12日から16日まで盆休みをとった。
12,13日は早朝から日没まで草刈りを始め、庭仕事にいそしんだ。久しぶりに存分に草木や土に親しみ、心地よい汗を流す。
14日は当初、高速バスで帰省する予定だったくるみさんを、女房どのと共に鹿児島まで迎えに出かけた。
当日、午前7時過ぎに自宅を発った。途中、広川SAでゆっくり朝食をとる。正午過ぎ、くるみさん宅に到着。ひとしきりおしゃべりに興じる。その後、くるみさんが掃除機をほしいというのでヤマダ電機へ出向き求める。
くるみさん宅は、エアコンを始め冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・炊飯器・テレビ・パソコン等、我が家にある家電はほとんどそろっている。もちろんバス・トイレつきで洗面台まである。私の学生時代と比べても仕方ないが、あの頃は4畳半一間が平均で、家電はおろかバスもトイレもなく、風呂は銭湯、トイレは共同というのが普通だった。ついこの前のことのように思えるのだが、時はずいぶんと流れたようだ。
夕食を、くるみさんのアルバイト先の居酒屋でとることにした。
私たちが鹿児島に来ることを知った店長さんの方からお誘いをいただいたらしい。かねてより、くるみさんに店へ連れて行ってくれるよう頼んでいたのだが、お預けを食っていた。
近くの電停から電車に乗り、店のある天文館へと向かう。
鹿児島へ行くたび、くるみさんを誘い夜の町へと繰り出す。天文館界隈【かいわい】で飲むのは2度目になる。前回は入学式の夜だった。2人して飛び込んだのは焼肉屋だった。酔いが回るにつれ、先客の三味線をかき鳴らし沖縄民謡を歌う、ちょっと異様な雰囲気の隣の席の3人組と意気投合し、大いに盛り上がったそうだ。翌朝のくるみさんの話では。
目指す店にに着くと店長さんがにこやかな笑顔で迎えてくれた。店長さんは長崎出身だという。いろんなところにご縁が転がっている。挨拶を交わし、個室へと案内していただく。店内はすべて個室ということだが、かなりの広さで迷子になりそうだ。実際、トイレに行ったものの部屋に戻れない客がけっこういるという。
さて、焼酎の銘柄を何にしよう。とにかく鹿児島といえば芋焼酎の本場だ。2度訪れたくるみさん宅からすぐの「芋蔵」には、なかなか手に入らない「伊佐美」が置いてあるのが嬉しい。
この夜は「黒伊佐錦」900ml瓶をキープし、ロックでグビリッといただいた。女房どのは普段は一切飲まないのだが、カクテルを1杯付き合ってもらった。くるみさんはまだ18歳、基本的にはアルコール飲料はNGということになっている。
料理も充実している。くるみさんおすすめの品を次々に注文すると、くるみさんの同僚が交代で運んできてくれる。同僚の両親をチェックしているのだ。みんな仲が良いらしい。
鹿児島での夜はいつも酔っ払っうのだが、この日ばかりはくるみさんの手前、店を出るまでは酔っ払わないよう意識した。
美味い焼酎に美味い料理をいただきながら、久しぶりの再会に話は弾んだ。