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月の満ち欠けに時の流れを感じながら、皆でそれぞれの持ち時間を楽しく意味あるものにしていきたい。

渡辺かづき先生とのピアノレッスン 123

2018-10-12 15:29:42 | ピアノ

   いつもの通り練習曲のレオ・アルファッシー著の「ジャズ・ハノン」からレッスン開始。今日は、19番。実はこれ、前回先生が、ちょっと次を覗きみて、「こりゃちょっと凄い」とおっしゃった、メチャ難(ムズ)の楽譜でした。何しろ、4分音符、8分音符、16分音符、3連符、ぐちゃぐちゃに入り乱れての、♯♭の数も半端ない恐ろしい楽譜でした(泣) どうなるのか・・・皆目見当がつかないながらも、ゆっくりと、クチャクチャっとまとめて並べて弾いていったら、どうにかイメージだけはできあがってきたものの、♭を落とし、♯を間違えと四苦八苦。

   先生に、「これは、超ムズでしたので、ゆっくりと行きます」と宣言してスタート。当然ながら、ヨタヨタと途中でへたりながらも、最後まで弾き終えると、先生も(何じゃ、これ~!?)という感じでした。「でも、楽譜がそうなので、私の責任ではないです???」 先生が弾くとどうなるのか、先生に模範を弾いて頂けるかとお願いしてみましたが、先生が「いやいや、これは僕も・・・」と言うので、これ以上は上手くなりそうにもないので、諦めて次回は20番へ(笑)

   でも、解説を読みながら、この19番がブルー・ノート・スケールというブルースの特徴的な曲と書いてあったので、先生がその説明をして下さった。

   上の段のスケールが、伝統的なブルー・ノート・スケール。下は、その別バージョンだそう。D,A音を省いてあるのが特徴? E♭でマイナーな感じもあり、確かに19番の不思議な音たちは、このスケールの作り出した音だったように思えた。

   

 

  「この19番は複雑すぎて、ブルー・ノート・スケールの理解の例には、ふさわしくなかったかも」といいながら、題名は分からないが非常に聴き慣れたジャズのスタンダードナンバーを、先生がさらりと弾いてみて下さった。それがこの下の3度、5度、7度を半音下げる(7度は7thの音として♭になるのは自然)このスケールでぴったりはまっているというのだ。

   再度、スケールのと照らし合わせて弾いて下さるのを見ていて、「確かに!!!」と納得。最初から、もっとシンプルな例をこの本にあげてくれていれば~と思うと、やはり1人で教本でジャズを学んでもダメだったなぁとつくづく思った。先生のお陰で、ジャズらしい音作りの秘密に触れられて、ジャズの面白さにまた開眼できた。先生、有難うございます。  

   さて、次は「星に願いを」の6/8拍子ヴァージョン。前回、「弾んでない」ということで、右手は6でなく、それにずらして4つ音を入れて弾ませる弾き方を練習してきたはずだが・・・何だか、忙しさにバタバタ、しっかりは分かってないようなで、まとまらない練習をした結果は・・・先生が、弾き終わった途端に「今、何拍子でどう弾いてました?」と根本的な質問を投げかけてきて。

   しどろもどろに、「弾んだ6/8拍子のつもりで」と答えると、「なっていませんね。弾んでない」。「???」。「左で3.3で音入れているのが、重くてジャズっぽさを失っている」とのご指摘。「左で3.3.でなく、音を省略して軽くして弾いてみて下さい」との指示が・・・。「でも、左を3.3.にしないと6/8拍子が抜けて右が4つ均等に打つので、4ビートになってしまいそうでぇ」といい訳をすると、「う~ん、でも弾んだ感じが出ないので、ちょっと音を抜いてみて」との再度の指示。

   あれっ、でもそう言われてみると、これは前回にも言われたような気がしてきて、指示に従って弾き直してみると、「できるじゃないですか。それでいいんですよ。じゃあ、それで(次回まで練習)」と相成りました。

  最後は、”Summer Time"先生アレンジ版。今回2回目。かなり、音の感じはつかめてきました。ただ、先生の指示通りに左にリズミカルな低音を入れるのは至難で、「左がうまく入らないので、たとえば、簡単にCm7 F7/Cの繰り返しやアドリブの時にCm7 F7にしちゃったりになってしまうのですが」と相談すると、「それって、結局最初のCm7のCを押さえたまま弾いていたんじゃないかな。それなら、全然問題ないです。それに、そうじゃなくても、リズムもきっちり同じでなくても、バリエーションでOK」とのこと。

  グッと肩の荷が下りると、かなりリズムをとるのが楽になりました。縛られるより、自在に組み立てるジャズならではの緩さ?緩いから弾んだり、小刻みに音をいれこみ愉しめるジャズの醍醐味????な~~~んて、まだまだ届かないまでも、そんなジャズの楽しさを先生から伝えて頂けたレッスンでした。

  そして、2曲とも、「いま、もう1歩」とのことで卒業にならなかったものの、新曲をお願いすると(跳ねずにリズミカル過ぎない曲の条件付で)、かなりクラシック調の雰囲気が残され、ソロでも十分大丈夫そうな、先生のCD ”PAVANE REFRECTION”(クラシック名曲のアレンジ版)の中のバッハ”LARGO"の譜を頂くことに。

  でも、いつものことながら、楽譜が出てこない(苦笑)。出てきたと思ったら、右側が何かに挟まれたりして千切れて欠損してる。「いや、弦楽と弾いたからあるはずなんだけれど・・・」と探して見つかったら、同じ楽譜のコピーがごっそりと出てきた。「やった~っ」と模範演奏をして頂くと、先生が「何だか違いますねぇ。これは古い没にしたアレンジかも」ということになり、そうか没にしたから弦楽の人用の多量なコピーが残っていたのかと納得。さらに捜索が進められて、出てきました!!!

  CD版の譜も無事出てきて、再度模範演奏を弾いて下さいました。いやぁ~、いつもながらの癒しの音楽。美しいメロディー。

  自宅に帰って、さっそくコードを頼りに弾いてみると、豊かな音が浮かび上がって・・・おぉ~っ。という訳で、リズミカルやら、跳ねるやらの大変なお宿題に、ホッと静かに奏でられるクラシックのアレンジ曲と、メリハリのある3曲を抱えて、次回のレッスンまで練習することになりました。めでたし、めでたし。

 

  

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