felizmundo's website

月の満ち欠けに時の流れを感じながら、皆でそれぞれの持ち時間を楽しく意味あるものにしていきたい。

検察庁法改正に反対する元検察OBからの意見書を読もう!

2020-05-17 00:43:56 | 日記

  検察庁改正に反対する松尾元検事総長、清水元最高検検事、堀田元法務相官房長らからの森法務大臣あての意見書の全文が、ココで読めた。是非、ひとりでも多くの方に読んでほしい。

  是非とも読んでもらいたいので、下に朝日新聞に掲載されていた「意見書の要旨」もアップしておいた。ともかく、意見書は格調高く、素晴らしく、大切な話をたくさん含んでいた。と言うわけで、今日の主眼はこれを全文でも下の記事でも読んでいただくこと。

  余計な口を挟むのはやめようと思う。ただ、新聞の下に、私が読んで何を思いだしたかについて、参考にしていただければと思うことは書き足してみた。最後まで読んでいただければ、さらに有難い。

           

  私が注目したのは、まず意見書の3番のところ。上の記事では「首相の姿勢について」で語られていた部分だ。

「(2月の黒川氏の定年延長の閣議決定は、)内閣による解釈だけで法律の解釈運用を変更したいという宣言であって、フランスの絶対王政を確立したルイ14世の言葉として伝えられる『朕は国家である』という中世の亡霊のような言葉を彷彿とさせるような姿勢であり、近代国家の基本理念である三権分立の否定にもつながりかねない。17世紀の高名な政治思想家ジョン・ロックはその著で『法が終わるところ、暴政がはじまる』と警告している。心すべき言葉である

  ここを読んだ時は、2016年、2018年など数回にわたって国会で総理大臣は行政府の長でしかないのに、「私は立法府、立法府の長であります」と言ったことや、2015年安保国会での党首討論で「我々が提出する法律についての説明はまったく正しいと思いますよ。私は総理大臣なんですから」という発言を思い出した。

  また、2019年の「桜を見る会」のあいさつで、皆さんと共に政権を奪還して、7回目の『桜を見る会』であります」とあいさつ。連立を組む公明党の山口那津男代表も参加しており、公明党の山口代表をはじめご来賓の皆様、お忙しい中、こんなにたくさんの皆様、足を運んでいただきました(中略)今回の桜を見る会、64回目ですが、山口さんや皆さんと共に政権を奪還してから、7回目の『桜を見る会』となりましたとまで言ったそうだ。「各界において功績・功労のあった方々を各省庁からの意見等を踏まえ幅広く招待」(8日、参院予算委)し、慰労するのが趣旨である。思想・信条や支持政党は関係ないはずだが、あいさつを聞く限り、まるで安倍後援会や自民党の集会のようにふるまって問題となった(ココから)。検察定年延長問題より、ごまかし棚上げにされているこの「桜を見る会」の問題こそまた俎上にあげるべきだろう。国民の税金を使って、自分の支持者かりを集めたことを、あいさつが露呈しているではないか。

  まさに首相は「朕は国家である」と勘違いしている。そして、(この誤りを許してきたのも、ただすのも私たち国民だ)と思った。

  さらに、最後の方の、意見書では5番のところ、記事では「あるべき検察の姿」として書かれた中の部分だ。

特捜部が造船疑獄事件の時のように指揮権発動に怯(おび)えることなくのびのびと事件の解明に全力を傾注できたのは検察上層部の不退転の姿勢、それに国民の熱い支持と、捜査への政治的介入に抑制的な政治家たちの存在であった」

検察が萎縮して人事権まで政権側に握られ、起訴・不起訴の決定など公訴権の行使にまで掣肘(せいちゅう)を受けるようになったら検察は国民の信託に応えられない」

「正しいことが正しく行われる国家社会でなくてはならない」

「関係者がこの検察庁法改正の問題を賢察され、内閣が潔くこの改正法案中、検察幹部の定年延長を認める規定は撤回することを期待し、あくまで維持するというのであれば、与党野党の境界を超えて多くの国会議員と法曹人、そして心ある国民すべてがこの検察庁法改正案に断固反対の声を上げてこれを阻止する行動に出ることを期待してやまない

  この意見書は森まさこ法務大臣宛ではあるが、私たち国民にも宛てられ、希望を託されているのだ。しっかり受け止めたい。

   #検察庁法改正に反対します

*(追伸)youtubeのIWJの動画で、ちょうどこの意見書の中心的役割を果たした元最高検察庁検事 清水勇男氏を岩上安身氏がインタビューしている動画が掲載になりました。登録不要で誰でもココから視聴できます。IWJ(インディペンデント・ウェブ・ジャーナル)は、市民に根ざした報道をしてくれています。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ♪ 昨夜のお月様にはお供が3人... | トップ | 夜更けに猫たちとみた三日月 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事