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Hanshin Tigers Series 2024

<オープン戦>オリックスvs.阪神(27日・高知)

2005-03-06 18:16:31 | Pre-Season Game
 開幕先発ローテ入りに向け、前進する太陽。初球142㎞の速球で内角を突き、ファウルを打たせる。バッターは、オリックス・バファローズの1番・村松有人。さすがに地元・高知県営球場でのゲーム、バファローズ(この呼び名には違和感があるが……)はベストメンバーを組んできた。2球目、カーヴが外側に外れて、ボールの後、3球目の速球(144㎞)を打たせて、ショートゴロ。ショート鳥谷敬が捌いて、まずは1アウト。

 初球140㎞の速球で内角を突いて、ストライク。バッターは2番・左打席に平野恵一。2球目も速球(141㎞)、外角を突いて、空振りを奪い、3球目の変化球(126㎞)を打たせて、セカンドゴロ。3番・「大物」谷佳知には初球のカーヴを打たせて、ショートゴロ。全く危なげない立ち上がり。真っ直ぐも走っている。

【2回裏】マウンド上で大きく息を吐いて、初球。4番・クリフ・ブランボーが打ち上げて、センターフライ。5番・カリム・ガルシアには、初球(136㎞)ストライク。2球目(140㎞)を打たせて、ファウル。3球目のフォーク(122㎞)を見送られて、「2-1」。4球目の勝負球は内角をズバッと突いて、見逃し三振!

 6番・背番号「23」タイガースOB、北川博敏と対戦。初球カーヴでストライクを取り、2球目、143㎞の速球で空振り。3球目(132㎞)は内角で仰け反らせ、4球目(136㎞)は外角低め、これを掬い上げた、北川、。その瞬間、スタンドから悲鳴!! レフトフェンス手前まで打球は伸びるが、失速。大阪近鉄バファローズ時代の背番号「46」から半減して、タイガース入団時の背番号を貰った北川。今シーズンは「首位打者」も狙えるかもしれない。

【2回表】に4連打で2点、【3回表】にも藤本敦士のタイムリーツーベースで、「3対0」とリードのタイガース。【3回裏】3イニングス目の太陽。先頭の7番・大西宏明に「1-3」からフォアボール。8番・後藤光尊には初球(136㎞)を打たせて、ファーストフライに打ち取るが、9番・早くも代打(仰木マジック炸裂!!)早川大輔には「2-1」と追い込みながら、フォアボール。ピンチを迎えるが、1番・村松をサードライナー! 関本健太郎が好捕。今岡誠だったら、どうだったか……?

 続く2番・平野を内角の速球でバットをへし折り、ピッチャーライナー。一・二塁のピンチを切り抜けた。3イニングス目にヨレた太陽だが、結局ヒットは1本も許さず。初回から飛ばしたのだろう、スタミナ面には課題を残したが、見事なピッチング、だった。太陽は復活、さらに向上している。

【6回裏】からは3番手でルーキーの橋本健太郎が登板。初球138㎞の速球で内角を突いて、ストライク。191センチの長身。ピッチングフォームはかつての新谷博に似ている。2球目も138㎞の速球。高めに浮いてボール。3球目は137㎞で左バッター・平野の外角を突いて、ストライク。4球目のチェンジアップ(121㎞)を打たせて、セカンドフライ。3番に入っている下山真二には、初球141㎞の速球で空振り。2球目も同じ球で空振り。3球目にウェスト、4球目は外れて、5球目は「同じ球」外角の速球(138㎞)で空振り三振! 4番ブランボーにはレフトフェンスに当たるヒットを打たれるが、5番・ガルシアをセンターフライに打ち取り、3アウト奪取。

【7回裏】には6番・相川良太に初球スライダー(117㎞)で空振り。2球目ボール、3球目ストライク、4球目ファウル、「2-1」。5球目ウェストして、6球目スライダー(121㎞)で空振り三振! このスライダーは「使えそう」だ。7番・坂口智隆の初球137㎞の速球で空振り。2球目ボール。3球目(134㎞)空振り。4球目(140㎞)ファウル。5球目、左打者の内角速球で詰まらせて、サード・ファウルフライ。8番・後藤にはライト前ヒットを浴びるが、9番・日高剛を内角の速球(138㎞)で詰まらせて、ショートフライ。

 2イニングスを無失点。球速は爆発的ではないが、球に伸びがあるのだろう。スライダーのキレ味も良い。一軍レヴェルでも、中継ぎで使えそうなピッチャー、だ。金沢健人が故障で出遅れているだけに、彼に代わって、「開幕一軍」もありえるかもしれない。試合は「3対2」タイガースの辛勝。【8回裏】に2失点を喫したベテラン左腕・佐久本昌広は、これで「開幕一軍」は厳しくなったか……。