日本にも医療崩壊の兆しが見えてきています。病院にいくことが、感染リスクになることを数週間前から記事にしている雑誌がありました。でも、対策は医者にいかないというのでは、それこそ必要な医療が受けられずに重症化を招く人を増やしてしまう。それならどうすべきか。「軽症者や無症状の人でも他の人に感染する可能性がある」という新型コロナウィルスの特徴を知った時から考えていましたが、今日に至って思いついたのが、タイトルにした「基本どの医療従事者も、防護服着用で診療する」ということです。
市中感染が事実としてもう広がっている日本で大事なのは、今、医療従事者自身、患者の双方が感染リスクを避けるために、防護服を着て医療行為をすること!医療現場で感染が発覚し、医療従事者が仕事につけずに入院、自宅待機することになると、人員不足で病院閉鎖とか外来受け入れ中止が増えます。まさに医療崩壊していきます。
今回のウィルスの怖いのは、<感染力の強さ、無症状で感染が広がってしまうところ>です。現在、自分でも気がつかず、他の病気でウィルス感染者が無防備な医者に患者として接触している可能性は大きい。医者へ感染は、すでに広がっているとみるべきです!
重症者が出て検査が進むと、感染者が多く見つかりクラスターと判断される。病院は対処を迫られ、影響は入院患者の転院を含めさらにドミノ倒しのように他の病院へと広がりはじめている。今は、すべての来院患者が感染者の可能性をもつ!この認識をもって、「医療従事者は、基本これからは防護服を着て仕事をすること」を提案します。
防護服を毎日着替えるほどのことでなくても、せめて目の保護と、医療用マスク着用など、全ての患者に対して今よりしっかり装備して患者を受け入れる体制へと、すべての医療従事者は変わっていくべき時です。以前なら患者にギョッとされたかもしれませんが、今のような事態を知った後なら患者も違和感は少ないと思います。
無策で医療崩壊を招く前に、今すぐでも出来ることから施策していくべきです。完璧ではなくても、ウィルスが拡散するのを抑える力には必ずなると思います。なぜなら、病院は感染リスクの高い重篤な結果を招きやすい医療を必要とする人が集まる場所だからです。
今は、経済のこと、人々の生活のことを考えて、なによりもロックダウンになる事態を防ぐために、できることは何でもしていく姿勢が大切です。 万が一、感染者が発覚する病院が増えたら、ウィルス以外の病気で危険を持つ人の医療ができなくなります。医療従事者の不足を補うためには、無症状の医師/看護師は感染が分かっても防御服を着て仕事をすることも許可していくべき時も来ると思います!
自覚症状がなく今も医療行為を続けている従事者の存在は必ずあると考えれば、ともかく、コロナウィルスの防御、拡散の両方を避けるために、防護服着用(マスク、目の防御含め)は大切です。
リスクはゼロではありませんが、今のように医療従事者も患者もだれが感染者かわからない状態で、互いに疑心暗鬼で診療をするより、ずっと賢いやり方だと思います。
是非、早急に医療従事者が、とくに入院施設をもつ総合病院から防護服を着て診療することを進めて下さい。これは何よりも、厚生労働省の許可必要なPCR検査を必要とせず、いますぐに実行に移せることだと思います。
医療従事者も、病院外での感染リスクも高まっているはずです。自分たちのためにも、患者のためにも、防護服着用は当然の行為と思います。
できることからしていくべきです、猶予なく、速やかに!!!
ただし、これは防護服やマスク、目の防御の備品がしっかり備えられている必要が前提です。小池知事は、中国に30万枚の防護服を贈呈(来る都知事選に対抗馬を立てられないために、自民党の二階からの要請を快く受けての大盤振る舞いだったと報じられていましたが・・・)、備蓄がどうなっているか調べたら、200万枚はまだある?と書いてあるところがありました。豚コレラとか鳥インフル用のものと思われますが、是非活用してほしいです。たぶん、畜産のある県にはかなりの備蓄があるのではないでしょうか?
日本では、クルーズ船到着から本格的なウィルス対策がはじまりましたが、それ以前から中国や他国からたくさんの観光客が何十万人と入っている状態なのは周知の通りです。無症状感染者はその何%か入っていたと思うのは至極当然とみるべきでしょう。しかも、武漢とかに限定しての中国への入国規制が続いたので、さらに続けて無症状感染者は入り続けていた! ということは、すでに市中感染は完全に広がっていて、医療従事者が感染しているリスクは非常に高い。永寿病院、国立がんセンター、慶応病院という有名な病院で医療従事者に感染が起きているということは、これから他のどの病院で感染の事実が分かっても不思議でないのが事実でしょう。しかも、医療従事者全員に検査をして感染者を除外しようとしても、市中感染が広がっている以上、明日感染する可能性がある。もう、感染ゼロを前提にしている時期ではなく、今たとえ持ちこたえていても明日はもうダメ。通勤の満員電車で都心の病院に通う医療従事者の無感染を誰が信じられるでしょうか。
しかも、1日2000件も実施していない今の検査体制で、医療従事者の全員チェックなど出来るはずがない。実は、いまさら医療従事者の全員検査をする意味もないし、できないとも私には思えます。
そこで、「医療従事者と患者の双方を守り、医療崩壊を防ぐ1番今緊急にできそうな行為は、防護服の着用だ!」と考え提言します。そして、これには厚生省の判断もいらない。医療従事者であるあなたがひとりからでも始められる。
ひとりでも多くの医療従事者が、このことに自覚をもって、最前線を離脱することなく、大事な医療で活躍を続けて下さることを心から願っています。検査や不安より、今日から防護服(マスク、目の保護も含め)着用を!
当然ながら、この動きを防護服やマスク、目の保護キットなどの配布で厚生労働省が支えて行ってくれることが肝要だと思うので、厚生労働省のHPにも提案を送付してみました。