峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

引継ぎ

2017年12月28日 | 民生児童委員

後任の民生児童委員がようやく決まった。
随時、引継ぎを行ってきたが、午後6時から集会所で町内会長、副会長、民生児童委員3名にお集まりいただき現金出納帳の引継ぎを行った。

一時、デイサービスの際の昼食に掛かる食材費がかさみ、個人的に立て替えていたのだが、結局、1万円ちょっとの赤字のままで辞めることになってしまった。
この赤字を後任に押し付けるわけにもいかず、最終的な責任は私にあるので、それを被るよう申し出た。

何故、赤字になったのかの経緯を3人に話し、今後は民生児童委員にしわ寄せのいかないようなデイサービスの在り方を考えていただくようお願いした。

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誰が どう担う

2017年03月09日 | 民生児童委員

8日午後1時半から町健康相談センター視聴覚室で開かれた町民生委員児童委員協議会の定例会に出席した。

前日の東彼・北松地区民生委員児童委員研修会で「貧困家庭への対応と民生委員活動の課題」と題して講演された民生委員活動の研究者・松藤和生さんによれば、優しく、真面目で、お金に困っていない人が民生委員を引き受けているそうだ。また、福祉の素人の上、貧困の何も理解していない人が貧困の人を相手にしているともズバリ述べられた。

事例発表に立たれた3名の民生委員のうち2名の方が全国各地で催されている「ふれあい いきいきサロン」、佐々町で言う「地域デイサービス」について話をされたが、現在の「ふれあい いきいきサロン」の在り方は時代に合わなくなっていると、これまた松藤さんは核心を正確に指摘された。

松藤さんは、発表者3名の方に誰が主催者なのかをしきりに問われた。民生委員が主催しているのであれば、時代が求めている多機能型サロンにも容易に切り替えられるというのだ。ぐうの音も出ない。

昨年12月、3年に1度の民生委員児童委員の一斉改選が実施されたが、その結果が厚労省より公表されている。それによると、定員に対する欠員率は前回改選時の2,9%から3,7%へと拡大し、民生委員児童委員のなり手が益々不足している状況が明らかとなっている。

30年前はそれでもよかった。しかし、もはや頼まれて断れない人がそれを引き受け、お願いされるまま役割をこなしているだけではもたない時代になっている。まさに私自身がそうだ。

「民生委員は大変だ」「民生委員だけは引き受けるな」民生委員自身の発するそんな言葉だけが一人歩きしている。

 

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官民協働のお寒い現実

2016年10月12日 | 民生児童委員

午前9時から佐々サンビレッジに於いて、佐々町の「高齢者スポーツ大会」が開催された。
スポーツの秋だ。この時期になると体がムズムズしてくる。

午後1時半からは、町の福祉センター視聴覚室で佐々町民生児童委員協議会の定例会が開かれ、出席した。
町内の小中学校からのお願い、住民福祉課からのお願い、包括支援センターからのお願い、そして社会福祉協議会からのお願いと、この日も「お願い」が続いた。

私は、ひねくれていて素直でないからか、上であるのを意識した方々から「お願い」されるのがどうにも苦手だ。カチンとくる。
民生児童委員は「お願い」されて、誰かに都合よく使われる存在では断じてない。社会的弱者に寄り添い、公的機関と連携を図りながら問題の解決に取り組もうとする極めて主体的な存在であるはずだ。
しかし、上であるのを意識した方々は民生児童委員を都合よくこき使うことしか考えておられない。それは「お願い」という言葉に象徴的に表れているように思われる。意識しておられようとおられまいと実際はそうだ。やはり、どこか心苦しいところがおありになるから「お願い」となるのだろう。官民協働などという言葉は、ほんの一部の意識の高い公務員のものでしかない。

民生児童委員を経験した人たちから「民生児童委員だけは引き受けるな」という声が上がっているというのを聞いた。全国的に民生児童委員の担い手が不足する状況が生まれていると聞くが当然だと思う。バカにするのもほどほどにしろ、と私も感じている。

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佐々町元気カフェ

2016年09月24日 | 民生児童委員

昨日は月に1度、町内会の集会所で開くデイサービスの日だった。
午前8時半からその準備に取り掛かったが、前日の午前様がたたり若干二日酔い気味。自業自得なのだから、まぁ仕方がない。

この日は、午後1時半からの町社会福祉協議会の理事会に出席しなくてはならず、正午からの昼食をご高齢者のみなさん、ボランティアの皆さんと共にした後、中座した。

町の福祉センターで開かれた佐々町社会福祉協議会の理事会では、新任期の理事互選による会長・副会長の選任、また職務代理者等の選任が中心に行われた。
理事会終了後、同じフロアの包括支援センターに顔を出した後、2階のロビーと和室で開かれている「元気カフェ」に立ち寄った。

ロビーでは、いつものテーブルで佐々町将棋同好会のメンバーが将棋を指している。お声をかけた後、和室に出向くと二、三十人のご高齢者のみなさんがカラオケに興じたり、おしゃべりを楽しんだりと楽しそうに過ごしておられた。顔なじみの方もいらっしゃたので少しお話を伺ったりした後、この元気カフェを運営する組織の代表を務める福田さんと意見交換した。

この「元気カフェ」は今年6月に始まったばかりで「佐々町高齢者見守りネットワーク協議会」の中で出た「高齢者の居場所づくり」が基になっている。大きくは、国の地域包括ケアシステム構想の文脈の中にあると言える。その点で懸念されるのが、この元気カフェが端から行政主導の下で出来上がっているということだ。地域住民で組織するボランティア団体が主体的に運営に当たっているように表向きはなっているが、そうそう格好のいいものでもない。

代表の福田さんは民生児童委員の仲間である。本当に良い方が代表に就かれたと喜んでいるし、実際に福田さんは元気カフェの運営に尽力なされている。ただ、今後の運営に関して大きな不安も抱いておられる。福田さんばかりに負担がいかないかが心配だ。手伝いできることがあれば声をかけてくださいとお伝えして元気カフェを後にした。

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それぞれの役割

2016年07月13日 | 民生児童委員

昨日、今日と佐々町民生児童委員協議会の一泊しての研修旅行が行われた。
私は昨日、長崎市で行われた県の保健環境連合会の総会に出席しなければならず、西町町内会担当の民生児童委員としてその研修旅行に参加することができなかった。
町内会長と民生児童委員を兼任しているが故にこのようなことが起こる。民生児童委員として貴重な研修の機会を失った。町内会にとって損失だ。

町内会長と民生委員・児童委員の役割は異なる。それぞれ別の人が受け持つ方が望ましい。

 

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私たちの失敗

2016年05月31日 | 民生児童委員

町内会のお一人暮らしの方を中心に時々、ご高齢者のお宅を訪問させていただく。
昨日、あるお一人暮らしの方を訪ねたところ、このところ体調が思わしくなくてと気弱になっておられた。

ご高齢者の方の多くは、自宅に1人でいる時、倒れたらどうしようという心配をしておられる。携帯電話器は常に身近な場所に置くとか、固定電話器はなるべく低い位置に置くなどのことは当然心がけておられる。だが、意識を無くした場合のことが気がかりでいらっしゃる。

こちら側もそれを最も恐れる。ただし、だからといってお一人暮らしのお宅を毎日訪問するというのもお互いはばかられる。それぞれの方の状況に応じて包括支援センターと連携をとりながら臨機応変に訪ねさせていただくことになる。

訪問の意義は体調の面のみならず、精神的ケアの側面もある。
数日前お訪ねしたご高齢者のお宅では、タクシーを利用した際、待っていた時間が長いとタクシー料金の他に4千円も請求されたことについてのお話をひとくさり伺った。金額云々ではない。高齢者に対する思いやりに欠ける態度に立腹しておられるのだ。
お話を伺うことでその怒りは次第に収まることになる。

わずかな年金で爪に火を点すような生活をしておられるご高齢者がいらっしゃる。社交的でないご高齢者は、公的な福祉サービスも受けることなく孤立化しがちだ。たとえそうでないご高齢者にしても、先のことを考えると決して安穏としてはいられない。
年金制度はいつまで持つのか。介護保険制度も改正の度に使えないものになってしまっている。

何かと苦労を重ね、人はやがて皆老いる。幸福な晩年を希求するのは人として当然の権利ではないか。何の心配もなくのんびりと老後を過ごすことのできる社会でなければならないはずだ。私たちは、何を、どう間違えているのだろう。

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地域での役割分担を共に考えよう

2016年05月15日 | 民生児童委員

降雨が心配されたが、予定通り午前9時から佐々中学校の体育大会が開かれた。

例年、民生児童委員は体育大会にお招きいただき、テント席から生徒たちの競走や演技に拍手を送っている。
今年はそれに加え、平成29年に民生委員制度が創設100周年を迎えるに際し作成されたリーフレットを、午前8時半に集合し、開会式の前に応援席の保護者の皆さんにお配りした。
いい機会だから、民生委員・児童委員の活動を少しでも知っていただこうと先の町の民生児童委員協議会で話し合って決めた。

ところで、全国的に民生児童委員の数が不足している。今年、3年に1度の一斉改選が行われるが、3月の町内会長改選の時と同様、私と交代して引き受けてくださる方がいらっしゃるかどうか危惧している。
それはさておき、そもそも、役割は分担して受け持つ方が望ましいに決まっている。それが、私は民生児童委員と町内会長を11年に渡り兼任している。町内会にとって望ましくないことおびただしい。よくも、こんな状態が10年以上も続いたなと我ながらあきれる。このような状態を放置し、ズルズルお引き受けしてきた私の責任は大きい。

ただし、私の暮らす町内会だけではない。佐々町32町内会中、5町内会が町内会長と民生児童委員を兼任している。
そこに暮らす、みんなで考えなければならない問題だ。

 

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民生児童委員一斉改選

2016年05月13日 | 民生児童委員

様々な福祉課題が山積する中、地域の人たちそれぞれの立場に添う地域福祉活動の担い手として、民生児童委員に寄せられる期待は高まっている。

民生委員は、民生委員法に基づき厚生労働大臣から委嘱された非常勤の地方公務員である。また、民生委員は児童福祉法に定める児童委員を兼ねている。給与の支給はなく、ボランティアとして活動しており、任期は3年となっている(再任は可)。折しも今年12月1日付で、その3年に1度の一斉改選が行われる。

全国民生委員児童委員連合会の資料によると、民生委員制度は大正6年に岡山県で発足した「済世顧問制度」に始まる。翌年には大阪府で「方面委員制度」が発足し、昭和3年には方面委員制度が全国に普及した。
発足当初は、経済的生活困窮者に対する援護活動を中心に活動を展開していたが、昭和21年の民生委員令公布により、名称が方面委員から民生委員に改まり、救貧活動だけではなく、地域の福祉増進のために幅広い活動を行うことになった。
その民生委員制度が来年・平成29年に「済世顧問制度」から数え、制度創設100年の大きな節目を迎える。

私が最初に民生児童委員の委嘱を受けたのが2001年12月1日のことだ。当時の町内会長の植杉さんにお声をかけていただいたのが事の始まりとなった。
結婚を機に佐々町に移り住み、当町内会に居を構えてからも間もない頃で、もちろん知り合いもなく、町内会のお付き合いは女房どの任せで、どこにどなたが住んでおられるのかなど全く分からない状態であり、まさかそんな私にそのような役割が回ってこようなど思ってもいなかった。
そもそも「民生児童委員」がどんな働きをするのかさえも知らず、母親に電話して相談したものだ。

その時、母親はこういって励ましてくれた。
民生児童委員というものは、自らなろうと思ってなれるものではない。人様からお声をかけていただいて始めて出来る役割だ。喜んでお引き受けしなさい。母のその言葉で腹が決まった。

早いもので、それから15年経とうとしている。
私がいくらかなりと人間として成長できているとすれば、それは、民生児童委員や町内会長という役割を務めさせていただいたからに他ならない。
その後、植杉さんに、何故、私のような者にお声をかけられたのですかと訊ねたことがある。なんとお答えなされたか忘れてしまったが、今でも率直に不思議に思う。後に、町内会長役も植杉さんにお声をかけていただくこととなった。植杉さんでなければ、決して私のような者に声がかかることはなかったと心底思う。

植杉さんと母がいて、今の私が在る。
そうして、この大きな節目の年に私の民生委員・児童委員としての役割を終えさせていただこうと考えている。

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もうすぐ民生委員制度創設100周年

2016年05月12日 | 民生児童委員

昨日午後1時半から3時過ぎまで佐々町民生児童委員協議会の定例会に出席した。

経済的困窮、あるいは社会的孤立状態にあるいわゆる生活困窮者(世帯)の増加や、深刻化する子供の貧困、児童虐待、また高齢者に関わる認知症対策、悪質商法被害防止等々、今日的な福祉課題は多様化すると共に複合化して私たちの社会に暗い影を落としている。

これら新たに浮き上がってきた問題に対し、政府は昨年4月より「生活困窮者自立支援制度」や「子供・子育て支援新制度」を施行するなどその対応に追われているが、いかんせん対策は後手後手であり、不十分である。

また、その運用に当たる自治体・社会福祉協議会も、支援を必要としている人たちが見えにくい(隠れている)という特殊な状況下、これまでのように窓口で待っていればそれで事足りる話ではなく、むしろ、多くの場合はこちら側から直接、彼らの元に出かけ、彼らの生活の質の向上を図るための総体的な支援が求められるだろう中、その在り方を手探りしているというのが現状のように思われる。
人的資源は十分なのかといった問題を始め、課題は山積している。

と、ここまで書いたところで錦織選手の試合が気になる。続きは明日以降に…。

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どう生きる

2015年12月19日 | 民生児童委員

昨日は、今年最後の町内会の集会所で行うご高齢者のみなさんのためのデイサービスの日だった。
最高齢は91歳の女性、まだまだお元気だ。過日、お宅を訪問させていただいた折、玄関のドアを開けると、玄関ホールの明るいところで何か文庫本を読んでおられた。
また、今年、仲の良いお姉さまを亡くされたが、ふさぎ込んで家の中にこもることなく、逆に病弱な方や、ご高齢者の方を励ますために訪ね歩いておられる。つましいお暮らしぶりだが、見事なほど清く美しく前向きに生きておられる。

今日の午前中は将棋同好会に久しぶりに顔を出した。
こちらは、88歳の米寿の方がいらっしゃれば、77歳の喜寿を迎えられた方もいらっしゃる。また、80歳から将棋を始められた方もいらっしゃる。

佐々町将棋同好会の一番良いところは、みなさんが勝負にこだわらないというところにある。純粋に将棋というゲームを楽しんでおられる。あるいは、お仲間との交流を楽しんでおられる。盤を挟んだ相手を褒めることがあっても、決してくさすようなことはない。だから、会場は笑いが絶えない。体調が思わしくなくても、ここに来れば気がまぎれる。みなさんと会えば心が晴れる、とおっしゃる。

さまざまな困難を乗り越えて晩年を迎えられた方々から教えていただくことは少なくない。

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