峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

サルビアの花

2008年06月28日 | 民生児童委員
あ~、明日はもう日曜日ですね。この1週間もいろいろありました。記しきれないのが残念です。

きょう町内会の集会所で開催した地域デイサービスで、86歳になられるある男性に「会長さん、歳ば、あげましょう(歳を差し上げましょう)」と言われ、一瞬、返事に窮【きゅう】した。
「私も、あげたいくらいですよ」と気が利【き】かないセリフを吐【は】くのがが精一杯だった。

「あっという間に86ですよ」
お1人で歩くのがままならなくなられ、杖をつき、もう片方の腕を奥様に抱えられながら、ようやくデイサービスに来られたご高齢者の言葉は私の心に重く響いた。

お話の中で「もう1度、兵隊になりたい」とおっしゃった。
彼は戦時中、東南アジアを転戦した。幸い人を殺すことはなかったけれど、あるとき、犬を殺した。何故だったか、その理由は覚えてはいない。今、その犬に申し訳なかったと朝と晩、手を合わせるのだという。

顔の腫【は】れがひく間もないほど上官にびんたをたたかれたという。
南方で死ぬのは長男と一人っ子だったという。自分は8男の最後だったからと笑われた。
いやなことがいっぱいあったけれど、同じくらい楽しいこともあったと振り返られた。

もし、好きな時代に戻れるとしたら、いつの頃に戻りたいですかと改めて伺うと、やはり「もう1度、兵隊になりたい」と言われた。

午前中、石田九段対北浜八段戦を堪能【たんのう】した日曜日、午後から自宅裏の樹木の剪定の続きを行っているところへ、女房どのがやって来た。副会長が来て、国道沿いの花壇で作業をやっているとの伝言だったという。
前日、副会長と冬の花の株をいつ抜こうかという話をし、この日の天気次第としていた。

早速、有線放送でその旨【むね】案内し、クワを担【かつ】いで花壇に駆け付けた。
抜き取った古い株は大きな袋に6・7個にもなっただろうか。きれいになった花壇を見渡しながら「今年はサルビアを植えようか」と提案すると「いいね!」と虫にも花にも詳しい副会長の奥さまに賛同をいただいた。

翌月曜、役場の橋本さんに相談すると、難しいところもあるが挑戦してみようということになった。花壇の中央にサルビア100株、周囲にマリーゴールド100株とポーチュラカ80株、真っ赤なサルビアの花が道行く人たちの心をときめかせる日を楽しみにしていよう。

写真は、きょうの地域デイサービスでご高齢者のみなさんが力を合わせて作った七夕飾りです。
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棋士それぞれの魅力

2008年06月26日 | 将棋
日曜日、午前10時からNHKテレビの将棋講座を見た。4月から講師役に杉本七段が登場し、アシスタントを伊緒ちゃんこと室田伊緒女流初段が務めている。
その伊緒ちゃんと我が家の次女・有紀さんは同学年で、第23回全国中学生選抜将棋選手権大会の準々決勝、さらに翌年の24回大会の準決勝で2人が対戦するというご縁があった。そんなことから、私にとって室田女流初段は女流棋士の中では特別な存在なのだ。

講座がスタートした頃、伊緒ちゃんはさすがに緊張を隠せないように見えたが、最近は師匠との息もピッタリで余裕さえ感じさせる。
肝心の棋戦の方も、女流王位戦挑戦者決定リーグ入り、女流名人戦B級リーグ入り、女流最強戦選抜出場とその活躍は目覚しい。これからが大いに楽しみだ。

将棋講座に続いてNHK杯将棋トーナメントを観戦した。録画して、後に床に就いてから見るのが常だが、この日は石田九段対北浜八段戦で解説が加藤九段ときている。録画予約したものの、石田九段の対局の様子と加藤九段の解説が気になり、とうとう感想戦まで見入ってしまった。
中でも感想戦での3人のやりとりは、まるでピタリと息の合ったトリオ漫才のようで、将棋を超えて深い趣が感じられた。
石田九段が61歳、加藤九段は68歳になられる。お2人の仕草や言葉から、あらためて年齢を重ねることのすごさ、素晴らしさを思った。

感想戦の最後、番組終了直前、石田九段は小さく「残念!」とつぶやき、駒を盤上に強く打ちつけながら「ありがとっ」と言った。
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友愛訪問

2008年06月23日 | 町内会長
水曜日の町内会の温泉旅行の翌日から木・金・土曜と3日間にわたり間断なく激しい雨が降った。やはり、温暖化の表れの一つなのか。ここ数年、異常気象が地球上を襲っているのを不気味に思う。

土曜日は朝食後間もなく、7月第1日曜日に実施予定の町民大清掃の回覧の原稿と、今週金曜日に行う地域デイサービスの案内の原稿作りにとりかかった。
町民大清掃の回覧は、町内会の清掃を役務【えきむ】ととらえるのではなく、私たちの町内会は私たち自身の手できれいにしようというメッセージをどう込めるか。また、みんなで力を合わせる意義をいかに伝えられるか、それなりに苦心する。
過日、子ども会の行事・活動に関し、小学生のお母さんたちがどうも消極的だと育成部長が話していたのを想い出し、以下の文章を回覧に書き添えた。

【人間関係の希薄化が私たちの社会にさまざまなひずみをもたらしているといわれています。地域の中にあっても、そこに暮らすもの同士でさえ顔を合わせる機会が少なくなっています。それゆえ、家族そろって地域の行事や活動に参加するのは大変意義深いことです。
学校でも、地域の行事に参加するよう子供たちに呼びかけていただいています。町民大清掃の日は部活動も休みになります。
みんなで力を合わせ成し遂げる喜び、だれかのために汗を流す喜びをこの機会に子供たちにも味わってほしいと願います】

班の数だけ回覧のコピーをとり、前日に役場から届けられていた配布物と他の回覧と共に各班長さん宅へ届けるため仕分けをした後、昼食をとった。
食後、地域デイサービス案内のコピーをとるため社会福祉協議会まで出かけた。土曜日の午後、職員の姿はまばらだ。いつものようにお茶を出していただく。お客さんじゃないんだからなどとつまらないお愛想を言いつつ、お茶をいただき、ご高齢者の情報交換を行う。

帰宅後も雨脚の衰える気配はない。やむなく、濡れるのを覚悟で傘を差し、長靴を履【は】いて雨中へとび出した。
班長さん宅11軒と地域デイサービスの案内の30軒、その他に寝たきり、あるいはそれに近いご高齢者のお宅を数軒、お体の具合などを伺いながら訪問した。

写真は玄関横に植樹している夏椿の花です。雨の中、開花したかと思うと、すぐに散ります。はかなくも可憐な花です。
コメント (2)
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最強の挑戦者を迎えて

2008年06月20日 | 将棋
注目していた王位挑戦者決定戦は、名人位を奪取したばかりの羽生さんが進境著しい橋本七段を降した。
ご縁のあった橋本七段に頑張ってもらいたいのは山々だったが、身内のような感覚で深浦さんを応援する立場からすれば挑戦者はやはり羽生名人でよかった。深浦王位にとって望むところだと察する。

今期ここまで、羽生名人は絶好調のようだ。だが、深浦王位もその名人を上回る高い勝率を誇っている。
羽生名人からすれば今回の王位戦はリターンマッチ、プライドにかけても是が非でも勝ちたいところだろう。

一方、深浦王位からすればタイトル戦で再び最強の羽生さんを倒せば、遠からず二冠・三冠、そして名人への道も大きく開けてくるはずだ。深浦さんにとって今度の王位戦は一段と重要な戦いになるに違いない。

対局を重ねるごとに大きな重圧がのしかかってくるだろうが、それを乗り越え、名人への道を歩んでいただきたい。

ガンバレ、ふ・か・う・ら~
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人知を超えたところで働く何か

2008年06月19日 | 町内会長
昨日は、町内会の「のんびり温泉・日帰りバスの旅」で佐賀県唐津市相知町の佐里温泉登栄荘まで出かけてきた。
温泉場の選定から下見、先方との交渉、参加者負担額の設定、参加者募集の回覧作成、参加者の取りまとめ、先方との調整、そして当日のお世話まで、すべて1人でこなさなければならないため大変といえば大変なのだが、私自身が好んで始めたことであり、多くの方に喜んでもいただけるので苦ではない。

当日の天気予報は曇りから雨だったが、登栄荘の檜【ひのき】造りの瀟洒【しょうしゃ】な露天風呂に入る頃には、周囲の楓【かえで】や夏椿の新緑の葉の間から陽射しがこぼれてくるほどのいい天気だった。

ところで、きょうは長崎県下全域に注意報がが出るほどの大雨が降っている。一昨日も夜半まで雨が降っていた。
この日のように、町内会の各種行事や活動を行う際、雨にたたられて困ったということがほとんどとない。雨が降ってほしくない日には、雨は降らないと私は自然と思っている。決して、大それたことを思っているわけではないが、偶然だとも思ってはいない。ただ、そういうことはある、と思っているだけだ。それは、大自然や人知の及ぶところではない存在に対する畏怖【いふ】の念に通じる。
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「父の日」に女房どのと2人

2008年06月16日 | 夫婦
土曜の午前中は明日から始まる期末テストに備え補習を行った。

子供たちに、こちらから一方的に与えたり、押し付けたりするのではなく、子供たち自らが主体的に勉強に取り組めるようになるには彼らにどう添ってやればいいのか、ここ数年、そのことばかりを考えている。子供たち一人ひとりが違うのだから、添い方も一人ひとり異なる。その子、その子に合った添い方を見つけるのは決して容易なことではない。子供に教えられることも少なくない。

子供たちの人生は、定期テストで高い点数をとって終わりでもなければ、志望校に合格して終わりというわけでもない。言うまでもなく、その後が重要なのだ。しかし、こんな当たり前のことが当たり前のこととして通っていない。一般的に親も学校も塾も血眼【ちまなこ】になり無理強いしてでも勉強させようと子供たちを追い立てている。
それに抵抗できたり、順応できる子供たちはまだいい。かわいそうなのは逆らうことも馴染むこともできずに歳を重ねていく子供たちだ。
ヒトはだれもが自分の思い通りに、自分らしく生きていきたいはずだ。それができなかったとしたら、果たして人間は人間らしく生きていけるのだろうか。

お昼は女房どのと2人でソーメンをいただき、午後からはずっと気になっていた自宅北側の小道に沿って植樹しているベニカナメの生垣の剪定【せんてい】と、その他の樹木の大きく伸長した枝をはらう作業にとりかかった。
樹木の枝払いから始め、ようやくベニカナメの剪定にとりかかった夕刻「おと~さ~ん」と裏庭から私を探す女房どのの声が聞こえる。作業の手を休め、声のする方に寄って行くと「お客さんよ」との声、小道いっぱいに広がっている木の枝や剪定バサミ等をそのままにして表に回ると塾OBの川原くんがにこやかな笑顔で立っていた。

川原くんは、現在27歳になるだろうか。大手電気メーカーのバリバリの経理マンだ。週末を利用して帰省したとのこと。丁寧【ていねい】にお土産を持参してくれた。
作業はそのままに、座敷に上がってもらいあれこれ話した。すっかり一人前の社会人だ。1時間も話し込んだ頃だっただろうかパラパラと雨が落ちてきた。作業の後片付けをしなければならない。それを潮に、今度はゴルフに行きましょうねと彼は帰って行った。

日曜の午前中も補習を行う。
この日のお昼は女房どの特製のスパゲッティ。披露宴を控え、絵理子さんと私はダイエットを誓い合っているのだが、そのあまりの美味さに3回もお代わりをしてしまった。
昼食の後、女房どのが「父の日のご馳走をサンパークにとりに行ってくるね」と毎週楽しみにしている「新婚さん、いらっしゃい」も見ずに出かけた。どうやらこの日は「父の日」らしい。

間もなく、ご馳走を抱えて帰って来た女房どの、サンパークには女房どののクラスの保護者の方が勤めていらっしゃるそうだが「お父さんのブログを時々見ているってよ。ご馳走の写真とってね」とのお土産話付だった。

こうして娘たちのいない初めての「父の日」を女房どのと2人楽しんだ。

ちなみに、写真の重箱がサンパークのご馳走。2つの大皿の上に野菜が山盛りだが、これは宮村さんという方が栽培されている有機無農薬野菜だ。我が家の食卓には毎日これくらいの量の宮村さんの野菜が載る。これをドレッシングなどをかけず、そのままいただく。安心して食物をいただける幸せをかみしめる。
宮村さん、いつも有難うございます。
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