先週土曜日、「佐々町地域交流センター」の落成記念式典が盛大に挙行され、光栄にも住民代表という形で祝辞を述べさせていただく機会を得た。
その祝辞の反響が思いの外あったので、敢えて記してみることにする。
私たちの国の急速に進む人口減少化は、社会の様々な場面に暗い影を落としつつあります。それに伴い、働き方の見直しや、地域における支え合いの新しい仕組み作りが急務となっています。
そんな中、全国の自治体は、政府の進める地方創生の号令一下、生き残りをかけての新たな町づくりに取り組み始めています。
私たちの町・佐々町においても、他所から佐々町へ移り住んでいただき、地元住民と交流しながら、健康で活動的な生活を送り、必要に応じて医療や介護を受けることが出来るような地域づくり、すなわち「佐々町生涯活躍のまち」構想の実現に向けて、その取り組みを始めているところです。
しかし、ひとくちに移住を促進するといっても、それはそう容易でないことは言うまでもありません。他所から私たちの町に移り住んでいただくためには、私たちの町・佐々町が魅力的な町でなければなりません。
魅力的な町とは単に交通の便が良いとか、自然が美しいとか、食べ物が美味しいとか、というだけではなく、何より、そこに暮らす人々がいかに心豊かに幸せな日常をすごしているのかが大切な要素であるように思われます。
個々人が心豊かで幸せであるためには、それぞれが成熟した自立している個人であることが前提となるでしょう。それは、例えば町づくりに関し、それを行政や議会の皆さんたちだけに任せ、ただただ文句を言うだけの存在ではなく、それぞれがそれぞれの立場で、町づくりに主体的に関わり、応分の役割を担うことの出来るような人を指します。今、時代はそんな市民を求めています。
では、そのような新しい社会の個を確立するために、私たちはどう在ればいいのでしょう。それは情報を始め、より多くを知ること。また、私たちの町のことを始め、よりたくさん学ぶこと・そして、世代を超え、立場を超えてより活発に意見を交換することから始まるのだと考えます。
その時、「地域交流センター」は、まさに、知の拠点・学びの拠点・コミュニケーションの拠点としてその機能を十分に発揮するに違いありません。
心豊かで幸せに生きる佐々町民、そんな人々が暮らす魅力的な町・佐々町、今日がその新たな町づくりの第一歩となることを願い、「地域交流センター」の落成を皆様方と共に喜びたいと存じます。
結びに、本日ご臨席の皆様方のご健勝・ご多幸を祈念すると共に、私たちの町・佐々町の益々の発展を願い、お祝いの言葉といたします。
平成二十九年三月十八日
佐々町町内会長連絡協議会会長 峰野裕二郎
このような機会を与えていただいた教育長、そして町長に深く感謝する。
一昨日の午前中、生活安全課のY係長に会うため江迎警察署を訪ねた。
Y係長とは特に江迎地区防犯協会連合会関係でご一緒することの多い間柄で、親しくなってもすぐに転勤してしまう警察署員の中にあって、本音で語り合うことの出来る唯一の人だ。
この日は、佐々町町内会長連絡協議会が行っている「犯罪のない安全・安心まちづくり宣言」活動についての県への活動報告書作成、提出についての話が一つ。もう一つ、地域の防犯について彼の思いを聞いた。
江迎署管内での犯罪発生件数は残念ながら佐々町が最も多い。今年に入ってからでも、駅の駐輪場での自転車の盗難が既に2件発生しているとのこと。そこで、町内会長連絡協議会が主体となり、江迎署の生活安全課が協力して、佐々町内に3つある駅周辺のパトロールを定期的に行ったらどうだろうかとの打診だった。
Y係長は江迎署に来て3年が経つ。この春には異動の可能性が高い。彼曰く、江迎署に来て、これといった仕事もできなかったことを申し訳なく思う。そこで、その仕組みを確立させて後任とバトンタッチしたいというのだ。
地域の安全を住民自らが考え、そのために住民が協力して主体的に行動する。何の異議もない。
かく言う私も、今年度で町内会長を退く。既にその堅い決意を町内会の役員のみなさんにお伝えし、後任の人選に入ってもらっている。町内会長を退けば、必然的に町内会長連絡協議会の会長も退くことになる。Y係長にそのことを話し、なんとか関係するみなさんの理解と協力を得られるよう努め、仕組みを作り上げ、それを2人の置き土産とすることで意見の一致をみた。
昨日は、午前10時から町社会福祉協議会会議室で開かれた「長崎県共同募金会・佐々町分会」の運営委員会の会合に出席した。
この日の審議事項は5項目、その1が27年度の「社会福祉法人長崎県共同募金会・佐々町分会」事業報告及び決算書について。その2、平成28年度同分会事業計画書案について。その3、同じく同分会予算案について。その4、同分会運営委員の任期満了に伴う新運営委員の選任について。その5、同分会監事の任期満了に伴う新監事の選任についてであった。
その4の同分会運営委員の任期満了に伴う新運営委員の選定の(案)に私の名もあった。そこで、自ら委員としての私の資質を問うた。それは、その1・その2の案件に関わることだが、私は財務諸表が読めない。そのような者に委員を務める資格はないのではないかと。
分会長はご自身も分からない。だからといって委員が務まらないわけではない。それぞれがそれぞれの役割を果たしていただければ結構だというような趣旨の話があり、事務局長からは委員としての条件を満たしているので、ここに名前が挙がっているのだという趣旨の説明があった。
まぁ、あまり困らせてもと思い、それで退いたが内心忸怩たる思いではある。
折しも、関西学院大学の石原俊彦教授が今日のフェイスブックで、市役所全体で簿記の取得に取り組む下関市役所のことを取り上げられ、公会計における簿記の学習体制整備の重要性を述べておられる。
これは地方自治体に限らない。公的な組織の財政改革・健全化は急務であり、そこに関わる理事や委員にも経営感覚が求められてしかるべきだ。
そうは言っても、私個人としては、これから簿記の勉強をする気にはならず、かといって駄々をこねるのも大人気無い。分会長のお話のように他の点で頑張るしかないと自らを慰めている。
昨日は、夕方5時半から居酒屋「大助」で行われた「佐々栄町通り商工協同組合」の通常総会にお招きをいただき、出席した。
総会終了後に懇親会が開かれ、こちらにも参加した。
「大助」の長男・次男は中学生の頃、私の塾へ通って来てくれていた。大助で飲むと、大将とその話になる。2人共、良き社会人・家庭人となり、それぞれ頑張っているようだ。
組合員の中にゴルフ仲間がいて、彼らに誘われるがまま、やはり組会員の方の店を例によって2軒、3軒と梯子酒した挙句、女房どのに迎えに来てもらい帰宅した。
昨日・日曜日は、町と町内会長連絡協議会の共催となっている「佐々町町内会対抗ソフトボール大会」を開催した。
共催といっても、町教育委員会と町体育協会ソフトボール部が運営に当たっているのであって、町内会長連絡協議会は何もしていないのが実情だ。実質、お飾りである。
そこで、迷惑を被るのが協議会の会長だ。主催者ということで開会宣言をしなければならず、午前8時過ぎに会場の「サンビレッジさざ多目的グラウンド」に駆けつけた。
サンビレッジグラウンド会場ではAパート・Bパートに分かれ、午前9時から試合が始まった。私の暮らす町内会は出場していないのだが、主催者側の代表の1人として帰るわけにはいかない。試合終了後の表彰、及び閉会の挨拶まで町内会長連絡協議会の会長が務めることになっているのだ。
仕方がない、Aパート・Bパート、それぞれのベンチに交互に顔を出し、町内会長さんや選手・応援のみなさんと一緒になって応援するなどして過ごした。
昼食をとりにいったん帰宅しようと考えていたが、そんな間もなくゲームは進んだ。
結局、すべての試合が終了したのは午後3時過ぎになった。表彰、閉会の挨拶を終え、帰宅してシャワーを浴び、遅い昼食をとりソファーに横になったらいつの間にか眠っていた。
何十年も続いているこのような形式的なことは止めるべきだ。さもなくば、こんな「会長」職の引き受け手がいよいよいなくなるだろう。
午前10時から正午まで、佐々町社会福祉協議会会議室で開かれた理事会に出席する。
一般会計第1次補正予算案について、評議員の任期満了に伴う新評議員の選任について、来る11月12日に開催する社会福祉大会における福祉功労者の表彰について審議を行う。
次に先の社会福祉大会の開催について、社会福祉法の一部改正に伴う事務手続き等についての協議を行う。
さらに、28年度の九州社会福祉協議会連合会会長表彰について、生活困窮世帯の子供に対する学習支援事業の実施状況について、福祉スクール・福祉教室開催について、その他行事についての報告があり、質疑・提案・意見交換等が行われた。
さて、今年度からスタートした生活困窮世帯の子供に対する学習支援事業に関して、強い関心を持っていたのだが、早くも色々と問題が浮かび上がってきている。
一昨昨日、午後4時から役場3階第1会議室で開かれた第1回目の佐々町「生涯活躍のまち」推進会議に出席した。
この日は、委員・オブザーバー・事務局の初顔合わせということで会議終了後、役場近くの料理店で懇親会が開かれた。その後、役場職員のみなさん数人と2次会へ。結局、深夜0時ごろまでカラオケなしであれこれと意見交換した。
土曜・日曜は完全休養。
今日は午後1時過ぎ、役場へ出向く。先ずは保険環境課へ立ち寄り、溜まっている書類に目を通し、保健環境自治連合会長としての決裁印を押す。
その足で住民福祉課へ行き、敬老年金を預かる。
佐々町では敬老の日にちなみ、75歳~79歳の方に3千円、80歳以上の方に5千円のお祝い金が毎年支給されている。それを各町内会長が役場で預かり、それぞれの町内会で配付することになっている。
役場1階で用事を済ませた後、2階の総務課へ行き、」11月の町内会長会の研修旅行先について担当職員と打ち合わせを行う。
今回の研修のテーマは「住民自治」と決め、いわゆる官民協働を推し進めている先進自治体を担当者に探してもらっているところなのだが、これがなかなか見つからない。自治体ではないが、一昨年、研修で訪れた「やねだん」は、やはり別格なのだ。
そこで、スーパー公務員と称される山形市役所の後藤好邦さんに相談してみますとのことだったが、水曜日の夜、その後藤さんからメールをいただいたとの電話が入っていた。
紹介いただいた福岡県宗像市、鹿児島県薩摩川内市、山口県下関市を軸に当たってもらうことにして、佐々町のこれからの協働の在り方、町内会長会研修の在り方等についていろいろ意見交換した。
午前10時からおおよそ2時間、役場2階の応接室で町長と町内会長連絡協議会役員との定例の意見交換会に臨んだ。
役場側からは古庄町長始め、副町長と総務課長に出席いただき、町内会長連絡協議会側からは副会長と幹事2名、それに私を含め4名が出席した。
この日は、防災についてほとんどの時間を費やし、あれこれ意見交換した。
佐々町は、町の中心を長崎県で2番目の長さと流域面積を誇る佐々川が流れる。それにより住民は、水を始めとしてシロウオやウナギやアユといった自然の恵みにあずかる一方、常に河川の氾濫という自然の脅威にさらされてきた。、
記憶に新しい熊本地震や、つい先日、東北・北海道を襲った台風10号などに見られるよう、いつどこで何が起こってもおかしくない状況が続いている。
佐々川が氾濫した昭和42年、1時間当たりの降水量が76㎜だったという。その後、護岸工事や排水対策を順次行ってきているが、それでも1時間当たり100㎜を超える雨が降れば、氾濫の危険度は限りなく高まる。そして、その雨量は決して不思議ではない数字となってきている。
私たち佐々町町内会長連絡協議会は力を結集し、32の全ての町内会で自主防災組織を結成することができた。すでに、町内会毎に防災に関する取り組みを行っている。今後は、町と協力して何が出来るか、協議を進めていかなければならない。
午後3時、約束の時刻に「佐々川再生の会」の副会長さんと事務局長さんが役場の産業経済課の課長さんと共に来訪された。事前に産業経済課の課長さんから、私にお会いしたい旨の話をいただいていたのがこの日になった。
「佐々川再生の会」は歴史のある組織で、月に1度の佐々川の清掃活動を中心に、地道な広報啓発活動を実践してこられている。会長の濱野さんは御年90歳を超えておられるとかで、実質、副会長の川野さんが中心となり、同会を引っ張っておられるようだ。それでも川野さんも80歳になられると今日伺った。その川野さんとは親しくお話する間柄ではなかったが、町内会長連絡協議会が今年、初めて取り組んだ佐々川桜堤遊歩道の清掃作業の際、知己を得ることができていた。
私たち町民の誇りである佐々川を美しく保つため、より多くの住民の協力を得るために力を貸してほしいとのお話だった。佐々川をきれいにするための川野さんたちのこれまでの取り組みを伺い、そこに向かってこられた川野さんの情熱を感じ、久し振りに熱いものが内から沸き起こる感覚を得た。私に出来ることで精一杯、川野さんのご期待に添いたい。
午前10時からおよそ2時間、役場3階第1会議室にて開かれた今年度第1回目の「男女共同参画推進懇話会」に出席した。
佐々町男女共同参画基本計画について、さらには佐々町男女共同参画推進懇話会の28年度の活動計画について9名の委員で活発に意見交換した。
会終了後、2階へ降り、総務課の担当者と11月に予定している町内会長連絡協議会の研修先について打ち合わせを行った。今回の研修テーマは「住民自治」。
今後、地方分権化は一層加速されることになるだろうが、それは、それぞれの自治体の器量が問われることを意味する。今日的福祉課題を始め、地域の課題の解決に向けて、もはや自治体と住民の協力・協働なくしてそれを実現するのは不可能なところまできている。自治体と住民がどのようなパートナーシップを築けるか、それを先進地に学びたいと探しているが、なかなか見つからない。
一時、行政の在り方に失望していた。だが、ある時、あることに関して、職員の一人に、こちらの想像をはるかに超える丁寧な対応をとってもらった。そのことは、一人ひとりの職員のみなさんの誠実な仕事ぶりを再発見する契機となった。
町と住民とがより良い協力関係を築き、この町の行政が、この町に住む人々の意志と責任に基づき遂行されるようになるため、私に求められる役割があれば、それを果たしたい。今は、心新たにそう考えている。