まずは、この写真を見てほしい。
<2018年10月8日各朝刊の1面比較>
4つの新聞の1面を並べてみました。毎日新聞、朝日新聞、東京新聞の1面はそろって加計氏の首相面会を巡る記者会見の記事を大きく扱っていました。ところが、読売新聞は!!!???日付が違うのではないかですか?いいえ、間違いなく10月8日の朝刊の1面です。
まさかの1面にまったく掲載なし。そして、ページをめくってめくってめくって・・・・・見つかったのは、こんな小さな記事。
<10月8日28ページ(社会面)>
赤枠で囲んだ、写真すらない「掲載はしました」という申し開きができる程度の小さな記事。写真は。加計氏ではなく別の記事の村上春樹氏の写真だ。しかも、淡々と学園側の答えを書いているだけです。読売新聞の読者は、森友・加計問題には興味がない方ばかりなのでしょうか?あなたはどうですか?
6月に行われた岡山市での噓丸出しの加計氏の記者会見に対し、学部新設への補助金を負担する愛媛県の県議会が7月、説明責任を果たすよう求める決議を可決していた。そのため、補助金がもらうには会見を開くのが必須条件だったので、会見をしぶしぶ開いたのだ。
様子は新聞よりyoutubeのココから会見の様子が、しっかり目で確かめられます。質問時間を短くしたいためか、最初30分は一方的に学園側が説明をしたそうだが、その後質疑応答になり、この動画はその質疑応答の1部分が見られます。
学部新設が滞っていたので、渡辺事務局長が「勇み足で誤解を招くようなことをした」とまずは、謝罪。首相と面会したかについては、3年前のことで「記憶も記録もなく」(会っていないとは言っていない!)。
それでは「2015年の2月25日(首相と加計があって、「そういう新しい獣医大学の考えはいいね」と言われたとされている日)はどこで何をされていたのですか?」の質問には「3年も4年も前だから、記憶も記録もない」と、またもや明言を避け・・・「でも、実際に面会がないとつじつまが合わない記載が複数ある」と記者から指摘されると、県の文書を今だ見ていない(!)ことが明らかになり、「もう一度調査して、報告する」と答えた。
何の調査もせず、本音は(説明した事実を作りたかっただけの「記者会見」)だったことが暴露された。
しかも、当の「勇足をした」渡辺事務局長は同席せず、その理由を聞かれると「処分中だから」。そして、事実確認などを問われると、本人(事務局長)からよく聞いていないので分からない。はい~っ????処分中でも渡辺事務局長を同席すべきだし、話を聞いてないなんて、このうそつき事務局長の不祥事を究明するつもりが全くないことが暴露された。 でも、なぜ究明しない理由は自明だ。勇み足の「噓」でなく、事務局長は最初「真実」を伝えていたのだから。事務局長の噓の徹底調査など必要がないに決まっている。調査なんて頭っから必要なかったのだ。問題はどう繕うかだったのだ。)
だから、(飛んだことをしてしまった)という認識も全くない。(噓をついて話を進め補助金を受け取るなら詐欺行為でしょう)と記者に尋ねられると「それは事を前に進めるために(事務局長が)言ったことだと思います」。 はい~~~っ???
事を前に進めるためだったから、「お蔭様で事が前に進み、良かったぁ」という本音が、丸見えだ。(事務局長が噓をついたのは謝罪するが)、結果オーライで補助金は受け取りたいだけ。問題究明も何も、事務局長は噓はついていないのだ。
百歩譲って、事務局長が本当に「勇み足で噓をついた」のだとして、それで事が進んで良かったとするような道徳心のない人が、長年お友達の首相に、2017年1月までゴルフや食事を続けながら、ひと言も獣医学部の新設話をしてないなんて在り得ない。
あなたは、事務局長と加計氏とどちらが噓をついていると思いますか?
潔白なら、2015年2月25日の加計氏のスケジュール帳を物証として提示してくれてもいいのではないか。破棄しました?(こう言い逃れした財務省では、でてきたんですよね)これだけ防犯テレビのある世の中、どこで会ったのか、警察が調べても簡単に分かりそうなものだ。
この記者会見のことを東京新聞は1面で、毎日新聞と朝日新聞は1面だけでなく、さらに他の2つの面でも写真入りで同時に掲載して非常に問題として注目した。写真のない読売を読んでいる人は、テレビのニュースで見て気づいただろうか?それとも、どんどん政府の思惑通りにモリカケ問題を忘れ始めているだろうか?
「噓は泥棒のもと」
森友、加計にわたるお金が公平性ある審議を経て認められた「正当なお金」だったのか、不公平な自分のお友達への「大盤振る舞い」だったのか。読売新聞の読者のあなたは、次の選挙にこれを知らないで投票してよいのですか?
菅官房長官が「怪文書」と吐き捨ててないことにしようとした文書について、前川喜平前文科省事務次官が「内部文書は私の在任中にまちがいなく文科省の担当官が作成した文書として存在した。そこに書かれている事は、公正、公平であるべき行政が内閣によって歪められた現実だ」と声をあげた時、前川氏の言動を抑えようとして止められず、その時「前川前次官の出会い系バー通い」というゴシップ紙さながらの報道を独占的にスクープ(?)した読売新聞。しかも、スクープといいつつ(官邸からのリークだったのでは)とも言われた。そもそも、偶然だが夜間中学のことで前川氏の活動について調べたことがある私にとっては、前川氏の会見こそが誠実でうそ偽りがないと信じられた。(まだ信じられないという方はココの記者会見の動画から特に29分と59分位から見てみよう。読売新聞、官邸から記事掲載の前にアプローチがあったことを証言している。バー通いの理由説明については、ココを参照)
そもそも、2017年5月8日の衆院予算委員会で、野党議員に憲法改正への見解をただされ、「自民党総裁としての考え方は詳しく読売新聞に書いているので、熟読していただければいい」と答えて問題視され、野党側は「国会軽視だ」などと反発。自民党の浜田委員長が「一部新聞社の件は、ちょっとこの場では不適切なので、今後気をつけていただきたい」と首相を注意しことを覚えているだろうか。今読んでいる新聞が、どんな立場で現政府の問題が読み取れる新聞がどうか。読売新聞で大丈夫なのか、しっかり考えて読んでいないと大きな判断ミスで、日本の将来を後で悔やむような自由や平和を踏みにじる方向へと進ませてしまう。今なら、まだ間に合う。
*産経新聞は推して知るべし。購入はしてないが、読売と同様だったそうだ(ココから)。