ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

「初心者のための上方伝統芸能ナイト」~2023.09.18

2023-09-18 18:18:18 | 浪曲・講談・漫才
「初心者のための上方伝統芸能ナイト」~2023.09.18

すごいでしょ、落語、女道楽、筑前琵琶、講談、浪曲が一堂に聴ける、それも今一番の担い手による「上方伝統芸能ナイト」、そしてありがたいことに無料でおます。会場はすてきな“山本能楽堂”でおます。

良かったですな。どこか似ているようで、微妙なところが違う落語、講談、浪曲。登場人物になって語る「落語」、本を読む「講談」、そして曲師とともに唄う「浪曲」、その原点とでもいう「筑前琵琶」はそのすべてが含まれている。どこか失礼ながら芸術祭なんかでは一般には大衆芸能と言われている「落語」「講談」「浪曲」のご三方と機転の利く英華さんの三味線とツッコミ芸は最高。

しかし「筑前琵琶」はさらに一格違います、奥村旭翠さんの琵琶と一声が能楽堂に響くと、思わずゾクッとする幽玄の世界に・・・。まさに人間国宝でおます。素晴らしい伝統芸能、もう少しで知らぬままに人生が終わってしまう時でした。
そういえば、生で聴いた武満徹さんの「ノヴェンバー・ステップス」の鶴田錦史さんの琵琶を思い出しましたな、因みに指揮は小沢征爾さんでしたが
(1969.04.16)。
もう一度、何かの機会を見つけて筑前琵琶を聴きたいものですな。
何ごとも、本物を知ることは大事ですな。

「初心者のための上方伝統芸能ナイト」
2023年9月18日(月・祝)午後4:00開演
山本能楽堂

一、菊池まどか・浪曲・・・「亀甲縞」
二、露の紫・・・落語・・・「兵庫船」
三、旭堂南照・・講談・・・「家康の最期」
四、内海英華・・女道楽&踊り
五、奥村旭翠・・筑前琵琶・「土蜘蛛」
  三味線・はやしや京子、鳴り物・月亭秀都







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夕涼み講談・怪談~2023.08.10

2023-08-10 21:21:21 | 浪曲・講談・漫才
夕涼み講談・怪談・旭堂南舟~2023.08.10

今日は怖い、こわい、講談を・・。
と、思いながら会場に行くと、夏休みなのか三分の一は小学生ぐらいの小さなお子さんが。私がその時分には幽霊怖くて、到底怪談噺を聞きに行こうなんてようしなかったですが。

本日の講談師は旭堂南舟さん。怪談噺にはもってこいの、影の薄いようなお姿。まずは、現在岸和田で活動しておられてラヂオ岸和田でラジオ番組をかれこれ12年続けられてるとか。そして落語と講談の違いなど。お子さんたちにわかりやすく解説。

一、旭堂南舟・・・「猫餅の由来」
まずは、お子さんたちにわかり易い戦記物ではなく、左甚五郎のお噺「ねずみ」の優しい版みたいな猫の恩返しと強欲なお向かいのお店、猫を殺されて困っていると、現れた甚五郎がその猫を彫って作ったからくり猫でまたその店が大繁盛するという、めでたしめでたしのおはなし。

二、旭堂南舟・・・「ワークショップ・講談に親しもう」
次は、高座に上がって講談に親しみませんか、講談を語りませんかと、南舟さんの急なお誘いに、尻込みするお子達、最後は上に上がるだけでもなんとかと、強引にあがって貰うまで5分ほどのすったもんだ。このなんとも言えない空気感に寒気が、ちょっとした怪談でおました。耐えきれず、手をあげて出ようかとも思ったのですが、ここはお子達に夏休みの思い出の経験だとじっと我慢、でも出てきた三人のお子達の仕草可愛かったですな。

三、旭堂南舟・・・「江島屋騒動」
最後はお待ちかねの怪談はなし。江島屋という「イカモノ」を売りつけては暴利をむさぼる悪商人。この令和にも「大車屋」とか言う悪商人が「見つかって、もうたぁ」とドタバタしていますが。江島屋で買った婚礼衣装がまがい物、それで命を絶った花嫁の怨霊のはなし。
今の傷つけたり、因縁つけて値引きしたり、除草剤まいたりと「●●騒動」とか言うて講談にでもして欲しいものですな。
人の強欲、権力とか馬鹿●●が持った、脅迫まがいのパワハラとかは何とも怖いもんですで、身の回りにも怪談になるネタはあふれてる・・あぁ怖いことでおます。
 

夕涼み講談・怪談・旭堂南舟
2023年8月10日(木)午後7:00開演
岸和田市八木地区公民館

一、旭堂南舟・・・「猫餅の由来」
二、旭堂南舟・・・「ワークショップ・講談に親しもう」
三、旭堂南舟・・・「江島屋騒動」


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お楽しみ演芸会~2021.11.16

2021-11-16 10:10:10 | 浪曲・講談・漫才

お楽しみ演芸会~2021.11.16

今日は、大阪信用金庫、「だいしん年金友の会・お楽しみ演芸会」のチケットをいただいたので、嫁さんと堺東のフェニーチェ堺へ。
第一部の素人演芸会から第二部の歌謡ショーそしてお目当ての吉本芸人による漫才までの、三時間の長丁場。

漫才をまとめて観るのは久しぶり、その中で一番おもしろかったのは、まるむし商店さんですな。それと一部の素人演芸会の審査員に存じ上げてる花柳旭叟さんをお見かけしたのはうれしおました。

そして、主催者のだいしんの社員の方が総出でお客様をお迎えする姿勢には、企業はこうあるべきと大いに感服致しましたな。


だいしん年金友の会お楽しみ演芸会
2021年11月16日(火)午後1:00開演
フェニーチェ堺

第一部・素人演芸会
    お楽しみ抽選会
第二部・MITSUNORI・・・・「歌謡ショー」
    スマイル・・・・・「漫才」
    TASUKU・・・・・「マジック・ジャグリング」
    まるむし商店・・・「漫才」
    大木こだま ひびき「漫才」
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立川文庫続き読みその③〜「霧隠才蔵」〜2020.02.19

2020-02-19 18:18:18 | 浪曲・講談・漫才
立川文庫続き読みその③〜「霧隠才蔵」

まるで、玉山さんのお勉強会の様相。
単に、ゲストが師匠の玉秀斎さんと・・・・。

一番、良かったのが、玉山さんの「空読み・の修羅場読み」、講談らしく。
後世まで残っているのは、それだけの凝縮した良さがあるのでは・・・。
あれが続くと、講談って、良いな、になるんですが。

メインの「霧隠才蔵」も、
「この続きは、明晩で」と、切り場というか良いところで終わって、
続きはどうなるのか、ドキドキするのが続き読みの醍醐味。
それからいうと、ヤマ場もなしにお終い・・・
それも期待していた玉秀斎さんの持ち時間も少なく、
これだけなん・・・と、消化不良、燃焼不良で、モヤモヤ感が溜まる。

良ければ、5回回数券でも購入しようと思っていたのですが、
もう一度、聞きに行って判断しようと・・・・。


次の機会、お互い、大事ですな・・・・・・・・。

立川文庫続き読みその③〜「霧隠才蔵」
2020年2月19日(水)午後7:00開演
青山ビル

一、玉田玉山・・・・・・「空読み・修羅場」
二、玉田玉山・・・・・・「玉田玉山物語」
三、玉田玉秀斎・・・・「タメになる講談」
四、旭堂南雲・・・・・・「赤穂浪士外伝」
五、玉秀斎、南雲、玉山・・・・・・「県談」
六、玉秀斎・玉山・・・「霧隠才蔵」続き読み


青山ビル・B1の会場

20数名のコアのお客様。

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神田松之丞独演会・SAYAKAホール

2019-08-19 22:43:25 | 浪曲・講談・漫才
神田松之丞独演会・2019.08.18

良かったですな。

一、神田松之丞・・・・・・・・「名月若松城」
最近ネタおろししたばかりの噺とか。
正直者のご家来が、無礼講だという殿の前でご意見を・・・・。
今や、「忖度」などといい、上司や役人の顔色ばかり窺っている世の中で、
自分の思いを伝える主人公に・・・・共感する噺でおます。

ボロは着てても心は錦・・・そんな思いで、少しは日々暮らしてみたいですな。

二、神田松之丞・・・・・・・・「安兵衛・掛け付け・婿入り」
本日の中で一番のお気に入りはこの「安兵衛婿入り」。
それも前に「安兵衛掛け付け」をくっつけて、長編噺に。
「呑安兵衛」「喧嘩安」と普段はぐうたら生活の安兵衛と
高田の馬場で叔父の仇をうつ剣の達人とのギャップをみせながら、
人間味溢れる安兵衛を演じる。

堀部家の娘、はな、も惚れるのは無理なしと。

緩急使い分けた、松之丞さんの「安兵衛掛け付け&婿入り」は、
是非、もう一度聞いてみたいハナシでおます。

三、神田松之丞・・・・・・・・「小幡小平次」
冬は赤穂浪士、夏はやはり怪談もの。
二席で1時間の予定が、1時間36分も喋ってしまって、
御都合の悪い方もあられると思いますが、
残りの時間もありませんが、折角ですので、怪談噺を・・・・。

「小幡小平次」、二人の男を手玉にとる女、おちか。
「ファム・ファタール」、俗にいう「魔性の女」。
妖艶で、色っぽく、男を騙す。事件の裏に女あり。

死んででてくる女も怖いですが、生きてる女もやはり怖いですな。

三席で、二時間半の長講の独演会、
久しぶりに、良いものを観たという至福のひとときでおました。

来年の、伯山襲名までに、関西での登場はあるんでしょうか。
時間たっぷりの独演会で、やはり観たいですな・・・・。

神田松之丞独演会
2019年8月18日(日)午後2:00開演
SAYAKAホール
一、神田松之丞・・・・・・・・「名月若松城」
二、神田松之丞・・・・・・・・「安兵衛・掛け付け・婿入り」
三、神田松之丞・・・・・・・・「小幡小平次」


三演目で、たっぷり二時間半、大満足。



松之丞さんのサイン

きっちり、サインして頂きました。


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神田松之亟 in 京都ミライマツリ2019

2019-05-03 11:11:11 | 浪曲・講談・漫才
神田松之亟講談会in南座
 ~京都ミライマツリ2019


京都四條  新南座


京都ミライマツリ2019



新南座開場記念

オープニングはこの花道から松之丞さん登場。

松之丞さん、一人で、三十分、一時間、一時間、の長丁場。


一、神田松之丞・・・・・・・・「源平盛衰記より扇の的」

まずは、六代神田伯山襲名のご挨拶、来年2月に決定。
襲名までの紆余曲折の流れを・・・・
今の松之丞をいただいた時も、多少戸惑いがあったとか・・・。

伯山六代と、講談では六代目と、目を付けなくて、
亡くなって初めて目をつけると・・・・。

最初の演目は「扇の的」。
やはり、便利なネタというだけあって、講談聴く機会の少ない私でも
三回目の出会い・・・与一が跨いで乗り入れる馬の足並みと、
嘶く声だけで拍手がくる。

筋が解らず、ドキドキしながら聞き進めるのも楽しいが、
解かっていて安心して、話しっぷりに聞き惚れるのも良し。

矢より早い語り口に惚れる、松之丞さんの「扇の的」の一席でおました。

二、神田松之丞・・・・・・・・「怪談乳房榎」

名人・三遊亭圓朝作の長編怪談噺、圓朝さん若くしてトリをとるようになって
やっかみもあって得意ネタを前でドンドンされて、それではと自分でつくろうと、
「芝浜」「死神」「鰍沢」、そして「牡丹灯籠」「真景累ヶ淵」今日の「怪談乳房榎」の怪談噺の名作が生まれた。

今回は、木ノ下歌舞伎の主宰者、木ノ下裕一氏が補綴された台本によるとか、
でも通常の講談での演出がどのようなものか解らないだけに、どう変わったのか
評価しようがありませんな・・・辛い。

結構私怖がりで、敢て怪談噺避けてきたのですが、講談では大事なジャンルの一つ、この「乳房榎」が始まると、会場の照明が落ちて暗めに、高座だけがくっきりと浮かびあがる。

でも殺されたのは、絵師の菱川重信、男だけに幽霊、亡霊になってもさほど怖さはなし、やはり幽霊は女性、それも美女、松喬(三喬)さんではないですが、幽霊は美女で痩せていなければ、肥えてぶさいくなのははそれは単なる化物だと。

師匠の松鯉さんが得意の怪談噺が五つ、これから追々聴いてみたいですな。

三、神田松之丞・・・・・・・・・・「中村仲蔵」

落語では、よく聴く噺で、師匠や恋女房が登場するが、松之丞さんは、仲蔵が一人で考え一人で悶々と悩む。
いづれにしても。門閥に固められた封建的な歌舞伎の世界。名門以外には出世の道がとだされている世界。そこで、中村仲蔵が。「忠臣蔵」の五段目の定九郎役で、大当たり、1766年(明和3年)9月の市村座とあるので、実際あった話を元にしているらしい。

でも、芸事というのは、どの時代にも進化、革新が必要なんですな。
まあ。これって、芸事に限ったことではありませんが・・・・。

次回、狭山で、松之丞さんの独演会があるようで、
これもまた、馳せ参んじなければでおます。

ああ、なんと幕が下りてから拍手が鳴りやまず、
カーテンコールが、演芸では初めてです・・・・凄い。

神田松之丞 講談会 in 京都四條 南座
2019年5月3日(金・祝)午前11:00開演
京都四條 南座

一、神田松之丞・・・・・・・・「源平盛衰記より扇の的」
二、神田松之丞・・・・・・・・「怪談乳房榎」
三、神田松之丞・・・・・・・・「中村仲蔵」

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文楽、始めよう❗

2017-07-06 22:49:40 | 浪曲・講談・漫才

文楽協会主催の「文楽、始めよう」体験教室の様なもの。


開演ギリギリで会場に入ったので、
太夫の真前の席で聴く。


三業(太夫、三味線、人形)による役割解説

説明者
太夫・・・豊竹始太夫
座っている状態は一見正座しているようですが、
実は両足の指は立ており、腹式呼吸がし易い体勢。

床本はすべて、ご自分で写してつくり、一字一字書きながら覚える。
でもマイク無しの、始太夫の声量、凄いですな。

三味線・・・野澤喜一郎
飄々とした、喜一郎、東京の噺家口調で、味があるおもしろさ。

太棹の説明から、いかに情を三味線に入れるのか、
同じフレーズを使って、弾き比べを実演。

人形・・・桐竹紋臣
「主遣い」「左遣い」「足遣い」の三人で一体の人形を操る。
これも、いかに情を、心を、人形にふきこむのか。
三人の息のあった、共同作業を・・・・・。


「傾城阿波の鳴門・順礼歌の段」

落語「七段目」で、店番している若旦那が、
出身地は「大和の郡山」という店へ来た巡礼の子供に、
そんなことはなかろぉ、阿波の鳴門に違いない」と言って
泣かしてしまう・・・・あの「傾城阿波の鳴門・順礼歌の段」。

本家、本元。を今日聞ける。
おつると、その母のお弓。
折角の逢わせなのに、真実を打ち明ける事もなく別れ。
ああ、親子の情愛、お涙頂戴の、物語でおます。

夏休み文楽特別公演(7月22日~8月8日)がありますが、
秋の公演まで、おあずけですな。

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柳家紫文・単独ライブin琥珀荘

2017-07-05 23:40:11 | 浪曲・講談・漫才

柳家紫文・単独ライブin琥珀荘

あの、粋曲の紫文さんが、大阪で、それも朝潮橋でライブ。
小さな空間で、あの長谷川平蔵が聴ける、たのしみですな。


朝潮橋の民家の中にある、カレーのお店“琥珀荘”。


粋でおましたな、紫文さん

いつもの長谷川平蔵も良かったですが、密室だけに
普段の高座では聴けないお色気いっぱいの都々逸なんぞ、
聴きたかったですな。


東京ガールス
(左)柳家小糸、(右)柳家小夏
特別ゲスト、立ったままでの、
女性二人の音曲バラエティは東京ガールスのみ。





今三冊出版されているが、そのなかの二冊め購入。


サインを頂きました。


柳家紫文・単独ライブin琥珀荘
2017年7月5日(水)午後7:30開演
朝潮橋・琥珀荘



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初心者のための上方伝統芸能 SHOW

2015-10-04 22:44:10 | 浪曲・講談・漫才

初心者のための上方伝統芸能 SHOW



会場の中央公会堂


大集会室 無料だけに大入りのお客様。

初心者のための上方伝統芸能,「能」と「狂言」は初めてなのでどんなものか、
落語仲間のⅠ谷さんとご一緒に、「能」はスペクタルで楽しませてもらいましたで。

一、落語「子ほめ」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・桂南光

南光さんがトップで舞台へ、学校寄席で演じられるように、
落語とはではじまり、小噺からそして噺は前座噺の「子ほめ」。

独演会でもなかなか、聴けまへんで、貴重な体験。

南光さんは、事情があって繁昌亭には出られませんが、
繁昌亭、東京の寄席みたいに、大御所が早めの出番も出られて、
軽めの噺を、絶妙の味で聴かせてもらいたいもんですな・・・。


二、講談「広岡浅子物語」・・・・・・・・・・・・・・・・旭堂南海

“広岡浅子”さん、今放映されてるNHKの朝ドラ「あさがきた」のヒロインのモデルになった方。
京都の出水三井家に生まれ、17歳で大阪の豪商、加島屋に嫁ぎ、明治維新の混乱の中
豪気、英明な天性で、「一代の女傑」と称せられ、後の大同生命の源流である、
炭鉱、銀行、保険などの近代的企業グループへの礎の中心的役割を果たした人。

でも、今回の南海さんのハナシは、嫁いだ先の加島屋に金の無心にきた当時の新撰組に、
「返す当ての無いお金は貸せませんと」言いきる浅子、さてこのあとは・・・・

「話、半ばではございますが本日はこれにてあとは、朝ドラにて」と、
講談特有の切り口上にて終了。


テレビの無い時代は、続きものとして、連日小屋に通い詰めたんでしょうな・・・。


三、狂言「口真似」・・・・シテ(太郎冠者)・・・・善竹隆平
アド(主)・・・・・・・・・・善竹隆司
アド(客)・・・・・・・・・・上吉川 徹


初めて、生狂言を・・・・後ででてくる、能とは二卵性の双子みたいなもので、
“狂言”は喜劇、“能”は悲劇、とか、今回の演目「口真似」も召使の太郎冠者が
主人の言いつけを、ものまねをすれば良いとの勘違いでおこる、くりかえしの仕草と台詞。

単純明快かつ上品な笑い、今テレビから垂れ流しの安易な笑いとはちと違いますな。



四、落語「明石飛脚」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・桂かく枝

海外20ヶ国で落語されている、かい枝さん。
ちらほら外国の方も見うけられますので、英語して良いものか試に小噺を一つ、
正直言ってわたくし、内容が十分理解できず、笑えず・・・・。

日本語でいうと「あなた、起きて~、起きて睡眠薬を飲む時間ですよ」らしいですが、
笑いというのは、瞬時というか、そのとき、その瞬間が勝負なんですな・・・。

噺は、かい枝さん得意の「明石飛脚」、終わったと思ったら更に続く、
その繰り返しのおもしろさ、これも先ほどの狂言と同じリフレインのおもしろさ。

かい枝さん、総合進行役と、各芸能の間に出てこられて、その特徴と演目の説明を丁寧に説明、
ああそれから、英語への通訳を兼ねて、米国人で女性講談師の旭堂南春もご一緒に・・・。

二時間半の長丁場、ご苦労さまでした・・・・。



五、文楽「艶容女舞衣」・太夫・・・・・・・・・・・・・豊竹靖太夫
三味線・・・・・・・・・・・竹澤宗助
人形・・・・・・・・・・・・・吉田玉佳、桐竹紋臣




今、落語以外で生を聴く機会があるのが、文楽。

多少、本公演を観ているので、最初靖太夫さんの語りを第一声を聞いたとき
声が出てないな、三味線に頼ってるな、引きつられてるな、素人目に感じてしまったんですが。

人形遣いの方は、普通足下が見えないので、「主遣い」「左遣い」「足遣い」の三者の合わせる
息づかいとそれぞれの役目が丸見えで、楽屋裏が見えたようで楽しめましたで・・・・。

演目は「今頃は半七っあん、どこにどうしてござろうぞ・・・・」のセリフで有名な「艶容女舞衣」。
酒屋、お園のさわりというらしいですが、落語でちょいとでてくるのは「軒づけ」か「「猫の忠信」か・・・定かではありません。

国立文楽劇場の,この錦秋公演の切符は購入済み、今から楽しみでおます。



六、能「土蜘蛛」・・・・・・シテ(蜘蛛の精)・・・・林本 大
ワキ(独武者)・・・・・・福玉知登
ワキツレ(従者)・・・・喜多雅人
笛 :赤井要佑 小鼓:荒木建作
太鼓:辻 雅之 太鼓:上田慎也
後見:前田和子、上野雄介
地謡:大西礼久、今村嘉太郎、今村哲郎、上野朝彦




さて、これは、なんでしょう。

この能の「土蜘蛛」が放つ、凄い量の蜘蛛の糸、前から二番目の席だったので、
記念に持って帰って来たのが、これ。
端きれですが、先に針金の様な重りが付いているのが見えますか。

笛、太鼓、小鼓、の音曲と、謡、そして舞方の衣装の豪華さ。

そして、スペクタルなる蜘蛛の糸と、迫力ある舞台。

今回、初心者のための上方伝統芸能 SHOW、というだけあって
解り易い演目のオンパレード、まずは最初の出会いとすれば、どれもおもしろく、
次の機会へ、更に続くでおます・・・・・。




初心者のための上方伝統芸能 SHOW
2015年10月4日(日)12:30開演
中之島・中央公会堂


司会・・・・桂かい枝、旭堂南春

一、落語「子ほめ」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・桂南光
二、講談「広岡浅子物語」・・・・・・・・・・・・・・・・旭堂南海
三、狂言「口真似」・・・・シテ(太郎冠者)・・・・善竹隆平
アド(主)・・・・・・・・・・善竹隆司
アド(客)・・・・・・・・・・上吉川 徹
四、落語「明石飛脚」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・桂かく枝
五、文楽「艶容女舞衣」・太夫・・・・・・・・・・・・・豊竹靖太夫
三味線・・・・・・・・・・・竹澤宗助
人形・・・・・・・・・・・・・吉田玉佳、桐竹紋臣
六、能「土蜘蛛」・・・・・・シテ(蜘蛛の精)・・・・林本 大
ワキ(独武者)・・・・・・福玉知登
ワキツレ(従者)・・・・喜多雅人
笛 :赤井要佑 小鼓:荒木建作
太鼓:辻 雅之 太鼓:上田慎也
後見:前田和子、上野雄介
地謡:大西礼久、今村嘉太郎、今村哲郎、上野朝彦

三味線・・はやしや絹代 鳴り物・・桂紋四郎



「中之島のっと」とは結ぶKNOTの意。
大阪文化の面白いところを、ひっぱってきては結んで、結んで。
色んなジャンルのミックスが催しされます。



公会堂に行くまでに遠回りして渡った「栴檀木橋」
落語「米揚げ笊」にでてきますな・・・・。




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叟の会~花柳芳美・花柳吉叟を偲ぶ

2015-09-20 22:22:22 | 浪曲・講談・漫才

叟の会

初めての日本舞踊の会。
鶴二さんご縁の花柳旭叟のお師匠さんが出られるので、楽しみにして国立文楽劇場へ。

着物を着て行こうか迷ったが合せではまだ暑そうだし綿モノでは失礼だしと
迷いに迷った挙句、お洋服で・・・会場はお着物は一割程度、男の方はほぼ皆無。

三時間の長丁場だしと心配していたが、あっという間の三時間。

特に、後半の旭叟さんの優美にそして荒々しく獅子の狂いをみせる「石橋」
(しゃっきょう、というらしいですが)その素晴らしさ、力みなぎる感動でおました。


師匠花柳吉叟七回忌にあたり、更に芸を極め支えあうお弟子さんたち、
どの芸にも脈々と師匠から受継がれるものというのがあるんですな。


叟の会~花柳芳美・花柳吉叟を偲ぶ
2015年9月20日(日)午後2:00開演
国立文楽劇場

一、長唄「君が代松竹梅」・・・・・・・・・・・・花柳淳叟・花柳旭叟・花柳橘叟
二、長唄「娘道成寺」・・・・・・・・・・・・・・・・花柳禮叟
三、長唄「雪月花」・・・・・・・・・・・・・・・・・・花柳淳叟
四、長唄「静と知盛」・・・・・・・・・・・・・・・・花柳吉小叟
五、長唄「英執着獅子」・・・・・・・・・・・・・・花柳旭叟
六、長唄「橋弁慶」・・・・・・・・・・・・・・・・・・花柳橘叟・花柳淳叟




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音楽祭で浪曲~菊地まどか

2008-11-25 07:27:33 | 浪曲・講談・漫才
・・・・・・・・・・・西岡優子・・菊地まどか・・虹友美・・・・・・・・・・・・・


雨しぐれの、中之島、中央公会堂で、M田夫妻と待ち合わせ。
会場250名の大入満員。浪曲の演台の後ろに、ピアノ。
何が始るのか、ワクワク感でいっぱい。


一、浪曲「赤垣源蔵」

まどかさん、虹友美さんの三味線を携えて、着物姿で登場。

噺は、赤穂浪士、赤垣源蔵が兄へお別れの挨拶ヘ行き
会えずに帰る。
それだけの筋立てなのに、兄弟のお互いの想いが、
随所に見え隠れして、三味線と相まって、目頭が熱くなる。
夫婦愛、親子愛、そして昔は兄弟愛もあったのですな。

まどかさんの浪曲・・大正ロマンのホールに響きわたる。
声量たっぷりだけに、マイクなしの、肉声で聴きたいものだ。
本物、実力派には加工は不要、自然が一番でっせ。

二、嫁ぐ日・・・・・overture

西岡優子さんの、ソロピアノ。
まどかさんのふし回しを譜面にとって、アレンジ。
ジャズ的要素も入って、楽しい曲に。
ラウンジ、サロン風で、ご本人も楽しそうに。

三、嫁ぐ日・・・・・宮本麗子、作

まどかさん、再び登場・・・なんとドレス姿・・・かわいい・
花嫁さんのお色直しみたい・・・・まさに、「嫁ぐ日」。

「嫁ぐ日」のピアノ、三味線、まどかさんのコラボバージョン。
歌の部分は、歌謡浪曲のようであり、
ピアノと三味線のデュオのようであり、
もりだくさんで、それでいて上手くまとめられている。

新しい試みだが、まどかさんの浪曲と虹さんの三味線で
涙腺が緩くなってきた時、ピアノが入ると涙が止まる。

音程、音階だけでは無く、
日本人の心を揺さぶる響き、音色、とかがあるのか。
では、西洋人が涙する楽器、音色は何があるのか。
まあ、泣きたい私には、従来の浪曲スタイルがベストですが。

でも、外国ヘ行くほど、日本が好きになる人がいる様に、
まどかさんの芸への飛躍の為に、色々な試み、大いに結構。
チャレンジしなければ、何も解らない、何も答えがでない。
今日も十分堪能、大いに楽しませてもらいましたで。

まどかちゃん、浪曲に新風を、ますます進化する
まさに21世紀の浪曲ですな。




雨しぐれの、淀屋橋、M田夫妻とお茶をして帰路に。



菊地まどか・浪曲リサイタル
2008年11月24日(月)12:00開演
大阪市中央公会堂・中ホール

一、浪曲「赤垣源蔵」
二、嫁ぐ日・・・・・overture
三、嫁ぐ日・・・・・宮本麗子、作
、、、、、、、、、、、洋琴三弦浪曲・・・・ピアノコラボレーション

浪曲・・・・・菊地まどか
ピアノ・・・・西岡優子
三味線・・・虹友美
コメント
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