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Hanshin Tigers Series 2024

<オープン戦>阪神vs.西武(3日・鳴門)

2005-03-07 11:40:35 | Pre-Season Game
 傷心の西武ライオンズ……この日、前オーナーが逮捕された。そんな暗雲を振り払うかのように、一番・佐藤友亮が、タイガースの先発・江草仁貴の初球を叩き、ピッチャーライナー! 打球は江草の右膝を直撃し、ダメージを負わせる。しかし、先発ローテ入りに懸ける江草、根性でマウンドに踏み止まり、2番・赤田将吾への初球スライダー(123㎞)で空振り。2球目(122㎞)、3球目(133㎞)が外れて、4球目(136㎞)をファウル。5球目(123㎞)フォークで空振り三振に取る。3番・背番号「3」中島裕之には警戒して、フォアボールを与えるが、4番・後藤武敏の2球目に(二塁に)スタートを切った中島を、キャッチャー浅井良が刺して、【1回表】の攻撃を3人で退けた。

【1回裏】この日のタイガースの1番打者は、鳥谷敬。ライオンズの先発は、ソフトバンク(ダイエー)ホークスの入団テストを「不合格」になり、ライオンズで「合格」した、クリストファー・ライト。2球目の内角球(137㎞)を強引に引っ張って、ファーストゴロ。2番・赤星憲広には、その上背に面食らったのか、フォアボール。3番・葛城育郎には、4球目のカーヴを叩かれ、ライト前ヒット。当然、赤星は三塁に進んでいる。1アウト、一・三塁。ここでオープン戦の4番・関本健太郎、登場。3球目の真ん中高めの速球(138㎞)だった。振り抜いた当たりは歓声と共に、レフトスタンドへ! 岡田彰布監督は、この選手を本当にベンチに置いておくつもりか? 4番・関本の3ランで「3対0」。タイガースが先制。

【2回表】右膝に痛みは残っているか、先発・江草。4番・後藤には、3球目の速球(137㎞)を打たせ、センターフライ。5番・中村剛也には“悪い癖”が出て、フォアボール。6番・背番号「10」復活を期すベテラン・高木大成には初球(137㎞)でストライクを取り、2球目(136㎞)ボールの後、3球目(122㎞)のカーヴを打たせて、強い当たりのセカンドゴロ。恰好のゲッツ・コースだったが、セカンド藤本敦士がグラブの中で、ボールをジャックルして、送球がワンテンポ遅れ、ゲッツーならず。この当たりでダブルプレーが取れないのは、苦しい……7番・大島裕行には5球目の高めの速球(137㎞)を打たせて、サード・ファウルフライ。3アウトチェンジ。

【3回表】このイニングが最後になる江草。先頭の8番・細川亨には、3球目の速球(138㎞)を弾き返され、ファーストライナー! 9番・水田圭介には何故か「0-3」ボール先行するが、高めの速球(138㎞)を打たせて、ファーストフライ。1番・佐藤にもボール3つが先行して、結局フォアボール。やはり、右打者にはコントロールを乱す場面が目立つ。2番・赤田にセンター間にヒットを許し、2アウト、一・三塁。しかし、この打球。センターへ抜けようかという当たり、鳥谷は飛び込んだが、捕球できず。巧いショートなら、どうだったか? 3番・中島にも「0-2」ボール先行するが、3球目(137㎞)を打たせて、センターフライ。事なきを得た。3イニングスを投げ終えて、無失点。フォアボール「3つ」が気になるが……。

 タイガースは【3回裏】に一挙5点。鳥谷のライト前ヒットを皮切りに、赤星、関本が続き、桜井広大、的場寛一、浅井の3連続ツーベースで、「8対0」。ライオンズのとても「一軍」では使えそうにない、助っ人外国人投手のレヴェルを差し引く必要があるが……桜井、的場の右の外野手争いも熾烈。二人にとっての「待望の」開幕一軍なるか? 浅井も「元気」。ベテラン野口寿浩を押しのけ、「正捕手」矢野輝弘が戻ってくる間、「玉座」に居座りそうだ。万が一、矢野が開幕に間に合わなくても、浅井で賄えるか? そのレヴェルに達している。