峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

主権者は私たちだ

2021年10月31日 | 暮らし
政治家は、お医者さんや大企業の意向を無視できないと書きました。
何故なら、選挙の際、彼らは動員をかけてまで投票行動を起こすからです。

投票の結果で政治家・政党の運命が決まります。
当選すれば、偉そうな顔が出来、偉そうなことも言えます。しかし、選挙に落ちたら、ただの人です。

同じように政党・政治家は高齢者のことをも無視できません。高齢者の投票率が高いからです。

有権者全体の中で、高い割合を占める高齢者向けの施策が優先される政治を「シルバー民主主義」あるいは「シルバーデモクラシー」と呼ぶそうです。
人情ですね。そうなるのは仕方のないことです。

こう考えを進めてみると、どうやら問題は、政治家・政党の方にあるのではなく、私たち有権者の方にあるように思われます。

私が変わらなければなりません。

若い世代がこぞって投票所に足を運ぶようになれば、若者向けの施策が目立って出てくるでしょう。

若い世代を含めて多くの国民が投票行動をおこせば、必ず政治は変わるはずです。

きょうは、衆議院議員総選挙、並びに最高裁判所裁判官国民審査の日です。
私は、権利を行使して貴重な1票を投じます。
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政党助成金から考える

2021年10月30日 | 暮らし
政権を長く保持し続けてきた自民党以外の野党は、その間、何をやってきたのでしょうか。
政権の座に着かなければ、その政策を実行できない訳ですから、一時の民主党政権時代を除いて、自民党以外の政党は何もやってこなかったのに等しいと言わざるを得ません。
ただ、いたずらに政権与党である自民党を批判し続けてきただけと言われても仕方ないでしょう。

「政党助成金」という制度があります。無論、国会議員のみなさんたちがお作りになったものです。

この制度は、企業・労働組合・団体などから政党・政治団体への政治献金を制限する代償として、導入されました。
労せずとも党を運営するお金が入ってくるという、旨い仕組みを作り上げたものです。
与党のほとんどの法案に反対する野党ですが、ご自身たちに都合のいい法案は与野党一致です。人情ですね。その気持ちよく分かります。

その政党助成金は、私たち国民1人あたり250円×総人口で総額が決まり、それが各政党に配分されます。
つまり、税金で賄われています。それも、国民1人残らず全てから徴収されているのです

2020年分の交付額は、自民党:約172億6千万円、立憲民主党:42億9千万円、国民民主党:46億5千万円、公明党:30億3千万円、日本維新の会:18億5千万円、社会民主党:3億6千万円、NHKから国民を守る党:1億6千8百万円、れいわ新撰組:1億6千1百万円となっています。

なお、共産党は「税金の無駄遣いである」「企業団体献金禁止を名目に助成制度を作ったにもかかわらず、現在も企業団体献金を残しているのは有権者への裏切り」などとして、助成金を受け取っていません。
共産党の主な収入源は、事業収入で新聞販売などの収入が8割を占めるようです。

2018年の政治資金収支報告書によると、政党の総収入額に占める政党交付金の割合は、それを受け取っていない共産党を除くとおよそ56%になります。
国会議員の給料はもとより、給料を稼ぎ出すための経費まで税金に頼っていることになります。

特に、国民民主党:84.8%、立憲民主党:75.8%と、その依存率は目立って高く、税金依存体質が気になるところです。

こうしてみてくると、国会議員になるうま味は自民党だけでなく、どの政党も同じということになります。
つまり、国会議員になりさえすれば、身分が保証され、高額な所得を得ることが出来るのですから。

自民党が圧倒的多数で権力を手中にし、国民をないがしろにして、利権を共有する一部の人たちと好き勝手なことをやる。
万年野党は、ただただ自民党のあら捜しに終止する。

政治家のこのような状況を、国民はいつまで許しておくのでしょう。
少なくとも「政権を失うかもしれない」「政権を取れるかもしれない」という緊張感を彼らに抱いてもらうことが大切ではないかと考えます。
切磋琢磨して、政策を磨き合う状況を作らなければなりません。

そのために、私は明日、投票所に足を運び、貴重な1票を投じます。
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変わらなければならない時

2021年10月29日 | 暮らし
今回のパンデミックで浮かび上がってきた問題の本質は、戦後日本の政治家の劣化にあると私は考えています。

先の無謀な戦争に負けた私たちの国の政治家は、米国によって牙を抜かれてしまいました。いや、単に牙を失くしただけでなく、同時に考える力や想像力など多くの能力を失ったように思います。

私たちの国は、第2次大戦終結のためのサンフランシスコ講和条約、それに基づく日米安全保障条約により、事実上、米国の従属下に置かれることになりました。そして、その状況は今なお続いています。

それにより、私たちの国の政治家は、国家にとって最も重要な外交・安全保障を実質的に考える必要が無くなりました。
政治家としての主体的な意思決定などしなくても、米国の顔色を窺っていれば、あらゆることが何とかなったのです。

そのことから、戦後の政治家は、政治家になって何を成すかではなく、政治家になることそのものが目的になっていったように思われます。

それは、最近の政権与党の総裁選によく表れています。
誰が政策に明るいかなどの政治家にとっての本質的な資質が問われるのではなく、誰が選挙の顔になるかとか、誰が総裁になれば都合がいいかとか、誰が操りやすいかなどで選ばれていることが臆目もなく語られていると伝えられていますし、結果、そのようになっているのは明白です。

要は、選挙に当選すること、政権与党であることのみが重要なのです。
つまり、政治家は自分のことしか考えていないというのがはっきりしてきたのです。

特段の事変がなかった戦後昭和の時代は、それでもなんとか世の中は回りました。
しかし、平成の時代に入り、様々な大規模災害、そして深刻な事件が相次いで発生しました。
国民は、喘ぎ、苦しみました。特に社会的に弱い立場にある人たちのところに、もろにしわ寄せがきました。

その都度、政府の危機管理能力が問われてきました。そして、今回のパンデミックです。

私たちは、戦後昭和の呑気な浮かれた時代に、政治家や選挙にあまりにも無関心・無頓着でした。
その間に、政治は、権力を握り好き勝手なことをやってきた政治家と、その権力を利用するべく彼らに近寄って行った人たちによって都合のいい道具にされてしまいました。

その能力がなくても「地盤・看板・カバン」があれば、選挙で当選する仕組みが次第に出来上がっていったのです。

知人に、ある国会議員の有力な支持者がいます。彼がその国会議員に求めるものは国会議員としての資質ではなく、彼の子供の就職先をちゃんと世話してくれるかどうかでした。
私が知る限り、有権者が町会議員から国会議員に至るまで彼らに求めるものはそんなものでした。

特段の事変がない時にも、その構図が見えていないことはありませんでした。それでも、そのような図式を、私たちは、それほど深刻には受け止めていませんでした。

しかし、ここにきて新型コロナ感染症という未曽有の疫病が、私たちの国の政治家の無能力さを露呈させてしまいました。

私は、変わらなければなりません。
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尊い1票を

2021年10月28日 | 暮らし
今回の新型コロナウイルス感染症の爆発的な感染拡大ではっきりと見えてきたことがあります。
その1つが医師不足です。

東京都を中心に感染者数が急増するたび、政府は緊急事態宣言を発令してきました。医療提供体制がひっ迫しているというのがその理由です。
色々言われていますが、要は医師の数が少ないのです。

何故、医師の数が不足しているのか。医師の数を増やすことを、お医者さんたちが阻んでいるからに他なりません。
どうして阻んでいるかといえば、同業者が増えれば、ご自分たちの立場が危うくなるからです。人情ですね。そのお気持ち、よく分かります。

お医者さんたちが、政権与党である自民党をずっと支持し続けてきていることは周知の事実です。
つまり、選挙の時、自民党を支える大きな力となっているのです。

ということは、自民党の政治家のみなさんは、お医者さんたちの言うことを無視出来ません。いや、言う事を聴かなければならないのです。
でなければ、選挙で落ちます。選挙に落ちると、ただの人です。政治家であることのうま味は石にかじりついても手放したくないようです。人情ですね。その気持ち、よく分かります。

お医者さんも政治家も、相当にうま味のある職業なのでしょうね。一度掴んだら孫子の代まで放しません。代々医者とか、代々政治家ばかりで固められています。そう簡単にお医者さんや国会議員にはなれない仕組みが彼らによって作られてしまいました。

また、大企業に対する優遇税制は、消費税によって支えられていると指摘する声があります。
大企業も、献金という形で自民党を支えています。ここにも、見事に支え支えられる構図が出来上がっています。

最近の選挙の投票率をみると、およそ50%前後で推移しているようですが、こうして考えてみると、支え支えられる構図にある人たちだけが投票所に足を運んでいるのがよく分かります。
だって、その構図の外にいる人たちにとっては「誰がなっても同じ」ですものね。

でも、本当に「誰がなっても同じ」なのでしょうか。
政権を握っている与党の中の議員の間の話であれば、そうでしょう。しかし、野党が政権を担うようになれば、よくなるかそうならないかは別にして、少なくとも「同じ」にはならないでしょう。

今回の衆院選は、足並みの乱れがあるにせよ野党が小選挙区で候補者を1本化する動きがありました。
つまり、これは、私に政権党を代える選択肢が与えられたということです。

与党の在りようがこれまでどうだったかはもとより、各党・各候補者の政見放送をじっくり聴き、尊い1票を投じたいと考えています。
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もう一つの攻防 その2

2021年10月27日 | 移住
アナグマは主に夜間に行動するようだが、昼間に姿を見せることもある。

今年の春先だったか、次女とその娘の来遊中、みんなで庭にいるとき、突然目の前にアナグマが現れた。
娘と孫は「可愛~い!」などとのんきなことを言っていたが、私にとっては畑を荒らす天敵だ。棒切れを手に即座に追いかけたが、すぐに逃げられた。

そういえば、3週間ほど前、女房どのが地区のMさん宅を訪ね、玄関先で奥さんと話している最中、玄関からアナグマが出てきて驚いたと話していた。

Mさんによると「奴らは人間を無視している」そうだ。
無視しているかどうかはともかく、人懐っこいと言うか、人間を恐れないと言うか、はたまた鈍感なのか、人間の生活空間のすぐ近くまで来て活動しているのは間違いない。

今朝、いつものように侵入跡をチェックしたところ、簡易に設けた出入り口のわずかに出来た隙間を埋めた木片を押しのけて、侵入してきている跡が認められた。
早速、竹串で固めなければならない。

アナグマとの果てしなき攻防は続く。
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もう一つの攻防

2021年10月26日 | 移住
豊島竜王と藤井三冠の静かな激闘を観戦する一方、私はアナグマとの果てしない攻防を繰り返していた。

我が家の周囲は、およそ250mほどある。ネットで囲っているのでシカやイノシシが敷地内に侵入してくることはない。
ただ、アナグマだけはネットを食い破ったり、地面を掘ったりして侵入を繰り返している。

今の時季の彼らのターゲットは、私が確認しているところ栗の実とミミズのようだ。
あの硬い栗の殻を上手に割り、感心するほどきれいに実を食べている。
栗の実はいいのだが、困るのがミミズを捕食するために畑が掘り返されることだ。

敷地内と外の環境はそれほど変わらない。敷地の外でも、少し落ち葉を掻きわければ、すぐにミミズが現れる。むしろ、敷地外の方がミミズはたくさんいるはずだ。栗の実だってそうだ。

なのに、わざわざネットを食い破り、穴を掘ってまでして敷地内に侵入してくる。栗の実とミミズの他、私の知らない何か獲物があるのだろうか。

先日、よく侵入してくる一帯に金網を張ってみた。しかし、金網の下の地面を掘って潜り抜けてきている跡を認めた。

ならばと、竹を切り出してきてそれを割り、串状にして地面に打ち込んだ。ところが、串と串の間隔がわずかに広いところを狙い、そこを押し広げ、ネットを破り侵入してきている。

アナグマは主に夜間に行動しているようだ。
一昨日の夜9時頃、侵入を繰り返してきている薪置き場のあたりでガサゴソと落ち葉のすれる音が聞こえてきた。
反応したソーラーライトに照らされ浮かび上がったのはアナグマの姿だった。

近寄ろうとすると、薪置き場の床下に潜り込んだ。
ライトを手に、その潜り込んだ先から2m程離れた所でじっと待っていると、5分も経たないうちにそろりそろりと出て来た。ライトを当てると、こちらの方に顔を向けるが、私の存在を認めてはいないようだ。

懲らしめてやろうと棒切れを振り落とすと、すっと後ずさりして床下に潜り込んだ。
目は利かないようだが、それを補って余りある程にその他の感覚は研ぎ澄まされているのだろう。2、3回それを繰り返すと身を潜めてしまった。

相手はアナグマだが、イタチごっこが続いている。
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将棋ワールド その4 和服の話

2021年10月25日 | 将棋
不思議な将棋ワールドを再び。
きょうは、和服の話。

情報通信技術の飛躍的な進歩のおかげで、将棋界独特の面白さに触れる機会が格段に増えた。

一昨日まで行われていた第34期竜王戦七番勝負第2局目、竜王戦中継サイトの中に「中継ブログ」というコーナーがある。

対局場所の様子から始まり、対局前日の検分の様子(タイトル戦独特のもので慣例になっているが、これもまた面白い話がある)、前夜祭の様子、対局開始の様子、午前のおやつの紹介、昼食の紹介、午後のおやつの紹介、控室の様子、封じ手の紹介などなどから局面の解説まで、写真と文章で細かくルポされる。

タイトル戦の番勝負では、対局者はもちろん立会人も和服を着用するのが慣わしとなっている。
ところが、最近、掟破りに出る棋士が現れた。現タイトルホルダー・29歳の永瀬拓矢王座だ。対局の相手が和服でも普通にスーツ姿で通している。

将棋盤を挟んで和服姿の人間とスーツ姿の人間が向かい合う絵面は強烈だ。和服姿の棋士が滑稽にさえ映る。

かつて、そのような例がなかったわけではないようだが、私の知る限り、近年では藤井三冠がタイトルに初めて挑戦した番勝負の最初の対局時くらいなものだ。
当時、彼は17歳で和服を着て将棋を指すにはいろいろと不安があったのだと思う。第2局目からは和服を着用している。

棋士にはユニークな人が少なくないが、永瀬王座もその1人だ。
対局に際してスポーツドリンクを20本持ち込むとか、おやつにとタイトル戦で大量23.5本のバナナを注文したなどのエピソードに事欠かない。

和服を着ない理由について「和服でなくても気合は入るものだと思っています。和服は技量が足りないと脱げてしまいますが、スーツはそういったこともありません」と語っているとのこと。

ところで、今回の竜王戦の立会人は関西の重鎮・淡路仁成九段。
その淡路九段、中継ブログの写真では、対局場に現れるときは和服姿だが、将棋ファンを前にしての大盤解説会場ではスーツ姿だ。

やはり、普段着付けていない和服は何かと大変なのか。
しかし、そうしてまで和服を着用するのには、多くの棋士にとって、そこに何かがあるのだろう。
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夢の全八冠制覇に向けて

2021年10月24日 | 将棋
豊島竜王に藤井三冠が挑戦している第34期竜王戦七番勝負の第2局は、昨日午後5時10分に豊島竜王が投了。藤井三冠がシリーズ2勝目をあげた。

両者の消費時間は、豊島竜王が7時間32分、藤井三冠が6時間52分だった(持ち時間それぞれ8時間)。
勝者の藤井三冠が持ち時間を余したのはともかく、敗者の豊島竜王が持ち時間をおよそ30分も余して投了したことから、藤井三冠の快勝と言えるだろう。

藤井三冠は、プロデビュー以来29連勝するなど、現在(10月23日)まで通算勝率0.846を誇る。
そんな彼が唯一苦手(?)にしていたのが豊島竜王だった。何せ、最初の対局から藤井さんは豊島さんに6連敗を喫した。
結局、藤井さんの1勝6敗で、豊島さんを挑戦者に今期の王位防衛戦を迎えることになる。

それがである。両者は、今年に入り王位戦、叡王戦、そして現在行われている竜王戦と連続してタイトル戦を戦っているのだが、今年6月30日の王位戦第1局から昨日の対局まで、藤井三冠が9勝3敗と豊島竜王を圧倒し、あれよあれよという間に王位を防衛、そして叡王のタイトルを奪取し、棋聖のタイトルと合わせて三冠としたのだ。

そして昨日、竜王戦七番勝負第2局を制し、シリーズ2連勝とその勢いは、もはやとどまることを知らない。流れからして四冠奪取も必至か。

また、先週火曜日に行われた順位戦B級1組順位戦・対郷田九段戦に勝利した藤井三冠は、順位戦を6勝1敗とした。
残り5局だが、昇級はほぼ間違いないところだ。

となれば、来期A級入りとなるが、A級優勝もその実現の確率は極めて高い。いよいよ名人位挑戦も射程にとらえた。

現在、その名人位にいるのが渡辺明名人(棋王・王将)だ。
藤井さんは、前期、棋聖のタイトルを保持していた渡辺さんに挑戦し、奪取した。そして、今期の棋聖位の初防衛戦に渡辺さんを迎え、リベンジに燃える渡辺さんを一蹴している。

藤井聡太三冠、夢の全八冠制覇に向け視界良好だ。
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第34期竜王戦七番勝負第2局 2日目

2021年10月23日 | 将棋
第34期竜王戦七番勝負第2局の2日目が午前9時から始まっている。

昨夕、豊島竜王が43手目を封じて1日目が終了。
今朝、立会人の淡路仁成九段が、その封じ手の記された用紙が入った封筒2通を開封し、対局が再開された。

最近は、私の知る限り全ての棋戦のテレビ中継で、AIの評価値と次の一手の候補手、並びに読み筋が示されるようになった。

プロ棋士の対局では、その局面、局面での形勢判断の正確さが勝敗につながると聞く。
つまり、その局面で何通りか先を読むわけだが、例えば、5通り、十手前後を読んだとして、その局面が自分にとって有利か不利かを判断して5通りの読み筋の中から1つを選択するというわけだ。

プロ棋士同士の戦いだから、大概どの局面においても均衡が保たれている。その中で、わずかなバランスの狂いを見極めるのは至難の業であるだろうことは素人の私にも想像に難くない。

そういったことから、AIが形勢判断を数字で示してくれるようになり、将棋の見方が変わった。
ただし、AIの読みは人間とは比べられないところがある。
大盤解説をしている棋士が、AIの示すbestの手に対し「人間は絶対にその手は指さない」などと、しばしば語っている。
当然だろうと思う。何故ならAIは10億手を17秒、わずか3分で100億手先を読んでいる。

現在51手目、豊島竜王の手番で40分考えている。その間、AIは何と890億手を読んでいる。さすがのプロ棋士でもそこまでは読まない。

それはともかく、2日目対局開始早々、いや、昨夕の封じ手前に豊島竜王41%に対し、藤井三冠59%とAIは形勢を判断している。
現在、正午をわずかに過ぎたところでその数値は32%対68%とじわりと広がってきている。

藤井三冠が逆転負けを喫することはほとんどない。
どうやら、終局は早まりそうだ。
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第34期竜王戦七番勝負第2局始まる

2021年10月22日 | 将棋
豊島将之竜王対藤井聡太三冠、藤井三冠の先勝で迎えた竜王戦七番勝負の第2局の1日目が京都市右京区の「総本山仁和寺」にて午前9時から始まった。
互いの持ち時間が9時間、勝敗の帰趨が決するのは明日の夜、8時頃か。

1年程前、自宅をリノベーションしたのを機にテレビを新たに購入したのだが、それにAbemaTVのボタンが付いているとは、夢にも思わぬことだった。

AbemaTVではタイトル戦はもちろん、藤井三冠の対局のほとんどを放送している。
それも対局開始から対局後の感想戦、さらには早送りで一局の模様の振り返りまで行ってくれる。将棋ファンにとっては有り難いこと極まりない。

ただ、里山暮らしの身にとっては、それが痛しかゆしのところ。やりたいこと、やらなければならないことが山積しているからだ。

そんなことで、悩ましい2日間のスタートとなった。
ガンバレ豊島竜王!ガンバレ藤井三冠!
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