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Hanshin Tigers Series 2024

杉山、初勝利!(23日・横浜)

2005-04-24 13:36:03 | Koushien Stadium
 全国放送の大舞台で、思わぬ形で因縁を付けられた、タイガースの「エース」セットアッパー藤川球児。これまで地味に勝利の為に貢献してきたのだが、これで一躍ちょっとした「時の人」になってしまったか? この日も先発・杉山直久の好投(6回零封)の後を受け、【7回裏】のマウンドから登板。先頭の5番・多村仁に内野安打を打たれたものの、6番「安全牌」の外国人(ケヴィン・ウィット)、7番・村田修二を連続「空振り」三振に打ち取り、早くも2アウト。妙な後遺症はない、と思われたが……。

 8番・相川亮二の初球には「150㎞」を計測(ファウル)。今日も飛ばしまくっている球児。2球目(147㎞)ボール、3球目(148㎞)を空振り。4球目(149㎞)ファウル。しかし、5球目の勝負球シュート(140㎞)を詰まりながらも、センター前に持っていかれ、2アウト、1,3塁。代打の古木克明を四球で歩かせ、満塁のピンチに。この古木には何故か、カーヴを3球続け、カウントを悪くして、4球目(140㎞)の後、5球目もカーヴ(116㎞)だった。意図不明のリード(配球)、考えすぎたか、キャッチャー矢野輝弘?

 1番・石井琢朗との「決戦」は、初球(136㎞)が外れ、2,3球目、速球(144㎞)でストライク奪取。追い込んで、勝負球は勿論「フォーク」ではなく、ストレート(148㎞)! これを石井が打ち上げるのが精一杯で、ショートフライ。その瞬間、藤川も矢野も会心のガッツポーズ!! 速球勝負でピンチ脱出。これでちょっとした「モヤモヤ」も吹き飛んだことだろう。

 矢野のガッツポーズといえば、この試合では、3回も炸裂。【6回裏】先発・杉山が招いた2アウト、1,2塁のピンチで、打席に4番・前日、去って行った“大魔神”佐々木主浩から「後を託され」気合入りまくりのチームリーダー佐伯貴弘。初球ボールの後、2球目「145㎞」の快速球でストライクを取り、3球目はカーヴ(112㎞)でストライク。このカーヴが効いた。矢野はこのリードに味をしめたのかも知れない。打席で「気合の男」佐伯が完全に意表を突かれて、表情を崩している。
 4球目(135㎞)フォークが外れて、5球目(138㎞)ファウルの後、6球目のカーヴ(111㎞)は意表を突けず。「2-3」フルカウントになって、7球目は「フォーク」。これで空振りを取って、杉山も矢野もガッツポーズ!! 3塁側ダッグアウトでも、岡田彰布監督が左手を挙げている。

 3回目は【9回裏】クローザー久保田智之が登板したが、5番・多村、7番・村田に一発を浴びた。多村にはスライダー(138㎞)を流し打たれ、村田には(今度は)ストレート(152㎞)を流し打たれた。「3対2」一気に試合は緊迫して、なお2アウトで代打・内川聖一にセンター前ヒットを浴びる。今度はスライダー(138㎞)だった。
 
 1番・石井との2度目の「決戦」。前の打席、満塁で倒れているだけに、石井は「気合」で向かってくるだろう。「サヨナラ」の芽も出て、地元・横浜スタジアムの観衆も後押しする。初球は「151㎞」でボール。2球目は「148㎞」でストライク。3球目も「148㎞」でファウル。スライダーをしたたか打たれているので、この場面、開き直って、強気の真っ直ぐ勝負に出ている、久保田。「2-1」と追い込んで、4球目は「152㎞」でボール。5球目(149㎞)ファウル。真っ直ぐ、しか投げない。6球目(149㎞)は高めに外れて、「2-3」フルカウントになる。

 勝負の7球目、最後に選んだ球はスライダー(138㎞)だった。これを石井、腰砕けで空振り三振。ずっと真っ直ぐにタイミングを合わせてきただけに、このスライダーにはさすがに対応できなかった。石井、思わず、しゃがみ込んで、頭を抱える。そして、上を向いて、遠くを見つめる。そして、振り返って、現実を直視する。「3対2」で終了。しかし、ベイスターズは「手強い」。この3連戦は特に、佐々木の「残留思念」が渦巻いているから、タイガースは要注意、だ。ようやく1勝1敗に持ち込めて、今日(24日)第3戦、これに勝てなければ意味がない。

和田豊オフィシャルサイト『虎の意地』

太陽、甲子園で復活(21日・甲子園)

2005-04-24 11:32:28 | Western League
 21日はCS(sky-A)でウエスタン・リーグ、対福岡ソフトバンク・ホークス戦があったが、先発・太陽が7回を1失点。試合後の解説の湯舟敏郎さんとのインタヴューの中で「前半は腕を振ることを意識しすぎていたが、後半は上手く足を使えるようになって、いいピッチングが出来るようになった」と振り返っていた。「いい感覚」が掴めたようだ。昨日(23日)ライヴァル・杉山直久が1軍で好投(6回零封)して、早期復帰のチャンスは遠のいた間もあるが、真の復活に期待したい。

 ファームの方は相変わらずバッティング好調。ビッグイニングを二つも作って、「16対1」で圧勝。代打で出たベテラン・久慈照嘉が1イニングに2本ヒット打ったり、つるべ打ちしていた。復帰を目指す「背番号31」浜中おさむも代打で出てきて、貫禄のフォアボール(四球)選び。
 試合後はシートバッティングの打席に入って、左腕・三東洋と対決していた。忘れちゃいけない、タイガースにはまだ三東が、いる。オールスター後にでも戻ってきてくれれば、と思うが……今、三東の代役を務めてくれているのが、ルーキー能見篤史。今日(24日)の先発で「待望」のプロ入り初勝利なるか?