースは当日でも受付可能。
友人との会食であり、ゆっくり食事がしたいし、また、コースに組まれている烏骨鶏スープが
飲みたかったので、当初の予定通り、ミニ薬膳コース@4,500(税込)をお願いすることした。
当該コース料理は全て各自分の提供でお品書きは出されず、サーブ時に口頭説明がある。
1.ヘルシー前菜(新陳代謝、ダイエットに)
①鶏肉のクルミ巻き、②マコモダケ、③ミニトマト、インゲンの浅漬け、
④シメジとサヤエンドウの和え物(ゴマ油)、⑤糸切り押し豆腐の辣油がけ
⑥ソラマメ、山芋、カボチャを合わせたもの。
申し訳ないが味つけに立体感がなく、有り合わせ感の否めぬ前菜。
望みがもてる鶏肉のクルミ巻きもあとひと手間加え、ソースを添えてほしかったなあ。
ヘルシーとはこういうものだろうか……先が不安になった。
2.天麻入り烏骨鶏スープ(頭痛、目まい、低血圧)
蓋は目前で外される。
クコの実のほか、スープの表面に後出しジャンケンのような油が浮いている。
うっすらとした油膜効果で熱々なのは嬉しいけれど塩気が強く、また、味に雑味を感じてしまった。
以前、六本木店でいただいた「汽鍋鶏」とは似て非なるものだ。
3.雲南緑茶と海老の炒め(体の内側から潤いを与える)
サーブ時には食べ方の説明あり。
グラスの脚をもち、ちょっと傾けるようにして、ほんの少し中の汁を出すこと。
「出しすぎると溢れちゃいますから」とスタッフさん。
趣向を凝らした参加型アトラクション付きの料理ですが、海老に下処理の際の
塩が強く残っており、ここに塩分の強い汁をかけることなど言語道断。
眉間にシワのよる塩辛さは我慢を超え修行レベル。
緑茶の風味どころか噛むほどに塩辛いため、海老のプリプリ度を存分に体感
できないのは残念だが、自分はギブアップです。
4.田七人参と和牛の炒め(肝臓、動脈硬化、高血圧に効果がある)
上にのっているグリーンの花は「苦みがでます」とのこと。
甘みがあって味が濃く、こってりとした炒めは、青椒牛肉絲を彷彿とさせた。
シンプルに白飯といただくには似合いの味だ。
5.ケイソウキン(キノコ)と鮮魚の蒸し物(肺機能の改善促進)
薬膳ということであっさりとした蒸し物を期待していたのだけれど完全な誤算だった。
まさか麻辣味で提供されるとは――。
やはり味が濃く、これと白飯でいただく分には良いけれど、コース後半、舌に塩分や油が
蓄積されているため重みのある辛さはヘビーだ。修行が苦行に変わり、完食に難航した。
6.雲南キノコチャーハン(免疫力アップに役立つ)
雲南キノコチャーハンは以前に実食済。
彩り鮮やかな具材は変わらずですが、今回はベタつき感が気になる。
と思ったら、空になった碗の下にはうっすら油がたまっており動揺した。
さて、デザート前にはおしぼりの差し替えあり。お茶のおかわりもデキャンタ出しでいただいています。
7.杏仁豆腐タピオカココナッツミルクがけ
下には杏仁豆腐、上にタピオカココナッツミルク。
細かくカットしたイチゴも入り、想定内の味わいでほっと一息つくことができた。
会計は、きっちり1人4,500円。サービス料はかからず。
身体に優しい“薬膳”をイメージし、オーダーしたのですが、想像とはかけ離れ
全体的にオイリーで味が濃く、料理の組み立て内容が少々残念に思った。
当店でのランチなら、ご飯の進む単品料理と白飯のランチセットが正解かもしれない
と思ったのであります。たいへん失礼いたしました。
御膳房(ゴゼンボウ) 銀座店
東京都中央区銀座2-6-5 銀座トレシャス 11F
TEL 03-6228-6231
営業時間/ 月~金 11:30~15:00(L.O.14:30)17:00~23:00(L.O.22:00)
土・日・祝 11:30~22:00(L.O.21:00)
定休日 年中無休、年末年始12月31日-1月1日休み -店舗情報「食べログ」より-