今回、私と連れの土曜ランチはウキウキ気分
だってね。ギロッポンでチンフレでインワーなんだよっ!
とギョーカイ用語で言うかは定かではないのですが、salonさんに教えていただいた
六本木のフレンチ「MAXIVIN」(マクシヴァン)です。
こちらは2005年に全日本最優秀ソムリエに輝いた佐藤陽一さんのお店。
予約が取りにくいという話をきいていましたが、ダメもとで電話をかけてところ
ラッキーです。すんなり予約が取れましたヽ(´▽`)/
星条旗通りを進んでくると道に面してますからわかりやすいのですが
私は昔の人なので、竜土町といったほうがピンときますわ。
開店と同時にお店に入りました。
素敵素敵。小ぢんまりしてカジュアルでありながら、窮屈さを感じさせず
凛とした雰囲気も共存しているようにも思えます。
さりげなく?テーブルに置かれているフランスの本やワインやシャンパンの瓶も
日本最優秀ソムリエに輝いた佐藤陽一さんのお店であることを再認識させてくれます。
BGMも海外の音を流しておられます。ボサノヴァあれば、ジャズもあり。
ランチはAコースとBコースの2種類。
メインのお料理を選べるプリフィクス(prix fixe)制になっています。
Aコースは、本日の前菜、メインのお料理(4種類の中からお選びください)、
デザート、コーヒー又は紅茶@3500
Bコースは、本日の前菜、2皿目の前菜、メインのお料理(4種類の中から
お選びください)、デザート、コーヒー又は紅茶@4800
つまりは、2皿目の前菜が入るか否かという違いです。
メイン料理の中には割増料金を支払わねばいただけないものもあります。
ボードに手書きされたメニューを持ってきていただけますので、前菜の内容を
確認して、好みのメインと組み立てていきましょうか。
お料理を決めるのに時間がかかってしまいましたが、せかされることもなく
私達のペースにあわせていただけました。
今回はAコース@3500で注文することにしました。
ワインがっつり飲みたいのでね。。
さて、佐藤陽一さんの登場です。
「今日は、よろしくお願いします」とご挨拶をしてくださった佐藤さんは、なかなかの
イケメン。かつ、独特のオーラがあります。
食前酒は、きめの細かな泡立ちのグラスシャンパン×2 をお願いしました。
つきだし
えっ。つきだし? メニューには書いてなかったけど。
洒落ているのね。箸が用意されているのは意外でしたが、お陰でリラックスしながら
いただけます。
大好物です。ワインにはこれがないと。
ワインを邪魔しないよう控えめにした酢の加減も良く、
シャキシャキとした歯ざわりも心地よい。
出したばかりはまだ冷たく、少し時間を置いたほうが香りがでますので
最後にどうぞとのこと。
次はグラス白ワイン×2。すっきり系でお願いしますと頼みました。
佐藤さんは、オーストリアのグリューナーという品種のワインからセレクト。
とてもフルーティで爽やか。
こちらのワインは、山登りの際にソーダやジンジャエールで割って、水代わりに
飲まれることがあるのだそうです。海外では水の方が高い場合がありますからね。
こだわり卵の赤ワインウフポッシェ 有機男しゃく芋のサラダと共に
お店の方の説明によると、赤ワインで作ったポーチドエッグのようなものです。
とのこと。見た目は紫色でとっつきにくい感じですが・・・。
フォークをいれると、鮮やかな卵の黄身の色が。食欲アップ。
ウフポッシェは冷たく、下にはフレッシュな香草入りのマッシュポテトを敷いています。
上にはカリカリになった脂身ようなものがかかっているので、程よく塩気がきいて
全体のバランスが整っています。最終的にはスプーンですくっていただきます。
自家製パン
このパンも焼きたてなのか、温かい。ふんわりと粉の香りが生きてます。
お替わりもいただけました。
すくいきれなかった黄身はこのパンにつけて食べましたよ。
メインのお料理は、国産豚肉の肩ロースのグリルと国産牛フィレ肉のステーキを
注文してあります。お肉料理に合わせて、最後まで楽しめる赤ワインをボトルで
注文したいとお願いしたところ、佐藤さんが持ってきていただけたのは、この6種類。
一つ一つの説明も、的確なだけでなく、とてもわかりやすく説明してくれます。
「この中でお気に召さないようなら2分ごとに奥からワインを持ってまいりますよ」
と笑顔の実に綺麗な人です。
かつ、料金のこともワインの説明のあとにちゃんとお話してくれます。
持ってきていただけたワインは、8000円から1万円のラインナップ。
この値段がリーズナブルかどうかはわかりませんが、そこらへんは、ここまでの
過程においての雑談などから、お客様のことをちゃんと見て満足度の高いもので
無理のない範囲内を察していらっしゃるのでしょう。
さて、私達が最終的に選んだのはブルゴーニュより南のローヌのワイン
しっかりめでスパイシー、時間で花開くのでお肉料理まで楽しむにはもってこいという
説明のあったフランスワイン。一番手前です。
シャトーヌフ・デュ・パプ 赤@10000
赤ワイン用のグラスを2種類出していただけました。
手前からブルゴーニュ型、奥がボルドー型になります。
ブルゴーニュ型は、洋ナシ型にふっくら丸みがあって大きな形のグラ ス。
ブーケ(香)を楽しむため大きく丸みをおびています。
これに対してボルドー型は、ブルゴーニュ型に比べるとスマート。
口が広めなのでワインを空気に触れさせやすい形になっています。
まずは、ブルゴーニュグラスにはワインを泡立てるように注ぎこまれました。
これによりデカンタージュしたように香りと味わいが軽やかに開きました。
次は、ボルドーグラスへ静かに注ぎこまれていました。こちらをいただくと、口が広め
なのにもかかわらず、まだ固くどっしりとした味わい。
すごいすごいっ。。。ヾ( ~▽~)ツ ワーイ♪ 手品みたいだねっ。
私の好みはブルゴーニュグラスに入れていただいた軽やかワイン。
連れはボルドーグラスに入れていただいたどっしりワインと分かれましたが1本の
ボトルワインでこのように、その場で違いを楽しめるとは、驚きました。
国産豚肉の肩ロースのグリル・付け合せの有機野菜もグリルで
付け合せの有機野菜は、ズッキーニ、ナス、ジャガイモ、さやいんげん、しし唐。
グリルの加減もよく表面は香ばしく、中はしっとりとして豚肉の柔らかな甘みが
じゅわわ~。美味しいっ。
国産牛フィレ肉のステーキ こくと甘みのマルベックの赤ワインソース
割増料金900円。付け合せは里芋、ナス、ブロッコリー、ピーマン、ジャガイモ、
オクラ、カブ。こちらも有機野菜と思われます。
付け合せに各皿に登場するこの有機野菜も、自然の甘みに優れています。
どうしたら、こんなに素敵になるのでしょう。
こちらゲキウマなんですけど~~。フィレ肉の上品でさっぱりした味わいに
マルベックの赤ワインソースは、主役であるフィレ肉の味を損なうことなく、
こくと甘みをプラスさせ、見事に主役を際だたせる名脇役になっています。
私の正直な感想としては、先頃いただいた処女牛のビステッカとこちら、
どちらかをもう一度食べさせていただけるなら、迷うことなくこちらを選ぶと思います。
デザート
いちじくのタルト、バニラアイスラムレーズン添え、フレッシュミント。
外はさっくり、中はしっとり程よい甘さ。
これをこのままいただくわけにはいかないっ。
デザートワイン
佐藤さんに選んでいただいたのはジュランソン。@800×2。
ジェランソンは、甘口ワイン・貴腐ワインでも評価の高いリッチなデザートワイン。
黄金色の色合いに蜂蜜のような香りとふくよかな飲み心地。
あとから調べたところ、ジュランソン甘口は、
栗やアーモンドなどの数多くのデザートやエキゾチックな果物のタルトとも
よく合うため、いちじくのタルトとは、まさに理想的な組み合わせだそうです。
店内には、くもり一つないように磨き上げられた美しいグラスがいっぱい。
普段は1万円もするワインは飲まない(飲めない)私達も、楽しくそして美味しく
ワインを堪能することができ、興味深いワインの話には胸が高鳴りました。
佐藤さんの洗練されたスマートで自然体な流れのあるサービスは実に
エンターテインメントとホスピタリティを兼ね備えています
日本一のソムリエのサービスは、来店なさるお客様に高い満足を与えてくださる
コーヒーとエスプレッソ
このエスプレッソも美味しいのです。
お料理に派手さはありませんが、なかみのあるしっかりとしたもので、ワインとの
マリアージュもばっちりです。
私はこうしたお店が好きですわ。
また、他のスタッフの方もとてもにこやかで親切。どこか家庭的で居心地の
良さを覚えてしまいます。
個人的に食べ歩いたフレンチのお店の中でかなり印象強く残りました。
さて、予約したこの日のランチ。実は私達だけで貸切状態でした。
マスコミ効果で予約ができないときもあれば、こうしてぽっかり空いている
場合もあるんですよ。とのこと。
「のんびりとした午後」のひととき。
そして、佐藤さんを独り占め
お会計ですが、2名で、上記お料理とお酒で24360円なり~。
お高めのランチにはなりましたが、値段に見合う満足感を得ることができた
と思っています。 再訪したいな~。 さんくす(*^・^)ノ
ちなみにお店は、カードでのお支払いも可です。
MAXIVIN(マクシヴァン)
〒106-0032 東京都港区六本木7-21-22 セイコー六本木ビル 1F
TEL 03-5775-1073
営業時間/ 水~土 12:00~14:00 L.O. 月~土 18:00~24:00
定休日 日曜日