28日で終わってしまったので、1ヶ月が早かったです。もう3月です。空気もすっかり春ですね。
さて、まずは、先月までの月の巡り、どのくらいお月様を見られたか、お見せしましょう。
下弦の月からがやや天候に恵まれませんでしたが、皆さんの予想を超えて月は毎日姿をみせてくれているのが分かると思います。月をしっかりみつけるために大切なことは、月の動きを知ることです。それは、何についてもいえそうです。家族のことも、友達のことも、社会のことも、一生懸命知る努力をしていると、理解できる糸口がみえてくるはずです。
ウクライナとロシアも、平和に繋がる理解しあう糸口を見つけてくれるとよいのですが。
確かに、ロシアは十分な会話がなく国際法違反の戦争を始めましたが、ウクライナがNATOに加入する動きを強めてロシアを孤立させていたという人もいます。孤立を感じさせる前に、欧米諸国も何かできたのではないか。クリミアの併合で成功体験をさせてしまった後の処理も、どうだったのだろうか。反省すべきところを反省して、相手の非道な侵攻には断固抗議して、国際社会の良識を後ろ盾に、ゼレンスキー首相に停戦交渉のテーブルにはついてほしいと思います。「戦闘」で決着をつけると、悲しみと怨念のみが残り、次の戦争の火種が大きくなります。戦闘の先に平和は生まれません。もう、これ以上の戦いは長期化、泥沼へと向かっているように思えます。
さて、話を変えて、今の天体ニュースは、なんと言っても近づく「接近して、場所を入れ替わる木星と金星」です。
金星は、少しずつ右上にのぼり、木星は早く沈むようになって右下に下がって・・・3月2日に大接近?楽しみです。
では、今月の惑星をいつものように見ていきましょう。
水星:今は、日の出前の東の低空に見えていますが、月の後半は夕方の低くに見えるようになります。でも、暗い水星は観察がただでさえ難しく、春霞か花粉か?空気が澄んでいない時期は、無理せずあきらめましょう。
金星:楽しいです。今日から明日と大接近して、金星はその後、どんどん高度を上げて見やすくなります。一方、木星は金星を残して、その後は早く沈むようになります。下の国立天文台の3月24日の夕方の図をみると、金星のそばに三日月がきれいに見えていますね。前回は、木星と金星と月が素敵な姿をみせてくれましたが、今月は24日。どこかの国旗のような月と金星の2ショットを楽しみましょう。
木星:順では火星をいつも先に説明しますが、今回は特別に木星を一緒に説明しますね。木星は、金星と大接近後はどんどん下がって、下旬には日没後空が暗くなって惑星が見えやすくなる時間には沈んでしまいます。楽しむのは今のうちです!
火星:だんだん地球から離れて、赤さも感じづらくなり、他の星と区別がつきづらくなっています。月初はおうし座の角のあたりにいますが、月末にむけて双子座の領域へ移動していきます。3月28日には空の高いところで、月に近づいて火星がみつけやすいです。早い時間には本当に空の高いところなので、家の中からは見えづらいので外にでて探してくださいね。
土星:日の出前の東空の低くにいますが、日の出時間も早いし、あきらめましょう。
さて、となると、今月の惑星のお楽しみは月初の木星と金星の大接近と24日以降の月と金星、火星との接近になりそうですね。
そして、金星と離れて早く沈む木星を、感謝を込めて「楽しませてくれて、ありがとう」と見送るのもいいですね。