のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

東京ゴッドファーザーズ/2003年日本

2007年01月28日 01時47分49秒 | 映画鑑賞
■ストーリ
 クリスマスの夜、ゴミ捨て場で赤ん坊を見つけた3人の
 ホームレス。かつては競輪選手だったギン(江守徹)、
 元ドラッグクイーンのハナ(梅垣義明)、そして家出少女の
 ミユキ(岡本綾)だった。赤ん坊の母親探しをはじめた3人は、
 さまざまな事件に巻き込まれつつも、ようやく母親を見つける。
 
■感想 ☆☆☆☆
 大人向けの上質エンターテイメントとも言えるアニメ映画。
 ストーリはドタバタコメディチック、ありえない偶然だらけで
 ちょっぴりご都合主義が過ぎると言えなくもない。
 けれど、それが「アニメ」のデフォルメされた動きの中では
 そこまで不自然に思えないのだ。
 「クリスマスの夜」の話という設定も「偶然」を「奇跡」に
 変える力があるような気がする。

 それぞれが抱え込んでいる悩みや痛みが
 たったひとりの赤ちゃんによって、たった一晩の旅の中で
 消化されていくその解放感が心地いい。
 主役三人組の乱暴な言葉遣いも、その中にお互いへの愛情が
 きちんとこめられているのが分かるし、その愛情の中に
 さらにお互いへの思いやりがあって、だからお互いのことに
 あえて触れずに適度な距離感を持ち続けている三人の姿が
 透けて見える。

 ラストのクライマックスシーンで流れる「歓喜の歌」は
 まさにクリスマス、そして年末に日本全体を覆う高揚感を
 的確に表現していて、なんだかこちらの気分も高揚してくる。
 とにかくなんだかよくわからないけれど、ハッピーな
 気持ちになる映画だった。


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