渋谷のフレンチ・ワインバー「シノワ」にお邪魔しました
渋谷駅から向かうとファッションビル「109」で道が右手と左手に分かれますが、
右手側、東急百貨店本店方面に進行します。
私にとって渋谷は苦手な街なのですが懐かしくもあります。
小さいころはこの渋谷が最も身近な街。小学生のころの遊び場はもっぱら
この東急百貨店本店の屋上にある遊園地?だったのですが、ここに行くにも
駅から送迎バスが出ていたのです。まだあるのかな~。
しかし歩きにくい、いつから渋谷はこんな街になったんだろう。 ストレス倍増。
ちょっとカチカチしながら歩くとビルの前にはメニューがでていました。

一応、撮っておくか。今日はテンションがあがらないわ。ここまではそんな心境でした。
エレベーターに乗り8階で降りると、いきなりシックな造りの内装に落ち着いた
雰囲気の店内。
渋谷にしては・・・いや油断ならないわ。まだまだ安心できない。
ヒトゴミを歩いてきたせいか、精神的にぴりぴりとしていました。
私達に気がつくとスタッフの方が急いで駆け寄ってきてくださいました。
予約の旨を伝えると、入り口から進んで右側のテーブル席かカウンター席、
どちらを利用でもかまいませんとのこと。テーブル席の配置が隣にお客様が
いらした場合、少々窮屈になるのではないかと感じたためカウンター席でゆっくり
やらせていただくことにしました。なお、後からお聞きしたのですがテラス席のある
左側が喫煙席になっているとのことで分煙されています。
本日のお目当てはこちらのシャンパンブランチ。3980円。
(グラスシャンパンに前菜・主菜・デザート・パン・コーヒーがつきます。)
前菜・主菜・デザートはメニューより選ぶプリフィクス形式です。
さらにここにグラスワインのフリードリンク1900円をつけて、一人5880円の予算です。

カウンター席の一番奥に座りました。下には荷物をかけるフックがついています。
シャンパンブランチなので最初の一杯だけはグラスシャンパンをいただけます。

(アミューズ) フレッシュグリーンオリーブ
写真奥はパン用のオリーブオイルと塩。

こちらは本日のグラスワインのリスト。
私達はたくさん飲むのでフリードリンクをつけていますが、別にグラスワインを
試してみたい場合はこちらから選ぶことも可能です。
赤・白ともに840円から置かれていました。
さて、カウンター席ではカウンター内のソムリエールが私達の担当という感じで、
お料理の内容や進行具合をみてワインをサーブしてくださいました
ひょっとしたらなのですが、いつも目の届く位置にいらしていただけるので
テーブル席より特別感があるかも( ´艸`) カウンター席バンザイ!!
ワインのフリードリンクは赤・白ともにまず3種類ご紹介していただいて、
そのあとはその中から気に入ったものを選んでお願いするというシステムだそうです。

(白・1杯目) SILENI ソーヴィニヨン・ブラン ニュージーランド
ソムリエールのご説明によると、清涼感のあるワイン。
私的には、シャパシャパ飲めちゃう口あたりの良いワイン。
連れ的には、フルーティだが、すっきりしていやらしさのないワイン という印象。

(前菜) 山形産三元豚の田舎風パテ
ピクルス、粒マスタード、パテの上には粗挽き黒胡椒とオイルがかかっています。
このオイルが何かは不明。
パテはしっかりとした食感で、三元豚の旨みが濃縮されたようなリッチなお味

(前菜) 戻りガツオのグリル アボカドのタルタル添え バルサミコソース
戻りガツオは人気なんですよ。とソムリエール。
アボカド、玉子のサラダ、カツオ、茗荷、紫蘇の実、バルサミコ酢、粗挽き黒胡椒。
グリルされたカツオが香ばしい。激烈ウマし
大事にいただこーっと。

(白・2杯目) VINUS シャルドネ 南仏ラングドック地方
カツオにいかがでしょう。白ワインの2杯目はこちらをおすすめしてくださいました。
ソムリエールのご説明は、ナッツ、バターのフレーヴァー、口あたり滑らかで
グリルした焼き目をやわらげアボカドにも合うと思います。
私的には、2杯目のこの白ワインのほうが好き。
連れ的には、しっかりとして料理に負けていない(それなりに濃厚) という印象。
(赤・1杯目) Cuvee des Galets(キュヴェ・デ・ガレ) グルナッシュ主体
南仏ラングドック地方
三元豚にはこちらはいかがでしょう。
ソムリエールのご説明は、黒胡椒のようなスパイシーさとほんのりとした甘さのワイン。
私的には、あまりタイプではない。重たい。
連れ的には、パテにめちゃめちゃ合う、もっとガブガブ飲みたくなる という印象。

(ノブロー) シェアして、ワインをグイグイやっとるな。オラも参加するで。
ワインが並ぶってのも贅沢な気持ちになるだな。

(パン)
塩はなかなか良いものではないかな。
パンはごく普通。前菜が素晴らしかったせいかパンは見劣り気味。
料理との釣り合いから考えると残念に思えてしまいます。

(チビーズ) でも、ボク達はパンが一番すき。 意地悪言わないでほしいよ。
ごめん、ごめん。チビーズの好物はパンだったね。

(赤・2杯目) OMRAH ピノノワール 西オーストラリア
カツオまだ残ってらっしゃいますか?
カツオの2杯目として赤ワインの2杯目はこちらをおすすめしてくださいました。
ソムリエールのご説明は、ベリー系、果実もしっかり。
「カツオには赤」とおっしゃられる方もいらっしゃいますので。
私的には、喉越し香りとも違和感がなくすんなり飲めます。美味しかった。

(ノブロー) たーんとグラスワインを楽しめるだな。
それもこれもソムリエールの姉さんがきちんと勉強しているからだで。
感謝するだ。

(白・3杯目) LA PASSION BLANC グルナッシュ・ブラン 南仏ルーション
料理に合わせるという形ではなく3杯目のワインとしてご紹介いただけました。
ソムリエールのご説明は、バナナなどの果物の香り。酸味がしっかりしているのでドライ。
ポップなデザインが可愛い1本。私的には、「水」のようにいくらでも飲めそう。
冷蔵庫に水代わりに入れて日常使いしたくなる。
連れ的には、はじめて飲む味、くるみのような木の実の香り という印象。

(ノブロー) オラ、いい気持ちになってきただーー。
あっ、ノブローさんも今までの全部飲んでいたのね。
身体小さいんだからそれはキクわよっ。

(主菜) ハンガリー産マンガリッツァ豚のロースト 粒マスタードソース
お皿も温めてあります。さらりとした粒マスタードソース。

ふっくらとした食感。赤身の部分も脂もナチュラルな肉の甘みを感じます。

(ノブロー) 豚のローストたって、どうしてどうしてリッチだで。
ノブローさん、ろれつが回ってないの??大丈夫?

(赤・3杯目) Recorba リベラ・デル・デュエロ テンプラリーニョ スペイン
ソムリエールのご説明は、
独特な香り、深み、地域によって違います。野性的でほどよく渋みもあり。
連れ的には、スケール感があって確かに男っぽい という印象。

(主菜) マスカルポーネの入った比内地鶏のメンチカツ 枯木柚子風味
あらっ、ふっくら丸くて可愛らしいメンチカツ。

ナイフを入れるととろーりマスカルポーネ。鶏ミンチの中には柚子なども
入っていて和を感じさせる上品なお味。
こちらには、柑橘系同士ということで2杯目でいただいたシャルドネを出して
くださいました。
メンチカツも良かったのですが、豚のローストをいただくと直球感覚で美味しかった。
鴨も牛ステーキも美味かったに違いないと、変化球を選んでしまったことが
個人の観点で少々悔やまれました。

(ノブロー) 彼女はええソムリエールだ。仕事に一生懸命だで。働く姿は美しいだ。
笑顔が可愛いし、オラの好みの彼女だなあ。
またですかっ。ノブローさん。 いつものように叶わぬ恋が多いわ。
お仕事の邪魔にならないようにね。
憧れのソムリエールはワイングラスをやかんの湯気で拭いてらっしゃるのよ。

(ノブロー) 寝太郎、何を見てるだ? オラにもう一杯ワイン飲ませてくれだ。
(寝太郎) おいおい、ノブロー飲みすぎだぞっ。

(デザート) フランス産山栗のパフェ
私のチョイス!パフェ最高~~
久しぶりです、パフェと呼べるものをいただくのは。
チョコレートのムース、蜂蜜と練乳のアイスクリーム。
オレオクッキーのようなものも入ってますから混ぜ混ぜしていただきました。
この食感がたまらない。間違いなく美味しかった
お替りしたいぐらいでした。

(デザート) フレッシュいちぢくのタルトレット
連れチョイス!
フィナンシェを半分けをして生クリーム、いちぢく、ミント。
アイスクリームはパフェと同様、蜂蜜と練乳。
いちぢくの爽やかさとフィナンシェの軽さがエレガントなデザート。

コーヒーではなくエスプレッソでお願いしたと思うのですが、この写真は?・・・失念。

ノブローさんも飲んで。酔っ払ってたら置いてくわよっ。
(ノブロー) ソムリエールの彼女と別れは寂しいだな・・・。 また顔見にきたいだよ。
わかった、わかった。ひとまず撤収するわよ。

笑顔の綺麗なソムリエールの接客は素晴らしかった。
さりげなくお料理の内容や進行具合を見て、ワインをコントロール、そのタイミングも
ばっちりでした。 しかも邪魔にならず流れるような自然体。
彼女にまかせよう、ゆだねたくなる様なサービスは、「MAXIVIN」以来はじめて
かもしれません。
お会計は、2人で、上記お料理とお酒で合計11760円なり~。
このお値段にしてマリアージュを考えたお料理に合うワインの提供。
心弾む、なかみの伴った時間をいただけました。
今回利用したシャンパンブランチ&ワインに限りますが
満足度数は、★★★★★ 特別です。 要再訪(*^・^)ノ
私にとって苦手な渋谷の街も、このお店目当てにまた訪れてみたい街に
変わるような気がします。
大事な記録を・・・
ワイン、最終的には私も連れもOMRAHを一番よくいただいたようでした。
帰宅後、早々と爆睡です。
シノワ 渋谷店
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町28-4 A2ビル 8F
TEL 03-5457-2412
営業時間/ 月~土 18:00~02:00 日・祝 18:00~翌0:00
ランチ 土・日・祝 12:00~16:30
定休日 無休
http://chinois.jp