
中国料理「海狼」(カイロウ)
海泊まりラストのディナーで再訪。
ラストの夜は窓際のお席からサンセットが見たい、とういうことで、
前回の会計時に予約をしておりました。
昭和の名残を感じさせる店内ですが、手入れも行き届き綺麗です。
本日のお席も前回と同じ、右手奥の森戸海岸の見えるテーブル席。
もちろん窓際をリクエストしての訪問。希望の席に座れて良かった。
テーブル・セッティングや卓上まわりはほぼランチと変わらず。
ペーパーナプキンが布製のナプキンに変わったぐらいです。
おっ!サンセットに近い時間だ。
でも雲が多くて水平線の向こうに沈むところは見れないね。あとはイメージしましょう。
雲白肉(薄切り豚肉のニンニクソース掛け) 2名さま@1,400
お料理は2名さま、3名さまのポーションあり。
2名分が一緒のお皿で盛り付けられています。
雲白肉は四川料理の代表的な前菜。 しかし、だいぶ想像していたものと違う。
お好みでと出されたカラシにも、はてな??
大葉、白髪ネギ、キュウリ。
豚肉にかけられたソースはニンニクソースというよりも甘辛いバルサミコソースのよう。
一口いただくと冷えた豚肉の脂肪のあたりは白く固まっている。
ソース自体もさらっとしてコクがありませんから、こうなるとカラシの活躍する余地あり。
お隣の常連さんと思しきグループ客の皆さんが青椒牛肉絲や蟹肉炒飯を好んで
注文なさり美味い、美味いと喜ばれているので、最初に3品頼んでしまいましたが、
こうなるとわかりやすいメニューをチョイスしたほうが正解だったのかしら?
急に不安に襲われた。
夜にもありました。調理法の選べる本日の魚料理。
本日の魚料理 鰈(蒸し料理)@525×2
冬瓜、レンコン、オクラ、ヤングコーン、上には白髪ネギ。
魚が変わっただけで他は変わらず、昭和の塩あんかけです。
XO冬瓜粉絲(冬瓜と春雨のXO煮込み) 2名さま@1,000
テーブルサイドでお店の方が「お取り分けいたしましょうか」とのお尋ね。
お願いすると、以降お料理はすべて、お披露目のちに取り分けてのサーブになりました。
金針菜入り。
少しぴりっと感のあるホタテ貝柱がXO醤の表れなのでしょうか?
当方では、XO醤ということで、勝手にリッチで濃厚な味わいを期待してしまったため
しゃぱしゃぱのスープ煮状態に戸惑う。
これにて、最初に注文した3品終了。
ポーションが少ないのでお腹はまだ満ちてはいない。
この後は傾向を変えてみることにしました。
宮保鶏丁(角切り地養鶏とカシューナッツの辛子炒め) 2名さま@1,100
「宮保鶏丁」は四川料理の名菜。
しかし、案の定というか、登場したのは広東料理の「腰果鶏丁」
(鶏肉とカシューナッツ炒め)風。
唐辛子もほんの少し入ってはいるものの辛くはなく、むしろ砂糖の甘みを感じます。
これは、想定内のシチュエーション。
野菜は、セロリ、ピーマン、パプリカ(赤・黄)、タマネギ。
鶏肉はむちっと弾力があって美味しいし、ようやく私たちもここでの注文の仕方を
わかってきたようだ。
お酒は、アサヒ生ビール(プレミアム熟選)@680のあとに
紹興酒、古越龍山 ボトル 3,000円とポット(300ml) 1,500円 をいただいてます。
肉絲炒麺(細切り豚肉の焼きそば)@1,260
〆も推測可能なもので注文。
焼いた細麺の上に、豚肉、チンゲン菜、シイタケ、タケノコのあんかけがけ。
ほぼ想定内の焼きそばは、麺の量に対し、具材がたっぷりで、懐かしさのある味わい。
食事が終わる頃には、ポット(茶葉なし)でジャスミン茶のサービスあり。
ここでの注文の仕方ですが、中国料理を北京・上海・四川と分類づけて考えるより
昭和スタンダードっぽい お料理を選択したほうが結果正解なのでは、と思いました。
お会計は、1人当たり6,000円(千円未満四捨五入)です。
中国料理満足度数は、★★★ (3.4)日常的なら大満足で。
最後になりますが当店の前身は「鍵屋旅館」であることは前回書き記した
と思いますが、本日は店内に展示されている品々をご紹介いたします。
こちらは、大正天皇陛下と貞明皇后陛下から大正五年二月に拝領したもの。
晩年の勝安芳伯爵(勝海舟)にまつわる品々も展示されています。
海狼 (カイロウ)
神奈川県三浦郡葉山町堀内999
TEL 046-875-0015
営業時間/ 11:30~14:30 17:00~21:00
定休日 火曜日(祝日の場合は翌日)