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Hanshin Tigers Series 2024

太陽、復活のマウンドへ(21日・安芸)

2005-03-01 11:28:43 | Aki Camp
 白軍の2番手は太陽、【4回表】のマウンドに立つ。1番・鳥谷に初球インコースのストレートで詰まらせ、セカンドゴロ。2番「同期の」赤星に同じくインコースのストレートで仰け反らせ、2球目も同じく強気にインコース、しかし、これが高めに浮いて、「巧打」赤星が流し打って、レフトの頭上を越えるツーベース! 3番・町田には初球カーヴでストライク。2球目にフォークを落とし、3球目、アウトコース低めにストレートでストライク。4球目、同じ球はボール。5球目は変化球。フォークの落ち際を叩かれ、レフト前ヒットを許す。赤星は三塁にストップ。1アウト、一・三塁のピンチ。

 4番・片岡にも初球インコースのストレートでストライク。2球目はウエストして、3球目もストレートでストライク。「2-1」と追い込んだ4球目、高めに浮いたストレートを叩かれ、センターフライ。赤星が生還して、「2対1」になる。強気な「真っ直ぐ勝負」が裏目に出た恰好だ。5番・浅井をフォークでキャッチャーフライに討ち取り、3アウト。

【5回表】の太陽。6番・沖原に初球アウト・ローのストレートがボール。しかし、マウンド上で笑顔が垣間見える太陽。こうして投げられるのが嬉しくて仕方がない、という表情だ。2球目、同じ球でファウルを打たせ、3球目も同じ球でストライク。4球目フォークでファウル。フォークの落ちは良くない、ようだ。5球目もフォークでセンターフライに打ち取る。1アウト。

 7番・立川には初球ストレートが高めに浮き、2球目フォークがすっぽ抜け気味にストライク。思わず舌を出す太陽。3球目のフォークもすっぽ抜け、4球目の高めの速球で空振り。5球目、勝負に行ったアウトコース・ストレートが外れ、苦笑い。6球目は高めの速球でファウルを打たせ、今度は立川が舌を出す。7球目も「同じく」ファウル。8球目、今度はアウトコース一杯に決まって、見逃し三振! 2アウト。

 8番・庄田への初球はフォークで空振り。2球目もフォークでストライク。フォークでストライクを取れるピッチャー、面目躍如。3球目は叩きつけ、4球目はアウトコースに外れる。5球目はインコースにストレートを突くが、際どく外れて、「2-3」。6球目は真ん中に甘く入り、庄田に捉えられ、左中間を破られる。ツーベースヒットで、2アウト、二塁。しかし、9番・上坂をショートゴロに討ち取って、3アウト。太陽、復活の2イニングスを投げきり、1失点。まだ「完全調子」ではないが、本領を発揮した。

【6回裏】からは太陽のかつてのライヴァルであり、親友の藤川球児、紅軍の3番手で登場。5番・関本に初球アウトコース低めにストレート、ストライク。2球目、カーヴでストライク。3球目もカーヴを打たせて、ファウル。4球目のストレートは高めで誘って、5球目も同じ球でファウル。6球目、同じ球で際どく「ボール」。7球目、同じ球を打たせて、センターフライ。1アウト。

 6番・葛城にも初球大きなカーヴでストライク。2球目、インコースにストレートを突いて、詰まらせて、キャッチャーファウルフライ。早くも2アウト。7番・松下圭太にも初球インコースにストレートでファウル。2球目もファウル。3球目、高目のストレートで空振り三振! 「役者」が違う……見事なピッチング! 実戦初マウンドだったが、1イニングスをピシャリ。今シーズンは開幕からセットアッパーで活躍できそうだ。

 試合は白軍が【4回裏】に紅軍の2番手、前川勝彦から、9番・喜田が3ランホームランをい放ち、「5対1」。紅軍も【6回表】に牧野塁から1点を奪って、「5対2」。能見と鳥谷の初対決、太陽の復活マウンド等、見所の多かった、この試合。後は新外国人選手の登場を待つのみ、か。