みにの夢色探索

本日も中華日和☆美味しい中国料理が食べたいな♪
たまに書く中華グルメと競馬予想、日常の備忘録。

南粤美食(ナンエツビショク) 横浜中華街

2019-09-02 | 中国料理(広東料理)潮州・福建・飲茶

南粤美食」(ナンエツビショク)再訪

貸切宴会での利用。後に公表された幹事さんの記録に準じ、提供料理は以下の9品。

豉油鷄
西洋菜陳腎豬蹍湯
椒鹽粟米・香炸鴨舌
冬瓜炆蝦乾雷干
鹹蛋黄蝦碌
大頭菜蒸多寶魚
涼瓜炆排骨
蝦子撈麵
清補涼鷄蛋糖水

※幹事さんが、事前にお店と 打ち合わせして決定したもの。
通常メニューと異なるものがほとんどです。

なお、以前記した料理については、レポートを省略させていただきます。

豉油鷄

皮目はぷるとろで肉はむっちりとジューシー。

味の精度の高さは言うまでもなく、のっけから本気食いを発動させる力があります。

西洋菜陳腎豬蹍湯

具だくさんで食べて良し、飲んで良し、の滋味深い老火湯。

椒鹽粟米・香炸鴨舌

以前も登場したトウモロコシの揚げものに今回は鴨の舌も揚げもので参戦。

塩胡椒がピリッと効いた心憎い酒のおつまみコンビです。

鹹蛋黄蝦碌

殻をつけたまま包丁を入れ、揚げた大エビは香ばしく、身はぷりっぷりで、

繊維をプツプツ噛み切る醍醐味あり。鹹蛋(塩タマゴ)の黄身でコクがプラスされ、

エビの持つ甘みと調和した味わいは、筆舌に尽くしがたく、

思わず「旨い」と声が出てしまうほど。手掴みした指も舐めたいくらいです。

冬瓜炆蝦乾雷干

冬瓜と乾貨の煮物。

色味は地味ですが、乾貨特有の香りと旨味が味を深め、冬瓜はとろっとろっで、

ついつい箸が伸びる美味しさ。こうしたお料理がきちんと美味しいお店は貴重です。

大頭菜蒸多寶魚

大頭菜の漬け物を乗せた蒸し魚(鰈)。

鰈の身はふっくらとして皮目はとろ~り。漬物を乗せて蒸すと、クセのある味になるのでは、

と思ったのですが、醤油ベースのタレともしっくりとマッチし、予想以上の美味しさ。

やっぱりご飯が欲しくなります。

涼瓜炆排骨

排骨からのコクと旨みが炒め煮の大きな武器に。ゴーヤの苦みが爽やかです。

これも白飯に合う!

蝦子撈麵

ぷりぷりの海老ワンタンが周りを囲む蝦子撈麵。

スープをかけてほぐしながらいただきました。

清補涼鷄蛋糖水

白キクラゲ、ハスの実、クコの実ほか、をチームメンバーとした

甘すぎない庶民派デザートスープ。

しっかり食べているので、さすがに茹で玉子まで胃袋に収めることができませんでしたが、

毎度のことながら、現地の味を大切にした薄っぺらさのない内容構成で、

お店の方々はもちろん、幹事さんの采配にいたく感服しました。

南粤美食 (ナンエツビショク)
神奈川県横浜市中区山下町165-2 INビル
TEL     045-681-6228
営業時間/11:30~23:30(LO)
定休日 不定休     -店舗情報「食べログ」より-

南粤美食広東料理 / 元町・中華街駅日本大通り駅石川町駅

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サエキ飯店 目黒

2019-07-09 | 中国料理(広東料理)潮州・福建・飲茶

サエキ飯店

最寄駅は目黒。西口より目黒三田通りを恵比寿方向に進行した道沿いに立地しています。

SNSでも評判を得ている当店へは香港通の友人の声かけにより初訪問。

オーナーシェフは様々な中華料理店で研鑽を積んだ人物ですが、

その経歴の中でも注目したいのが、ワーキング・ホリデー制度を利用しての香港での修業。

オープンは2019年4月ですが、早くも香港迷さんの熱い支持を集めるお店となっています。

さて、木の温もりを大切にした細長い店内はオープンキッチンを前にする

カウンター席とテーブル席でレイアウトされた小体な造り。

イメージしていたものよりカジュアルな雰囲気であります。

複数人の貸切でお邪魔していますが、今回の私の利用はライブ感の伝わるカウンター席。

当店ではシェフが一人で調理を担当し、フロアサービスは女性が1人と、2人体制です。

幹事さんの話では、順徳菜でのおまかせコース(10,000円)でお願いしてあるとのこと。

当日、各人への菜譜の用意はなく、ドリンクは別料金のため、卓上に置かれたメニューから注文。

香港クラフトビールのほか、紹興酒もワインもありますが、なかなかいいお値段であります。

料理は一部を除き、2~3名分の皿で供され、取り分けは各自の作業。

料理名は一部正確さに欠けるかもしれないことをお断りしておきます。

香妃雞

ゆで鶏、ネギ生姜ソース添え。

ルックスは申し分なし!お頭付きで砂肝も乗せてくれています。

たまたまだったと思いますが、私がチョイスした部分は骨周りがレアでした。

かじりついても肉が離れず、諦めると、同席するメンバーが他の皿から肉を分けてくれました。

こちらはきちんと火が通り、望ましい状態ですが、私には下味で擦りこんだ塩が

きつく感じられました。

窩貼大明蝦

蝦多士(エビトースト)。

エビは歯触り豊かにぷりっぷり弾力。おつまみにも嬉しい味わいです。

なお、この蝦多士自体、塩が効いているので小皿の塩は不要かと。

大良野雞巻

順徳料理。説明では豚背脂の砂糖漬けとのこと。

カリッとして脂がじゅわっと。使用はお好みですが、甘っ辛い濃厚ソースが用意されました。

煎蓮藕餅

両面をきつね色に焼いた蓮根のひと口サイズのハンバーグ。香ばしさもご馳走です。

欖菜肉絲四季豆

2種のささげの欖菜(ラムチョイ)炒め。

オリーブの香りにまろやかなコクが食欲を刺激する、ご飯を誘う1品。美味しかった。

こちらはスープ。料理名、直筆のメニューをいただいたのですが、達筆すぎて

私には読めませんでした(泣)。

塩は使っていないとのことですが、烏骨鶏、鶏足(もみじ)、金華火腿などの素材が

その力を存分に発揮し味は濃厚。

漢方食材をふんだんに使った薬膳スープとは味の印象が異なり、

まるでコンソメスープをいただいているようでした。

「蝦醤九蓮花鮮鱿」と記されているように読めたのですが、ヤリイカと韮菜花の蝦醤炒め。

イカはすっと歯が入る柔らかさで、蝦醤使いは妙妙。

風味良くどぎつさのない味わいだから箸が自然と進みます。これも好きかも。

梅菜扣肉

梅菜と皮付き肉の醤油煮。

台湾客家料理の人気店「新竹」さんの骨格の太さを感じさせる梅菜扣肉とは異なり、

ボイルレタスを敷き、梅菜はあられ切りのタケノコも入ったこのソースの中に

身を投じているよう。ちょっと甘めで味わい穏やかです。

陳皮蒸石斑鱼

話によると、香港では红九棘鲈(アザハタ)がポピュラーなのだとか。

切り身での提供ですが、幹事さんが持ち込んだ陳皮のパワーとフレッシュな

ピーナッツオイル効果で味わいまろやか。

これだけ素材が揃えば、味は想像に容易く、模範的で手堅い味です。

姜葱田雞煲

千葉県産の食用蛙を使った葱生姜土鍋煮込み。

鶏肉のようにあっさりと淡白な肉質で、甘からず辛からずの丁度良い味付け。

この日の料理の中でも群を抜く美味しさで、私の中では輝いていましたよ。

このあたりのタイミングでワインにとサービスを受けられたのがレバームース。

極上スイーツのようなリッチな甘さでエレガント。

上湯瑤柱雜菜煲

上湯スープをベースに、塩気は干しエビや金華火腿などの素材から。

激細春雨に具材もたっぷりだから食べさせる力を備えています。

鹹魚雞粒炒飯

〆で用意されていたのは鹹魚雞粒炒飯。

うっかりして写真を撮るのを失念し、食べ始めてしまいましたが、

その最中に、はたと気が付き、急ぎスマホで撮影しました。

油通しをした小切りの鶏肉と鹹魚の炒飯は長粒米を使用。

仕上げにスープをかけ、鍋を煽って提供されました。

私の体調にもよると思いますが、望んでいたハムユイの独特な風味は淡く、

塩気が勝り正直な感想は若干しょっぱい。

同席者のリクエストで追加してもらったのは烏骨鶏スープそばです。

味は塩で調整したというスープに芯にコシのある細麺で、

シンプルを極め具材はなしです。悪くはないのですが、ベースに動物性の出汁が

しっかりと働き濃厚なため、塩の厚化粧分、洗練度が削がれてしまっているように感じます。

甜品はカシューナッツのムースに紹興酒のアイス。

コクのあるふくよかな甘さです。

以上、コース料理にサービスのお茶はありませんでした。

 

会計は、おまかせコース(8,000円)にビール900円、追加のワイン2本を同席の飲酒組

4名で割ったところ、1人当たり 16,340円と、なかなかガッツのいるお値段であります。

私にとってはファーストインパクトが厳しく、総じて塩が強く感じられたのですが

広東料理を根底にした特色のある料理をシェフの感性で伸び伸びと表現され、時には

現地とはまたひと味違った味の切り口で展開してくれるので、わくわく感が生まれ、

シェフとの距離が近いこのカウンター席に「私房菜」的な楽しみが持てるお店だと

実感したのでした。

サエキ飯店
東京都目黒区三田2-10-30 荒井ビル 1F
TEL     03-6303-4735
営業時間/18:00~24:00    
     -店舗情報「食べログ」より-

※幹事さんのお陰で新たなる出会いを得ることができました。ご尽力に感謝いたします。

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華姐私房菜 (ワージエシーフォンツォイ)  巣鴨

2019-07-03 | 中国料理(広東料理)潮州・福建・飲茶

広東料理西點甜點「華姐私房菜

最寄駅は巣鴨。巣鴨地蔵通商店街に立地する当店へは飯友さんとの会食で利用。

週末だったので予め予約の電話を入れておきました。訪問歴のある飯友さんの話だと

以前は中国語オンリーだったようですが、現在は日本語のわかる女性がいるため

すんなりとリザーブできましたよ。

店は地階。雑居ビルの階段を下りた先に

入り口があるのですが、店頭にはお店の冷蔵庫と思われる器具備品が置かれていたり、

ちょっとミステリアス。

これに動じず、引き戸を開け入店すると、すぐ右手にはカウンター席。

奥にはテーブル席もあるものの小料理屋さんの居抜き店舗では?と思える小体な造りです。

今回の利用は奥のテーブル席。隣の先客は広東語で会話されているし、カウンター内のママさん

(おそらく華姐はこの方だろう)やフロアを担当する女性も私達に対応するとき以外は広東語。

また後に入店してきたお客様を見て思ったのですが、当店は広東の方のコミュニティの

場所でもある様子。彼らにとってここはリラックスできる得難いお店なのに、

私達、ちゃっかり利用しちゃっていいのかしら(汗)。

 

さて、以前はメニューも無かったというけれど、今は置かれていて、予約料理では

煲仔飯も紹介されています。

好奇心から、香港の方ですかと尋ねると、広州出身とのこと。

この日、店は2人体制での切り盛りです。

料理はグランドメニューからのアラカルトとオススメを聞き注文しました。

栗子燜雞@950(外税)

飯友さんの到着が遅れるというので、瓶ビール@550とともに料理を1品オーダー。

空酒は身体によろしくないですからね。

私が選んだのは栗と鶏肉の煮込み。微量ですが調味には生姜を使い、柔らかく煮込まれた鶏肉が

栗の甘みとコラボして家庭的で優しい味わい。

この媚びたところのない優しい味に、胃袋も正直に反応し、いいペースで皿は空っぽに。

今回、注文した料理の中では一番気に入ったかも。

腐乳炒通菜

調理には蝦醤と腐乳の2択。

私としては蝦醤を選びたいところだったのだけれど、実は当店を提案してくれたのは飯友さん。

敬意を表し、飯友さんの意向を尊重しなくちゃね。

腐乳は独特の風味もマイルドで、シャキシャキとした通菜(空芯菜)の歯触りを楽しめました。

蘿蔔燜牛腩@950(外税)

フロアを担当する女性にオススメを聞きチョイス。

大根と牛バラの煮込みは、八角が効き調味には柱候醬を使っているのかな。

歯触りを残した大根に、牛バラはほろほろ。

悪くはないのですが、私の中で印象がかき消されてしまうのは肉のパワー不足のせい?

それとも先の“煮込み”と比較してしまうからなのかしら。

ですが、同様にレストラン味とは異なる温もりと優しさが感じられ、これが広東おふくろの味

なのだと感慨に打たれました。

蜜汁叉焼

オススメチョイス第2弾。

一度冷蔵したものをレンチンしたよう。う~む、残念ながら、肉もちょっとパサついていました。

紅豆馬蹄糕

デザートサービスを受けられました。多謝!

手作りの力がキラリと光る、紅豆馬蹄糕はナチュラルな甘さで好印象。

 

会計は追加注文の紹興酒(5年)@1600×2を含め

1人当たり 4,000円ほど。(千円未満四捨五入)

選ぶ料理、またそのタイミングによっては当たり外れもあるかもしれませんが、

東京に居ながらにして、広東おふくろの味が楽しめるお店なので、お好きな方は

訪問する価値があるかと思います。

華姐私房菜 (ワージエシーフォンツォイ)
東京都豊島区巣鴨3-33-6 GSハイム巣鴨 B1F
TEL     03-5980-8816
営業時間/月~金 17:00~22:00 土・日 11:30~15:00 17:00~22:00
定休日    水曜日     
     -店舗情報「食べログ」より-

 

 

 

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亜細亜 (アジア) 五反田

2019-05-27 | 中国料理(広東料理)潮州・福建・飲茶

廣東料理「亜細亜」 (アジア)再訪

仕事帰りの一人飯であります。

生ビール(中)@500の友に選んだのは勿論、絶大な人気を誇る焼賣。

焼賣(シウマイ 2ケ)@250

口の中でとろけるような肉餡は大き目にカットされたタマネギとよく練られた

ミンチ肉の自然な甘みで優しくふわふわ。

口の中でのとろけ感がたまらなく愛おしいのであります。

五目ワンタンメン@1,100

五目という文字からワンタンの餡の具材が5種かと勝手に思ていたのですが、

いざ運ばれてくると麺が見えないほどに乗せられた具材にびっくり。

イカ、エビ、豚肉、叉焼、タケノコ、白菜、キクラゲ、ニンジン、などの

豊富な具材をかき分け探り出すと中太タイプの麵は角ばっていて、歯触りしっかり。

塩味ベースのスープは、味変を楽しめるようサーブ時に辣油を置いてくれるので

使用はお好みで。

ワンタンは皮がとろっとろで餡は肉のみ。

先ほどのたっぷり具材のほかにこのワンタンが5個入っていますので、

ボリュームに長け、食べ応え十分。お腹もしっかり満たされました。

亜細亜 (アジア)
東京都品川区東五反田1-13-9
TEL     03-3441-7824
営業時間/11:30~14:00 17:30~22:30(L.O.21:45)
定休日    木曜日    -店舗情報「食べログ」より-

 

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慶和楼(ケイワロウ) 鶴見

2019-04-30 | 中国料理(広東料理)潮州・福建・飲茶

広東房「慶和楼」(ケイワロウ)再訪

グランドメニューからのアラカルトチョイス。

瓶ビールを注文後、供されたのは搾菜。これをつまみながら料理の出来上がりを待ちます。

炸蝦丸(エビすり身揚げ団子)3ケ @450

いつものように衣カリカリのすり身揚げに。

おすすめメニューからも1品選んでいます。

豆腐海蛎锅(カキと豆腐の土鍋煮込み)@980

土鍋煮込みに中華的なおかず力を期待していたのですが、さらりとした味噌スープが

たっぷりで見た目も味も和テイスト。

自分がイメージしたものと違うため、はじめは戸惑いましたが、

頭を切り替え、こちらは具だくさん味噌汁としていただくことにしました。

冬菇炒面(シイタケ入り焼きソバ)@820

肉厚の冬菇が惜しみなく入った風味豊かな焼きソバは、ほんのりと甘めの味つけで、

ちょっぴりこってりしているところも含め、想像していたとおりの味わい。

食事はもちろん、酒のつまみにも一役買ってくれるのでのん兵衛の心強い味方です。

慶和楼(ケイワロウ)
神奈川県横浜市鶴見区豊岡町21-7 第2野木ビル
TEL     045-585-5155
営業時間/11:00~15:00 17:00~23:30
定休日    第2・第4火曜日    -店舗情報「食べログ」より-

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中山菜館 反町

2019-04-23 | 中国料理(広東料理)潮州・福建・飲茶

廣東料理「中山菜館

最寄駅は東急東横線「反町」

飯友さんとの会食にあたり、拙ブログにコメントを寄せてくださった

読者さん情報をもとに当店を提案し現地集合。

はじめて降りる駅でしたが、改札を出て正面の国道1号線沿いに立地しているので

迷うことなく入店することが出来ました。

表のエメラルドグリーンのひと際目を引く看板から期待を寄せたとおり、

店内は現地っぽい雰囲気がむんむん。早くも、このローカル臭に胸が高鳴ります。

カウンター席とテーブル席でレイアウトされ、食べログによるとその席数は23。

見ると厨房のシェフとフロアを担当するおばさんの2人で切り回している様子なので

これぐらいの席数で丁度良いのだと思います。

一足先に着いてしまったので瓶ビール(キリン)@500を注文し、グランドメニューに

目を通すと、なかには一般的な中国料理の紹介もありますが

ちゃんと廣東のツボを押さえてくれる料理もあり、しかもお値段がめっちゃ良心的なのです。

そして、入店時から厨房前に吊るされた焼物が気になっていたのですが、料理選びの最中に、

おばさんから「アヒルと鶏は今日作った」という話も聞けたため

チョイスしたのは以下の3品です。

烤鴨(焼き鴨)@1,200

梅ジャム(蘇梅醤)ソース付き。

臭みなく、皮はパリッと身はすこぶるジューシー。

焼味を提供する香港の街場のお店と比べると量が少なく思えるかもしれませんが、

このお値段でこの量ならとても優秀です。

下味で塗り込まれた塩の加減も申し分ないので、ソースなしでもバクバク食べれてしまう。

旨い旨いを連発して飯友さんと多幸感に浸りました。

炸大肠(ホルモンのパリパリ揚げ)@980

大腸は冷めてくると脂っこくなるから温かいうちにとサジェスチョンあり。

スイートチリソースは別皿でいただけると嬉しかったのですが、キュウリと白ネギを

サイドにソースをかけた状態でサーブ。

香ばしく揚がった大腸を噛むと、お掃除後の脂肪部分がじわ~っと口に広がり

ピリっとした甘辛さがシンクロしてくる感じ。

また、生活臭はほとんど気にならず、旨みへと転じていました。

蒜蓉炒生菜(レタスのニンニク炒め)@1,000

レタスは1個分ぐらいは使っているのでは、と思うほどのボリュームに歓喜。

こうでなくっちゃね。

2人でシェアしても余り有る炒めはニンニクがきっちり効き、現地の食堂で

食べているような骨太さを感じました。

 

さて、カメ出し紹興酒もありましたが、ドリンクはリーズナブルな紹興酒(ボトル)

@1,500×2を追加注文。会計は3,500円ほど。

のん兵衛なので変わらず飲み代が会計を圧迫していますが、焼味をつまみに

ガッチリ飲んでも、このお値段なら財布に余力を残せます。

ローカルさが漂う店内の雰囲気に焼味。

以前、香港(九龍側)の燒臘店で食べた夕飯を思い出してしまいました。

またお邪魔したいなあ。

中山菜館
神奈川県横浜市神奈川区松本町1-2-1
TEL     045-322-0124
営業時間/11:30~14:00 17:30~24:00
-店舗情報「食べログ」より-

※ヨン様、ご紹介有難うございました。

 

 

 

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中華料理 龍城  上野

2019-03-25 | 中国料理(広東料理)潮州・福建・飲茶

中華料理「龍城」(リュウジョウ)

最寄駅は上野。東上野口を出て、浅草通りに向かうと道沿いに立地し、

ネオン看板も目立つため土地勘のない私もあまり迷うことなく到着できました。

さて、当店のオープンは2019年1月。広東料理を主軸とした新店です。

料理は幹事さんにお任せですが、広東料理の特徴を押し出したものを現地の味付けで

リクエストしてくれていると聞き、好奇心をそそられています。

2階、ターンテーブルの付いた円卓を使用。

料理は大皿で供されるものと各人ごとのポーションで供されるものが

入り混じったスタイルです。

蜜汁叉燒・廣東烤鴨

蜜汁叉燒は直球ハチミツ型ではなく、ほんのりとした甘さを感じる程度で

強いインパクトはなし。また、鴨のローストは少し素材力の弱さを感じたのですが、

定番のプラムソースをつけることで味の底上げが成功したように思います。

風沙鮮蝦

ローストしたパン粉にスパイスを混ぜ込んだパウダーは唐辛子やニンニクが効いて

ぴりっとスパイシー。ふりかけはもちろん、このまま酒のつまみになるのだから

この香ばしパウダーは有り難い。

主役の海老は殻ごと食べれるぐらい柔らかく、その身の甘さが活かされていました。 

韭菜鮮蝦餃・廣東燒賣

點心は下味がついていますから何もつけずにそのままで。

対面時、その風貌から小さな違和感を覚えたのが焼売。

お肉感たっぷりですが、私のイメージした廣東とは違いました。

水晶のように透明な皮(澄麺皮)からは具材の色味が透けて見え、もちもちとして吸い付くよう。

中にはニラと形状を残したエビが包まれていて、歯を入れた瞬間にニラの匂いが

ガツンと広がる感じ。お口のエチケットが気になるところですが、

この2種から選ぶとしたら、韭菜鮮蝦餃かな。

鮮蝦腐皮卷

湯葉で海老と黄ニラを包み蒸したもの。

オイスターソースががっちり主張したものではなく淡い味付けで提供されてます。

雪菜蒸鱼球

スズキの切り身に雪菜を乗せて蒸したもの。湯葉巻き同様にたれの味も淡く控えめ。

豆豉蒸排骨

隠れてしまっていますが、下にはカボチャと湯葉がひっそり同居。

調味には豆鼓、唐辛子、ニンニクを使っていますが、排骨からのコクと旨みが合わさり

丸みのある味わいで、肉を剥がすように噛り付いて食べるのが美味い。

鹹魚雞粒豆腐煲

鹹魚(ハムユイ)独特の風味は控えめ。塩味をベースにした優しい味の煮込みです。

腐乳炒生菜

たまたまなのかもしれませんが、やや水気が多く腐乳独特の風味が薄まっている

ような感じに思えます。私としてはもう少しコクとパンチが欲しいところでありました。

豉油皇炒麵

ぼそぼその極細麺に甘みのあるお醤油は相性抜群。

具材もシンプルで着飾らない風体も現地っぽくって好感度が上がります

ああ、辣椒醤(チリソース)が欲しい。

椰汁西米露

タピオカココナッツミルク。

今回、舌の肥えた参加者さんに向けシェフも広東料理の特徴と言える、

素材の旨味を活かしたあっさり味に意識が集中されたよう。

正直なところ、そこにぴたりと味があてはまるものもあれば、ほんの僅かでは

ありますがブレを感じるものもあり、味のトーンが平坦に収まってしまったという

印象がありました。あるがままのシェフの持ち味を注いだ廣東料理は“清淡”という

くくりにあてはまるのかはわかりませんが、もっとメリハリが利いているのかもしれません。

機会があれば、宴会とは別にお邪魔してみたいと思うお店でした。

中華料理 龍城
東京都台東区東上野3-39-5 第一地所ビル1~2階
TEL     03-3834-7988
営業時間/11:00~15:00 17:00~23:00
定休日  なし    -店舗情報「食べログ」より-

※今回も幹事さんのご尽力に感謝いたします。

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南粤美食(ナンエツビショク) 横浜中華街

2019-02-25 | 中国料理(広東料理)潮州・福建・飲茶

南粤美食」(ナンエツビショク) 再訪。

2階席を利用しての農歴新年會。

提供料理はスッポンと名古屋コーチンを使った豪華火鍋の2本立て。

(※幹事さんが、事前にお店と打ち合わせして決定したもの。通常メニューとは
異なります)

宴のスタートに際し、幹事さんがスタッフさんへ配った利是袋のお陰もあり

お店からふるまい酒の靈芝酒をもらいましたが、漢方ど直球の強いお酒で

さすがの私も飲み干すのに時間がかかりました。

さて、火鍋ですが、予めカセットコンロや具材が用意されており、

メンバーが揃ったところで、厨房で準備をすすめていた鍋が運ばれてきました。

鍋底に潜むものは「薑、花旗參、杞子、龍眼肉、紅棗、淮山、北茋」(幹事さん記録より)。

スッポン

後に聞いたところ、6匹使用したんですって。うひょひょ。

名古屋コーチン

ブツ切りの山に闘志がみなぎります。

カセットコンロは2台。スッポンと名古屋コーチンをミックスさせて作るのかと

思っていましたが、火鍋はスッポンとコーチンに分け、別々に仕上げるんですって。

ここからはお店のお母さんがつきっきりで鍋の世話をしてくれます。

食べごろになった具材は大皿に移し、順番へ各自に回します。

鍋のつけタレは口当たりまろやかな醤油ベース。

ここに好みで唐辛子を入れ、辛味を調整します。

名古屋コーチンのシコシコとした健やかな身肉も素晴らしく文句のない美味さですが、

女性陣の熱い視線を独り占めするのは、やっぱりスッポン!こいつのエンガワであります!!

もちっとしてねっとり、コラーゲンをダイレクトに摂取している感じがたまらなく贅沢で素敵。

カボチャや長芋。コラーゲンを活かすためにはビタミンCもしっかりと摂らなくてはね。

姿を表した様々な漢方食材たち。後半でですが、北茋以外はタレをつけて食べれましたよ。

〆は伊府麺。

具材の旨味で味を深化させたスープでいただきますが、麺を投入するとなると

やや薄ぼんやりとして味の輪郭が弱い気も――。

そこで手もと塩を活用。味がきりっと引き締まり、美味しさもくっきりと浮き立ちます。

デザートは紅荳沙湯圓

甘さ控えめ。もちもちの白玉団子の中にはとろ~り黒ゴマ餡。

この素朴な味わいに思わず頬も緩みます。

 

今や当店は行列必至の横浜中華街の人気店。

週末などは予約が無ければ入店も厳しい状況ですが、采配に長けた幹事さんのお陰で

厳選食材を使った2つの火鍋をメンバーとともに楽しめ、身体も心もホカホカ温まりました。

南粤美食 (ナンエツビショク)
神奈川県横浜市中区山下町165-2 INビル
TEL     045-681-6228
営業時間/11:30~23:30(LO)
定休日 不定休     -店舗情報「食べログ」より-

※お店の方々をはじめ、ご尽力頂いた幹事さんに感謝であります。

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美楽一杯 新館 (ミラクイッパイ) 横浜中華街

2019-01-28 | 中国料理(広東料理)潮州・福建・飲茶

中国広東家庭料理「美楽一杯 新館再訪

中華街での2次会に利用。

夜の営業にはまだ早い時間帯ですが、クローズの札が見当たらなかったので入店。

「やっていますか?」

1階席のフロアにいたシェフに尋ねると、人懐っこい笑顔で快く迎えてくれたのですが、

ひょっとしたら、これから食事??

厨房近くの卓上にある買い物袋が気になるけれど、シェフは私達への対応を優先し、

オーダーをとり、酒を用意してとお一人ですべてをカバー。本当に頭が下がります。

紹興酒はこれが美味しいよ。と勧めてもらったのは北門通りの店でも飲んだことのある

可愛らしい陶器入りのもの。お値段は同様に800円で、サーブ時には話梅も。

お通しの塩ピーナッツをつまみながら軽くおつまみを1品。

 

広東風あさり炒め@800

タマネギ、ピーマン(赤・緑)も参加していますが、かさ増し的な要素はなく、

主役のあさりもたっぷり。調味にはニンニク、生姜などを程よく使い、あさりの

エキスが物足りなさのない旨味を実現させ、味に丸みを感じます。

ついつい箸がのびる気安い美味しさに紹興酒は3本空けてしまいました。

お酒中心の注文にも快諾してもらえ、私達としてはとても助かったのですが、

このままでは少し申し訳ないような気がします。

帰宅する頃には空くであろうお腹に備え、ちまきのテイクアウトを申し出ると

後半から店に出てきたママさんの話では、完売なのでこれから仕込むとのこと。

見ると、その言葉を裏付けするように卓上には大きな容器がセットされていて、

どうやら先ほどの買い物袋の中身は、そのための食材が入っていた模様。

タイミングが悪く、買い求められなかったのは残念ですが、きちんと手作りして

いることを知り、次回訪問の際の楽しみが増しました。

会計は1人当たり1,700円ほど。

あの小さい紹興酒の陶器が気に入ったので、空いたものを1個だけ持ち帰りたい、

とお願いすると、割れないように箱まで渡してくれましたよ。優しいなあ。

当店は観光地価格とされる横浜中華街においてもリーズナブルに広東家庭料理を

楽しめる庶民派良心店。それだけではなく、シェフもママさんも人当たりが良く、

接客もアットホームだから、ほっと癒され心までほかほかと温かい気持ちになれるのでした。

美楽一杯 新館 (ミラクイッパイ
神奈川県横浜市中区山下町139 東光ビル新館
TEL     045-212-0208
営業時間/11:00~24:00
定休日    不定休     -店舗情報「食べログ」より-

 

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徳記(トッキ) 横浜中華街 

2019-01-26 | 中国料理(広東料理)潮州・福建・飲茶

廣東料理「徳記」(トッキ)再訪

利用は平日の13時を回った頃。

フロアを1人で切り回すおばさんから4人掛けのテーブル席に着くよう

指示を受けられました。

瓶ビールを注文すると矢継ぎ早に料理オーダーの催促。

昼の営業を閉めるからだという。

以前記した料理と印象が変わらないものは、その細かい記録を省きます。

焼売(シュウマイ)(平日のみ)@520

平日のみということでお願いしましたが、見た目通りのレトロ系シュウマイで

辛子が似合うタイプ。限定メニューに期待を寄せたチョイスでしたが平凡でした。

春巻(五目野菜入り)4本@820

ぷっくりと膨らみ、きつね色に揚がった春巻は豚足と見紛うほどの風貌で傑作中の傑作!

バリバリバリ!と心地よい音をさせる皮は変わりませんが、今回は五目具材が

ダークブラウンに染まりこってりとして甘め。

もともと味付けはしっかりしていましたが、ちょっと重たくなった感じ。

たまたまなのか、これが本来の味なのかは不明です。

豚脚麵(とんそくそば)@1,030

刻みネギの浮かぶ端正なビジュアル。正しい醤油味のスープは雑味を感じさせず、

コラボする自家製平打ち麺がずば抜けて美味い。

途中から豚足の皿に麺をつけ“つけ麺風”でいただくのがお店推奨の食べ方ですが、

私はやっぱり別々に食べたい。

牛腩麵(牛ばらそば)@820

醤油味スープに自家製平打ち麺。

青菜も少量トッピングされていますが、はじめから南乳を効かせた牛ばらを乗せている分、

醤油スープの澄んだおいしさが削がれているように思います。

 

唯一無二の味を提供してくれる店ですが、正直なところ、おばさんはぶっきらぼうで

愛想が良いとは言えず、人によっては重々しい空気を感じることも。

しかし、それも含めてが昭和から続く当店の味、おばさんは距離が縮まると

とってもフレンドリーだし、常連さんに深く愛されている店なのであります。

残念ながら、私はこれで訪問する機会は最後。豚脚麵は最高に美味しかったです。

徳記 (トッキ)
神奈川県横浜市中区山下町166

 

 

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喜臨軒(キリンケン) 池尻大橋

2019-01-15 | 中国料理(広東料理)潮州・福建・飲茶

温故知新中国料理 「喜臨軒」(キリンケン)

例年どおり誕生日ディナーでの再訪

リザーブされていたのは、会話も楽しめるカウンター中央のシェフズテーブル。

この席へ座るのも随分と久しぶりです。

前菜盛り合わせ(2名分)

シェフが台湾で購入した料理映え抜群の大皿で提供してもらえました。

①ソラマメと里芋の和え・・・マッシュ状につぶした里芋は自然薯のような粘りがあり
 ソラマメと和え、ネギ油などで味をまとめています。

②細切り干し豆腐と春菊の和えもの・・・松の実が食感をプラス。

③白レバーと豚タンの香り煮・・・レバーのねっちりとコクのある旨さに豚タンは
 しっとりと柔らかく、ふわりと五香粉が香ります。

④天使エビの上海風煮・・・殻ごといただけるエビは、ほんのり甘めの味付けで、
 あざとさのない濃さをキープ。金針菜とマコモダケが同席。

⑤花咲クラゲの冷菜・・・ブロッコリーと山クラゲを添え、クラゲはネギソースで和え、
 うまざっぱりと。

シェフが上海で食べた味のイメージをベースにアレンジを加え作ってくれた

天使エビの美味しさもさることながら、春菊のほろ苦さと青い香りが鮮烈な印象を残す

干し豆腐の和え物が特に気に入りました。

芳香が鼻腔をくすぐり、あっさりとして爽やかな味の余韻を引く、

そのマッチング力の高さに唸らされたのです。

焼売

(レンタロー) やったー! オラの“キングオブシューマイ”だっ!!

ブログマスコットも大好き!

お肉もりもり、肉汁じゅわじゅわ。"焼売王”と呼ぶに相応しい突き抜けた美味しさです。

蟹甲羅詰めオーブン焼き

(タクロー) 甲羅に詰めたオーブン焼きは久しぶりだね。

タラバと毛カニの身肉に、叉焼、鶏肉、エビ、菱の実と助っ人お宝食材が参加し、

具だくさん。味付けはマカオ風のカレーテイストで味わいマイルド。

菱の実はホクホクとしてクワイと同じような食感です。

季節の春巻き

とろみのある黒酢たれがセットされたところで――

きつね色に揚がったパリッパリの皮を噛むと中にはフォアグラと鴨肉が。贅沢だー。

めっちゃリッチな味わいで黒酢たれとも好相性です。

大海老、フランス産発酵バターを使った煮込み

エビトースト揚げをサイドにヌーベルシノワ見参!

ソースにはエシャレットを使っているのかしら。

独特の風味がまろやかな発酵バターと結びつき、重たすぎないコクが味全体の柔らかさへ。

北海道産ホタテの春雨のせニンニク蒸し

歯触りを残す春雨にレア感のある貝柱は健やかな弾力でぷりぷり。

甘みのあるたれとも協調して美味しさに安心感があります。

A菜のサクラエビ、蝦醤炒め

サクラエビの食感をアクセントに特有の風味をもつ蝦醤のコクと旨みが食を進めさせる1品。

鶏肉、唐辛子炒め(宮保鶏丁)

鶏肉を調理するにあたってはいくつか提案を受けられたのですが、四川の代表的な

調理法“宮保”でお願いしました。

“宮保”は油に唐辛子や花椒の辛味と香りを移し、醤油、砂糖、酢、酒などの調味料を

用い食材を炒める調理法ですが

ここでは、ノブローの中華な日常(第7話)より

宮保鶏丁はさいの目切りの鶏肉を唐辛子と炒めたもの。と簡略化させていただきます。

片手鍋で供され、具材はほかに金針菜、長芋、シイタケ、ピーナッツ。

唐辛子の辛味に、調味料の甘辛さが効き、そこに花椒の痺れる辛さが後追いし、

味をきりっと引き締める。このウマからスパイシー路線に酒もハイピッチで進みます。

スープ餃子(灌湯餃)

金華ハムを使った上質な上湯に浮かぶビッグサイズの餃子。

もちっとした皮に餡は毛ガニの身肉を使い、ふわっとして柔らか。

自身のエイジングのせいか、スープが若干濃く感じられたので、もう少し淡い味で

いただければなお嬉しかったな。

(ノブロー) 灌湯餃は久しぶりだけんど、喜臨軒さんでごっちゃんになるのは

はじめてかもしんねえな。シェフの熱気が伝わる味だで。

咸魚炒飯

当店の炒飯は絶品。シェフの凄腕にかかると 米粒一粒一粒がべとつき感もなく

パラパラにほぐれ、まんべんなく味が絡まっているのです。

――まるで星の砂のようね。

と言うとシェフは苦笑していたけれど、私は本当にすごいなあと感心しているのです。

自宅で作る焼飯が少しでもパラパラに近づくには、またたまごの粒がどうして

こんなに小さいのか食らいついて尋ねると、卵は割って溶きほぐすだけではなく

丁寧な作業工程を経ていることを知ったのですが、最大のポイントは「乳化」。

油をかなり入れているにもかかわらず、油っこくならないのはこのことにあるようです。

供された咸魚炒飯は塩味をベースにハムユイ特有の香りが食欲を焚き付けるもの。

とは言うものの、お腹もそろそろ満ちはじめてきています。

ですが、一粒残さず美味しく完食できたことが話の裏付けにも繋がり

自身の腕ではパラパラ炒飯への劇的な変身は程遠いと現実として実感。

結局のところ、私にとってシェフの炒飯が一番いいのです。

食後のデザートタイム。

例年どおりと言ってよいかと思います。

プレートにはチョコレートで“Happy Birthday”の文字と馬拉糕にはバースデーキャンドル。

そして緑豆湯と桂花杏仁豆腐も用意してもらえ、嬉しさ倍増。

シェフとスーシェフ、男性お二人で切り回す中、これを用意するのは

大変だったのではと、感謝の念に堪えません。

(ノブロー) 予約手配をした寝太郎のプレートは“Good Job”な。ええ仕事しただ。

(寝太郎) 誕生日に喜臨軒さんへお邪魔するのはライフスタイルの一環じゃあないか。

ご無沙汰ばかりなのに、快く予算の相談に応じてくれ、お任せコースを組んでくれた

安澤シェフにはお礼の言葉もみつかりません。

お店は2018年12月30日から2019年1月2日までがお休みだったという話。

折を見て、また寄らせていただきたい大事な1軒です。

喜臨軒 (キリンケン)
東京都世田谷区池尻3-2-5 コンフィアンス流来 B1F
TEL     03-5787-6982
営業時間/11:45~14:00(L.O.13:30)
     ディナー 月~金 18:00~23:30(L.O.22:15 最終入店22:00)
            土 17:30~22:30(L.O.21:15 最終入店21:00)
定休日    日曜      -店舗情報「食べログ」より- 

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慶和楼(ケイワロウ) 鶴見

2019-01-06 | 中国料理(広東料理)潮州・福建・飲茶

広東房「慶和楼」(ケイワロウ)ランチ再訪

休日利用ですので軽く瓶ビールも注文。昼酒の友に供されたのは搾菜。

ちょっと塩を抜きすぎている感はありましたが、口やかましいのは私の悪いところ。

普通にいただけるのですから、何ら問題はありません。

さて、4種類のおすすめランチからチョイス。

各ランチにはライス・お新香・スープ・デザートが付いてきます。

粉丝白菜(白菜と春雨の辛子炒め)@770(税込)

着座した位置の関係で逆光に悩まされる食の備忘録写真(汗)。

スープは溶き玉子とコーン、お新香は冷奴に代わっていますが、

下手な副菜が取って代わるより扱いやすい。

主菜は白菜と春雨のほかに微量の挽肉も入っていて、仄かな辛さが食欲増進に貢献。

白菜の甘みや調味料、これらすべての旨味をしっかり吸い込んだくてくての春雨は

白飯と抜群の相性を発揮するのです。

いざ行かん!炭水化物祭りに――。

オンザライスは春雨と崩し豆腐のハーフ&ハーフで。うんま、うま。

欲望に忠実なままに展開する、ご飯茶碗の相乗り物語に幸せを噛みしめるのでした。

油淋鸡球(揚げ鶏肉の特製ソースがけ)@770(税込)

連れはひと口大の鶏のから揚げに甘酢醤油のタレをかけたもの。

やや酢が勝っているようにも思えましたが、千切りキャベツをクッションに

刻み葱をトッピングし、唐揚げのボリュームもなかなかのもの。

このお値段のランチとは思えぬ充足感を得られ、至って良心的です。

デザートは杏仁豆腐。

慶和楼(ケイワロウ)
神奈川県横浜市鶴見区豊岡町21-7 第2野木ビル
TEL     045-585-5155
営業時間/11:00~15:00 17:00~23:30
定休日    第2・第4火曜日    -店舗情報「食べログ」より-

 

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南粤美食(ナンエツビショク) 横浜中華街

2019-01-03 | 中国料理(広東料理)潮州・福建・飲茶

南粤美食」(ナンエツビショク) 再訪

――当店でどうしても食べたいものがある。

しかし、今や押しも押されもせぬ横浜中華街の人気店。

予約がない以上、厳しいかも……。

平日の早い時間帯ならひょっとして?

一筋の希望を抱いて飯友女子と2人で向かいました。

2階席は予約で満席のため、1階カウンター席へ横並びに着座。

私達のすぐあとにきたカップルで1階席も埋まってしまったから、

ほんとうにギリギリセーフでした。

さて、生ビールと山楂酒(ボトル)を頼み、料理はグランドメニューを中心にアラカルトで。

今回はメモを取っていないので料理名の正確さは欠いていると思います。

前菜盛り合わせ(皮蛋、海蜇、叉燒)

ピリ辛仕立てのぷりぷりのクラゲが酒を呼ぶのであります。

牡蠣と豆腐の土鍋煮

大ぶりで肉厚の牡蠣と滑らかな舌触りの豆腐を抱き合わせた熱々の土鍋煮。

生姜と葱の風味がしっくりとはまるこの日のお目当てで、

ぷっくりと厚みのある牡蠣を噛むとミルキーなコクが口いっぱいに広がり、

旨味エキスをすった豆腐がとろっとしてたまらなく旨い。

寒い冬が有り難くさえ感じるお料理です。

大海老の塩炒め

一尾800円の大海老はぶりっぶりで繊維を噛み切る喜びを感じるほど。

炒め合わせたセロリは香りが良く、相性の良さを発揮しています。

干し肉とたまごの炒め

火入れの妙でたまごは見事なまでにふわふわとろんとろん。

干し肉を噛みしめ酒をちびちび飲みながら、たまごで喉を潤す、

この繰り返しの動作がやけに楽しい。

貝柱炒飯

たしか、1,800円だったかな。

いいお値段ですが、これでもかっと干し貝柱を使った炒飯は、米粒一粒一粒、

べとつき感もなくパラパラにほぐれ、まるで旨味の塊を食べているかのよう。

見た目は地味ですが、飽きの来ない堅実な美味しさで格別に美味しかったです。

雲吞麵を食べようかと迷っていたのですが、店のお母さんのオススメで

伊府麺を使った蝦子撈麺。こちらもたっぷり蝦子が乗っています。

立て続けに炭水化物だけれど、味が良いので、すべて完食してしまいました。

 

宴会料理で振る舞われる料理が素晴らしいことは勿論、

通常メニューも引けを取らぬことを実感。足を運んだ甲斐がありました。

南粤美食 (ナンエツビショク)
神奈川県横浜市中区山下町165-2 INビル
TEL     045-681-6228
営業時間/11:30~23:30(LO)
定休日 不定休     -店舗情報「食べログ」より- 

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中華銘菜 慶 (Qing) 学芸大学 おせち料理

2019-01-01 | 中国料理(広東料理)潮州・福建・飲茶

2019年を迎えるおせち料理は中華銘菜「

中華おせち(三段重)は2~4名サイズ、引渡しは12月31日(大晦日)店内にて。

全13品でお値段は変わらず27,000円(税込)。

去年に続き当店を選んだのは、料理全般のクオリティーの高さに加え、

そのボリュームもポイントでした。

なお、内容構成はクルミの飴炊きが2種から1種になったこと以外、

全て同じため省略します。

上段(壱の重)

蜜汁叉焼 窯焼きチャーシュー                 ※温・焼(万)

明爐焼鴨 ローストダック(焼き鴨)              ※温・焼(梅/万)

玫瑰油鶏 伊達鶏の香味醤油煮                 ※温(梅/万)

滷天使蝦 天使海老の冷菜                    ※(万)

慶XO醤 慶の自家製XO醤

(ノブロー) 広東料理の華である焼きものを中心とした壱の重。

伊達鶏は今年もとさか付きだで しこプル、白子のような脳ミソも楽しみだ~。

万能だれと梅だれ付。

生姜の効いた万能だれと、梅だれは去年に比べ少し塩気がきつく感じられたのですが

自身のエイジングによる味覚の変化でしょう。

甘ったるさのない大人味で自家製の魅力に溢れています。

慶の自家製XO醤は、干し貝柱がふんだんに使われ、旨味の宝庫!

これで我が家の「福」の字の容器も2つ目となりました。

中段(弐の重)

香拌海蜇 コリコリくらげ頭の和えもの

酸甜泡菜 有機野菜の紅白酢漬け(中華風ピクルス)

羅白瑶柱 大粒干し貝柱と大根の合わせ煮~極上・上湯スープ仕立て     ※温

芝麻合桃 クルミの飴炊き

下段(参の重)

蛎油鮑魚 活け鮑のオイスターソース柔らか煮               ※温

椒塩鮮魷 アオリイカの山椒塩炒め                    ※温

千青魚子 数の子の老酒風味

千焼蝦球 大海老のチリソース                      ※温

また、今年はシェフから嬉しいサプライズ! 

本来はお店で提供できる部分ではないようですが、

幸運にもオマケとしていただけたのです

温めて、骨までしゃぶりつく!見た目以上にみっしりと食べ応えのある

力強い肉の美味しさはもちろん、香ばしい皮のジューシーさが恍惚へといざないます。

さらには紹興酒も。

鮑の持ち味を生かしたオイスター使いも妙妙で、店のカラーを損なわない品の良い味つけ。

広東料理の王道を行く料理の数々はリピート必至の美味しさでした。

 

 

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中華銘菜 慶 (Qing) 学芸大学

2018-12-30 | 中国料理(広東料理)潮州・福建・飲茶

中華銘菜「」(Qing)再訪

2017年12月と同様に席のみの予約で訪問。

ランチメニューも健在ですが、せっかくなので、少しゆっくり食事をしようと

前年と同じくランチコース@2,500(外税)で注文。

当該コースはお値段据え置き&内容構成は変わらず。

もちろん〆の麵飯はつゆ麺をチョイス。

なお、ドリンクはランチ小生ではなく、通常サイズでお願いしました。

コース料理が提供されるまでのつなぎにザーサイがサービス。

迷你三併盆(本日のおすすめ前菜)

3種盛り合わせではなく、天然真鯛のお刺身サラダがサーブ。

私は以前いただいたことがあるのですが、この日の香味野菜はカイワレ菜が中心で

手もとがけのタレもゴマドレッシングです。

もっちりとした真鯛の刺身にあっさりとした香味野菜と食感素材。

ここにゴマの風味豊かでクリーミーなドレッシングが合わさり、

洗練されたお刺身サラダに仕上がっています。

双蒸或点心(二種)

蝦餃と小籠包には針生姜入りの黒酢がセット。

小籠包の肉餡はふわっとデリケートな口当たりでとろけ消えいくよう。

また、蝦餃は一部半透明のもちもち皮が破けていたけれど、味はまずまず。

ドリンクの追加は、リーズナブルな紹興酒(3年)@2,500を。飲みやすい。

生汁鮮蝦巻(大海老の特製マヨネーズソース和え)

付け合わせの野菜は無く、クラッシュナッツを散らした仕様。

(レンタロー) 管理人!パン状のこいつはフォト泣かせだで。どうも収まりが悪いだよ。

(レンタロー) ちいとかじって粉砕しただ。

お洒落仕立てのエビマヨはエバミルクを使っているかのようにぽってりとして濃厚。

海老の身もグラマラスで歯応えリッチです。

麻婆豆腐堡(山椒香るマーボー豆腐~あつあつ土鍋煮)

サーブ時にはひと口ご飯もサービスしていただけました。有難うございます。

以前同様、ほろほろの細かい挽肉に豆腐はつるんとして滑らか。

痺れの花椒も効いているのですが、四川直下型ではなく、柔らかな甘みが共存して

いるところは、店が持つ全体の味のバランスを考えたものだと思います。

糖心皮蛋皇(半熟ピータン)@400

コース料理は〆の麵とデザートを残すのみですが、まだお酒があるので追加オーダー。

シェフ一人で調理を担当しているので、なるべくお手間をとらせない皮蛋をお願いしました。

香味野菜とガリ(生姜の甘酢漬け)を添えて提供。

白身部分の松花(松葉)模様がめっちゃ綺麗でうっとり。

口に含むと透明感ある琥珀色の白身部分はぶるんぶるんの弾力食感で

碧緑色の黄身はとろ~っとして味が濃厚。夢見心地の美味しさでした。

さて、〆の麵に先がけて登場したのは、自家製エビの醤。

お好みで麺に使っても良い、という話ですが、やはりそんな罰当たりなことは出来ない。

炒飯或湯麺(ライスorつゆ麺)

なぜなら、当店のつゆ麺は完成度を極めているので。

ここも以前と同様の感想になりますが、雑味のないスープはあっさりとした中に

塩のエッジがたち、麵の歯触りも豊かで、そのメリハリは抜群。

めっちゃシンプルなのに物足りなさが全くありません。

味の輪郭がくっくりとしていて、この絶妙な塩加減は日本人好みの味。

また麺も目が覚めるほどに美味いのです。

自家製エビの醤はもっぱら酒のつまみで消化させてもらいました。

自選美甜品(選べるデザートorコーヒー)

数種の中から私が選んだのは馬拉糕。

杏仁豆腐

杏仁豆腐はふわふわで連れ(寝太郎)さん曰くエアリータイプ。

口当たりが軽いって事かしらね。コクはしっかりしています。

さて、会計は、追加の生ビールを含め、1人当たり 5,000円ほど(千円未満 四捨五入)。

 

2017年7月にオープンした当店も、舌の肥えた地元の方々や中華ファンの支持を受け

人気もすっかり定着した様子。

この日も満員御礼状態で、私達の滞在時には用意していたご飯が無くなり、

来店するお客様へ対応ができなくなり、お断りせざるを得ないケースも見られました。

中華銘菜 慶 (Qing)
東京都目黒区五本木3-33-2 ベルマーレ学芸大102
TEL     03-6884-6501     
営業時間/ 平日 17:30~21:30(L.O)
               月・木・金・土・日ランチ 11:30~14:30(L.O)※FB要確認
定休日 水曜日     -店舗情報「食べログ」より- 

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