中華料理「ひろ武」 (ヒロタケ)
最寄り駅は東京メトロ千代田線根津駅。
1番出口を出て右折し、根津一丁目の信号を渡り言問通りを上った道沿い。
注意すれば、紹興酒の甕を確認できたのだろうが、主張しすぎない外観のため、
パッと見は中国料理店というよりも洋食屋さんのよう。
某日は千駄木に住む友人とランチ訪問。
横にスライドする引き戸を開け入店する。
「いらっしゃいませ、どうぞ。」
薄暗い店内は正面奥に厨房を配し、卓は6卓のみで総席数16席ほど(個室なし)。
この日は調理から片付け、フロアの応対まで、店主一人で切り盛りしている。
そうしたことも影響しているのか、時間は13時30分ですが満席。
私たちは指示のあった入口近くに卓を1つ使わせてもらい、2人掛けテーブル席で利用。
隣との間隔は狭いため、話は筒抜け状態です。
卓上には、醤油、酢、胡椒、紙ナプキンが用意。
忙しそうな店主より、冷たいお茶、業務用タオルおしぼり(直置き)、ランチメニューが
サーブされた。見ると、献立はお粥、炒飯、定食2種とその品数も多くはない。
お粥セット@850
角盆には、レンゲ(2)と箸を手前に置き、粥のセットメンバー総動員。
仕切り皿には、ピリッと甘辛のキュウリのピクルス、中華スパイスの香る煮豆、揚げワンタン皮。
小鉢には肉みそがけ皮蛋豆腐と、デザートでスイカを浮かべた杏仁豆腐もスタンバイしている。
揚げワンタン皮は、迷うことなく一気に粥に投入。
はじめはかりっと次第にくたっとが食感として楽しいのだ。
粥は米粒が割れた状態で軽くとろっと。
ベースの出汁も真面目だし、ほんのり生姜が香り品よく美味い。
青菜のほか、レンゲで探るとタケノコ、干しシイタケ入りの肉団子が3個も隠れていて、
ふんわりとした食感に手作りの温かみを感じた。
仕切り皿のピクルスや煮豆を箸休めに、中盤には小鉢の豆腐を単体で食すことを決意。
粥と相性の良い肉みそ、皮蛋、香菜を投入し、私好みにカスタマイズだ。
当店の肉団子は嫌味のない味で好感度が高いのだが、辛味の効いた肉みそも実直な
旨さで粥に貢献してくれた。意外にボリュームのある粥だったが、その味の良さと
メンバーの活躍で食傷せずにきちんと完食。
食後にツルンとした口当たりで甘さの優しい、柔らかな杏仁豆腐をいただき、
当該ランチに値段以上の満足感を得ることができた。
店主は手が空いたタイミングで、各卓の茶を注ぎ足し、お客様の退店時には
入口まで見送りにと、細かい気配りで休む間もなくフル回転だ。
その味は手抜きのない日本人シェフの真面目さが表れていたので、他の料理にも期待大。
当店へ歩いて通える友人が羨ましいなあ。
ひろ武 (ヒロタケ)
東京都文京区弥生2-12-2
TEL 03-3815-0005
営業時間/月~土 11:30~15:00(14:30LO)18:00~22:00(21:30LO)
日・祝 18:00~21:00(20:30LO)
定休日 不定休 -店舗情報「食べログ」より-
※ランチ満足度数は3.9~5.0