峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

新たなスタート

2012年04月12日 | 家族

月曜日に佐々中学校、火曜日に口石小学校の入学式が行われた。水曜日は新年度最初の町内会長会が開かれ、新町内会長さん7名が参加された。連合会の役員も新たに選び直し、私は引き続き副会長の役目を担うこととなった。町のために私に何ができるか心新たに考えていきたい。春は新たなスタートの季節だ。

先週金曜日、有紀さんが大学院生として新たな一歩を踏み出した。その日の早朝、女房どのと私は、有紀さんの入学式に列席するため車で我が家を発った。
子供たちが幼い頃から、彼女たちの人生の節目に立ち会ってきた。我が目で子供たちの成長を見届けたいという思いがある。

入学式後、学食で3人で昼食をとった。その後、午後からのオリエンテーションに参加する有紀さんと別れ、私と女房どのは天使の所へと向かった。天使は私たちが来るのを楽しみに待っていたという。絵本を読んだり、お店屋さんごっこをして遊んだ後、夕方には天使と2人で近所の公園へ出かけ、すべり台やブランコや鉄棒をして遊んだ。
夜、研二くんが帰宅すると、天使の遊び相手は研二くんとなる。晩ご飯前の入浴も2人は一緒だ。長い時間、風呂場でも遊んでいた。やがて有紀さんも合流し、みんなで食卓を囲んだ。

翌日、有紀さんは近くで学校の教職に就いたばかりの友人らに会いに出かけた。
有紀さんの大学時代の友人のほとんどは学校の先生となった。クラスの受け持ちも決まったようだ。期待と不安が入り交じる中、彼らも大人の社会へと一歩を踏み出す。

翌日曜日、絵理子さんの家族と私たち夫婦で宗像ユリックスへピクニックに出かけた。小川で水遊びをし、芝生でボール遊びをし、満開の桜の木の下で絵理子さんが作ったお弁当を食べた。
いつの間にか、絵理子さんは立派なお母さんとなった。

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一粒の種

2012年04月05日 | 将棋

月曜日、今回の将棋祭りに関し、お世話になった町長、副町長、議長へお礼に伺った。それぞれに深浦九段の扇子と、「英断」と揮毫し為書きして頂いた色紙と深浦九段の少年時代の師匠である故・川原潤一さんが著した「藍より青く」をお渡した。みなさんに喜んでいただいたのは言うまでもないが、特に古庄町長は色紙が欲しかったとたいそう喜ばれた。次は町が後援をし、町長賞を出しましょうと、佐々町が将棋という文化を大切にしていく姿勢を示された。

火曜日、戦没者慰霊のための招魂祭が行われ出席した。例年、桜の花満開の下で厳かに式典が執り行われるのだが、この日はあいにくの悪天候で町の文化会館で行われた。
会場に着くと、町内会長さんはじめいろんな方から将棋祭りが盛会でよかったとお声をかけていただいた。中には握手を求めてこられる方もいて感激した。一粒の種が蒔けたのかなと思う。

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佐々町将棋祭り開催

2012年04月03日 | 将棋

4月1日・日曜日、佐々町将棋同好会主催による初めての将棋イベントを開催した。

我が家の桜の盆栽がちょうど見頃になった。それを抱え、午前8時半過ぎ女房どのに住民センターまで車で送ってもらった。そこから同好会の仲間と車に乗り合わせ佐々町はもちろん、遥か遠く五島列島まで見渡せる町の農業体験施設館へと向かった。今回の将棋祭りの会場だ。

この日は快晴で風もなく、風光明媚な会場で行うのに絶好の将棋日和となった。私は人後に落ちない晴れ男と自負しているが、事前に農業体験施設の管理人さんと話していて彼が自分も相当な晴れ男だと言うので、それじゃあ当日はガチガチの好天間違いなしですねと笑い合っていたら本当にそうなった。

会場に着くと、9時半受付開始としているのに、すでに数人の来場者の姿があった。同好会の仲間で手分けして駐車場の整理に当たり、車で来られない方の迎えに走り、受付を行う。
間もなく10時、いよいよ初の試みである佐々町将棋祭りが淡田さんの司会で始まった。最初に主催者を代表して私の方から挨拶をさせていただいた。

今回の将棋祭りは、多くのみなさんのご理解とご協力・お力添えがあって開催の運びとなった。ご挨拶で、どうしてもそのことをご来場のみなさんにお伝えしたかった。
先ずは深浦康市九段にお礼を述べた。命を削るような公式戦のさなか、快くご出席いただいた。町長と議長にもご公務多忙な折、快くご出席いただいた。また、日本将棋連盟佐世保支部長であり、将棋の普及指導員であり、秀楽という将棋教室の先生でもある松山さんとはまさに力を合わせてやってきた。さらに、先日の朝日アマ将棋名人戦全国大会でベスト8まで進出され、プロ公式戦である朝日杯将棋選手権出場の権利を得られた伊ケ崎博さんが手伝いに長崎から駆けつけてくださった。

その他、北村製茶さんには快くお茶を提供いただいた。同様に、アイスクリームと冷凍食品の物流で成長を続けておられる佐々木冷菓さんにも来場者すべての人に行き渡って余りあるほどのアイスクリームを提供いただいた。
また、今回の将棋祭りの案内について各新聞社にもお世話になった。特に、西日本新聞社の記者の方には事前に丁寧な取材を受けた。そうして将棋祭り直前に深浦九段の顔写真入りの記事で案内をしていただいた。
当日も取材に来ていただき、翌日には深浦九段と私のトークライブ形式のコーナーの写真と共に、将棋祭りの模様を伝えていただいた。
それぞれにお礼を申し述べ、最後にこの日ご来場いただいたみなさんに感謝の気持ちを伝えた。

その後、町長と議長にご挨拶をいただき、深浦九段にもご挨拶いただいた後、4人一組のリーグ戦を始めた。やがて午前中いっぱいでリーグ戦終了。1時まで昼食をとっていただいた。
前日まで強い風が吹いていたのが、この日は春の陽光降り注ぐ実に穏やかないいお日和で、表の芝庭に出て九十九島の美しい景観を眺めながら弁当を開く人たちの姿もあった。 
深浦さんと伊ケ崎さんをご案内し、あれこれおしゃべりをしながら食事をご一緒した。食後、一段と見晴らしのよい建物の2階のベランダにお2人をお連れした。故郷のこのような景色を眺めると本当にホッとすると深浦さんは対局のときとは全く異なる穏やかな表情でいらした。

午後はリレー将棋から始めた。A、B2チームに別れ、交代で1人5手ずつ指し継いでもらう。それを深浦九段に大盤で解説してもらう。聞き手は伊ケ崎さんだ。松山さんと私が対局者の傍にいて指し手を読み上げ、手の進み具合をチェックし、松山さんが適当なところで止めて「次の一手」とする。その候補手を深浦さんと伊ケ崎さんにそれぞれ挙げていただき3番目を「その他」とし、みなさんにその3つの中から1つ選んでいただくという趣向だ。1回1回それを紙に書いていただき、それを集め集計する。計6問の出題となった。
このリレー将棋に時間がかかった。好勝負となり長考が続いたのだ。後半、時計を持ち出し、1分将棋から30秒将棋にしたが、結局、優に2時間たっぷりかかった。

リレー将棋の後、深浦九段と私との間でトークライブ的なことを行った。
厳しい勝負の世界において、長年トッププロの1人として第一線で活躍し続けておられる勝負師・深浦九段の凄さと、2人の子供の父親である家庭人としての人間・深浦康市の素顔の魅力の両面、引き出すことを狙いに進めたが、将棋を始めたきっかけ、プロになろうと思った瞬間、奨励会時代の生活等々のお話から伺ったもので前半の部分が長くなり、家庭でのパパぶりを伺うまでには至らなかった。しかし、将棋ファンならずとも興味深いお話に、みなさん感動しておられる様子だった。後に、見知らぬ方に内容を褒めていただいたが、十分とはいえないものの深浦九段の強靭な精神力の背景の一端をご紹介できたのではと思っている。その後、リーグ戦・詰め将棋・次の一手でそれぞれ得たポイントを集計し、さまざまな賞品をお贈りした。それが済んだ後、サイン会を行ったのだが、これまた列が途切れず長時間を要した。深浦さんは、いやな顔1つ見せず、丁寧にファンのみなさんの要求に応えておられた。最後に深浦さんを囲んでの写真撮影が終了する頃には時計の針は夕方6時近くを指していた。

内容的に初めての試みで、予定時間を1時間も超えてしまった。スタッフは、終日ほぼ立ちっぱなしだったが、深浦九段も午後からのリレー将棋の大盤解説にトークライブ、サイン会と休みなしにお付き合いいただいた。
参加者のみなさんは、郷土の誇りであり宝である深浦九段の魅力に触れることができ、どのお顔も満足気なご様子で帰路につかれた。深浦さんもお疲れのことだったと思うが終始笑顔で催しを楽しんでくださった。
こうして、佐々町将棋同好会主催による初めての試みは盛会裏に幕を閉じることができた。

この日は引き続き午後6時半から、前佐世保市長の光武さんの「盤寿」のお祝いを、深浦九段のA級復帰のお祝いと兼ねて佐世保の将棋仲間でやることになっていた。
山を降り、女房どのに車で佐世保まで送ってもらい会場に着くと、すでに光武さん・深浦さん始め顔馴染みのみなさん14,5名が集まっておられた。松山さんが到着するのを待って祝杯を挙げた。「盤寿」とは将棋盤のマス目9×9からきているそうで81歳のお祝いをそう呼ぶとのこと。深浦さんの少年時代から親交がある人もいて、ざっくばらんな話で盛り上がった。
私がいる以上、2次会は必然だ。深浦さんにもお付き合いいただき、少年時代の深浦さんの師匠である故・川原潤一さんの想い出などを夜遅くまで飲んで語り合った。

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