峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

大当たり

2009年10月29日 | 家族
贅沢【ぜいたく】は言わない。ただ、もう少し、日々を味わって暮らしたいだけなのだが、月日の流れの速さがそれを許してくれない。

研二くんと絵理子さんに赤ちゃんが授かったという知らせを受けたのが4月の中旬、みんなが待ち望んでいたおめでただった。
それから6ヶ月、先週末、我が家で出産をするために絵理子さんが研二くんとともに帰って来た。
2人が我が家に到着した夜、明け方近くまで研二くんと祝杯をあげた。

翌日、「潜竜酒造」の「本陣秋の蔵開き」に私たち夫婦と彼ら夫婦4人で出かけた。毎年、ここの蔵開きを楽しみにしている。例年、春に催されるのだが、今年は事情があって秋になった。

会場の入り口で、50円から3千円までの商品券が当たる抽選会をやっていた。
私たちは当てる気満々で、順に女房どの、絵理子さんと引いた。しかし、いずれも百円券にとどまる。
3番目の私は、かろうじて創業320年にちなんだ320円券を当てた。まずまずだ。そして最後に引いたのが研二くん。しんがりの、もうすぐ父親となる彼がやってくれた。なんと一等賞の3千円を引き当てたのだった。
きてる。研二くんは、きてるのだ。

その夜、4人で佐世保の街に食事に出かけた。ここでも生ビールに始まり、焼酎のロック、100年物の梅酒と、研二くんと2人で美酒を酌み交わした。

日曜日の夕方、福岡に帰った研二くんだったが、その「きてる」彼がもう、今夜、やって来る。
今夜も美味い酒を飲むことになろうが、今月末までとなっている佐々町社会福祉協議会の社会福祉法人化35周年を記念して発刊される記念誌への寄稿をまだ済ませていないのが心のどこかに引っかかっている。
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秋空のように

2009年10月22日 | 暮らし
洗濯物を干すために裏庭に出ると、穏やかな青空が広がっていた。

山茶花【さざんか】の花が、いつの間にかいっせいにほころんでいる。
遠くで、トンビがあの独特の声と調子で高くさえずった。

不思議だ。
胸の奥にわだかまっていたものが解けてなくなったとたん、今まで目に映らなかった風景や、耳に入ってこなかった音が飛び込んできた。

自分の気持ちばかりを重んじていると、やがてそれが自分自身を苦しめる基となる。理性的にはそう分かっているのだが、時々、理性・意志によって制御不能となった感性が私を苦しめる。
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思いを込めて

2009年10月21日 | 町内会長
先々週の日曜日、敬老祝賀会を催した。

私たちの町では、今年度から町主催の敬老祝賀式を廃し、各町内会単位で独自の祝賀会を行うこととなった。
すでに、ほとんどの町内会が「敬老の日」前後に済ませているが、我が町内会では、4年前から町主催の祝賀式とは別に、10月の第2週の日曜日に町内会主催の祝賀会を設けてきた経緯があり、今年もこの時期に開催した。

町内会で祝賀会を行うことを思い立ったのは、町主催の祝賀式に出席する方が少ないことからだった。
会場の町の体育館に出向くのは大変だが、歩いていける町内会の集会所であれば参加していただきやすい。それに、何かとご苦労されてこられたご高齢者の方々に対し、同じ町内会に暮らす後輩たちが直接、その労をお慰めし、感謝申し上げることこそ本当ではないかとの思いもあった。

この日、ご出席いただいた75歳以上のご高齢者は19名だった。対象者の4割弱程度の人数だが、それでも例年の町主催の祝賀式参加者数からすれば2倍にあたる。
その他のみなさんは、施設に入居されたり、入院なさっておられたり、そうでなくとも、外出がままならないみなさん方がほとんどである。自力で歩いて集会所まで来られる方には、ほぼご参加いただいた。
そのご高齢者のみなさんを18名の町内会の後輩でもてなした。町の北部に位置する熊野神社の「おくんち」で、朝から3時間ほど神幸行列に加わっておられた町長も駆けつけてくださった。

全ての準備が整い、予定通り正午に会を開いた。司会進行は例年通り副会長にお願いした。
副会長は、朝から会場作りに汗を流していた。彼は、どんなときでも主体的に動くことのできる人だ。町内会にあって心強い存在だ。
開会10分ほど前になって着替えてくるからといったん帰宅した副会長だったが、なんと蝶ネクタイをつけて現れた。聞くと、100円ショップで仕入れたとのこと。彼なりの趣向だ。
  
今年は、例年恒例となっている余興の他に、佐々町少年少女合唱団のみなさんの歌と、「劇団はぐるま座」のみなさんによる「動けば雷電の如【ごと】く」という幕末における高杉晋作の活躍を描いた紙芝居、それに班長さんたちが中心となって趣向を凝らした「佐々音頭」の歌に合わせた踊りが加わり、豪華なラインナップとなった。
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頑張れるさ

2009年10月20日 | 暮らし
昨日、久しぶりに絵理子さんと電話で1時間ほどあれこれ話した。
さて、そろそろ切ろうかという段になり、彼女の職場の同僚の中に、私のブログをご覧いただいている方がいらっしゃるという話になった。あるとき、たまたまこのブログをご覧いただき、書き手は、もしや、絵理子さんの父親ではと思われたそうだ。そのことを、まるで意を決して告白されるかのように先ごろ切り出されたという。

彼は、幼いお子さんのいらっしゃるご家庭の若いお父さんらしい。子育ての参考にされておられるとのことだったが、絵理子さんの話から彼の実直さが感じられ、心が和らいだ。
きっと楽しく有意義な子育てをなさっていらっしゃることだろう。

コメント欄にお書きいただくのを躊躇【ちゅうちょ】なさっておられるという。遠慮なくご感想なり、ご意見をいただければと願う。

8月に入ってからというもの、忙しさに拍車がかかったままだった。特に大きな行事が目白押しで、今月も日曜日はずっと詰まっている。

先の日曜日は町内会対抗の大綱引き大会だった。1チーム25名、補欠を含め30名の選手をそろえるのは難しい。ずいぶんとお願いに回ったが、当日試合会場でゼッケンをつけられたのは21名だった。当然のごとく2連敗で予選敗退の憂き目を見た。

しかし、夕方からの慰労懇親会は賑【にぎ】わった。町内会のみなさんと共に競技に参加し、力を合わせることそのものに意義がある。そうして、町内会のみなさんと共に酒を酌み交わすことに意義がある。

私のような者の記したものを、熱心にご覧いただいている方がいらっしゃるというのを知り、あらためて、努めて記していこうと思った。

人は、決して1人で生きているわけじゃない。私が、そうしていただいたように、私も、だれかに心和らいでいただけるような存在でありたい。
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佐々くんち

2009年10月10日 | 町内会長
木曜日は「おくんち」の「御くだり」の日だった。
この日、台風18号の影響が心配されたが、幸い、前日の強風もおさまり、秋の穏やかな好天に恵まれた。

「おくだり」の一切は、古くからの小浦地区の4町内会が順番で取り仕切っている。これを「しめもと」と呼ぶが、今年は水道町内会がその番に当たった。

「御くだり」は正午に神社を出発するが、それに先立ち、午前10時から神祭が執り行なわれる。
その30分ほど前に神社に着き、皆さんと談笑しているところへ、私の顔を見つけられた「しめもと」の町内会長さんがやって来られ、加勢を求められた。
お神輿【みこし】やお供の道具類は「しめもと」町内会のみなさんによって運ばれるのだが、どうしても1人足りないというのだ。
そういうことで、今年は思いもかけず「錦旗」という旗を持っての「おくだり」行列参加となった。

数年前から、事前の打ち合わせ会で「おくんち」を実施するに際しての問題点が議論されてきた。古くからの伝統的な行事だけに、今日の風潮にそぐわない点が出てきている。「しめもと」の町内会だけでは員数がそろわなくなってきているのもその1つだ。
ネガティブな声が主流を占めれば先細りの一途だが、先輩方には、今こそ先人がつないできてくれたこの尊い行事の有り難さをかみしめ、誇りを取り戻していただきたいと願う。

おそらくは全国各地で多くの祭りが消滅していったのではないだろうか。しかし、その一方で、時代を超え、その土地に住み人々の魂を震わせ、脈々と続く祭りもある。
祭りに携【たずさ】われることの喜びと誇りが胸に刻み込まれている人々の暮らす町の祭りがすたれることなど決してないだろう。
「佐々おくんち」に携われるようになることに、子供たちが憧れを抱く「おくんち」であってほしい。先の打ち合わせ会で、そのようなことを進言した。
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時を慈【いつく】しみながら

2009年10月03日 | 暮らし
ようやく町民運動会が済んだと思ったら、あっという間に1週間が過ぎてしまった。

昨日・今日、午前中は企業の社員研修のための講義に出かけた。
8月から始めたこの講義も足掛け3ヶ月目に入った。毎回、受講される皆さんの目が真剣なので、こちらも事前の準備に講義にと力が入る。

明日は午前7時から町内会清掃、引き続き午前9時から、7月の町民大清掃で手が回らなかった小浦自然公園入り口付近の除草作業を、町内会有志のみなさんと行う予定にしている。

8日が「おくんち」で、週末はいつものように企業での講義を行い、日曜日は敬老祝賀会を開く。再来週の日曜日の大綱引き大会に備え、選手集めにも奔走【ほんそう】しなければならない。
「おくんち」といえば、先日、町が抱えているさまざまな課題についてある方と意見交換した際、「おくんち」の在り方についても話が及んだ。
午前10時頃、出てこないかとのお誘いを受け出かけて行った。お昼には戻るつもりだったが、昼食もとらず意見を交わし、結局、帰宅したのは午後4時頃だった。

1日に羽が生え、飛び去っていくように感じられる。時を慈しみながら毎日を過ごしていこう。
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執念

2009年10月03日 | 将棋
王位戦の最終局が29日・30日に行われ、我らが深浦王位がこれを制した。

30日は、終日家に居られたので仕事の合間を縫い、午前中から終局の午後7時前までネット中継を見ていた。
それにしても今シリーズを象徴するような息が詰まるほどの激しい戦いだった。

立て続けに3つ敗れてからの4連勝、渡辺竜王の快挙も記憶に新しいところから「1度あったことは2度ある」とは思ったものの、タイトル戦という棋界の最高峰の戦いである。対戦する両者に力の差はなかったはずだ。それは予想というより、願望そのものだった。

しかし、私の願望は現実のものとなった。
力が拮抗【きっこう】している者同士の戦いで4度続け相手を打ち負かすなどというのは至難の業だが、今回のシリーズでそれを可能にしたのは、タイトル防衛にかける深浦さんの執念だったように思われる。それが、最終局の戦いによく表れていたように感じた。

深浦さん、おめでとう。
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