昨年末12月27日に行われた棋王戦挑戦者決定トーナメントの挑戦者決定二番勝負、もう一歩のところで敗れてしまった佐々木大地五段だったが、新年早々、初めての手合いで再び重要な勝負を迎えた。昨日行われた王位戦挑戦者決定リーグに入れるか否かの渡辺三冠との対局だ。
大地五段にとって、棋王戦の挑戦者決定二番勝負での敗戦は、さぞかし悔しく、気落ちもしたことだったろう。大晦日や正月三が日をどんな思いで過ごしたのだろうか。
しかし、そんな外野の心配をよそに大地五段は強豪の渡辺三冠を降した。
渡辺三冠は、今期勝率が驚異の8割2分強でA級順位戦では断トツの7勝負けなし。おそらくは名人への挑戦者となるのは間違いないだろうと言えるほどの好調ぶりを示している。
一方、大地五段も今期のランキングでここまで対局数第1位、勝利数も藤井聡太七段を押さえて第1位と前期からの好調を維持している。
渡辺三冠とは初手合いだったが、序盤からのリードをそのまま保ち見事に勝ち切った。
王位は師匠の深浦九段にとってゆかりのあるタイトルだ。
挑戦者決定リーグには藤井聡太七段も名を連ねている。そこを勝ち上がり挑戦権を得るのは至難の業だが、やるしかない。
頑張れ、大地くん!