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月の満ち欠けに時の流れを感じながら、皆でそれぞれの持ち時間を楽しく意味あるものにしていきたい。

2020年4月の惑星

2020-04-01 22:22:19 | 惑星・天体ニュース

   春をこんな重苦しい気持ちで迎えることはあまりなかったように思います。梨の花は桜を追うように咲き、ツバメもいつものように賑やかに集まってきているのに。ここしばらく雪まで降って、曇り、そして今日は雨。新型コロナウィルスは、すでに私たちの身近に広がってきていたことが段々と分かってきました。どの位広がっているのか。検査件数がまだ5万件ほどの日本では、はっきり数字としてはわかりません。

   そんな中ではありますが、いつものように今月の惑星のご紹介です。静かに変わらず運行を続けている太陽を回っている惑星たち。不安な気持ちになったら、空を見上げて重く不安な気持ちを 広い宇宙に是非吸い取ってもらいましょう。

   まずは、いつもの通り、先月眺めたお月様のひと巡りを振り返って見ましょう。

  

   どうでしょうか? やや少ないでしょうか? それにしても、今振り返って、この最後の3月19日にお月様を見た後、お月様を見られたのが3月26日(下の細いお月様です)のたった1日だけ!その後、ずっと天気が悪くてお月様に会えないでいたことに気づいて、びっくりでした。

                                       

    上の写真が26日のお月様、そして、今日はもう上弦の半月になっている月。仕事帰りにお迎えしてもらえるはずだったのにぃ~今日も雨。さあ、半月から満月になる間には、何回お月様は姿をみせてくれるでしょうね。

    そして、これもいつもの通り、今月の惑星のご紹介です。

    水星:明け方の東の空に、太陽が昇る前に姿を見せていますが、低くて暗くて見つけづらいです。

    金星:太陽が沈んだ後の西空に明るい星を見つけたら、それは金星と思って間違いないでしょう。「宵の明星」です。4月26日には、今夕方に惑星ではただひとりで孤独に光る金星にお月様が遊びに来て、「僕のそばにいるのが女神(ビーナス)の金星さんですよ」と皆に教えてくれます。ちょうど28日が最大光度になる金星。ことによって、気をつけていれば暗くなる前から月と金星が見えるかもしれませんね。

    火星:夜が明ける前に目が覚めたら、東空を見てみましょう。下の図のように、今は惑星は実は金星を除いて未明に集合しています。私も、「未明に月と惑星のお祭り」に書いたように、1回だけこんな様子をご紹介しましたが、下で復習して比較してみましょう。

 

   

  19日の時の右の写真の月の左にいるのは土星です。右上の明るいのは木星。その右のやや暗い点が火星です。どうですか?月がひと巡りして、この3つの惑星のそばに戻ってきてみたら、「あれあれ皆どうしたの?」って、皆が場所替えしているのでびっくりしちゃう感じですよね。木星にくっついていた火星君が随分下にいますね。

  恒星の星たちは、こんな遊んでいるような動きはしません。星座とかの形はいつも同じで、位置関係を変えたりしませんよね。

 「おいおい、君たち遊んでいるの???」と驚いて、昔の人が「遊び星」と呼んだことがあるように、まるで空で遊んでいるみたいです。

  この人を惑わせるような不思議な星たちの動きから「どうやらこの星たちは、普通の星とは違うぞ!」と、昔の人々は注目したのです。そして、その不思議な動きから、この星たちを「惑星」と名付けたのです。

  毎朝早起きする方は、是非この惑星の遊んでいるような動きを楽しんで見て下さいね。さて、前回の3月はくっついた火星/木星のそばを通ってから、土星へと近づいたお月様ですが、今月は中旬の4月15日~17日にかけて近づいて、皆に惑星たちを紹介してくれますよ。

 

   まずは15日に木星のそば。そして、だんだん細く形を変化させながら、16日は土星と火星の間にきて、離れていきます。先月のようにうまくこの頃に朝天気がよくて、お月様と惑星のコラボの写真が撮れるといいですね。

   さて、今月の話題としてはあと1つ、4月8日の満月のこと。また、テレビでは「スーパームーン」という言い方で紹介するかもしれません。今年のお月様の中では1番地球に近づくので、大きく見えます。ただ、月はなぜか空高く昇っている時と地平線そばにいる時とは人間の目には大きさが凄く違って見えます。

   太陽もそうですが、地平線近い方が大きく見えます。だから、4月8日の月も昇りたての月をみないと、そう「大きい!」と感動的に見えるかは保証できません。見るなら、是非夕方の(昇りたてホヤホヤのお月様)を見て楽しみたいモノですね。

  上に使った図は、すべて国立天文台のココの星空情報から転載させて頂きました。4月8日の月と、今年1番小さい10月の月の大きさ比較などもみられますよ~。    

 

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