アンディー・シーツのホームラン(2号)で先制したタイガース。その後も長い攻撃が続いたが、結局「1点」止まり。その裏、カープの1番・尾形佳紀が初球を打って、ショートゴロ。タイガースの先発は、ベテラン・下柳剛だったが、長い攻撃で焦れていたのは、(守っていた)若い尾形の方だったか? 2番・木村拓也には四球。2番打者が代わりに「1番打者」の役目を務め、1アウト一塁。しかし、3番・緒方孝市が初球を打って、セカンドゴロ併殺(ダブル・プレー)!!
これは下柳が巧かった。緒方がベテランの術中に嵌った。初球を投じるまでに、要した時間=約1分。その間、一塁への牽制球を2回入れた策士・下柳。その度に打席で構え直した緒方。逸る気持ちを焦らされ、初球のフワッとした変化球(129㎞)に手を出してしまった。これが下柳の持ち味。今シーズンもタイガースの先発投手陣に、欠かせない「戦力」だということを改めて思い知らされた。
【2回表】には、味方が「5点」の援護点をプレゼントしてくれた。自らも内野安打を放ち、ベンチに帰ると、「ユタカ、お先い!」。日本ハムファイターズ時代からの同僚、中村豊にジョークを飛ばし、こうなったら、ベテラン下柳のペース。その裏も、5番・前田智徳、6番・新井貴浩から連続(空振り)三振!! 「宝刀」スライダーがキレまくっていた。
【4回裏】には3番「復讐に燃える」緒方、4番「赤ゴジラ」嶋重宣に連続ツーベースを浴び、1失点を喫するが、5番「力みまくる」新井、6番「ベテラン」野村謙二郎を連続(空振り)三振!! 【6回裏】にも、同じく緒方、嶋に連続ツーベースを浴びて、失点するが、最後は新井から空振り三振を取って、降板。この日、5番・新井は(下柳から)3打席連続(空振り)三振。開幕戦(対読売ジャイアンツ=東京ドーム)で当たりまくった、この新井を封じたことが、下柳の「勝因」となった。
タイガースは【5回表】にも、鳥谷敬のツーベースで追加点。【8回表】にもシーツのタイムリーで「9対2」。投げては、【7回表】から下柳の後を受けた2番手、左腕・江草仁貴が2イニングスをピシャリ。下柳の変幻自在のピッチングの後、若い江草の140㎞台の「力のある」速球と「キレ」のある変化球には、カープ打線も面食らったことだろう。
この日の江草は常にストライクが先行し、先頭打者に四球を与える「悪い癖」は出なかった。地元・広島市民球場との「相性」がいいのかもしれない。この調子なら、ルーキー能見篤史の出来次第では、先発ローテーション入りのチャンスも、ある。開幕直前に<インフルエンザ>に苦しみながらも、それを克服し、ライヴァル左腕・中村泰広との競争にも競り勝ち、勝ち取った「開幕一軍」切符。
チーム内で、レヴェルの高い競争をしている。3番手、「復活」を懸ける左腕・吉野誠も【9回裏】をピシャリ。今シーズンのタイガースに手応えを感じる……何よりも戦ったカープの面々が「手強い」と感じていることだろう。今日(6日)のカープ先発は、佐々岡真司? 明日(7日)は高橋建か? こういう「一線級」を打ち崩してこそ、真の「手応え」を得られる。
これは下柳が巧かった。緒方がベテランの術中に嵌った。初球を投じるまでに、要した時間=約1分。その間、一塁への牽制球を2回入れた策士・下柳。その度に打席で構え直した緒方。逸る気持ちを焦らされ、初球のフワッとした変化球(129㎞)に手を出してしまった。これが下柳の持ち味。今シーズンもタイガースの先発投手陣に、欠かせない「戦力」だということを改めて思い知らされた。
【2回表】には、味方が「5点」の援護点をプレゼントしてくれた。自らも内野安打を放ち、ベンチに帰ると、「ユタカ、お先い!」。日本ハムファイターズ時代からの同僚、中村豊にジョークを飛ばし、こうなったら、ベテラン下柳のペース。その裏も、5番・前田智徳、6番・新井貴浩から連続(空振り)三振!! 「宝刀」スライダーがキレまくっていた。
【4回裏】には3番「復讐に燃える」緒方、4番「赤ゴジラ」嶋重宣に連続ツーベースを浴び、1失点を喫するが、5番「力みまくる」新井、6番「ベテラン」野村謙二郎を連続(空振り)三振!! 【6回裏】にも、同じく緒方、嶋に連続ツーベースを浴びて、失点するが、最後は新井から空振り三振を取って、降板。この日、5番・新井は(下柳から)3打席連続(空振り)三振。開幕戦(対読売ジャイアンツ=東京ドーム)で当たりまくった、この新井を封じたことが、下柳の「勝因」となった。
タイガースは【5回表】にも、鳥谷敬のツーベースで追加点。【8回表】にもシーツのタイムリーで「9対2」。投げては、【7回表】から下柳の後を受けた2番手、左腕・江草仁貴が2イニングスをピシャリ。下柳の変幻自在のピッチングの後、若い江草の140㎞台の「力のある」速球と「キレ」のある変化球には、カープ打線も面食らったことだろう。
この日の江草は常にストライクが先行し、先頭打者に四球を与える「悪い癖」は出なかった。地元・広島市民球場との「相性」がいいのかもしれない。この調子なら、ルーキー能見篤史の出来次第では、先発ローテーション入りのチャンスも、ある。開幕直前に<インフルエンザ>に苦しみながらも、それを克服し、ライヴァル左腕・中村泰広との競争にも競り勝ち、勝ち取った「開幕一軍」切符。
チーム内で、レヴェルの高い競争をしている。3番手、「復活」を懸ける左腕・吉野誠も【9回裏】をピシャリ。今シーズンのタイガースに手応えを感じる……何よりも戦ったカープの面々が「手強い」と感じていることだろう。今日(6日)のカープ先発は、佐々岡真司? 明日(7日)は高橋建か? こういう「一線級」を打ち崩してこそ、真の「手応え」を得られる。