『夢屋国王』の夏休みの仕上げは、親類宅への「お盆礼」であります。田舎暮らしの中で、少々重荷となるのが、近所付き合いと親戚付き合いであります。我が家の古老が存命中は、親兄弟のお付き合いで、方々へ出掛けておりましたが、訪問すれば返礼に相手も訪ねてくるといった具合に、物(お金)の行き来があるだけで、ある意味無駄と言えなくも無いのでありまして、古老が亡くなってしまうと、親しくお付き合いしている所を除いては、自然と足も遠退いてしまいます。
『夢屋家』は、由緒正しい家柄という訳でもありませんので、近間に住んでいる古老の兄弟が主な訪問先であり、元来『調子与三郎』を自認する性格ですから、年寄りの世間話に話を合わせることなど朝飯前…小言など聞かされたとしても老人介護の一環として軽く受け流してしまうのであります^^;
さて、ひと通りの挨拶回りを終え、『第2サティアン』のテラスで缶ビールを片手にひと息ついておりますと、『夢屋国王』の目の前に新たな客人が訪れました。
クワガタムシか?茹だるような暑さに、国勢調査に対する意欲も停滞気味であり、缶ビールの喉越しの余韻に浸っていたかったのでありますが、妙に気になり、彼女が逃げ込んだ草むらを手で払いのけてみますと、扁平な虫が出現したのであります。このように体型が扁平な昆虫は、『ヒラタ某』と名付けられることが多く、その代表選手には、ヒラタクワガタなどがおります。漢字で表記すると扁虫(ヒラタムシ)、見た目そのままであります^^;
初めは、ゴミムシの類であろうと思ったのでありますが、彼女の歩行速度は結構速く、のろまな『夢屋国王』の腕では撮影不可能と判断し、飼育容器の蓋に乗っていただき、記念撮影をさせていただきました。
正式名称は、オオヒラタシデムシ…漢字表記では「大扁死出虫」…「埋葬虫」と表記される場合もあります。名前の通り、動物の死体に集まり、それを餌とする習性が特徴で、いわゆる自然界の掃除屋さんであります。職業に貴賎の別無しなどと言われますが、ここまで書くと全国の女子高生の皆さんはドン引きだろうなぁ…彼女とお付き合いしている内に、缶ビールはぬるくなってしまったのでありましたとさ…^^;
No.054 オオヒラタシデムシ Eusilpha japonica 昆虫綱 甲虫目 シデムシ科
「親の顔を見てみたい。」と常々口にする『夢屋国王』でありますが、彼女の場合は、その少女時代を見てみたいものであります。というのも、その形状は、宮崎駿監督作品である「風の谷のナウシカ」に登場する「王蟲(オーム)」そのものなのであります。『少女時代』…国王の友人Tは、メンバーの名前も知らないのに、「KARA」から「少女時代」のメンバーの方がかわいいと言い始めたのであります^^;
ちなみに、巻頭のウズラの卵のような物体は、サニーレタスがトウ立ちしてしまった蕾であります。
本日の『キュウリ爆弾』の本数…ついに6本。
地這いキュウリは一気に終焉を迎えたようであります。
キュウリが終われば、秋野菜を準備しなければ…
さて、夕方からハクサイの種を買いに行くかぁ