横浜中華街、関帝廟通りから入った路地の奥に店を構える、廣東料理「徳記」(トッキ)
当店は、小説家・池波正太郎さんが通われたことでも知られています。
創業は1945年(昭和20年)。当時は製麺所だったそうです。
ですから現在でも麺料理の味には定評があり。
店内は、角テーブルと丸テーブルが配置され、食堂然としていて素っ気無い造り。
この、どシンプルさが中華街大通りあたりの中国料理店と違って現地っぽい。
ランチタイムの利用、一人ですから丸テーブル席に相席です。
卓上には調味料、着席後にはお茶とカトラリーケース(箸)が用意。
フロアは、おばちゃんが一人で接客対応。
あとから来られたお客様が「メニューは?」と聞かれていましたが
サバサバしたおばちゃんが、「ない」と一言。
壁に貼られている品書きから選ぶのだ。
鶏翅伊府麺(手羽先の煮込み入り汁麺)@1,300
当店の名物は来店客のほとんどが注文するという「とんそくそば」
これは、豚足と麺が別皿で出され、それぞれを少し食べたら、
豚足の入ったタレに麺を漬け、つけ麺風にして食べるというもの。
ですが、私のオススメは鶏翅伊府麺。
骨出し用に小皿もセットされます。
伊府麺とは乾麺の一種で、幅の広い平打ち麺なのだそう。
インスタント麺で感じるような独特の風味と食感です。
青菜に手羽先の煮込みが2本。この手羽先のスパイス使いが巧み。
じっくり味がしみていて骨からスルリとはずれ、激美味い!
麺をすすり上げ、手羽先にしゃぶりつくとあっさりとしたスープに
麺の風味と手羽先の食味がマッチする。
街場の湯麺感覚が、本場を髣髴させてくれ、チープさも心地よく感じてしまう
味の魅力がある。
おばちゃんの話によると相席で座られた常連さんたちの中には、
この鶏翅伊府麺を食べに一人、大磯から通われている方もいるのだという。納得。
香港で出前一丁麺で食すと、こんな感じかしら?と楽しい妄想が膨らみました。
横浜中華街満足度数は、★★★★ 積極的に好きです。
徳記 (トッキ)
神奈川県横浜市中区山下町166
TEL 045-681-3936
営業時間/月~土 12:00~14:30 17:30~20:45 日・祝 12:00~16:00 17:30~20:45
定休日 水曜日 -店舗情報「食べログ」より-
※ 2013年、拙ブログの“年越しそば”として、皆さまにお届けしました
今年もお世話になりました。良いお年をお迎えください(o^-^o)/~