贅沢【ぜいたく】は言わない。ただ、もう少し、日々を味わって暮らしたいだけなのだが、月日の流れの速さがそれを許してくれない。
研二くんと絵理子さんに赤ちゃんが授かったという知らせを受けたのが4月の中旬、みんなが待ち望んでいたおめでただった。
それから6ヶ月、先週末、我が家で出産をするために絵理子さんが研二くんとともに帰って来た。
2人が我が家に到着した夜、明け方近くまで研二くんと祝杯をあげた。
翌日、「潜竜酒造」の「本陣秋の蔵開き」に私たち夫婦と彼ら夫婦4人で出かけた。毎年、ここの蔵開きを楽しみにしている。例年、春に催されるのだが、今年は事情があって秋になった。
会場の入り口で、50円から3千円までの商品券が当たる抽選会をやっていた。
私たちは当てる気満々で、順に女房どの、絵理子さんと引いた。しかし、いずれも百円券にとどまる。
3番目の私は、かろうじて創業320年にちなんだ320円券を当てた。まずまずだ。そして最後に引いたのが研二くん。しんがりの、もうすぐ父親となる彼がやってくれた。なんと一等賞の3千円を引き当てたのだった。
きてる。研二くんは、きてるのだ。
その夜、4人で佐世保の街に食事に出かけた。ここでも生ビールに始まり、焼酎のロック、100年物の梅酒と、研二くんと2人で美酒を酌み交わした。
日曜日の夕方、福岡に帰った研二くんだったが、その「きてる」彼がもう、今夜、やって来る。
今夜も美味い酒を飲むことになろうが、今月末までとなっている佐々町社会福祉協議会の社会福祉法人化35周年を記念して発刊される記念誌への寄稿をまだ済ませていないのが心のどこかに引っかかっている。
研二くんと絵理子さんに赤ちゃんが授かったという知らせを受けたのが4月の中旬、みんなが待ち望んでいたおめでただった。
それから6ヶ月、先週末、我が家で出産をするために絵理子さんが研二くんとともに帰って来た。
2人が我が家に到着した夜、明け方近くまで研二くんと祝杯をあげた。
翌日、「潜竜酒造」の「本陣秋の蔵開き」に私たち夫婦と彼ら夫婦4人で出かけた。毎年、ここの蔵開きを楽しみにしている。例年、春に催されるのだが、今年は事情があって秋になった。
会場の入り口で、50円から3千円までの商品券が当たる抽選会をやっていた。
私たちは当てる気満々で、順に女房どの、絵理子さんと引いた。しかし、いずれも百円券にとどまる。
3番目の私は、かろうじて創業320年にちなんだ320円券を当てた。まずまずだ。そして最後に引いたのが研二くん。しんがりの、もうすぐ父親となる彼がやってくれた。なんと一等賞の3千円を引き当てたのだった。
きてる。研二くんは、きてるのだ。
その夜、4人で佐世保の街に食事に出かけた。ここでも生ビールに始まり、焼酎のロック、100年物の梅酒と、研二くんと2人で美酒を酌み交わした。
日曜日の夕方、福岡に帰った研二くんだったが、その「きてる」彼がもう、今夜、やって来る。
今夜も美味い酒を飲むことになろうが、今月末までとなっている佐々町社会福祉協議会の社会福祉法人化35周年を記念して発刊される記念誌への寄稿をまだ済ませていないのが心のどこかに引っかかっている。