峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

光のショー

2021年05月30日 | 移住
一昨日、あるサイトを見ていたらホタルのことが書いてあった。
我が家のすぐ近くでも嬉しいことにホタルが見られる。まだ先のことだと思っていたが、思えば今年の梅雨入りは早かった。

この時期、庭仕事の中心は草刈りになる。
この日も、もう少し、あと少しと草を刈っていたら、いつの間にか午後7時近くになっていた。ずいぶんと日が暮れるのが遅くなった。

急いで風呂釜に薪をくべ湯を沸かす。湯加減をみて頃合いになり「いいよ~」と土間からLDKにいる女房どのに声を掛ける。
仕舞湯は決まって私だ。

風呂上りに川に出てみた。夜8時頃になり、辺りはすっかり暗くなっていた。我が家の門から道一つ隔てて小川が流れている。家屋から門あたりまで行き川の方を見ると光が漂っているのが見える。ホタルだ。

架かっている橋の上まで行くと、川面の上方に無数の光が点滅しながら舞う光景が見えた。

我が家の周囲には多種多様な動植物が存在する。
ほとんど手付かずの自然が残る中で自生し、群生する植物。そして、それに寄って来る大小さまざまな動物。私たちのすぐ傍で、彼ら・彼女らのダイナミックな生きるための営みが行われている。特に夜になると、はっきりとその気配や息遣いが感じられる。

その季節が終わるまでホタルたちの光のショーを連日、観賞することにしよう。
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「将棋の子」のその後

2021年05月29日 | 将棋
将棋名人戦七番勝負、渡辺明名人対挑戦者・斎藤慎太郎八段の第五局2日目が午前9時から始まっている。
例によってAbemaTVで視聴しているのだが、それぞれの持ち時間が9時間という長丁場、対局者が大変なのは言うまでもないが、視聴者もそれなりにきつい。また、放送する側も視聴者を退屈させないよう様々工夫を凝らしている。

昼食に何を食べたかとか、午前10時のおやつの詳細だったり、両対局者だけでなく解説陣の昼食のメニューまで細かく紹介されたりする。
ちなみに、きょう午前10時のおやつ、渡辺名人がホテル自家製のパウンドケーキとホットコーヒー。斎藤八段は桃ジュースだった。
先ほど昼食休憩に入ったが、昨日の昼食は渡辺名人が静岡産牛サーロインステーキ重。斎藤八段は浜松産うな重。きょうは渡辺名人がカツカレー、斎藤挑戦者がナポリタンスパゲッティだそうな。

タイトル戦の対局場所は各局ごとに異なるのだが、今回は神奈川県箱根町「ホテル花月園」で行われている。
対局が行われる場所やホテルのタイトル戦との関りの歴史といったものも紹介される。このコーナーを担当しているのが田島尉ディレクター。

田島さんは、長崎県出身で将棋のプロ棋士を目指した。プロ棋士の一歩手前である奨励会三段まで行ったが、年齢制限でその夢を諦めざるを得なかった。
現在、将棋の番組作りの仕事に携わっておられるようだ。

田島丈さんと初めてお会いしたのは2008年8月5日。当時の深浦王位が羽生名人を迎えての王位戦第四局が佐世保市「万松楼」で行われたのだが、その前夜祭でだった。
田島さんは記録係を務めるためにやって来ていた。当時、三段まできていたので頑張るよう激励の言葉をかけ、当ブログのことなどを話した記憶がある。

プロ棋士になるのは容易でない。天才と呼ばれるような子供たちが「奨励会」に入り、そこでしのぎを削った末に晴れてプロ棋士になれるのはほんの一握り。
藤井聡太二冠のように中学生で日本国中に知られる存在となる人もいるが、プロ棋士になれなかった青年たちのその後はほとんど知られることもない。

奨励会退会後、アマチュア棋戦で活躍し、実績を積み、チャンスをつかみ、その重い扉をこじ開けた瀬川晶司六段や今泉健司五段、折田翔吾四段のような稀有な例もあるが、ほとんどは市井の人となる。

田島さんはプロ棋士を陰で支える生き方を選んだ。
少し、いや、ずいぶんとふっくらした田島さんを久し振りに見られてよかった。
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超えて行け

2021年05月27日 | 将棋
将棋の叡王戦本選トーナメント、今月16日に行われた初戦で昨年度のNHK杯優勝者・稲葉陽八段に勝った佐々木大地五段は昨日、澤田真吾七段と準々決勝を戦い見事に勝利した。
これでベスト4進出だ。次戦は、渡辺明名人対斎藤慎太郎八段戦の勝者と当たる。

その渡辺名人対斎藤八段は、現在名人戦を戦っている最中だ。明日・明後日と2日間に渡りその第五局が指される。
ここまでの対戦成績は渡辺名人の3勝1敗。名人戦は七番勝負なので斎藤八段は角番に追い込まれている。何とかして1勝返したい。一方、渡辺名人からすれば、ここで一気に決めてしまいたいところだろう。

その大勝負の3日後の6月1日、両者は叡王戦本選トーナメントの準々決勝でぶつかることになっている。
各棋戦で勝ち上がると必然的に対局数が増える。過密日程は棋士の勲章だ。

渡辺名人と斎藤八段、どちらが勝ち上がってきても大地五段にとって負かすには大変な相手だ。しかし、ここを突破しないことには始まらない。
先ずは決勝進出だ。ガンバレ大地くん!
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「自然農」との出会い ①

2021年05月24日 | 移住
田舎に移住したらやってみたいと思うことがいくつかあった。その1つが野菜作りだった。それも、安心して食べられる安全な野菜を作ることが出来ればと考えていた。

昨春、野菜の宅配をお願いしている岡山県瀬戸内市の「ワッカファーム」が在来種・固定種の苗を販売していることを知ったのを機にそこから苗数種を十数株購入し育て始めた。もちろん、無農薬で。しかも、化学肥料を使わないだけでなく無肥料にもこだわってみた。

結果は惨憺たるものだった。キューりもトマトもナスも、まともな実は生らなかった。スイカなど、ピンポン玉程度の大きさの実が1個付いただけだった。里芋の苗は、苗のまま姿を消した。

端から簡単にいくとも思っていなかったので特段、気落ちすることはなかった。
昨年11月、次に玉ねぎの苗を植え付けてみることにした。以前購入していた一般的な野菜作りについての本を読むと、マルチシートを張ると良いとあったので、それはその通りにやってみた。

そんな中、その年の11月30日から翌12月1日にかけ「タルマーリー」のパンと「山のブラン」のジビエ料理を食するため、何度か訪れている鳥取県智頭町へ女房どのと出かけることがあった。
そのきっかけは「タルマーリー」のパンだった。最初に訪ねた際、オーナーシェフの渡邊さんにお声を掛け、お話しさせていただくことが出来た。お忙しくされているご様子だったが、嫌な顔一つせず応じて下さった。
彼の構想には地方の持続可能な社会の実現の可能性を感じさせるものがある。

30日午前中に自宅を発ち、昼頃智頭町に入った私たちは先ず「タルマーリー」で月曜日限定のパンランチセットと地ビール(私だけ)をいただくことにした。
旅の目的が、ここの野生の菌だけで発酵させるというパンと、野生酵母だけで醸すというクラフトビールをいただくこと。そして、夜のジビエコース料理をいただくことという2つだけだったので、ゆっくりと唯一無二のパンとビールを味わった。

「タルマーリー」でランチにたっぷり時間をとったが、夜までには時間が十分過ぎるほどある。そこで、店の方に町内のお勧めの場所を訪ねることにした。(つづく)
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風に吹かれて

2021年05月20日 | 移住
コナラ・栗・桜・ヤマボウシなどの大木に囲まれ、コバノミツバツツジ・レンゲツツジ・モチツツジやササユリなどが自生する約千坪の敷地を整えた状態に保つのはそう容易いことではない。それで大変かというと、それはそうではなく、むしろ楽しい。そう思えるような人間でなくては自然に囲まれた暮らしなど到底無理だ。

暇を見つけては市から譲り受けた河川敷等の伐採木を、丸ノコで薪の長さにまでは切りそろえていた。ただし、切りっ放しで放置していた。
入梅の声を聞く頃になって、ようやく片付ける気になり、それらを薪棚に積み上げた。2日を要した。
散乱していた薪が片付くと、再び市が配布している伐採木を引き取りに行く気になった。また仕事が増える。嬉しい。

風の吹くまま気の向くままの暮らしだ。計画性というものが私の中にはからきしない。昔からそうだった。基本的に人は変わらないように思うが、私だけかもしれない。
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がんばれ 大地くん

2021年05月10日 | 将棋
先週金曜日に行われた将棋の王位戦挑戦者決定リーグ最終戦一斉対局、ゆかりのある佐々木大地五段は、挑戦権を目指しあの羽生九段と戦った。

羽生九段は、竜王7期・名人9期・王位18期・王座24期・棋王13期・王将12期・棋聖16期、タイトル獲得計99期。それのみにとどまらず、全てのタイトルの永世称号の権利を獲得している。もはや生きる伝説の棋士だ。
現在、無冠とは言え順位戦はA級、竜王戦も1級のバリバリのトップ棋士の1人であることには違いない。

それはそれとして、大地五段の羽生九段とのここまでの対戦成績は1勝2敗。実績では羽生九段に遠く及ばないものの、現時点での両者の実力にそれほどの開きはないはずだ。
同じ組の永瀬王座の結果によるが、勝った方が挑戦権獲得にグンと近づく。午前10時から始まった王位戦の中継サイトで熱い戦いを見守った。

やがて午後7時10分、大地五段が投了し勝負がついた。

佐々木大地五段は、2016年4月のプロデビュー以来、通算成績7割の高勝率を誇る。2018年度に最多勝利賞、2019年度には最多対局賞を獲得するなど各棋戦で勝ちまくっている。
ところが、肝心のここ一番という勝負に勝てない。これを克服しない限り昇級も望めないし、タイトル挑戦も叶わぬ夢だ。誰に言われるまでもなく、そのことは彼自身がよく分かっているはずだ。
言葉では簡単にいえるが、とてつもなく大きな課題であることは私のような者にも分からないことはない。

金曜の夜から土曜日にかけて大地五段、ずいぶんと落ち込んだことだろう。
しばらくは英気を養ってもらい、再び、たぎるような闘志を掻き立て、そびえる高い壁に挑んで行ってもらいたい。
ガンバレ、大地くん!
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師弟そろってタイトル戦へ

2021年05月07日 | 将棋
4日・5日に行われた渡辺明名人対挑戦者・斎藤慎太郎八段の名人戦七番勝負の第3局は渡辺名人が勝ち対戦成績を2勝1敗とした。

そして、昨日の王座戦挑戦者決定トーナメント1回戦の深浦康市九段対藤井聡太二冠の対局は、夜の9時半過ぎ、藤井二冠が「負けました」と投了を告げ決着がついた。

藤井二冠の20連勝を阻んだ深浦九段は、次のベスト8で飯島栄治八段と当たることになる。
厳しい戦いが続くが何とか乗り越え、久し振りのタイトル戦に臨んでいただきたいものだ。

きょうは、王位戦の挑戦者決定リーグ最終戦の一斉対局が行われている。
このリーグ戦の白組に長崎県対馬市出身の佐々木大地五段が入っている。最終局を前にこれまで3勝1敗と永瀬王座、羽生九段と同星で首位に立っている。大地五段の最終局の相手が羽生九段、永瀬王座は近藤誠也七段と戦っている。

大地五段としては取り敢えず羽生九段に勝利し、永瀬王座の結果を待ちたいところだ。
何れも強敵ばかりだが、先ずはリーグ戦優勝、そして紅白の優勝者による挑戦者決定戦と勝ち上がり、夢の師弟そろってのタイトル挑戦を成し遂げてもらいたい。
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藤井聡太二冠対深浦康市九段

2021年05月06日 | 将棋
一昨日・昨日の名人戦に続き、きょうは我らが深浦康市九段対藤井聡太2冠による王座戦の挑戦者決定トーナメント1回戦の模様を午前9時半からAbemaTVで視聴している。あいにくの晴天だ。
折しも、くるみさんが帰って来ているところであり将棋にまつわる話で盛り上がっている。

三女のくるみさんと次女の有紀さんは、子供の頃に将棋を指していた。その頃しのぎを削った仲間の中にはプロ棋士として活躍している人も少なくない。

小学生将棋名人戦の県代表の座をかけて戦った佐々木大地五段は、現在プロの各棋戦で勝ちまくっている。
また、毎年山形県天童市で開催されている全国中学生選抜将棋選手権大会に出場していたことから、そこで仲良くなった室田伊緒女流二段や室谷由紀女流三段も現在女流棋士として大活躍している。

深浦康市九段は長崎県佐世保市出身で、タイトル3期、棋戦優勝10回を誇る偉大な棋士だ。地元佐世保の将棋仲間たちと共に親しく応援させていただいている方だ。
ちなみに大地くんは深浦さんの弟子である。深浦さん同様、みんなで応援している。もちろん、伊緒ちゃん・由紀ちゃんも家族で応援している。

深浦九段対藤井二冠はこれまで1勝1敗。時の人である藤井聡太棋聖・王位に対し、どんな将棋を見せてくれるか楽しみでならない。
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夏の気配の中で

2021年05月05日 | 子育て日記
周囲の新緑が日増しにその色を濃くしている。今日こどもの日は、春が極まり夏の気配が立ち始める日、立夏。
午前中、女房どのとくるみさんが仲良く台所に立ち、庭で摘んだヨモギを使ってヨモギ団子を作ってくれた。

午前9時から将棋名人戦第三局の2日目をAbemaTVで観ている。
天気予報通り朝から雨が降っている。晴天だと表に出たくなりうずうずしてくるから私にとっては好都合だ。第二局の2日目も同様だった。

第79期名人戦、渡辺明名人対挑戦者・斎藤慎太郎八段。ここまで1勝1敗で迎えた第三局も渡辺名人が優勢を築いたまま午後5時を前にして大詰めを迎えている。
雨は、しとしとと降り続いている。
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新たな夫婦の門出を祝う

2021年05月04日 | 暮らし
昨日の桃子さんと大貴くんの結婚式、私たち夫婦は帰って来ているくるみさんと共に美作市上山のポツンと一軒家カフェ「山笑茶屋」さんにて参列した。もちろんYouTubeで。

山笑茶屋さんは、ひと月に3日間だけ営業されるカフェで、1か月前から夫婦の分のランチを予約していた。たまたま1人キャンセルが出たということから、くるみさんも美味しいランチをいただけることとなった。

山菜の天ぷらを中心とした美味しいランチをいただいた後、春を味わうようなパフェをいただきながら動画が配信されるのを待った。

いよいよ動画が始まる午後1時半、店内は私たちの他に2組いらっしゃったお客さんも帰られ、私たちとお店の方々だけとなっていた。

女房どのとくるみさんは、1台のスマホをイヤホンを付けて2人で視聴。私は自分のスマホで同じくイヤホンを付けて視聴した。

式が始まって間もなく、はす向かいに座っていた女房どのとくるみさんは、あふれ出す涙をこらえることが出来ずにいた。

あらためて、桃子さん・大貴くん、結婚おめでとう。
若者2人の末長い幸を願う。
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