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Hanshin Tigers Series 2024

<オープン戦>阪神vs.オリックス(22日・大阪ドーム)

2005-03-25 11:20:07 | Pre-Season Game
 太陽、沈む……【3回表】1アウト後、3番・谷佳知に初球のカーヴ(123㎞)を叩かれ、ライト前ヒット。今日はこういう「抜け」気味の球が多かった。4番クリフ・ブランボーには、3球目のフォーク(125㎞)の落ち際を掬い上げられ、レフトスタンドに達する2ランホームラン!! 【5回表】にも、2番・平野恵一に右中間を破られ、2アウト後、5番・北川博敏にセンター・バックスクリーンに飛び込む、2ランホームランを喫する。いずれも140㎞の「甘い球」だった。

 タイガースの2番手は、ルーキー・橋本健太郎。【7回表】先頭の代打、早川大輔を速球(145㎞)チェンジアップ(124㎞)で空振り、早々に追い込み、3球目に速球(144㎞)でウェスト、4球目のチェンジアップ(125㎞)で完全にタイミングを狂わせ、サードにファウルフライ。ベテラン・水口栄二には、初球のチェンジアップ(129㎞)で度肝を抜き、2球目(128㎞)はすっぽ抜け。3球目(145㎞)で振り遅れさせ、ファウル。4球目(145㎞)ボールの後、5球目(146㎞)を打たせて、セカンドゴロ。ベテランにはチェンジアップを「見せ球」に一転して、速球勝負、だ。

 6番カリム・ガルシアには初球の速球(145㎞)で空振り! 2球目は一転、チェンジアップ(127㎞)で空振り!! フォークボールのようにも見えるが、スロー再生で観れば、確かにチェンジアップ、だ。3球目(144㎞)はウエストして、4球目(145㎞)も高く外れて、「2-2」。5球目、勝負球は、内角、左バッターの懐を抉る快速球(146㎞)! 見逃し三振!! 手(バット)が「出なかった」前メジャーリーガー。素晴らしいピッチング!

【8回表】も阿部真宏をセンターフライ、後藤光尊も“魔球”チェンジアップで翻弄し、空振り三振! 代打・相川良太にも初球、速球(146㎞)でストライク先行。2球目(126㎞)がワンバウンドして、3球目の高めの速球(142㎞)でハーフスウィング、ストライク「2-1」。4球目の“魔球”(132㎞)はコントロールに失敗し、5球目の勝負球はやはり“魔球”(124㎞)で空振り三振! まるでバットに当たる感じがしない。これは他球団にとって「脅威」だろう。

 タイガース打線はバファローズ先発、ケヴィンの前に沈黙。7イニングスを零封された。手も足も出なかった、感じ。1番・赤星憲広、2番・藤本敦士で「5本」ヒットを打ったが、クリンナップ3人はノーヒット。やはり、こういうときには「4番」桧山進次郎では「弱い」気がする。やはり「4番」には「あの男」金本知憲がデンと座らなければ……三振とショートゴロ併殺で、3タコ(3打数ノーヒット)鳥谷敬の「不振」、機能「不全」状態も気になる。

 このケヴィンもタイガースが、昨オフに獲得に動いたが、バファローズに保有権を主張され、手を引かざるをえなかった。代わりに獲得したのが、ジェイミー・ブラウン。果たして、ブラウンは活躍できるのか? 関西の2球団、バファローズとタイガース。ライヴァル関係はここ(オープン戦)で終わらない。シーズン中の交流戦で再び対決する。交流戦の戦果が、直接ペナントレースにも影響するだけに、この大阪ドーム・シリーズ「1敗、1引き分け」の結果は、見過ごしに出来ない。