有紀さんがきょう高校を卒業した。
午前7時40分、女房どのと2人で橘香館の卒業式に出席するため自宅を車で出た。ハウステンボスを右手に見ながら、やがて川棚、彼杵【そのぎ】を過ぎると右手に橘湾が広がる。きょうの橘湾はいつものような穏やかさを取り戻していた。岸に近いところで小さな漁船が操業している。何の漁をしているのだろう。
佐世保で朝のラッシュに遭い、いつもより20分ほど余計にかかり午前9時30分、橘香館に到着した。
先生方と挨拶を交わしながら式場の多目的ホールに入る。幸運にも保護者席の最前列2つが空いていた。
間もなく午前10時、厳粛な雰囲気の中、卒業証書授与式が始まる。館長の式辞や来賓の祝辞を聞きながら有紀さんのこれまでを思い、これからを思った。
式後、クラス毎に教室に入り最後のホームルームだ。それから表に出てクラスで親子共々の記念撮影、その後、そこここで先生方・後輩ら・保護者を交えての記念撮影が始まった。ひとしきり交歓した後、バスで謝恩会場に移動、ご馳走をいただいたく。ここでも先生方の思い、生徒たちの思いを1人ひとり聞くことができた。
有紀さんは、ここまで涙を見せなかった。しかし、お世話になった先生方に対する感謝の言葉を口にしたとたん、こみ上げてくるものがあったのだろう。しばらく顔を覆い、必死でそれを押さえていた。
帰り道の車中「橘香館の先生だったら、なってもいいかな」と有紀さんが言っていたというのを女房どのから聞いた。
午前7時40分、女房どのと2人で橘香館の卒業式に出席するため自宅を車で出た。ハウステンボスを右手に見ながら、やがて川棚、彼杵【そのぎ】を過ぎると右手に橘湾が広がる。きょうの橘湾はいつものような穏やかさを取り戻していた。岸に近いところで小さな漁船が操業している。何の漁をしているのだろう。
佐世保で朝のラッシュに遭い、いつもより20分ほど余計にかかり午前9時30分、橘香館に到着した。
先生方と挨拶を交わしながら式場の多目的ホールに入る。幸運にも保護者席の最前列2つが空いていた。
間もなく午前10時、厳粛な雰囲気の中、卒業証書授与式が始まる。館長の式辞や来賓の祝辞を聞きながら有紀さんのこれまでを思い、これからを思った。
式後、クラス毎に教室に入り最後のホームルームだ。それから表に出てクラスで親子共々の記念撮影、その後、そこここで先生方・後輩ら・保護者を交えての記念撮影が始まった。ひとしきり交歓した後、バスで謝恩会場に移動、ご馳走をいただいたく。ここでも先生方の思い、生徒たちの思いを1人ひとり聞くことができた。
有紀さんは、ここまで涙を見せなかった。しかし、お世話になった先生方に対する感謝の言葉を口にしたとたん、こみ上げてくるものがあったのだろう。しばらく顔を覆い、必死でそれを押さえていた。
帰り道の車中「橘香館の先生だったら、なってもいいかな」と有紀さんが言っていたというのを女房どのから聞いた。