中国料理「琥珀宮」(コハクキュウ)
当店は中国飯店の系列店。 2012年5月17日にグランドオープンした
ラグジュアリーホテルパレスホテル東京 5Fに出店しています。
パレスホテル東京は、東京メトロ「大手町駅」C13b出口より地下通路直結で向かえる
という利便性の良い立地。
加え、同ホテルのHPを拝見し、「琥珀宮」さんの美しい点心の画像及び
『 点心師、焼き物師も在籍し、ライブ感とシズル感に溢れる作り立て・
蒸したて・焼きたてを提供いたします。』
というご紹介に惹かれてランチ訪問いたしました。
高級感のあるエントランスをくぐり、シックな店内へ。
HPによると、108席 / 個室5室ということですが、ご案内いただけたのは、
奥のダイニングホール、窓際近くの2人掛けテーブル席。
訪問日は生憎の梅雨空でしたが、大きな窓からは手入れのなされた庭園と
遠くにうっすらとビル群を望むことができました。
お天気が良ければ開放感もさらにアップしたことと思います。残念だ。
テーブル・セッティングは、ランチョンマット、位置皿の上にナプキン、
箸置き、中国飯店のロゴ入り箸(縦置き)、レンゲ、茶杯、タオルトレー。
着席後にメニューとタオル地のおしぼりをいただけました。
ランチメニューによると、コース料理は、3,740円、6,600円、9,350円、11,000円の4種類。
最もリーズナブルな、3,740円(税・サービス料込み)のコースをチョイス。
飲み物を聞かれましたので、コースについている特選中国茶をお願いしたところ
卓上にティーウォーマーをセットしていただけました。
・故郷名茶 特選中国茶
Chinese tea
プーアル茶とジャスミン茶から選択可能とのこと。
選んだのはプーアル茶(ティーポット出し)
・小前菜盆 前菜の盛合せ
Selected appetizers
蜂蜜チャーシュー、金針菜(ユリのつぼみ)、トマトのライチソース。
金針菜はユリのつぼみという表現でのご説明でした。
一見、米麹で和えているようなルックスのトマトですが、ライチソースを使い、
爽やかな甘さをアミューズスプーンにのせています。
醤は、山椒と唐辛子をベースになさっているとのこと。
「麻婆豆腐に近いものです」 とご説明あり。
接客に当たられているスタッフさんは、ホテル内に出店なさっていることもあり
一定の緊張感を保たれています。 少しサーブのタイミングが早いかな
と思うところもありましたが、こまめにお茶のお替りを気にかけてくださったりと、
全体としては好印象です。
・香港點心五品 香港式点心 五種
Selected dim sum (5 kinds)
蒸し点心3種、揚げ点心、大根餅。
大根餅には短冊状に切った大根、腸詰、干しシイタケなど。
焼いてはあるのでしょうが、つるりんとした面構えであります。
(ノブロー) この揚げ点心は、威水角(シェンスイジャオ)でねえか?
五目揚げモチ、中華ピロシキだで♪
(みに) サーブ時のご説明では、五目揚げ点心よ( ̄▽ ̄)
かりっとした皮に歯を入れると、とろ~とした甘めの餡がでてきます。
蒸し点心はそれぞれにしっかり味がついています。
浮き粉を使った皮(澄麺皮)のコンディションがまちまち。
ぐったりでろんとしているものについては、モチモチと言うよりべとべと。
一番具合が良さそうなのは、左のニラと海老の蒸し餃子です。
単純に考えると蒸し時間、火力のせいかななどと思うのですが、同じ蒸篭で
差異がでるのも不明。
結局のところ、こうした差はどうしたら出てしまうのか、私にはわかりませんが、
同行者さんの蒸し点心もいまひとつだったようです。
・富貴海鮮豆腐 うらごし豆腐の蒸しもの スープ添え
Steamed tofu and shrimp paste
メニューを見てコース料理をお願いしていますが、想像と違っていました。
うらごし豆腐の蒸しものは
「しっかり味がついていますので、スープと共にお召し上がりください」 ということです。
海老と香菜入り、上にはキノコ。
ふわっとした優しい口当たりで醤油ベースのソースに馴染みます。
きめの細かい玉子スープ。
うらごし豆腐の蒸しものに合わせる意味がわからない。
一緒に食したところ、特別に味の調和も感じられずです。
もっと早い段階で玉子スープ単体としてのご提供のほうが良かったのでは?
味については特筆なし。
・刀豆叉焼炒飯 インゲンとチャーシューのチャーハン
Fried rice with roasted pork and kidney beans
ザーサイ付です。パラパラ炒飯、美味しくいただけました。
(ノブロー) 醤使って、ピリ辛くしてもええな。二度うめえ。
・本日甜品 本日のデザート
Today's dessert
ココナッツプリン、塩卵入りの月餅などを組み合わせた嬉しいデザート3種。
(ノブロー) プリンにはパイナップルのキャラメル煮をのっけてるで。
よく混ぜてごっちゃんになるとええよ。
食事の後半には「富麗華」さん同様に、二胡の生演奏が始まりました。
二胡の調べに耳を傾けながら、いただくランチコースは心贅沢なものですが
今回一番楽しみにしていた香港式点心 五種の出来がいまひとつだったため残念。
またメニューの内容は確認して注文していますので、ボリュームが控えめなのは
納得できるのですが、3,740円というお値段を考えると、主力となるべき
お料理のインパクトが弱かった。
こうなると同様にコースの量的には少なめですが、「富麗華」さんの
平日ランチのミニコース2,500円の有難さが際立ってしまい、若干割高にも感じます。
当店でランチをいただくなら廉価なコースではなく、もうひとフンパツが必要
なのではないか、と思いました。
今回の中国料理満足度数は、★★★☆ 消極的に好きです。
琥珀宮 (コハクキュウ)
東京都千代田区丸の内 1-1-1 パレスホテル東京 5F
TEL 03-5221-7788
営業時間/ 11:30~14:30 17:30~22:00