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Hanshin Tigers Series 2024

黙祷の後のプレイボール(26日・甲子園)

2005-04-27 13:56:32 | Koushien Stadium
 今日(25日の翌日)という日に、阪神タイガースは勝たなければならなかった。地元・尼崎。タイガースファンも多かっただろう。今年のタイガースの「優勝」を楽しみにしていた人もいただろう。そんな人たちのためにも、タイガースは頑張らなければ……1995年の二の舞いは御免、だ。召された人たちのために、供養の勝利を……残された人たちのために、せめてもの慰めの勝利を……2005年のタイガースに新たに課せられた使命、だ。

 試合は「0対0」で推移し、福原忍と山本昌の投げ合いが続いていたが、【7回表】に福原が1本のホームランをきっかけに崩れ、2失点。その裏、タイガースも1点を返したが、【8回表】に2番手、左腕・江草仁貴に(最近は見られなかった)四球を連発する悪い癖が噴出し、「痛い」2失点。【9回裏】にも、初登板の新外国人、ダーウィン・クビアンが、2ランホームランを喫して、万事休す。「1対6」で敗れた。そのダーウィンだが……

 2番・井端弘和に初球「145㎞」の真っ直ぐで「ストライク」。マウンド上で息を一つ、二つ、吐いて、緊張感が窺える。2球目(148㎞)3球目(136㎞)が外れて、4球目(146㎞)でファウル。5球目、キャッチャー矢野輝弘のサインに首を振って、投げたかった球は得意の“ナックルカーヴ”、しかし「ボール」で「2-3」。6球目(142㎞)ファウル。7球目のラストボールは、またしても“ナックルカーヴ”(130㎞)が決まらず、フォアボール。

 3番・バントの構えの「伏兵」英智には、初球(144㎞)2球目(142㎞)がボール、3球目(146㎞)で空振り。4球目(148㎞)5球目(149㎞)をファウル。6球目(148㎞)は高めに浮いて、またしても「2-3」。7球目(139㎞)8球目(148㎞)9球目(134㎞)をファウルで粘られ、10球目(135㎞)に初めて“ナックルカーヴ”が決まり、見逃し三振。しかし、この間に1塁走者・井端が走り、盗塁。ダーウィンのリードに精一杯だった矢野の送球が逸れて、井端は3塁へ。1アウト3塁のピンチを迎える。

 4番・渡辺博幸への初球(147㎞)だった。真ん中の速球を振り抜いて、打球はレフトスタンドへ一直線! 非力な1,2番にはファウルで通じた球が、一発のある打者には恰好のホームランボールになった。これで「1対6」。この後、5番・福留孝介を“ナックルカーヴ”の連投で空振り三振。ようやく“魔球”が決まりだした。6番アレックス・オチョアも“魔球”と速球のコンビネーションで翻弄し、“ナックルカーヴ”を打たせて、セカンドゴロ。

 この日の唯一の収穫と言っていい。ダーウィンは「使える」。ベテラン左腕・下柳剛が右脹脛痛(右下腿三頭筋炎)で戦線離脱。代役には、ファーム調整中の太陽か、ジェレミー・ブラウンが有力だが、ダーウィンも「面白い」。しかし、そんな悠長なことを言っている場合ではなく、首位ドラゴンズに初戦で敗れ、ゲーム差「2」を付けられた。首位攻防・第2戦は、エース・井川慶が出陣。必勝を期す。

出戻りの中村泰、3勝目(24日・尾道)

2005-04-27 11:42:05 | Western League
 出戻りの中村泰広が5回を2失点で勝利投手。最後は、これも出戻りの桟原将司が締めて、「6対2」で広島遠征2連勝。二人ともファームでは「無敵」なのだが……いつになったら、1軍で活躍できるようになるのか? 桟原は昨年のデビュー当時は球が速くて、荒れ球ながらそこそこコントロールも悪くなくて、活きのいいピッチャーが出てきたな、と思ったのに、今シーズンのこの体たらく。何が原因なのだろう? 怖いもの知らずがプロの怖さを知ったからか? 

 打線は6安打で6点取って、随分、効率よく得点したものだ。最近、1番・赤松真人にノーヒットが続いているのが気になるが……彼もプロの怖さを知ってしまったか? そういえば、忘れちゃいけない、2番手で前川勝彦が登板。3回をノーヒットに抑えたみたいで、復調の兆しか? 彼もピッチャーのいないオリックス・バファローズあたりにトレードに出してあげた方がいい、と思うのだが。調子が良くなっても1軍からお呼びが掛からない可能性も大。豊富な投手陣。しかし、下柳剛の戦線離脱は痛い。こういうこともあるから、手離せないのかもしれない。