「不安」が初回に露呈した。1アウト後、2番・青木宣親に(強い当たりの)レフト前ヒット。サード今岡誠のグラブを弾いて、レフト前に転がっていったが、「巧い」サードなら、何とかバックハンドで処理していただろう。「急造」サードの弱みが出た。1アウト、一塁で、3番・岩村明憲。タイガースの「開幕投手」井川慶の「2-2」からの6球目、一塁の青木が走り、キャッチャー矢野輝弘が送球。これがセンターに悪送球となって、ランナーは三塁へ。しかし、カヴァーに入ったショート鳥谷敬は捕球できる送球だった。
少なくとも、後ろに逸らすべきではなかった。ランナー、早稲田(大学)の同期、青木との接触プレーを恐れ、身を引いてしまった。“お坊ちゃま野球”炸裂!! 直後、岩村に犠牲フライが出て、スワローズが労せずして、1点を先取。セントラル・リーグで最初に点を取ったか? 【4回裏】4番・金本知憲のホームランで、タイガースも同点に追いつき、「1対1」でゲームは推移。
【6回表】先頭の9番・石川雄規が内野安打で出塁。これも「急造」ファースト、アンディー・シーツの送球が早すぎて、カヴァーに入った井川の背中にトス。ノーアウト一塁。動揺する井川は1番・宮本慎也に8球粘られ、フォアボール(四球)。2番・青木に犠牲バントを決められ、1アウト、二・三塁。ここで3番・岩村に前進守備の三遊間を破られ、2者生還。「1対3」。スワローズが勝ち越し点を挙げる。
この場面も岩村に「0-3」にして、ストライクを取りに行った球を打ち返されたのだが、「0-1」からの2球目のスライダー(126㎞)を「ボール」に判定されたのが、「痛かった」。思わずマウンド上でしゃがみ込んでしまった、井川。この日の球審「真鍋」。またしても、真鍋勝己(!)タイガースに「恨み」でもあるのか? それとも……OBだけに「公正さ」を期そうとする気持ちが強すぎるのかもしれない。明らかな「誤審」だった。ピッチャーの「ベスト」ボールだったのだが……。「運命」に翻弄される井川。「因果応報」か、と言いたくもなるが。
【8回裏】にアレックス・ラミレスに3ランを喫して、万事休す。タイガースは開幕戦を「エース」井川で落とした。「黒星」発進。しかし、思い返してみれば、優勝した2003年も「黒星」スタート。プラス思考でいきたいが、必ずしも、2003年のシーズン前のような「手応え」がない、のも「実感」。初回から守りのミスが続出したシーンは、「苦戦必至」の今シーズンを象ることになるかもしれない。
しかし、守りに足を引っ張られながら、井川は悪くなかった。今年は「旅立ち」のシーズン。メジャーリーグのスカウトに高く買ってもらうためにも、何としても最後に実績を残しておきたい、だろう。【3回裏】の打席でファウルで8球粘った気迫は、見ているこちらにも伝わってきた。これを見たら、キャンプ前の騒動も「忘れよう」「許そう」という気にもなる。一生懸命、必死にプレーしている選手に異論など挟めようはずがない。今年も「エース」は、この男だ。タイガースを「頼むぞ」という気持ちになった。
少なくとも、後ろに逸らすべきではなかった。ランナー、早稲田(大学)の同期、青木との接触プレーを恐れ、身を引いてしまった。“お坊ちゃま野球”炸裂!! 直後、岩村に犠牲フライが出て、スワローズが労せずして、1点を先取。セントラル・リーグで最初に点を取ったか? 【4回裏】4番・金本知憲のホームランで、タイガースも同点に追いつき、「1対1」でゲームは推移。
【6回表】先頭の9番・石川雄規が内野安打で出塁。これも「急造」ファースト、アンディー・シーツの送球が早すぎて、カヴァーに入った井川の背中にトス。ノーアウト一塁。動揺する井川は1番・宮本慎也に8球粘られ、フォアボール(四球)。2番・青木に犠牲バントを決められ、1アウト、二・三塁。ここで3番・岩村に前進守備の三遊間を破られ、2者生還。「1対3」。スワローズが勝ち越し点を挙げる。
この場面も岩村に「0-3」にして、ストライクを取りに行った球を打ち返されたのだが、「0-1」からの2球目のスライダー(126㎞)を「ボール」に判定されたのが、「痛かった」。思わずマウンド上でしゃがみ込んでしまった、井川。この日の球審「真鍋」。またしても、真鍋勝己(!)タイガースに「恨み」でもあるのか? それとも……OBだけに「公正さ」を期そうとする気持ちが強すぎるのかもしれない。明らかな「誤審」だった。ピッチャーの「ベスト」ボールだったのだが……。「運命」に翻弄される井川。「因果応報」か、と言いたくもなるが。
【8回裏】にアレックス・ラミレスに3ランを喫して、万事休す。タイガースは開幕戦を「エース」井川で落とした。「黒星」発進。しかし、思い返してみれば、優勝した2003年も「黒星」スタート。プラス思考でいきたいが、必ずしも、2003年のシーズン前のような「手応え」がない、のも「実感」。初回から守りのミスが続出したシーンは、「苦戦必至」の今シーズンを象ることになるかもしれない。
しかし、守りに足を引っ張られながら、井川は悪くなかった。今年は「旅立ち」のシーズン。メジャーリーグのスカウトに高く買ってもらうためにも、何としても最後に実績を残しておきたい、だろう。【3回裏】の打席でファウルで8球粘った気迫は、見ているこちらにも伝わってきた。これを見たら、キャンプ前の騒動も「忘れよう」「許そう」という気にもなる。一生懸命、必死にプレーしている選手に異論など挟めようはずがない。今年も「エース」は、この男だ。タイガースを「頼むぞ」という気持ちになった。