午後3時半から佐世保市役所13階大会議室で開かれた「子供を事故から守る協議会」の役員会に出席した。この会は、佐世保市の幼稚園・小中学校・PTA連合・警察署(佐世保・早岐・相浦・江迎・新上五島)・防犯協会・交通安全協会・青少年健全育成協議会・交通安全母の会連合会・少年補導員連絡協議会・青少年教育センター補導委員連絡協議会・交通安全防犯推進室・青少年教育センター・学校保健課・学校教育課・その他関係機関と、およそ佐世保市内の子供に関わるありとあらゆる組織からなるもののようだ。今回初めて出席して分かった。
では、佐々町の住民である私が何故このような佐世保市の会合に出席したかというと少々説明を要する。
佐々町が属する北松浦郡は、いわゆる平成の大合併が行われる前までは13の町村自治体で構成されていた。それが合併促進の号令の下、鷹島町と福島町が松浦市と合併、また、生月町と大島村と田平町が平戸市と合併、そして、吉井町・世知原町・宇久町・小佐々町・江迎町・鹿町町が佐世保市と合併してしまい、離島である小値賀町と佐々町のたった2町のみが生き残り単独の町政を続けている。
北松浦郡というくくりで手を携え、様々なことを共に創り上げ、活動し、暮らしてきた住民にとって、国や県からの号令により、そのつながりをバラバラにされた虚しさ、悔しさ、その喪失感は決して少なくない。
それは、決して情緒的なことに留まらず、現在、私たちの町が抱えるごみ処理施設と、し尿処理施設の問題に見られるよう超現実的・深刻なものがある。
これらは、元来、国と県による強引な合併施策がもたらした負の遺産に他ならない。かつて、ごみ処理も、し尿処理も一部事務組合(複数の地方公共団体が行政サービスの一部を共同で行うことを目的として設置する)という形で行われてきた。本来、ごみ処理施設・し尿処理施設・火葬場等は、少子化の問題を含め地方公共団体の枠を超えたところで考えられてしかるべき事柄なのだ。しかし、極めて残念なことにそれがそうなっていない。はっきり言えば、政争の具にされている。
ごみ処理施設でいえば複数の町でまかなっていくはずのものが合併を口実に佐世保に吸収された町は全て一部事務組合を抜けてしまった。それは、県の指導であり、佐世保市の思惑であろうことは疑いの余地がない。それほど国や県等権力を握っている組織がやることはえげつない。
(つづく)