東京の感染者の数字が不思議な事に200人に達する前に下がってきた。下の棒グラフが、今日 東京をから発表された「都内の最新感染動向」の陽性患者数を表す棒グラフだ。
グラフというものは、分かりやすそうで実はとても怖いとこれをみて私は思った。このグラフを見て、(もう皆が頑張って外出自粛の効果が現れてきたかな?)と誤解する人がいたら・・・と心配になった。なぜなら、棒グラフが右肩上がりにならないことこそが非常に危険な兆候だからだ!!! どうしてか。東京都の1日で検査した人数は204人*というのが、最近17日間(3/26~4/11)の実績!!! つまり東京都の検査能力が、急に何十倍にも上がらない限り、東京都の陽性患者数の数字は、いつまでたっても200人を超えないという、非常に怖い現実をこの棒グラフの勢いの陰りが示し続けているのだ。「それこそが、1番怖い事態」なのだ。
*この検査実績は、あとで、「医療機関による保険適用での検査数が含まれていない」ことに気づきました。保険適用の検査数の影響が、どの位の検査数かについては、4月17日のココで考察しています。因みに4月17日の会見で、東京都知事が検査が増えてきて、多いときは1日1400件の検査をしていると発言したようです(ココから)。検査が増大することは、病床の確保と車の両輪のように進められれば、たくさんの命を救えることになるので安心です。医療関係者の方を応援しています!
検査を受けたくても受けられない人の話を、聞いたことがあるだろう。でも、1日のPCR検査可能人数が東京でさえ200人ちょっとと聞けば、冗談だと信じない人がいるかもしれない。でも、この数字は本当の数字だし、国立国際医療研究センターの忽那医師が「つい先日、50施設から受け入れを断られたという患者がうちに来ました。この方は軽症でしたが、その少し前には25施設から断られたという重症患者も受け入れました」「うちも結核患者むけの病棟をまるごと新型コロナウィルスの患者に充てていますが、お断りせざるをえない時もあります.医療崩壊はもう始まっています」と言っているように、とんでもない事態がすでに東京で始まっている。これからの私の説明を読めば、きっと今の日本に何が起こっているか、怖いながらも色々な話が腑に落ちてきて、理解出来るようになるだろう。
東京都のことをここでは書くが、これは東京だけのことではなく、どの地域でもすでに起こるか、起こりうることだ。
204人を私がはじき出した根拠をデータでお見せしよう。
表2
1日平均204人の検査をしているといっても、表の陽性者数の上の1日検査人数を横に黄色い文字を見ていくと、87人.0.0.717人.41人.0.375人.404人・・・・・大量に検査を受入れると、その後 受入れが「ゼロ」になっている。そして、最近の平均値をだしてみた。1日平均204人だった。私は学者でもないし、研究者でもないので、私の数字を疑う方のために、検査人数のカウントが少し表1とは違っているが、東京都の最初の(表1)の下にでていた検査人数というのをご覧に入れよう。
*転載元の東京都のサイトに図をクリックすれば見られるようにリンク
先ほどの表1が右上の陽性患者数の127人の棒グラフ。その左下に前日の4月14日の検査人数が91人と書いてあり、その数字の下に(前日比ー159)とある。計算すれば、13日の検査人数は250人、14日は91人と分かる。受け入れが多いと息切れがして・・・結局は受入れられるのは、ほぼ200人分ほどなのだ。私の素人の計算と東京都が公表している数字と大きな差がないのが分かって頂けただろう。さらに、もう一つ、厚生労働省の出した数字もある。厚生労働省のHPからこの表をみつけるのは至難だったが、4月1日時点での「新型コロナウィルスのPCR検査の1日あたり実施可能件数」(都道府県別)」に東京都は220件と書いてある!全国では、4830件*。 とまさに、私の書いたことを裏付ける数字が書かれていた。驚きを隠せないが、1日あたりで東京都が現在PCR検査を行える能力は、220件*なのだ。
*下の数字は、「地方衛生研究所・保健所」のみの数字で、検疫所、大学、医療機関・民間検査会社などの件数は含まないことがわかりましたが、4月1日時点での検査実施中の「地方衛生研究所・保健所」の割合は70%でした。因みに4月17日の会見で、東京都知事が検査が増えてきて、多いときは1日1400件の検査をしていると発言したようです(ココから)
「私や妻が関係していたということになれば、それはもう間違いなく総理大臣も国会議員もやめる」と言った森友問題。「加計さんとは政治家になるずっと前からの友人関係であります。しかし、彼が私の地位や立場を利用して何かをなし遂げようとすることは一度もなかった」と首相が言った加計問題。「桜を見る会」の問題では、招待した人の名簿はすでに放棄してしまい自分の手元にもないと言った。あなたは、首相が言ったことをすべて真実と思いましたか?
首相が嘘をついてと思いながらも、「他の内閣よりよさそうだから」と支持した方は、石破氏が「正直・公正」をキャッチフレーズにして総裁選に出ようとしたら、自民党からクレームがついたのはご存じだろうか。「嘘はいけない。閻魔様に舌を抜かれる」。私はそう教えられてきた。「正直・公正」にクレームをつけるような道徳観念に欠けた人たちが、なぜ政治の中核に今いるのだろう?驚きだ。
2月29日、首相は会見で「全国で1日当たり4,000件を超える検査能力があります。一層の検査能力の拡大に努めてまいります」「来週中に、PCR検査に医療保険を適用いたします。これにより、保健所を経由することなく民間の検査機関に、直接、検査依頼を行うことが可能となります。民間検査機関の検査能力も大幅に増強されます。加えて、現在、検査の中で2、3時間を要しているウイルスを検出するための作業を15分程度に短縮できる新しい簡易検査機器の開発を進めています。この1か月間、試薬の開発、精度向上などに取り組んできたところであり、3月中の利用開始を目指します。こうした取組を総動員することで、かかりつけ医など、身近にいるお医者さんが必要と考える場合には、すべての患者の皆さんがPCR検査を受けることができる十分な検査能力を確保いたします」と約束した。
「責任を取る」と言って、この首相が責任をとらないことも経験済み。「丁寧な説明をする」約束もいつも隠ぺいとごまかしに終わるばかり。それでも「嘘、不公正・不正直」を続けてきたこの政権を、「他の内閣よりよさそうだから」と権力を与え続けてきてしまった日本。私はこのブログで、(たとえこれまで自民党を支持してきた人でも、まずはこの政権の暴走を一緒に止めましょう!この政権は、いままでの自民党とは違う政党になっていることに早く気づいて!)と訴え続けてきました。
でも、多くの国民が政権を支持し、そして今も4割近い支持を与え続けているのが日本の現実だ(NHK世論調査)。
もし、2月29日の首相の言ったことが、嘘や出任せでなく、本当に検査能力の拡大に努力してきていたなら、今の東京の検査がまだ1日平均220件以下の現実は,首相にとって心配でならないはずだろう。当然、必死に簡易検査機器の開発会社にその進捗を尋ね、他に防護服もマスクの手配も人工呼吸器も・・・と、中国の悲惨な医療崩壊に学び国民をいかに守れるか、頭を巡らしてきたはずだ。日本への観光誘致に奔走してきた首相だ。経済を潤わせてくれた中国の観光客が,今度はコロナウィルスを持ち込む可能性を知って、(これは、半端な感染リスクでは済まない!)と顔を青くして奔走したはずだ。
未曾有の豪雨が予想され気象庁の異例の「注意喚起」があった中で赤坂亭で自民党仲間と酒盛りをして非難を浴びた経験もある。国民の生活の危機に、首相は何をすべきか学んだはずだろう。
ところがどうだ。のー天気に星野源の曲にあわせて優雅にお茶なんか飲んでツイッターにアップする姿に、私はのけ反った。ここに、必死に青ざめて必死に努力してきた様子なんて、全くみられない。
市中のマスクがいまだに不足しているのに、1ヶ月半経って小さな布マスクを国民に2枚配布。本当に欲しいものを欲しい時に渡さないと意味をなさないことを分かっているのか? 休業している手当もそうだ。少々熱があっても、匂いが感じられなくてコロナが疑われても、仕事に行かないと家賃が払えない生活をしている人がいるのだ。感染を広げないために、休業手当を早く支給してそういう人に外出自粛を促すのが従業手当なのに、支給が遅いと分かれば、待てない人は働きに行くしかないのだ。
防護服も医療体制も、準備は後手後手で、これから防護服の要請をして、渋る企業に後押しの資金を出すと提案している。今さらこんな話をして、今までは何をしていたのかと信じられない気持ちだ。 思えば、千葉の台風被害の時もそうだった。心配で苦慮しているコメントではなく、首相のTwitterはラグビーの応援動画をユニホーム姿で嬉々とした様子でアップしていた。こんな様々な首相の行動を、国民はどうしてすぐに忘れてしまえるのだろう???
民主党政権時代のことを「悪夢」と首相は何度も繰り返し言っているが、菅直人元首相の東日本大震災・福島原発事故に対処していた時の目は、「国民を守ろうとする真剣な首相の目」だったと思い返して思う。
皆がもうマスクが出るのをを待ちくたびれ自作して急場をしのぎ、外出自粛で使用も減ってきた今になって、抗ウィルス効果はないという布マスクを466億円の税金を使い配る?! こんな首相には、とても頼れない。
医療崩壊が始まっています。今日はクルーズ船の患者を受入れてきた墨東病院に感染者がでたと発表がありました。
※そういえば、もう1ヶ月も前に孫正義氏が「コロナウィルスの簡易検査を無償提供したい。まずは100万人から」と言ったのに、「本日厚労省を訪問しました。医療崩壊を起こさないよう連携しながらやっていきたい」、「医療崩壊しないよう、政府の軽症者自宅療養方針に賛成」とあっという間に変化し「100万枚海外の工場に直接発注しました」となったのはなんだったのだろう? 防護服の生産にリスクを国で負うのでと今になって言っている首相だが、検査の準備を進める企業には国の後押しのお金を出したのだろうか?せめて、孫氏の申し出を受入れて、なぜ検査の拡大に活かさなかったのだろう。
今の望みが持てるのは、私たちの外出自粛と、企業や地方自治体や個人ひとりひとりのそれぞれの足下での努力。検査体制の基本を変えていくために、医師会が東京にPCR検査所を設ける動きが生まれそうだと今日聞いた。新潟県から始まったドライブスルー方式を奈良、鳥取についで茨城でも採用すると言い出した。島津製作所は4月20日から3万検体分、5月以降は10万検体分供給するらしい。
ヨットの帆で防御服にかわる医療用ガウンを5日で試作した人もいるという(ココから)。市民だって、自分の足下で何ができるか考えていけば、それが全体に広がって、きっと大きな力になっていく。
希望を捨てないで、がんばりましょう!!!
*現政権が、国民の生活を大切にする政権かどうかは、ココをみるとよく分かる。