夜、最後の生徒が帰った後、いつものように外灯を消し、門扉を閉めるために表に出た。
久しぶりに月が出ている。お月様に誘われるように何気なく空を見上げると点滅している何かが見える。
最初、飛行機かヘリコプターかと思ったが、しばらく見ていても中空に停まったままだ。しかし、ときおり不規則な動きをする。UFOだ!
大急ぎで玄関に戻り、女房どのを呼び出す。
「ほら、あそこ」
すぐに、私の指差す先のUFOを確認した女房どのは、興奮する私の話を聞きながら、目を凝らしていたが「星だよ。星が瞬【またたい】いてるの」と言うではないか。
「ほら、あそこも。こっちも」
女房どのに言われるまま目を転じると、それまで気が付かなかったのだが満天の星だった。
なるほど。言われてみれば、どの星も瞬いていた。
これほど澄み渡った夜空を眺めたのはいつ以来だろう。
星が「瞬く」というのは、こういうことだったのかとしみじみ実感した。
「きれいだね」
しばし、女房どのと夏の夜空を見上げていた。
久しぶりに月が出ている。お月様に誘われるように何気なく空を見上げると点滅している何かが見える。
最初、飛行機かヘリコプターかと思ったが、しばらく見ていても中空に停まったままだ。しかし、ときおり不規則な動きをする。UFOだ!
大急ぎで玄関に戻り、女房どのを呼び出す。
「ほら、あそこ」
すぐに、私の指差す先のUFOを確認した女房どのは、興奮する私の話を聞きながら、目を凝らしていたが「星だよ。星が瞬【またたい】いてるの」と言うではないか。
「ほら、あそこも。こっちも」
女房どのに言われるまま目を転じると、それまで気が付かなかったのだが満天の星だった。
なるほど。言われてみれば、どの星も瞬いていた。
これほど澄み渡った夜空を眺めたのはいつ以来だろう。
星が「瞬く」というのは、こういうことだったのかとしみじみ実感した。
「きれいだね」
しばし、女房どのと夏の夜空を見上げていた。