横浜中華街、中山路の「蘭州牛肉拉面」
神保町にオープンした「馬子禄」さんは、激混みという話だし、「極 蘭州拉麺」さんは
池袋という場所柄、私にとって精神的な距離が遠い。その点、横浜中華街は東京の外れ、
南半球に生息する自分としては行動エリア内だし、定期的に中華食材を調達しに来ているため
とっても身近。この日も買い物帰りの立ち寄りです。
「蘭州拉麺」を目的に訪れたのですが、店頭には「ビャンビャン麺」の紹介も。
この超画数の多い「ビャンビャン麺」、前から食べたかったんですよ。
というのも、香港迷さんの間で、以前、香港で食べられる「ビャンビャン麺」が話題となっていた
ことがあり、私としては「蘭州拉麺」よりも興味津々。
でも凄いボリュームという話でしたから、旅の1食がそれだけでお腹いっぱいになっちゃうのは
勿体無い気もして、訪港の際も二の足を踏んでいたのです。
客席は2階もある様子ですが、入店後、案内を受けられたのは1階、厨房近くのテーブル席。
テーブルに置かれた「HAPPY HOUR」のセットが昼の時間帯にも使えるのか、
スタッフさんに尋ねると、答えはYes。
ならば、炭水化物を腹に入れる前にまず飲まなければ!
セットドリンクは生ビールで、ほか単品で生ビール@550を注文。
牛モツのマーラー炒め
「HAPPY HOUR」セットの1品チョイスから選んだのは牛モツのマーラー炒め。
ハチノスは臭みもなく柔らかで、ピリッとしたドライな辛さとシャキシャキと歯触り豊かな
ピーマンの青っぽい風味が好相性。
ポーション少な目ですが、これを皮切りとし、お目当ての2品をオーダー。
蘭州牛肉拉面@880(税別)
具材は牛肉、大根、香菜、刻み葱。
サーブ時には香りに重点を置いた辣油がセット。手もとで入れる自己調整型です。
(ノブロー) 汁あり麺は、この蘭州牛肉拉面だけなんだと。
個人的にはスープを吸い込んだ柔らか牛肉が好みですが、肉に噛り付くと八角の香りに
きっちり食感を伝え、デフォルトのスープはあっさりで大根と相性がいい。
表の写真やスタッフさんの話では、辣油を後がけするようだけれど、大根の自然な甘みが
活きたスープのバランスを崩すのは忍びなくも思えました。
取り碗をいただけるので、辣油はそちらで。味の変化を楽しみましょう。
なお、厨房で手打ちした打ち立て麺に、かんすい的なコシはなく、うどんに近い感じ。
形状は丸みがあり、太いもの、細いものと、不揃いで、とても長いから、ひと口では
すすりきれず、歯で噛み千切りながら食べる必要があります。
さて、西安・陝西省の名物というビャンビャン麺(biangbiang麺)。
干炒牛ビャンビャン麺(焼き牛肉ビャンビャンメン)と香辣ビャンビャン麺(辛口ビャンビャンメン)の
2択よりチョイスしたのは――。
香辣ビャンビャン面(辛口ビャンビャンメン)@880(税別)
具材は、牛肉、キュウリ、豆モヤシ、チンゲン菜、香菜、刻み葱。
(ノブロー) サーブ時には、黒酢がセットされるだ。
よく混ぜ合わせてからいただきます。
ビャンビャン麺は、幅広のもっちり麺。
はじめから唐辛子パウダーがかかっていますが、そんなに辛くはありません。
自身の辛さの耐性からすると微辣で、旨みがあり、また先ほどの牛肉とは異なり、
肉はほろほろで柔らか。
黒酢をかけていただくと、コクが増して美味しさがさらにアップ!この食べ方好き。
タレが絡んだびろびろの長~い麺はもちもちとして食べ応えもあり、和え麺好きの連れも大喜びでした。
なお、もっとビビッドな辛さを追求したい方には、リクエストに応じ、辛さに重点を置いた辣油(手前)も
もらえますから、自己調整でお楽しみください。
あっさりテイストの蘭州牛肉拉面とコク豊かなビャンビャン面。
憧れていた双方の味を満喫できて大満足。次は夜にお邪魔したいと思うのでした。
蘭州牛肉拉面
神奈川県横浜市中区山下町139 ケンビル
TEL 080-5077-7868
営業時間/11:00~22:00
-店舗情報「食べログ」より-