峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

地域には 誰が住んでいる

2006年05月31日 | 暮らし
下半身露出の巡査部長逮捕 警視庁、公然わいせつ容疑 (共同通信) - goo ニュース
昨日、全国警察本部長会議が29日開かれ、全国で子供が被害に遭う犯罪や少年による凶悪事件が多発していることを受け、警察庁の漆間巌長官は「子供を非行や犯罪被害から守る取り組みの加速化が必要。『子供は地域で守り、育てる』を基本に、地域社会と一体となって推進してほしい」と訓示した。という記事を紹介し、「地域一体で子供を守ろう」と訓示をたれる前に、やらなければならないことが警察には、あります。警察官・警察署の不祥事が後を絶ちません。その警察の一番エライ人が「地域一体で子供を守ろう」だなんて、よく言えるものだと不思議です。と述べたばかりのところへきょうのこの記事です。

私たち一人ひとりが家族を作り、その家族がまとまって地域社会を作っています。
つまり、私や学校の先生や警察官一人ひとりが地域社会の一員なのです。私や学校の先生や警察官の在り方が、正に社会の在り方なのです。
私や学校の先生や警察官がよりよく生きることなくして、健全な地域社会の実現はありえません。

子供を犯罪から守ろうとの大合唱ですが、犯罪を犯しているのは、地域に住んでいる学校の先生であり、警察官であり、「私」なのです。

今年はサツキの花芽がよくつきました。次から次へと色鮮やかな花を咲かせています。連日、アゲハチョウがやってきて甘いみつを吸っています。
あろうことか、そのアゲハをみぃーちゃんが狙っています。
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地域って 誰のことなんだろう

2006年05月29日 | 暮らし
「地域一体で子供守ろう」 警察庁長官が訓示 (朝日新聞) - goo ニュース
子供が犠牲になる事件が起きるたびに繰り返し言われてきました。一見、いかにももっともらしい話のように思われます。
しかし、「地域一体で子供を守ろう」というけれど、「地域一体」って何なのでしょう。

佐々町の青少年健全育成会で子供を守るためにどんなことができるのかを話し合った際、お年寄りの散歩を子供の下校時刻に合わせてもらえないだろうかという意見が出ました。居合わせた老人会長は、やんわりとお断りになられました。
民生児童委員協議会の定例会の中でも、委員から同じように老人会にお願いしてはどうだろうという意見が出されました。

私たちは、どこでどう間違って、このようにあきれるほどまでに身勝手になってしまったのでしょうか。
テレビで見る限り、子供を守ろうと実際に行動を起こしているのは高齢者の方々だけではないのでしょうか。
訓示をたれている警察庁長官は、お住まいの地域でいったいどれほどの子供を守る取り組みをされておられるのでしょう。

お人の好いご高齢者もいらっしゃるようですが、さまざまな場面で国家や世間の冷たい仕打ちに悔しい思いをされてきた、また、しておられる高齢者がいらっしゃいます。
都合のいいときばかり、私たちを利用しようとするとご立腹のご高齢者も少なくありません。

「地域一体で子供を守ろう」と訓示をたれる前に、やらなければならないことが警察には、あります。
警察官・警察署の不祥事が後を絶ちません。その警察の一番エライ人が「地域一体で子供を守ろう」だなんて、よく言えるものだと不思議です。

警察ばかりではありません。「地域で子供を守ろう」と言いながら、その地域を壊してきたのはだれでしょう。「地域で子供を守ろう」と言いながら、その子供を傷つけ続けているのはだれなのでしょう。

私は、よく考えてみなければなりません。

写真は山椒【さんしょう】の若葉です。酢味噌に、すまし汁にと旬の風味を楽しませてくれます。

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のっぴきならないところまで来てしまった私たち

2006年05月28日 | 学校教育
土曜日の長崎新聞、授業中生徒に「死ね」と言った平戸市にある長崎県立猶興館【ゆうこうかん】高校の教員の記事の横に「長大生コンビニ強盗」という記事がありました。長大生というのは長崎大学の学生のことです。
長崎大学は長崎県にあるただ1つの国立大学で、県内では最も権威ある大学とみなされています。

新聞によると、長崎大学4年河北容疑者は26日午前4時10分頃、諫早【いさはや】市のコンビニにヘルメット姿で押し入り、アルバイトの男性にナイフを突きつけ「金を出せ」と要求、店員がレジから取り出した現金を奪い、ミニバイクで逃走した疑いで逮捕されました。
若気【わかげ】の至【いた】りにしては度が過ぎています。ヤンチャにもほどがあります。

ちょうど1週間前の長崎新聞、長崎大学の女子学生に無理やりわいせつな行為をして、けがを負わせたと強制わいせつ致傷【ちしょう】の罪に問われた長崎大学大学院医師薬学総合研究科の元助手・馬場被告の初公判が19日、長崎地裁で行われたと記事は伝えています。
検察側は、冒頭陳述【ぼうとうちんじゅつ】や論告で「抵抗し、やめるよう懇願【こんがん】する被害女性に対し、欲望のままにわいせつな行為を強要した。国立大の助手の立場を利用して学生に迫るなど、教育者としてあるまじき蛮行【ばんこう】であり、極めて悪質」と指摘、懲役【ちょうえき】4年を求刑したとあります。
被害女性は事件後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され、夜中に過呼吸が起こるなど、事件から半年が経過した今も苦しみ続けているといいます。

これが、地元でもっとも権威があると言われている国立大学の学生と研究者・教育者の実態です。

私たちの足元に、いつの頃からか生じ始めた無数の小さな亀裂【きれつ】、それに私たちは気付いていました。
しかし、私たちは見て見ぬ振りをしてきました。
「たいしたことはない」と高をくくっていたのでしょうか。それとも、亀裂に向き合うことが怖【こわ】かったのでしょうか。
いずれにせよ、それをおろそかにしたことで、とうとう、のっぴきならないところまで私たちは来てしまったようです。

私は、どうすればいいのでしょう。

サツキが色鮮やかな花を咲かせています。
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教師の資格とは

2006年05月27日 | 学校教育
中央教育審議会で教員の免許更新制が取り沙汰されています。
塾は、免許も資格も更新も、はたまた身分の保証もへったくれもありません。

昨日付けの長崎新聞によると、大分県日田市の小学校長が酒気帯び運転で懲戒免職【ちょうかいめんしょく】になったそうです。
そして、きょうの長崎新聞は、長崎県平戸市の県立高校の国語科の教員が授業で辞書を引くように促【うなが】したがクラスの反応が鈍かったことから生徒に「死ね」と言ったと伝えています。
この教諭は教材を忘れた生徒にらに対し、日常的に「(校舎の4階から)飛び降りるか、正座するか、ここを出て行くか」などと発言していたといいます。

この事件は、たまたま生徒の1人がその日のうちに担任に相談したこと。また、26日に保護者からの抗議の電話があったことから明るみに出たようです。
このようなことが、正にあろうことか学校で「日常的に」行われています。

免許更新制を論議する前に、語り合わなければならないことがあるのではないでしょうか。

近日中に入梅なのでしょう。サトミの花びらが雨にぬれて光っています。
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我が家の末っ子

2006年05月26日 | 我が家の猫・みぃーちゃん
我が家のアイドル・猫のみぃーちゃんですが、すっかり元気になりました。
しばらく左前足を十分に着くことができずピョコタン・ピョコタンと歩き、ちょっと人間不信になったのではと思われる節も見受けられましたが、以前にもましてヤンチャなみぃーちゃんが戻ってきました。

表に出るようになって排便を心配することがありました。今は朝、ウンチをしたら外に出しています。みぃーちゃんの立場からすれば、外に出るためにはウンチをすればいいということになります。
十分とまではいかなくても、今では相当のレベルで彼は理解してくれています。

今朝、さとし君のお父さんが仕事の合間を縫って、町内会のごみ収集ボックスの移設の件で立ち寄られました。開口一番、「みぃーちゃん、家で預かってもいいよ」

きょうは朝から雨、ご高齢者のため盛りの菖蒲【しょうぶ】の花を見るため近くの皿山公園に出かける予定でしたが予定変更、町内会の公民館でみなさんでお弁当をいただきました。

みぃーちゃんも、雨の日はそれほど表に出たがりません。私が公民館から帰って来る午後3時頃まではお気に入りの場所でまどろんでいたようでした。
しかし、こんな日は夕方から家の中で大暴れです。この人は遊んでもらえるとみぃーちゃんに見込まれると厄介なことになりかねません。

ヤマボウシの白い花が咲いています。

ヤンチャでわがままなみぃーちゃんですが、我が家の大切な末っ子です。
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何もかもは得られない

2006年05月25日 | 家族
全国中学生選抜将棋選手権大会は毎年夏の8月2・3・4日に将棋とフルーツの里・山形県天童市で開催されています。
我が家の次女の有紀さんは中学1年生から3年生まで3年間、同大会に出場できる幸運に恵まれました。
そして、有紀さんの後を継ぐように昨年、中学1年生になったくるみさんが初めて出場させていただきました。
私は、彼女らの付き添いで4年連続、夏の暑い天童を訪れていることになります。

ちょうど時期を同じくして、小学生王将戦の全国大会が岡山県の倉敷市で開催されています。三女のくるみさんは4年連続で同大会の県代表として出場してきました。
中学生選抜は女子の部が設けられていますが、小学生は男女の別がありません。くるみさんは将棋大好きの男の子たちの中に混じり、彼らを打ち負かし、とうとう6年生まで県代表の座を譲ることがありませんでした。
有紀さんも小6のとき最初で最後のチャンスを見事にものにし、高学年の代表の座を射止めました。その年は低学年の代表をくるみさんがつかんだので、姉妹そろって王将戦の県代表となる大きな幸運に恵まれました。

くるみさんには女房どのが付き添っていたので女房どのは4年間、倉敷に通ったことになります。
そういうわけで、女房どのは昨年始めて天童を訪れることになったのでした。

昨年は家族3人で天童3日間、東京2日間の旅を楽しませていただきました。
さて、今年も秀楽先生にお声を掛けていただいたおかげで、くるみさんもその気になったようです。

ところが、ところがです。困った問題が発生しました。今年は新しい家族の一員が増えているのです。そうです。猫のみぃーちゃんです。
一昨日、秀楽先生から届けられた代表選手・保護者あての宿泊等の案内書を見て、3人でみぃーちゃんを前にして、彼をどうするという話になりました。
私は、岩崎先生の所に(みぃーちゃんのかかりつけの動物病院)預けてはどうかと提案、くるみさんはさとし君の家に相談してはどうかと提案しました。しかし、私たちの話を一通り聞いた女房どのの意見は「私がみぃーちゃんと留守番している」というものです。
くるみさんは、もちろん女房どのと一緒に行きたいものですから、それを聞くや否や「えぇっ~」 すると女房どの「有紀ちゃんもお父さんと行ったのだから、あなたもお父さんと2人でいい。みぃーちゃんを一人にさせておくわけにはいかんやろ」と一言。

家族の誰よりも女房どのは、みぃーちゃんを家族の一員扱いです。彼女にとってみぃーちゃんは決してペットではないのです。
例えば、みぃーちゃんに食べ物を与える際、私たちが「エサ」という言葉を使うと、「エサ」とたしなめられるほどです。

何かを得るためには、何かを犠牲にしなければならないのでしょう。みぃーちゃんを我が家に引き取ることになったときから覚悟していたことではあります。
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まだ私が必要

2006年05月24日 | 父親と子
先週の土曜日、くるみさんと将棋教室・秀楽に出かけました。

私は将棋を指しませんが、我が家の次女の有紀さんと三女のくるみさんはひょんなことから将棋と出会い、始めるや否やメキメキと力をつけ小学生の頃から小学生名人戦や王将戦の県代表としていい思い出をたくさん作らせていただくことができました。
中学生になると有紀さんは、毎年8月の2・3・4日に山形県の天童市で行われる全国中学生選抜将棋選手権大会に出場し、中2の夏には3位になるという栄光も味あわせていただきました。
有紀さんは高校入学後も1年生の夏、全国高校総合文化祭青森大会で5位に入賞しましたが、その直後の高校竜王戦の招待をお断りしたのを機に将棋にけじめを付けました。

有紀さんは、中学に入った頃からなんとなく全国大会にだけは出ていましたが、普段は全く将棋を指していませんでした。将棋が心底好きだったわけではないし、ましてや勝ち負けなど全く関心のない人でしたから、至極当然の成り行きだったように思われます。

一方、くるみさんは姉である有紀さんと同時期に将棋を始めましたが、どうやら有紀さんの後をなぞろうとしているようです。
有紀さんと同じ頃から普段は全く将棋を指さなくなりました。

有紀さんとくるみさんが将棋を始めたのは小学5年生と小学2年生のときでした。出会うべくして出会った佐世保の秀楽先生の元へ毎週水曜日と土曜日の放課後、3人で通い始めたのでした。
有紀さんが中学に入学してからは土曜日の午後2時から6時だけとなりましたが、ずっと私も一緒でした。
その後、私が多忙となり、秀楽に行けなくなると共に2人とも自然と将棋から遠ざかることになってしまいました。私が秀楽に出かけ続けていたならば、おそらく私に付いて彼女らも秀楽に通っていたことでしょう。

そんなことで、今やすっかり将棋に関心のないくるみさんですが(かといって嫌いなわけではありません)残り2回の中学選抜だけはなんとなく出たいと思っているようです。

そこで、大会に出る以上は悔しい思いをしたくないだろうということで7月一杯毎週土曜日だけは秀楽で将棋を指すことにしようということになりました。
秀楽先生が1人でおいでと促されますが、まだ私と一緒でなければだめなようです。
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ゆがんだ社会

2006年05月23日 | 暮らし
税引き後利益3兆円超、大手銀6グループが最高決算 (読売新聞) - goo ニュース
今、銀行に1年間、100万円を定期預金で預けても金利はわずか600円ちょっとしかつかないそうです。
アイフルとかアコムとか武富士とかで100万円を1年間借りると、どのくらい利子を払わなければならないのでしょう。

ささやかな金利を期待して銀行に預けた庶民のお金が、アイフルとかアコムとか武富士に渡り、庶民を苦しめ、庶民を苦しめた高利が大銀行を潤【うるお】しています。

私は、必要以外のお金を銀行に預けません。私が預けた貴重なお金が庶民を苦しめるお金に換わるのがイヤだからです。
って、カッコいいけど、本当は預けるだけのお金がありません。チャンチャン!
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密室の恐怖

2006年05月23日 | 学校教育
女子生徒3人なぐる 男性教諭を減給処分 愛知県教委 (朝日新聞) - goo ニュース
教員の違法な暴力に苦しむ子供たちがその旨訴えてきたとき私は、殴られるのがイヤだったら「殴るのはやめてください」と言いなさいと教えるのですが、子供たちは一様に何も分かっちゃいないんだというような表情を浮かべ、そんなこと言ったら大変ですと答えます。

相手が街のチンピラならいざ知らず、いやしくも教育者ならば話して分からないはずはないと、つい最近まで思っていました。
しかし、この記事を読んだとき、心無い大人たちに飼いならされてしまった従順【じゅうじゅん】な心優しい子供たちの気持ちに添うことができたように思います。

ふと、中学か高校生の頃に読んだ大江健三郎さんの初期の短編集の中の「人間の羊」という1編を思い出しました。
戦後の占領下の日本、酔った外国兵の悪ふざけでナイフを突きつけられバスの中でズボンを脱がされ辱【はずかし】めを受ける男と、乗り合わせそれを見ていて、バスを降りた後、告訴するよう執拗【しつよう】に迫る男の話です。
一刻も早く悪夢のような出来事を忘れたい主人公の私の後から、そうはさせないと男が付きまといます。

なんともやるせない重たい読後感が、今でも私の体のどこかに宿っています。
理不尽な暴力をふるう屈強【くっきょう】な外国兵に辱めを受けている主人公に「そんなこと言ったら大変です」という子供たちが重なります。

我が物顔で暴力をふるい続ける大きな体の大人と毎日向き合わざるをえない子供たちの無力感・憂鬱【ゆううつ】を思います。
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この国の文化

2006年05月22日 | 将棋
名人戦移管、毎日新聞社と将棋連盟が話し合いへ (読売新聞) - goo ニュース
結局、こういうことだったんですね。こうやれば、毎日新聞社の顔も米長会長の顔も立つという訳ですか。何も変わらず、将棋連盟に入る金だけがおそらく少し増える。
米長会長としては、してやったりというところでしょうか。もしかしたら、彼のシナリオ通りだったのかもしれません。
でも、これを改革とは呼ばないでしょう。
棋士のみなさんは、棋士総会でどんな行動をとられるのでしょう。

米長会長も新聞社も、歴史とか伝統とか文化という言葉がお好きなようですが。私たちの国の歴史・伝統・文化とはこのようなものであることをかみ締めています。
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