野球少年は夢を見る…

Hanshin Tigers Series 2024

<オープン戦>オリックスvs.阪神(21日・大阪ドーム)

2005-03-24 12:13:46 | Pre-Season Game
 ピンチを自分で設定しないと、「本領」を発揮できない男……安藤優也。初回1アウト後、2番・平野恵一にレフト前ヒットを許すが、平野の二盗を(この日から復帰した)キャッチャー・矢野輝弘が阻止。続く3番・谷佳知をカーヴ(130㎞)で空振り三振。【2回裏】には、先頭のクリフ・ブランボーにセンター前に持って行かれ、ノーアウトで走者を許すが、続く5番・北川博敏をスライダー(131㎞)で空振り三振。6番・カリム・ガルシアをレフトファウルフライに打ち取り、2アウトまで漕ぎ着けるが、7番・大西宏明をボテボテの当たりに打ち取ったのに、サード内野安打で、一・二塁。続く8番・日高剛に高めの棒球(144㎞)を流し打たれ、レフトフェンスに達するツーベース!! 

【3回裏】も2アウトを取った後、3番・谷を歩かせるが、4番・ブランボーを「得意の」スライダー(132㎞)で空振り三振。【4回裏】にも、先頭の北川に右中間を破られるが、6番・ガルシアを「これも」スライダー(128㎞)を打たせ、ライトフライ。7番・大西には速球(144㎞)を打ち返されるが、三塁に釘付け。8番・日高にリヴェンジ!! 高めの速球(144㎞)で空振り三振。9番・後藤光尊も速球(147㎞)で捻じ伏せ、セカンドゴロ。ピンチ脱出。

【5回裏】にも先頭の村松有人にレフト線を破られ、続く平野にもレフト前に流し打たれ、一・三塁のピンチ設定。ここで3番・谷をサードライナー。4番・ブランボーも見逃し三振。「2-2」からのド真ん中の速球(144㎞)を見逃させた。前打席のスライダーの威力が利いていた。ブランボーを連続三振。5番・北川はスライダー(131㎞)でピッチャーゴロに打ち取り、またしても、ピンチ脱出。バファローズは残塁の山を重ねる。良いのか悪いのか、よく判らないピッチング、だった。

 タイガースは【6回表】初回に2ランホームランを放った、この日「4番」桧山進次郎が左中間フェンス直撃のツーベースを放ち、6番・シェーン・スペンサーが外の変化球を巧く流し打って、ライト線に転がるツーベース!! 「4対2」追加点。「敵」のブランボーとは一味違う。「格」の違いを見せ付けた形だ。タイガースは(オフに)ブランボー獲得にも動いたが、バファローズに攫われ、次善の策で、メジャーリーガーを獲った。果たして、成功だったのか、失敗だったのか、答えは公式戦で出る。

【6回裏】からは(これも)先発候補、左腕・下柳剛が登板。いきなり、ガルシア、大西に連打を浴び、代打・阿部真宏にも四球。ノーアウト満塁のピンチを迎えるが、代打・ベテラン水口栄一を三振。1番・村松もショートゴロ併殺に切り、事なきを得るが、【7回裏】に思わぬ形で「同点」に追いつかれる。

 2番・平野に(この日)3本目、ライト前ヒットを許すが、代打・下山真二を(注文通りに)セカンドゴロに打ち取り、誰もが「2アウト」の未来を夢見たが、ここで藤本敦士がセカンドに悪送球! ノーアウト二・三塁になり、ブランボーがセカンドゴロ、ここで(またしても)藤本がジャックルして、「4対3」。北川もセカンドゴロに打ち取るが、三塁ランナーが還って、「4対4」。最悪!! 内野の守備は「ザル」だ。

 藤本はショートストップで攻撃的な守備を身上にしてきただけに、地味で堅実なプレーが要求されるセカンドでは、ストレスが溜まるだろう。タイガースの今年のアキレス腱、だ。このコンヴァートは失敗に終わるか!? 最後はクローザー・久保田智之が出てきたが、「4対4」。勝てる試合を落とした。公式戦でも、こういうケースが出てくるだろう。こういう事が続くと、ファンのストレスは溜まり、ベンチの士気も下がる。1点、2点を守り切る野球ができないチームに「栄冠」は輝かない。