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Hanshin Tigers Series 2024

<オープン戦>阪神vs.西武(6日・倉敷)

2005-03-09 11:46:38 | Pre-Season Game
 太陽、オープン戦2度目の先発。今度は西武ライオンズ。【1回表】1番・柴田博之に初球140㎞の速球でストライク。2球目も同じ球(140㎞)内角を突いたが、詰まりながらも、ライト前に持っていかれ、ノーアウト一塁。2番・赤田将吾には初球(139㎞)にエンドランを決められ、ノーアウト、一・三塁。3球でピンチを作られる。3番・中島裕之にはフォアボール。ノーアウト満塁。4番・貝塚政秀には初球142㎞の速球でストライク。2球目も同じ球(142㎞)で内角を突いて、ファウルを打たせる。初回いきなりピンチを迎えながら、マウンド上で驚くほど冷静な太陽。長いリハビリ生活が精神をタフにさせたか? 

 3球目(141㎞)も「強気に」内角を突いて、ファウル。4球目(141㎞)もファウル。球が来ている。威力が、ある。5球目、フォークを振らせて、空振り三振! まずは1アウト。5番・後藤武敏には初球フォーク(126㎞)で打ち気を誘い、2球目、外角に速球(140㎞)をズバッと決めて、ストライク。3球目も同じ球(142㎞)で行ったが、これを後藤に狙われた。打球はライトへ。フェンス際まで達する大飛球で、三塁ランナー生還。「0対1」先制を許す。

【3回表】の太陽。この日当たりまくっていた1番・柴田に右中間を破られるツーベースを喫するが、2番・赤田は3球目(138㎞)を打たせて、セカンドゴロ。柴田は三塁へ。3番・中島は2球目(140㎞)を打たせて、ピッチャーゴロ。柴田は三塁に釘付け。4番・貝塚には2球目(142㎞)を打たせて、ショートゴロ。3アウト。三塁に残塁で無得点に抑えた。ランナーを出しても、冷静なピッチングが光る太陽。

【4回表】も先頭の5番・後藤にセンター前ヒットを許すが、6番・小関竜也を速球(138㎞)で詰まらせて、レフトフライ。7番・背番号「7」の新人・片岡易之はフォーク(126㎞)を打たせて、ショートゴロ。ボテボテのゴロでゲッツーはならず。8番・野田浩輔も「得意の」フォーク(126㎞)で空振り三振! 結局、4イニングスを投げて、初回の1失点のみ。堂々のピッチング。心配されたスタミナ面も今回は気にならず。開幕先発ローテーション6番目の椅子をガッチリ、キープした。

【4回裏】に鳥谷敬のホームランで同点に追いついたタイガース。【5回表】からは二枚看板の一人、福原忍、登場。先頭の9番・ピッチャー涌井秀章をセカンドゴロに打ち取り、1番「絶好調」柴田もピッチャーゴロに封じたが、2番・赤田もピッチャーゴロに打ち取ったが、セカンド藤本敦士のベースカヴァーが遅れ、セーフ!! 「急造」セカンド藤本の課題がまた出た。こういう細かい動きも、セカンド(二塁手)には要求される。そのレヴェルまで達していない、藤本。開幕後に「不安」を残す。

 これですっかり<リズム>を狂わされた福原。3番・中島に3球続けてボール「0-3」。4球目の外角・速球(143㎞)を打たせて、ファウル。5球目は内角に速球(144㎞)を配したが、これを中島がフルスイング! 打球はレフトスタンドに舞い上がり、2ランホームラン! 呆然と打球方向を見やる、マウンド上の福原。それはそうだろう、完全なボール球だった。あんな“クソボール”をホームランできるのは、日本では他に先輩の今岡誠(右膝故障中)しか、いない。

 福原は【6回表】にも、6番・小関、7番・片岡に連打を浴び、キャッチャー浅井良のパスボール(記録は福原の暴投)、片岡の盗塁も許して、ノーアウト二・三塁のピンチ。8番・野田にカーヴ(124㎞)を打たれ、センターに犠牲フライ、「1対4」。9番・涌井は打ち取ったものの、1番・柴田にこれもカーヴ(120㎞)をフルスイングされ、ライト・ポール際に飛び込む、2ランホームラン! 「1対6」。

 福原はその後【7回表】は3人で打ち取ったものの、計6失点。これが若手投手なら、即「二軍」行きだが、福原なら、それはない。まだ「調整段階」と許される。しかし、一寸(ちょっと)したことで<リズム>を狂わす癖は、矯正する必要がある。