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東京都の検査数についてのまとめ・反省も含む

2020-04-16 22:32:42 | 日記

素人が統計数字を扱うのは本当に難しい。読者の方からご指摘を受け、これまで書いてきた数字に、補足・修正が必要であることが分かった。ここに、そのお詫びをしながら、これまでの検査で分かったことをまとめてみることにした。

  私が、検査について書き始めたのは、検査数の情報があまりに少ないと感じたからだ。しかも、分かりづらい。

  でも、調べるにつれ、それは意図的に分かりづらくされていたように感じた。だから、見つけた資料や情報を公開していこうと、3月14日には「新型コロナウィルスの検査数を厚生労働省のHPで確認する方法」を書いて皆さんにお伝えした。

       それにしても、データが見えてくるに従って分かってきた検査数の少なさには、本当に驚きを隠せなかった。しかも、検査能力として政府が数字で挙げている能力が低いだけでなく、その能力すら半分もつかっていない状態が3月下旬まで続けられていることに驚いてきた。

  厚生労働省の統計の中で1番分かりやすく役にたった表は、1日の全国で実施された検査数が分かる「国内における新型コロナウィルスに係わるPCR検査の実施状況」という表だった。ただし、これは一般人がみつけ易い場所に公表されることはなく、簡単に見られるようにリンクを貼ろうとしても、新しいデータが出ると、リンクを貼った古いデータが削除され翌日には見られなくなり、リンクも使えなかった。

  私が説明を書いた「新型コロナウィルスの検査数を厚生労働省のHPで確認する方法」の手順に従って、各自で最新版を探して頂くしかないのだ。ただ、3月28日の「3月24日時点でPCR検査が1日5千件以下!?」のように、このブログでは、できるだけその時の最新情報を転載するようには心がけてきた。

   この表については、(表1)のさらに下で(表2)として掲載し、あとで説明を加える。

   この(表2)以外の厚生労働省の統計は、積算数のみが書かれたデータが更新されて行くものが多く、非常に厄介だった。私は積算数で更新される数字を保存して比較することにした。どの表をどう使ったかも、上と同じ3月28日「3月24日時点でPCR検査が1日5千件以下!?」に同時掲載した。

   ちょうど、その日は、ずっとほしいと思っていた「新型コロナウィルスのPCR検査の1日あたり実施可能件数(都道府県別)」という表も掲載されていた。これは不定期掲載のようなので、探すのがこれまた苦労だ。4月1日時点のが、今の時点では最新だと思う。

           (表1)

     この表を見て私を驚愕させたのが、「東京都の220件」という数字だ!まさか、首都・東京でたったの220件!それまで、PCR検査を受けるのに「帰国者・接触者外来相談センター」に個人や患者の医師が検査を願い出ても、受入れ病院に送ってもらえず拒否される事が多い苦情が絶えなかった。まるで、PCR検査げる反対に、阻み部署のように思われた。だが、「帰国者・接触者外来相談センター」の問題が、実はセンターにあるのではなく、その先の「検査能力の低さ」にこそ問題があったと、この表をみて気づいた。

    検査能力が全国でも1日4830件。2月29日の会見で「全国で1日当たり4,000件を超える検査能力があります。現在も、地方にある民間検査機関、大学に試薬などを提供し、一層の検査能力の拡大に努めてまいります」と首相は言っていたのに、4月1日でも まだ全国で4830件!という数字に、目を疑った。

     さて、お待たせしました。ここで先ほど書いた(表2)を登場させよう。この表をみて、4830件の能力しか本当にないのかと、4月1日の実績検査数で確認してみた。計の所の4026件の数字と見比べて、東京が1日220件の能力というのが現実味をおびた。

表2

     ただでさえ低い検査能力しかない日本が、その能力すらフル活用していない事実に、恐怖を感じた。私の検査に関するブログ掲載の最初の補足・修正の必要が、実はここにひとつある。

   (表1)のタイトルの下にあった、<※各地方衛生研究所・保健所の実施可能件数を都道府県ごとに集計>というのに、注意を怠ってしまっていた。(表2)を見て頂くと分かりやすいのだが、(表1)に書かれた検査能力が、(表2)でいう「3.地方衛生研究所・保健所」の部分の能力についてだけの公表だったのだ。だから、4月1日のところで、3は2801件なので、実施総計4026件の70%を占める3の能力以外の、(1.2.4.5.6.の民間検査会社、大学、医療機関などの残り30%の検査機関を加えれば、能力は220件よりも多くあったと知った。ただ、全部を合わせた検査数をみつけることはできなかった。

   でも、良く考えてほしい、能力が4830件分あるのに「地方衛生研究所・保健所」は、2801件しか検査を実施してなかった。その42%の能力を使わずにいたということだ。理由は、検査の必要な人がいなかった? とんでもない、その逆だ。検査を受けたいという相談が、「帰国者・接触者外来相談センター」に溢れていたのに、「4日連続の37.5度以上の熱の継続、感染者との接触経歴」を基準に激しい選別が行われていたのだ。

   たらい回しのあげく重症化してからやっとPCR検査を受けられるという人が続出。実質的な他国の「医療崩壊」とは真逆の、医者に患者がいけなくて空いてしまうということが起き始めていたのだ。志村けんさんも律儀に4日待って医者の往診を受け、検査で陽性と分かった時はもう人肺で治療したが間に合わなかったと雑誌で知った。普通に最初の日に医者に診察してもらい、初期に効果があると言われているアビガンとかを処方してもらえていたら、命を失うことはなかっただろうと悔やまれる。

   4月11日の「昨日197人の陽性者を出した東京都のコロナウィルス検査数は何件か?」の中で資料をだして、(受診してもらえても、PCR検査を受けられたのは、12,595人!つまり、最初に相談した人の総数からみると、検査を受けられたのは、相談した人の4%にすぎなかった)ことについて書いた。なぜ、少ない検査能力をフル活用しなかったのか。非常に疑問が残る。

   「東京で1日220件」が私の不注意で、実際はその2倍以上の仮に500件だったとしても、その能力の半分以下しか3月末まで活用されていなかった現実(表2で、4830件を超えたのは、4月3日)の前には、数字に正確性を欠いていたことは心からお詫びしないといけないが、50歩100歩という言い方が許されると思えた。少々220件と断定的な表現を使ったことには問題を感じながらも、過去記事を全て削除するほどの間違った記述ではなかったと思えたので、注釈を茶色で加筆することで掲載継続をすることにした。どうか、ご理解をお願いいたします。

   そして、この4月11日の「昨日197人の陽性者を出した東京都のコロナウィルス検査数は何件か?」の時に、東京都のHPには東京都の検査数が出ているのではないかと遅まきながら思いつき、東京都の「都内の最新感染動向」のサイトも見るようになった。

   東京都の「陽性患者数」「検査人数」のグラフは数字が入っていない欠点はあるものの、「日別」と「累計」がクリックひとつで両方みられる非常にいいグラフが掲載されていた。ただ、「日別」の棒グラフが伸び縮みを繰り返し、下のグラフでは、あたかも感染がピークを過ぎたかのようになって見えることに困惑した。実際は、1日500件とかの検査数の圧倒的な不足で検査が追いつかず、検査した人が絞られ、重症者やクラスターの接触感染追跡者しか検査が出来なくなっていたのだろう。検査の結果、陽性患者数が増大し、入院病床の限界から、陽性者の割合がたとえ40%になるほど悪化しても、検査数が500件のままなら感染者数が200人を超えることはないと、予測された。そして、実際、今も200人を超えられないでいる。

   この棒グラフがもつ、検査能力の低さによる「横ばいや減少になることが、感染者数が増える事態以上に怖い!」という事実を伝えるため「1日の感染者数が減って見える東京の本当の怖さ」を書いた。

     (表3)

    注意深く、下の検査数のグラフと見比べて見る人なら、検査の数の伸び縮みと感染者数に関連があり、検査が限界にきている怖い事実をすいそくできるだろうか?でも、深く考えず「外出自粛の効果がもうでてきたの?」と誤解して自粛に緩みが生じたら~。医療崩壊を加速させることになると思った。厚生労働省が見せたくない表を(参考資料)というHPサイトの1番底にタイトルだけ出していたことを批判する気持ちもあるが、このグラフをみて、右肩上がりに陽性患者数が増える「累計」だけを表示したい気持ちも理解できた。グラフが怖すぎる。

    さて、ここでもうひとつ、お詫びしないといけないのが、この東京都の検査数を使って書いた「空港も大変だけど、気づけば国内の方がもっと大変!」です。

厚生労働省の数字と検査の数で違いが出るようなので、上の表には書き入れませんが、七不思議の前日比-447をそのまま採用して、4月12日の前日に504人の検査をしたとして、504+57人の検査で91人+161人の陽性という予測が立ったところで、ちょっと計算をしてみました。すると、検査した人の45%(注意参照)が陽性!!! 気が付けば,この割合は凄すぎませんか?>と最初書いてしまったのですが、よくみると、この東京都の検査数にも注意書きがあったのだ。陽性患者数には(※医療機関が医療保険で行った検査を含む)とあったので油断したが、検査数には (※医療機関が医療保険で行った検査は含まれていない)と書いてあったのを見落としていた。 条件をそろえていない統計を出すとは、東京都も酷いやり方をするものだと気づいて文句をいいたいと思ったら、どうやら文句を言う人があったようで、それで改善されるかは、これから見守っていこうと思っている。

 (表2)をよく見ると、**4 民間投資会社分の斜体は、医療機関からの受託分のため全て保険適用分と書いてあった。この斜体部分から推測して、検査数を数値予測して修正しようかとも思ったが、ここは断念しました。最初の文を削除して、この部分の記述は後で書き換えて、専門医の「陽性患者がみるまに4月に入り5%から20%に上がった」という言葉に変更させて頂くことにした。ご了承下さい。

   という訳で、長くなってきたけれど、終盤へ。

   東京都のサイトで検査数(※医療機関が医療保険で行った検査は含まれていない)を見つける前に、私が自作を始めた表を次に掲げることにした。最新版を下に掲載する。

          表4

 

厚生労働省の統計をもとにした1日の検査数(これも、よくみると※ 東京都の検査実施人数には医療機関による保険適用での検査人数、チャーター機帰国者、クルーズ乗客等はふくまれていない。との注意書きがあった)。東京の検査数と条件が一緒のようだが、なぜか数字は一致しない。

  東京都の統計は日別の方は翌日には数字が消えてしまい、グラフではよく検査人数が読み取れない。こちらの表4と日別のグラフを見て頂くと、気づくことがある。下に、大きめに4月15日の検査実績人数の表を示した。表4の下から2段目の検査人数をみて、検査が0の日を下の棒グラフで見比べてみよう。 最初は検査0がグラフにもあるのに、3月24日以降、私の表では0があるのに、東京都の検査数には伸び縮みはあっても0の日がなくなっている。理由は不明だが・・・工夫か?

  0は金と土曜日のようにも見えるが、それ以外の日にもある。この国難の時に週休2日?とも思ったが、人数の余裕があれば人を交代して休みなしもあり得るが、非常に限定された人数で交代要員もなく専門職なので受入れていたとも想像される。憶測だが、報道の人が調べてくれたらいいのだが。分かることは、十分な検査体制が日々どんどん行われる体制に、4月中旬になっても、まだなっていない現実だった。

                  表5

  最後にもう一度振り返ると、「来週中に、PCR検査に医療保険を適用いたします。これにより、保健所を経由することなく民間の検査機関に、直接、検査依頼を行うことが可能となります。民間検査機関の検査能力も大幅に増強されます。加えて、現在、検査の中で2、3時間を要しているウイルスを検出するための作業を15分程度に短縮できる新しい簡易検査機器の開発を進めています。この1か月間、試薬の開発、精度向上などに取り組んできたところであり、3月中の利用開始を目指します。こうした取組を総動員することで、かかりつけ医など、身近にいるお医者さんが必要と考える場合には、すべての患者の皆さんがPCR検査を受けることができる十分な検査能力を確保いたします」と2月29日に国民に約束した首相の言葉。

  表2をもう一度出すので、検査件数を追ってみてほしい。3月6日、PCR検査に医療保険を適用が始まったと表にも記入されている。言葉の通りに検査は伸びたか???4000件の能力があるとこの会見で話したのに、4000件の検査を超えたのは、3月31日。オリンピック延期が決定された3月24日までは、検査総数は2000件以下の数字が並ぶばかり。他国より貧弱な4000件の検査能力の半分しか活用されてこなかったことが読み取れる。

 4の民間検査会社をもっと資金投入とかして活用しないと検査が間に合わない!テレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」では、ピークが急に訪れて医療崩壊しないようにと、早く発熱外来を作ろう、検査を増大させようと訴え続けていた。それに対し、厚生省、自民党、官邸から公式ツイッターまで使われ、圧力が度々かかった(ココ参照)という。でも、結局は、誰のリスク管理が正しかったかは、現実が証明する。

 今、政府の政策を待てずに、動き出した自治体のドライブスルー検査、独自検査、民間会社の検査キットの輸入販売、自社開発、徐々に人々が自らの知恵で動き出した対策の実りが力を増してきた。

 今日から466億円のお金で外出自粛している全国民に布マスクが届くというが、患者が急激に増えて本当に困っていて足りないのは、医療関係者の防護服、医療マスクだそうだ。生産がおいついていない。クリアファイルで顔を覆う工夫をして感染者の治療に当たる看護師さんの話もあった。政府など頼れない。自分たちで出来ることをして、死者をでないようにしよう。最前線で多くの医療関係者が奮闘してくれている。

 今、表2の数字でも4月に入って、3.民間検査会社4.大学等 5医療機関 の力が伸びてきているのが分かるだろう。長く支えてきた1~3の公的機関の最先端で医療を支えてきてくれた方たちに感謝をしながら、今後は民間や私たちが自分たちの努力のみせどころだ。

「帰国者・接触者外来相談センター」も疲弊していわれ、今置き換わる医師会による組織も動き出しそうだ。「37.5度の熱4日以上」という厳しい縛りが取れて、安心できる医療が取り戻せるように、ひとりひとりが感染が広まらない努力を続けよう。 

私の作る表が、あまり長くならずに終わることを心から待ち望みながら、お医者さんが必要と考える場合には、すべての患者の皆さんがPCR検査を受けることができる十分な検査能力を確保されるまで、自宅に引きこもりながら もう少し検査数を見守り続けたいと思う。

では、感染者数の数字の減少があっても、絶対 気を緩めず、がんばりましょう。

追記)この文章を書いたあと、新たに2つの情報が入った。小池知事が、今現在の東京都の検査件数は多い時は1日1400件位と発言したのが、4月17日(ココから)。私は思わず、「??!!」と思った。

一方で、現実に近い報道としては、NHKが必要と判断しても実施が5日もかかっていることが多い例を挙げながら、「あちらこちらで検査が受けられる状況にはなっていません。私たちの肌感覚では処理能力を超えてしまっていると思います」との区役所の職員のコメントや、「本来、1日に可能な検査は240件だということですが、今月に入ってからは作業時間を延長して1日平均で270件余りとなっていて、今月3日にはこれまでで最も多い557件の検査をおこなったということです。その結果、ことし1月25日から今月16日までに8850件の検査が行われました」とあった。4月1日時点で、地方衛生研究所・保健所220件だったものが、今は270件にやっとなっている現状のようだ(詳細はココから)

 どうか、すこしでも急いで体制が整ってきて、ひとりでも多くの人の命が救えますように!!!

 

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夜中の月

2020-04-16 14:47:33 | 惑星・天体ニュース

  昨夜こそ早く寝て、朝の月を見よう!と思っていたのですが、結局いつもの通りになってしまいました。

 今寝たら、月に会えない。月のでは1:44。そろそろと思って外を見てみると、こんなところに、赤い顔を覗かせているのを発見!

          

    「こんばんは」「わあ、もうちょっと左にいてくれたらいいのに」

    「でも、戻れないよ。もっとこれから右へ移動するしかないからね」

    「そうだよね。じゃあ、私が行くしかないねぇ」

     と言うわけで、いつもの公園へ。

         

      上って1時間ほどのお月様は、本当に大きく暖かい色をして、お月様の体温を感じられるような気がします。雲があるようでぼんやりした輪郭。木星も土星もいそうなのに、見当たりません。

      でも、会えてよかったぁ~。お風呂に入って見上げた時は・・・。

              

       クールなお月様が、白い顔でちょっとすまし顔で空に浮かんでいました。明日こそは、朝のお月見にしよう!

コメント (1)
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