ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

桂梅團治・憧れの東西二人会~桃月庵白酒の段

2017-07-17 23:14:09 | 梅団治・須磨寺落語会

桂梅團治・憧れの東西二人会~桃月庵白酒の段


ほんと、毎年楽しみにしている会。
今回で5回目、過去のゲストの方の顔ぶれが凄い。

第1回・2013年7月21日・・・・・林家正蔵
第2回・2014年7月27日・・・・・柳家喬太郎
第3回・2015年7月26日・・・・・桂文治
第4回・2016年7月31日・・・・・柳家三三



でもこの会の前に、「これ独演会?」二人会があって
そのゲストが、柳家花緑さんでした。

白酒さん、楽しみです、もちろん梅團治さんも・・・・。


還暦・梅團治さん。1957年7月ア17日生

今日は、梅團治さんの「還暦」を迎えたお目出度い生誕の日でおます。


一、桂小梅・・・・・・・・・・・「時うどん」

時うどん、マクラも昔の時刻の説明も簡単に即、落語に。

うどんを食べるのも、二人の掛け合いもおとなしめに。
このはなしキモは、「ひーっぱりな」ですな。

ここでの笑いが全てでおます。


二、桂梅團治・・・・・・・・・・「ちはやふる」

この噺、梅團治さん、故・林家染語樓師から習われたと、
「ちはやふる」と漫画があって、映画にもなり、
今若い方に、短歌、和歌が流行っているきっかけになったとか。

梅團治精一杯の高座を務めますれば喜寿白寿


三、桃月庵白酒・・・・・・・・「犬の災難」

よろしおましたな、白酒さんの「犬の災難」。

上方では「猫の災難」。

最初のアテも東京はは鶏、上方は鯛。

白酒さん、江戸の上品さを保ちながらの、酔いっぷりは粋。

大筋は一緒、最後に隣のおばさんがどなり込んでくる代りに、
犬に「おまえがたべたんやろ」というと、犬が「くわぁ~ん」。


四、いわみせいじ・・・・・「似顔絵漫談」

いわみせいじさんの飄々とした高座。

でも、ひょいひょいと書かれる絵は、優しさが溢れていて、素敵。

手を上げて出てこられたお子さん、可愛くかわいく書いて貰ってよろしいな。

今年は、また、彦八まつりの際、嫁さんとのツーショット書いて貰いまひょ。


五、桃月庵白酒・・・・・・・・「首ったけ」

吉原が舞台、女郎屋に上がっても肝心の女が来ず、待ちぼうけ。
そんなのがあったんですな、のんびりしているというか、
来たらそれこそ、俺に惚れてるな・・・・と勘違いし通うんですな。

でも、男って見栄はりで、ええカッコし。
そんな、男の滑稽さを、白酒さん見事に演じてくれる。

ああ、男って情けない・・・・生きもの。


六、桂梅團治・・・・・・・・・・「佐々木裁き」

梅團治さんが演じる四郎吉、大好き。
賢いけれどこましゃくれた感じではなく、子供の可愛さが残っている。

子供が上手な梅團治さんで、「真田小僧」とか「子は鎹」なんぞ、
聴いてみたいですな。

毎年、七月恒例の桂梅團治さんの憧れの東西二人会。
来年は誰が来られるのか、今から楽しみですな。



桂梅團治・憧れの東西二人会~桃月庵白酒の段
2017年7月17日(月・祝)午後6時開演
天満天神繁昌亭

一、桂小梅・・・・・・・・・・・「時うどん」
二、桂梅團治・・・・・・・・・・「ちはやふる」
三、桃月庵白酒・・・・・・・・「犬の災難」
仲入り
四、いわみせいじ・・・・・「似顔絵漫談」
五、桃月庵白酒・・・・・・・・「首ったけ」
六、桂梅團治・・・・・・・・・・「佐々木裁き」
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第四回梅團治・憧れの東西二人会~柳家三三の段

2016-07-31 10:11:12 | 梅団治・須磨寺落語会

第四回梅團治・憧れの東西二人会

良かったですな、三三さん。
「不孝者」、最高・・・・・・


一、桂小梅・・・・・・・・・・・・・「子ほめ」

今日はお手伝いの噺家さんが来てないので、
今、師匠の梅團治の太鼓で出てきましたと・・・・・・。

さっきまで、チラシのセットをしてましたし、
まだ母親は会計係で、入口で予約のお客様を待ってますし、
一家総出で、家内工業丸出しです・・・・と。

噺は、「子ほめ」、なんとなくニンに合っているのか、
今迄よくある力みというか、肩凝る話しっぷりがなくてよろしいな。

でも、あちらこちらの落語会に・・・・・今や、一番出番の多い前座さんでは。

二、桂梅團治・・・・・・・・・・・「荒大名の茶の湯」

加藤肥後守清正(かとう ひごのかみ きよまさ)
 福島左衛門大夫正則(ふくしま さえもんだゆう まさのり)
 池田三左衛門尉輝政(いけだ さんざえもんのじょう てるまさ)
 浅野左京大夫幸長(あさの さきょうだゆう よしなが)
 黒田甲斐守長政(くろだ かいのかみ ながまさ)
 加藤左馬助嘉明(かとう さまのすけ よしあきら)
 細川越中守忠興(ほそかわ えっちゅうのかみ ただおき)

の七人が本多佐渡守正信(ほんだ さどのかみ まさのぶ)の
茶の湯の席に招かれて、そこでのてんやわんや劇。

講談ネタ、ですな。

三、柳家三三・・・・・・・・・・・「不考者」

よろしいな、最高。

今迄「悋気の独楽」、「釜泥」と毎年一回の割りで、三三さん聴いてきたが、
今回の「不孝者」、最高に良かったですな。

正蔵、三平、のマクラも、最高。

噺は「不孝者」、
一度聴いたことのある噺だが、調べても誰でが出てこない。

三三さんの良さ、旦那が物置部屋に入ってから、
それも昔囲っていた芸枝が出てからの二人の絡み、
女の色っぽさ、最高ですな・・・・・。

どろどろした関係ではなく、あっさりとした色っぽい関係、
憧れますな・・・・・。


四。ビックリ・ツカサ・・・・「マジック」

ビックリ、ビックリ、ツカサ。

単純そうにみえて、最後のトランプ、ネタ、わかりませんな。

ビックリ、ビックリ、ツカサ。

五、柳家三三・・・・・・・・・・・「元犬」

江戸らしい噺、東京では時々出会う(歌春、馬石)演目。

とても、コミックで楽しい噺。

六、桂梅團治・・・・・・・・・・・「祝いのし」

最後は、師匠の十八番「祝いのし」を・・・・・。

サゲは、梅団治さん独自のサゲで・・・・・


第四回梅團治・憧れの東西二人会
2016年7月31日(日)午後6:00開演
天満天神繁昌亭

一、桂小梅・・・・・・・・・・・・・「子ほめ」
二、桂梅團治・・・・・・・・・・・「荒大名の茶の湯」
三、柳家三三・・・・・・・・・・・「不考者」
仲入り
四。ビックリ・ツカサ・・・・「マジック」
五、柳家三三・・・・・・・・・・・「元犬」
六、桂梅團治・・・・・・・・・・・「祝いのし」



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大放出、落語バーゲンセール~1000円ポッキリ

2015-12-20 17:17:17 | 梅団治・須磨寺落語会

千日亭がある上方ビル


こじんまりとした高座

一、桂小梅・・・・・・・・・・「時うどん」

この会、師匠から「年末暇やから、二人会でもやろか」と、
年末仕事入るからどうしようかと思っていましたが、
27日の下座の仕事を除ければ、これが実質落語の仕事納めに・・・と。

あのマクラで小梅さん、自分で云うて、自分で笑うのは、師匠譲りか。

「時うどん」、忙しい年末の落語会、座れて、落語がはじまりホッと、
そして、小梅さんの名調子にうつらうつら、気持ちの良い「時うどん」の一席。


二、桂梅団治・・・・・・・・「切符」

「切符」四度目のお出まし、それでも飽きないのは、
やはり落語のおもしろさ、エッセンスが詰まっているからなんでしょう、

梅団治さん曰く、すべてが創作ではなく「つる」や「住吉駕籠」などの落語を
活かしながら創った鉄道落語、あるとき銀座落語会に呼ばれたのが、
創作人情噺の会で、人情のかけらも無かったので、松ちゃんのくだりを入れて
噺に拡がりができたのがこの「切符」とか。

梅団治さんの「切符」、何度聴いても楽しめるのは、もはや古典の域ですな。


三、桂小梅・・・・・・・・・・「馬の田楽」

今日の楽しみは、小梅さんの「馬の田楽」。

鶴二さんとの出会いの記念すべきネタの「馬の田楽」。
米朝さんとは違った、「梅やらはん」の無邪気さがキモ。

子供の幼顔が残る小梅さん、
子供たちのもっと純朴さにはじけて欲しいですな。


四、桂梅団治・・・・・・・・「鴻池の犬」

どっしりとした梅団治さんの「鴻池の犬」。
これまた何度聴いても、兄弟愛が滲む、名作ですな。

オチは「しー、こいこい」ではなく、「お椀」。


五、桂梅団治・・・・・・・・「鬼の面」

この噺、お面屋のおっさんが、主人公のおせつに、
母親似のおたふくの面をあげるくだりが、大好き。

母親を想う気持ちと、それを感じるお面屋の心情がうれしい。

一途に想う心、純朴な気持ちは、いつなんどきになっても、
周りの者の気持ちを動かすんですな・・・・。


今年の落語会も、これにて終了。


この「大放出、落語バーゲンセール」、来年も開催予定とか。
私の、来年の落語納めは、今から決定でおます・・・・。


大放出、落語バーゲンセール~1000円ポッキリ
2015年12月20日(日)午後2:00開演
千日亭・上方ビル3F

一、桂小梅・・・・・・・・・・「時うどん」
二、桂梅団治・・・・・・・・「切符」
三、桂小梅・・・・・・・・・・「馬の田楽」
四、桂梅団治・・・・・・・・「鴻池の犬」
仲入り
五、桂梅団治・・・・・・・・「鬼の面」





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梅団治憧れの東西二人会~桂文治の段~

2015-07-26 21:05:00 | 梅団治・須磨寺落語会




開演前の黄昏の繁昌亭。

桂文治さんの二席、大当たり。
詳細は、後日。


一、桂小梅・・・・・・・・・「大安売り」

久しぶりの小梅ちゃん。

落語家になって四年目、あちらこちらの落語会に呼んでいただき、
忙しい毎日、いわゆる前座バブリーの日々を過ごしていますと・・。

でも、マクラで気になったのは、滑舌の悪さ。
酔った人が呂律が回らなくなって、ラがリャに聞こえるように、

でも、落語がはじまるとそうでも無いんですが、
マクラは、ご自分の言葉だし、内容が聞き取れないと思って
聞けば聞くほど、気にになってしまいましたな。

落語は、丁度夏場所の千秋楽で、タイムリーな「大安売り」。
小梅ちゃんも、これからの長い落語家人生、
“勝ったり、負けたり”の繰り返しなんでしょうな。

頑張れ、小梅ちゃんでおました。


二、桂梅団治・・・・・・・「八五郎坊主

台風が、続々と日本上陸かと気を揉む中での、落語会。
大阪で喬太郎さんと市馬さんの会もありの中に、ようこそお運びいただき
ありがとうございます・・・と

でも、この梅団治さんの東西会、いつもハズレなし、今回も大当たりでおました。

噺は、「八五郎坊主」、「ホウバル」「ホカス」「ノリカス」と読み間違いの妙、平林の高級版。
この様な、軽めの噺の梅団治さん、味のある軽妙さで好きでおます。


三、桂文治・・・・・・・・・「火焔太鼓」

前は平治で高座に、三年前に11代目文治襲名。

今や上方でも演じる方も多く、元々東京からの移入とわかっていたが、
今日の文治さんの「火焔太鼓」、東京の粋さよりも、上方のナンセンスの味がギッシリ
「火焔太鼓」といえば、古今亭志ん生師匠の十八番だったらしいですが、
さぞ、今日の高座みたいに、自由奔放な高座だったんでしょうな。

私の中で最高の「火焔太鼓」に出会えた、夜でおました。

文治さん、大当たり・・・・。


四、ラッキー舞・・・・・「太神楽」

「太神楽」では、大好きな、舞ちゃん。

初めて観る方には、ため息のでる、高座。

最後の、包丁の芸はわかっていても、毎回、ヒヤヒヤさせられますな。

よく寝る嫁さんも、茶碗乗せから最後まで、目を見開いて見ていましたで。



五、桂文治・・・・・・・・・「擬宝珠」

不思議な噺、「擬宝珠」(ぎぼし)、若旦那が気病で寝こんでいる、
誰も聞きだせないので、白羽の矢がたったのが、熊さん。

途中で文治さん、「これって、崇徳院さんや、紺屋高尾の恋患い、みかんが食べたいと、
言いだすのでは・・・と」・・・・洒落た演出。

実は、この若旦那、「擬宝珠」が舐めたいと、橋の欄干の擬宝珠は舐め尽くしたので
浅草の観音様の五重の塔の擬宝珠が舐めたいと・・・・、。

この奇天烈な「フェチ」感、終わってすぐ、嫁さんに「喬太郎さんの創作の匂いがする」と、

帰って調べると、元々あって埋もれてしまってた噺を、
喬太郎さんが速記本から掘り起こした・・・・・噺と。

そして、今日の文治さんが喬太郎さんに「あれ、、教えてよ」と頼んだ直伝。

ルーツを感じるなんて、ごまめも鋭い、自画自賛の一席でおました。


六、桂梅団治・・・・・・・「鋳掛け屋」

師匠の春団治さんの十八番中の十八番。

生意気なこせがれに応対する、鋳掛け屋。
路上で商売しているだけ、このわるがき達の親がいつ商売になるか
解らぬだけに、やんわりと応対していると、どんどん図にのる子供たち。


最後はガキ大将が、小便で鋳こしていた火を消してしまう。

そして、今回は、鰻屋へ・・・・。


でも、昔は、大きい者も小さい者も、年代を越えて一緒に遊んでました。

「ビー玉」「ベッタン」で賭け事のまね事、人数分でやった「三角野球」。
「缶けり」や「デンツキおにごっこ」、道具らしきものもなく、よう遊んでましたな。、


梅団治憧れの東西二人会~桂文治の段~
2015年7月26日(日)午後6:00開演

一、桂小梅・・・・・・・・・「大安売り」
二、桂梅団治・・・・・・・「八五郎坊主」
三、桂文治・・・・・・・・・「火焔太鼓」
中入り
四、ラッキー舞・・・・・「太神楽」
五、桂文治・・・・・・・・・「擬宝珠」
六、桂梅団治・・・・・・・「鋳掛け屋」


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第二回桂梅団治憧れの東西二人会~柳家喬太郎の段~

2014-07-27 23:30:44 | 梅団治・須磨寺落語会


予約を入れて、早くから楽しみにしていた落語会。

最初の花緑さん、前回の正蔵さん、今回の喬太郎さん。
嫁さんが隠れ梅団治さんファンで、三回とも皆勤でおます。


一、桂小梅・・・・・・・・・・「犬の目」

こんな、メロメロの小梅ちゃん、初めて見た。

特に、マクラの部分は、呂律が回らず、何を言っているのか・・・・。
普段、文語体というか固めの喋りが特徴の小梅さん。

それでも、マクラの部分って口語体というか普段の喋りの延長なもの
そこを文語体というか型にはまった喋ると、違和感たっぷり。

その違和感が、噺に入ってからも、そのまま続く。

でも、目をつぶった患者の顔、師匠の梅團治さん、そっくりでおますな。


 
二、桂梅団治・・・・・・・・「切符」

良いですな。

6年ぶりの三度目の「切符」ですが、何度聴いても楽しめる。

聞くところによると、この何年間の間に、新しい駅が2~3駅増えたらしい。
でも、三河安城辺りからは、一気に東京まで、

昔は「切符」が演目にあると、時刻表を持ってきて確かめるお方がいたそうで・・・
でもそれって、「一文笛」聴くのに、米朝全集持ち込むようなもの・・・
やってはイカンことですな・・・・。


三、柳家喬太郎・・・・・「小言幸兵衛」

最高、喬太郎さんの「小言幸兵衛」。

粗筋は一緒だが、細部に渡って、喬太郎節、炸裂。

「この長屋で心中騒ぎがおこったらどうする」・・・・と。
千早振るではないが、大家さん、喋りながら、楽しみながら、
心中騒ぎへと、話を持っていくくだりのおもしろさ・・・。

小言幸兵衛さん、長屋の宮藤官九郎、素晴らしい台本作家。
目の前で、思いつくままに次々繰りだす言葉の、ライブ感。

この、ライブ感が、喬太郎さんの、真髄なんでしょうな。



四、内海英華・・・・・・・『女道楽』

いつも、繁昌亭では色物は10分の持ち時間ですが、今日は15分。
普段、演らないものを・・・・。

まずは、落語の中ででてくる「愛宕山」で、大阪の幇間二人が愛宕山を
登る際に唄うのを、どなたもこなたも、いい加減で、今日は正調「愛宕山」を・・・と。

次は、「らくだ」で死人を踊らす時の“かんかんのう”を
二番は、奇術家がでてきますが・・・・そう言われても意味はいたって解らず。

この“かんかんのう”、中国から流れてきたのは理解していたようですが、
その当時でも、意味は解らず、語呂を楽しんでいたようで・・・。

そして、都々逸。・・・いつもの“膝まくら”

最後に、丁度夏場所の千秋楽、白鴎が30回目の優勝。
でも、豪栄道が大関昇進・・・浪花っこには、めでたし、めでたし。

相撲にちなんで、あの一番太鼓の音色を・・・三味線で・・・。
完璧なテクニックを披露。

英華さん、粋プラス技、ご披露の巻でおました。


五、柳家喬太郎・・・・・・「夜の慣用句」

サラリーマンが仕事終わりに一杯飲もうと・・・・居酒屋で
そこで、癖のある上司が部下へ絡む。

「聞いてるのか」「斎藤、君に言ってるのだ」
「座右の銘」は何だ、各自発表せよ・・・・そのとんちんかんな返事。

我社の社員、座右の銘と訊ねたら、さてどんな答が返ってくるのか・・・
ちなみに私目は「ケセラ、セラ」・・・人事を尽くして天命を待つの意で
やることやったら、あとは成るようになる・・・半分、居直り精神。

でも題の「夜の慣用句」って意味深だし、私の大好きな「ハンバーグのできるまで」
「午後の保健室」など一見して、中身の解らないお題ばかり。

「カラスの涙」とか「昼下がりの日常茶飯事」、「大人のための散歩」など
ありそでなさそ・・・
喬太郎さん落語、ひょっとして、題目も並行して創られていたりして・・・。


六、桂梅団治・・・・・・・「鴻池の犬」

よろしいな、兄弟愛たっぷりの、クロとシロ。

子供にオシッコさすときに「シー、コイ、コイ」という前振りが無かったので
年代高い客層なので、敢て割愛かと思っていると、

「なんか、汁物、もうて来たるわ」、と走っていったクロ、
ご主人様の前で「お椀、おワン」がサゲ・・・

でも、何も弟に持ってこれなかって、ショボンとしているクロも好き。
兄に遠慮がちに接する、シロも好き。

この兄弟見ていると、ご両親も良い育ちだったんでしょうな・・・。


さて、次回のゲストはどなたなんでしょうか。
今から、楽しみですな・・・・・。


第二回桂梅団治憧れの東西二人会~柳家喬太郎の段~
2014年7月27日(日)午後6:00開演
天満天神繁昌亭

一、桂小梅・・・・・・・・・・「犬の目」 
二、桂梅団治・・・・・・・・「切符」
三、柳家喬太郎・・・・・「小言幸兵衛」
仲入り
四、内海英華・・・・・・・『女道楽』
五、柳家喬太郎・・・・・・「夜の慣用句」
六、桂梅団治・・・・・・・「鴻池の犬」








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第1回・桂梅團治憧れの東西二人会

2013-07-21 23:23:17 | 梅団治・須磨寺落語会


前回の花緑さんに続いての東京の噺家さんとの二人会。



最高によかったですな、充実の落語会でおました。



一、桂小梅・・・・・・・・・・「平林」

小梅ちゃんの初高座も「平林」、あれから来月で丸二年。

早いもんですな、あの時も感心しましたが、真面目さは変わらないですが、
こちら側に安心感があるのか、笑いは数倍増えている。

へんな笑いではなく、定吉という性格が理解すればするほど、
じわりじわりと笑いが増えていく、小梅ちゃんの落語、

前座噺なのに常にたっぷり聴いた充実感を感じるのはなぜか、
いつも不思議な魔法をかけられたようでおます。


二、桂梅團治・・・・・・・・・・・「おごろもち盗人」

昨日は朝「もう半分」という怪談噺をし、昼は交通科学博物館で「鉄道落語」をし、
今日はここで二席、我ながらどれが本当の自分なのか呆れますな・・・と。

ほんま、九州などの落語会もありいの、プログを拝見していると“撮り鉄”は
夜中からの出勤だし、“朝ドラ”は欠かせないと・・・
いくら体があっても足りないぐらいの活躍でおますな。

この「おごろもち盗人」、梅團治さんでは初めてですが、さすが真打の演じる噺、
ドタバタ劇の中に、お店の広さ、静けさなんぞが感じるなんて、かっこ良いでおます。

「延陽伯」に「向う付け」「時うどん」なんぞ、是非梅團治師匠で聴いてみたくなりましたな。


三、林家正蔵・・・・・・・・・・・「幾代餅」

良かったですな、さすが本家本元、
上方の落語家が演じる「幾代餅」とか「紺屋高尾」とは雲泥の差。

坊ちゃんというよりは、老舗の若旦那。
笑いに餓えてなくて、それでいて周りから自然に笑いが興る。

いいな、親父さんである三平師匠とは違った道を目指してるようで、
良家の家柄の良さが、芸との相乗効果で語り口にも味が、・・・・・・・。

あと十年も、二十年もすると、昔こぶ平と言ってた時があったんだと、
自慢できる時代がもうすぐですな、九代目正蔵さんの、感動の高座でおました。


四、豊来家一輝・・・・・・・・・「太神楽曲芸」

一輝さん、このまえの豊来家板里に続いての豊来家さんの「太神楽曲芸」。

芸の内容はほぼ同じながら、芸風というか味付けがちょいと違う。

一輝さん、言葉少なく、一途に曲芸を、途中二三回、スーッとできないだけに
いかに難しいのが、ハラハラドキドキと共に伝わってくる。

そこまで、計算されての芸だったら完敗ですが・・・。

最後の、口で咥えた棒の上での茶瓶廻しは、凄い・・・・。
シンプルだけに、一点に集中、目が点になるとはこのことか。

素朴さが、全面に出た豊来家一輝さんの・「太神楽曲芸」でおました。、


五、林家正蔵・・・・・・・・・・・「松山鏡」

鏡を知らない者たちが次々起こす勘違い。

親孝行な正直者の男、それの嫉妬深い女房、夫婦喧嘩の仲裁に入った尼さん、

鏡を見て勘違いするとネタばれしている噺を更に進めるのは、辛いだろうといつも思うが、

正蔵さんのは、田舎へ行けばこんな人たちもいまだにいてると、

お伽噺の絵本を見ている様な、ほのぼの感いっぱいになりましたな・・・。


六、桂梅團治・・・・・・・・・・・「不動坊」

この会がいつも夏なので、季節に合わせると夏の噺ばかりになるので、敢て冬の噺を・・。

遊芸稼ぎ人の説明なしに噺に・・・。
で、サゲは、「さっきまで、宙に浮いとりました」だったかどうか定かではおまへん、
ああ好きな落語なのに、一週間も経つとあやふや、なさけなく記憶力も衰えましたな。

噺は、かじかんだ手が湯呑から離れ無かったり、屋根でオシッコしたり、
いたって、笑福亭っぽく、骨太「不動坊」・・・。

いつもながら、濃度高く、凝縮された、虎屋の羊羹のような梅團治さんの落語。
嫁さんは、梅團治さんの声が良いと絶賛。(よく似た南光さんは聴きづらいと)

帰りにご機嫌の嫁さんと呑んだ酒は、一段と旨おましたで。


第1回・桂梅團治憧れの東西二人会
2013年7月21日(日)午後6:30開演
天満天神繁昌亭


一、桂小梅・・・・・・・・・・「平林」
二、桂梅團治・・・・・・・・・・・「おごろもち盗人」
三、林家正蔵・・・・・・・・・・・「幾代餅」
仲入り
四、豊来家一輝・・・・・・・・・「太神楽曲芸」
五、林家正蔵・・・・・・・・・・・「松山鏡」
六、桂梅團治・・・・・・・・・・・「不動坊」
三味線・・・・中田まなみ




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第141回・須磨寺落語会

2012-03-04 23:06:41 | 梅団治・須磨寺落語会


本格派の中堅噺家、ご三人の対決・・・・・・楽しみですな。


雨で、足並みは遅かったが、開演前にはほぼ満員。

一、桂治門・・・・・・・・・・「真田小僧」

初めての出会い。4年目らしくシッカリとした口調。
でも、小僧かがわいらし過ぎて、憎らしさ少ない分、逆におもしろさに欠けるのはなぜ。

他なる、演目も聴いてみたいですな。

二、桂梅団治・・・・・・・・「親子茶屋」

最高・・・梅團治さんの・「親子茶屋」

前回の時は、徳々亭で、三味線、下座がなかったので、気が抜けたようであったが、
今回は、新町へ出てからの「狐つり」でも音曲入りで、梅團治さん片膝立てての大熱演。

骨太の「親子茶屋」大好き・・・・・梅團治さん、あと師匠の十八番で残るのは、「高尾」のみでおますな。

三、桂宗助・・・・・・・・・・「猫の忠信」

浄瑠璃、歌舞伎のマクラで、「蔵丁稚」かと思いきや、「猫の忠信」へ。
宗助さん、よろしおますな。

温い造りあたりでは、宗助さんの色っぽさも伝わり、女房のおとわさんの縫い物姿は秀逸。

本寸法の宗助さん。噺自体の愉しさが直接伝わってくるので大好きでおますな。


四、笑福亭鶴二・・・・・・「お玉牛」

春團治師匠に直接、稽古をつけて頂いたと聞いている「お玉牛」
春團治師匠に劣らないぐらい、シナも美しく、優雅で綺麗。

夜這いのとこも、音曲が入り、手さぐりで忍んでいく。
夜這いでさえ、無言歌のごとく品が良い。

今日ほど、暗闇を感じた「お玉牛」は、ありまへんでしたで。


五、月亭八天・・・・・・・・「御神酒徳利」

今、中嶋さんではないが、旬の「占」のハナシ。
前回聴いたときよりも、余裕があるのか、占師のところでギャグ満載・
まるで、八天さんの創作落語のごとく、主人公のセリフひとつが自然で、おもしろい。

ハナシをノベルの斬新な落語会にも参加したくなりましたな。


充実の落語会・・・・・・・芸の力を堪能。

第141回・須磨寺落語会
2012年3月4日(日)午後2:00開演
須磨寺青葉殿

一、桂治門・・・・・・・・・・「真田小僧」
二、桂梅団治・・・・・・・・「親子茶屋」
三、桂宗助・・・・・・・・・・「猫の忠信」
仲入り
四、笑福亭鶴二・・・・・・「お玉牛」
五、月亭八天・・・・・・・・「御神酒徳利」


12-11-52


近くのお好み焼やで打上げ。


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第139回・須磨寺落語会

2011-11-27 23:17:43 | 梅団治・須磨寺落語会

須磨寺三重の塔

文太さんに、梅團治さん、鶴二さんに、阿か枝さんと染吉さん。
なんと、落語好きがうなる渋めの落語会ですな。


いつもながらの、満員のお客様。

どうでおます、梅團治さん以降の三席、普段なかなか聴けぬ噺。
渋めで、それでいて笑いたっぷりの、落語会でおました。


一、林家染吉・・・・・・・・・・・・「平林」

噺が始まる「定吉、定吉・・・・」の呼ぶ声が大好き。

「定吉」で始まる定番中の定番「平林」を淡々とすすめる染吉さん。
きっちりとしていて、春團治師匠風で品があって、大層好きでおます。


二、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・「太鼓腹」

ご近所の明石出身の阿か枝さん、いたって通勤時間の短いこの落語会・・・毎日あったらと。
噺は「太鼓腹」、時間の都合か、一八さんがお茶屋に入って来て、皆におべんちゃらを振り撒き、
最後に「猫さん、ごきげんさん」のセリフが無いのは、淋しい。

阿か枝さんの一八、お金、お金という割には賤しさがなく、上品で、どこか育ちの良さを感じる。
この噺、小太り気味の噺家さんに目がいくのは、先代の小染さんのせいか・・・・。


三、桂梅團治・・・・・・・・・・・・「荒大名の茶の湯」

こんな噺まで、ご披露、梅團治さんのレパトリーの多さに改めて感激。

講談からの噺だと思うが、このまえ彦八で聴いた鶴光さんとはまた違った形で、
地語りの部分も少なめで、どっしりとしていて、荒大名の武骨さと梅團治さんが重なる。

(これ、誉め言葉でっせ)・・・・・でも、噺っぷりだけではなく、
実は、梅團治さんの首を傾げての上目づかいの表情・・結構気にいってるんでおます。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「馬の田楽」

私が最初に、鶴二さんに出会った記念すべきネタ「馬の田楽」。

前半の、大阪の子供たちのおいたぶりというか、町中で遊びを求めてあちらこちらへ、
やんちゃぶりがカワイイ。
「梅やらはん」を筆頭に、子供の無邪気さが、鶴二さんの笑顔と共に、癒される。
笑顔の素敵さは、噺家さんの強力なる武器ですおますな。


五、桂文太・・・・・・・・・・・・・・「桑名船」

文太さん、トリネタ、何をされるのかと思いきや・・・・
今日のトップバッターの染吉さんの出身地、桑名にちなんでか「桑名船」を。

乗合の船の中での問答・・「「兵庫船」でしたなぞかけしまひょか」
「「八橋船」でした色問答しまひょか」、「「小倉船」での・・・」と次々と
落語ファンには堪らないぐらい、サービス満点なぐらい具だくさんが嬉しい。

後半の「巌流島」のとこよりも、前半の賑やかな乗合の部分に
文太さんらしい、ひょいひょいとした軽妙さで、大いに楽しませてもらいましたで・・・。



第139回・須磨寺落語会
2011年11月27日(日)午後2:00開演
須磨寺青葉殿

一、林家染吉・・・・・・・・・・・・「平林」
二、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・「太鼓腹」
三、桂梅團治・・・・・・・・・・・・「荒大名の茶の湯」
仲入り
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「馬の田楽」
五、桂文太・・・・・・・・・・・・・・「桑名船」


次回、140回・須磨寺落語会は、1月22日(日)開催予定。
ゲストは確か、露の都さん、桂三金さん、そして露の雅さん。





仁王門


本堂への参道。




楽しい、愉しい、打ち上げ、
皆のお喋りの中に、梅團治さんの含蓄あるはなしがちらり。




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小梅ちゃん、初高座~第235回・西明石浪漫笑

2011-08-12 20:03:09 | 梅団治・須磨寺落語会

見台に大きく浪漫笑。・・・なんと今回は、235回目、ほぼ月一の開催で23年、凄いですな。

小梅ちゃんの初高座を楽しみに、西明石へ。


梅満会より転載


西明石から大阪方面に2号線沿いに戻れば、HANAZONO、実はお酒屋さん。


通常はジャズライブもされているお洒落な、地下の会場。


堂々の初舞台、初のギャラと大入り袋を手にする小梅さん。


一、桂小梅・・・・・・・・・・・・・・「平林」

凄いの一言、立派な初舞台。
ご挨拶と、ちょっとしたマクラはしどろもどろだが、いざ噺に入ると、
「定吉、さだ吉ぃ―」と、旦那さんの落ち着いた口調で始まる、
詰まる事もなく、噛みかけると、なんと逆に大きな声で、ゆっくりと喋る。
普通、初高座は、早く終わりたい一心で、早口になり一気にかけ抜けてしまうそうだが、
師匠の教えなのか、躓くとアクセル踏むのではなく、更にブレーキを踏め・・・
じっくりと構えた、小梅さんの「平林」、所要時間はたっぷりの20分でおました。

二、旭堂南海・・・・・・・・・・・・「丸善屋騒動」

南海さんの創作らしい、怪談噺。
大阪の淡路町の新興の古道具屋「丸善」が舞台。
嫁いできた御嫁さんが、親父と亭主までのいじめに合い、
子供ができたのに、離縁、最後は自害し、その怨念が・・「私の、ややこ・・私の、ややこ・」・・・・。

家と家のと縁なれど、最後はやはり、亭主が護ってあげなけれが。


三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「らくだ」

トリは鶴二さんで「らくだ」。・・・まくらも振らずの、1時間2分。
でも、それが長く感じない、充実の高座。
特に、屑屋が呑みだし、「ちょっと、お話しさせてもろうて構いませんか」ではじまる酔いっぷりは最高。
ヤタケタの熊に替って「、おまえ仕事あん、ねやろ、一度、仕事に行てきたらどや」と突っ込みたくなる。
独演会までにあと、3、4回、はかけるらしいが、見るたびごとに、磨きあがる鶴二さんの「らくだ」
今年の秋、必見でおますな。

鶴二さん、今後の「らくだ」の予定(解っている範囲で・・・・)

8月20日(土)PM2:00・・鳥はな寄席・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・堺市東区(東部会館)・・TEL072-285-0094
8月27日(土)PM6:30・・にしんそば松葉と笑福亭鶴二の会・・・京都にしんそば松葉・・TEL075-871-4929
8月28日(日)PM2:00・・正覚寺寄席・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・南海「粉浜」正覚寺本堂TEL06-6671-6229
9月10日(土)PM1:15・・土塔庵寄席・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・土塔庵(深井)・・・・・・・TEL06-6845-2258

9月17日(土)PM5:00・・笑福亭鶴二独演会・・・・・・・・・・・・・・・・・国立文楽劇場



第235回・西明石浪漫笑
2011年8月12日(金)午後7:00開演
ハナゾノ(西明石)

一、桂小梅・・・・・・・・・・・・・・「平林」
二、旭堂南海・・・・・・・・・・・・「丸善屋騒動」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「らくだ」


終演後の打上げ。


すべて、手作り、お酒屋さんだけに、美味しいお酒が次々とでてくる。


無事、初舞台が終わり、ご本人以上に、ほっとされた様子の梅團治師匠。・・・・・・・・「男春團治」を歌う
芸の為ならではなく、SLの為なら、女房も泣かすらしいですが・・・。


書きはじめて、まだ3枚目とか、初舞台の小梅さんのサイン。
これからの、本格派落語家誕生に、記念すべき色紙ですな。(大事に、しもうとこ)



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第5回・桂梅團治のこれ独演会~梅團治さんと花緑さんの競演

2011-07-31 06:45:42 | 梅団治・須磨寺落語会


上方のこってり味の梅團冶さんと、江戸のサラブレッドの花緑さんの落語会。
笑いの多様性が体感できそうですな・・・。


二人だけの独演会。エコですが、中身は濃い。



補助席まで出た、満席の繁昌亭。


充実の落語会・・・・・・満足感、120%でおます。

一、桂梅團治・・・・・・・・・・「道具屋」

まずは、省エネの落語会で、前座もなく。・・・・即、梅團治さんの登場。

今日を迎えるにあたって、よく聞かれたのは「何で、花緑さん知ったはりますの」・・。
出番が一緒の際、こんな会、やってますとお話ししといて、今回も厚かましくも勇気をもって
ご連絡すると、こころよく返事・・・一昨年の市馬さんといい、江戸の中でも旬を選ばれるのはさすがですな。

この「道具屋」は、染語楼師に教えてもらったそうですが、前座で語られる機会が多いので軽い感じのする噺ですが、梅團治さんが演じると、もっちゃり感たっぷりで、どっしりとしていて、朝から炒飯のよう。
途中で金魚すくい屋が入り(こごろうさんは、射的まで入るが)、縁日の楽しさは、増す。

この男単なるナマケ者で、決してアホではない。
大きな声で呼びこみをしたり、客の足元をみたり、商売気は十分あり・・
アホの登場というより商売の壺を教えられる様な、梅團治さんの「道具屋」でおました。


二、柳家花緑・・・・・・・・・・「片棒」

爽やかに登場、なんとも不思議な縁で今回、この梅團治さんの会に呼んでいただきましたと・・。
あの「もっちゃり感」は独特ですね・・、ああいう方は東京には誰一人としておられませんと、日本一と
最大の賛辞。

今、高座返ししていたのが、息子さんの「小梅」ちゃんで、・・顔を見ると、瓜二つ(いや、ホンマ)。
今東西合わせて、約650名ほどの噺家さんがいますが、二世噺家が20名で、彼が21番目と、
二世のプレッシャーとかから、祖父の小さんさんのハナシへと。

そして、「片棒」へ
噺の導入の一言「番頭さん、番頭さん、こっちへ・・・・」で空気が替る。
声の張りといい、、ましてや東京詞、噺に入った瞬間に会場の空気が澄んでいくのが解る。

息子の名は「金、銀、鉄」・・・・次男の「銀」が語る葬儀は、お祭り騒ぎだが、そこは江戸。
木遣りが入り、芸者の手古舞、山車の人形はお父っあんで、人形の動きは愉しく
神田の神輿では、口での笛と太鼓が入って、かっこよさと粋さで、おもわず拍手が・・・・・・。

普段から、鳴物が一切入らない東京では、この賑わいは大いにうけるだろう。
この噺だけでも十分価値ありの、花緑さんの「片棒」の一席。


三、桂梅團治・・・・・・・・・・「持参金」

小梅ちゃんが登場すると、客席から「小梅ちゃん」の声。客席が和む。
客席見ることもなく、真面目に座布団返しと、名ビラめくりを行う。(好感)

出てきた梅團治さん、来月の生國魂神社で、実行委員長を務める彦八まつりのご案内を。
今回は、隣の公園まで会場を広げての開催・・・そこには120m線路の上を石炭くべてミニSLが走る。
「お子様にと言っているが、実は一番楽しみにしているのは、私」と・・・。

この噺をつけてくださったのは、米二さん。
花緑さんのあとだけに、いつもにも増して、もっちゃり感倍増の「持参金」でおます。

四、桂梅團治・・・・・・・・・・「青菜」

夏らしい噺で、これは、文太さんにつけてもろうたと、

「いちいち言い種変えな」植木屋に言わす、女房の言い種が、
「・・・・・・・・この、アンケラソウ」、「・・・・・・・・・・。この、腸チブス」、「・・・・・・・・・、この九官鳥」
これって、私が中学の時に、初めて聴いた仁鶴さんの「青菜」の言い回しと、一緒。

言い種の懐かしさも含めて、大阪の暑苦しさに汗ばむ様な、梅團治さんの「青菜」大好きでおますな。


五、柳家花緑・・・・・・・・・・「明烏」

「明烏」と言えば、八代目文楽。
あの甘なっとうを食べるシーンが有名だが(志ん朝さんは小梅)でも花緑さんは一切無し。

なだめる源兵衛と、覚めている太助、二人の性格も大いに違い、ぼっちゃんの扱いでの絡みでも
大いに愉しませてくれる。

でも、若さいっぱいの「明烏」花緑さん、うぶな若旦那が等身大で、色っぽくて、
この台詞がすべて、「昨晩、ぼっちゃんの部屋から、二度、男の悲鳴が聴こえた」・・・いいな。

江戸落語の紹介も兼ねた、梅團治さんの、これ独演会。
第六回のゲストは誰なのか、今から楽しみですな。


第5回・桂梅団治のこれ独演会
2011年7月31日(日)午後5:30開演
天満天神繁昌亭

一、桂梅團治・・・・・・・・・・「道具屋」
二、柳家花緑・・・・・・・・・・「片棒」
三、桂梅團治・・・・・・・・・・「持参金」
仲入り
四、桂梅團治・・・・・・・・・・「青菜」
五、柳家花緑・・・・・・・・・・「明烏」

11-21-95




落語仲間の井上さんの、骨折した足の甲。(全治何カ月なのか)





【 第21回 上方はなし 彦八まつり 】 

日時:平成23年9月3日(土)、4日(日)

今年のテーマは 「東日本大震災復興支援」

    第21回 実行委員長:桂 梅団治

  



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第134回・須磨寺落語会~おいしかった・須磨寺

2011-01-16 23:05:46 | 梅団治・須磨寺落語会

今年最初の、鶴二さんの落語。


雀松さんに、かい枝さんそして梅團冶さんと、充実の落語会、まちがい無しですな。


今年最高の寒さ・・・・でも須磨は比較的ましか。

一、桂咲之輔・・・・・・・・・・・・・「鷺とり」

名ビラが無いので、花が咲くの咲にと・・・・・の輔と、丁寧にご挨拶。
噺は、商売根問と思いきや、「鷺とり」へ、どうしても、枝雀さんや雀々さんの
ハイテンションの「チュチュン、チュン、チュン」で馴染んでいるだけに、
ずっと、商売根問が続いているような、おとなしさを感じる。

「うぐいすトリ」や「俄(にわか)」があった方がやはり楽しい。
まあ、「鷺とり」、開口一番でするには、時間的にも無理があったようでおますな。


二、桂かい枝・・・・・・・・・・・・・「堪忍袋」

この前、かい枝さんのNHK「笑神降臨」のTVを見ましたが、
今一番、油ののっている、そのままの舞台。パワー全開である。

「堪忍袋」を作って、不平不満をいれる際、
「ブクブク、太りやがって、元の体型に戻れ、ピー」
「何を、須磨まで行って何ぼになるか知らんけど、普段から家でゴロゴロ
せんともっと働け」とか、かい枝さんご自身のギャグ満載。

まあ、堪忍袋が一杯になるぐらいに、昔の人もストレスはあったんですな。
私がいれるとすれば「、かい枝さん、古典落語で、堪忍袋と野ざらしと豊竹屋以外の
古典落語、聴かしてくれぇ」ですな。

でも、創作も古典もいつ聴いても、楽しおますな。

三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「不動坊」

鶴二さんの「不動坊」。冬にふさわしい噺。
昔は、噺家とか講談師は、遊芸稼ぎ人とか、技芸師とか呼ばれてた時があったと、
マエフリできっちり説明。

利吉の風呂屋での、内輪ゲンカの下稽古の惚気が楽しい。
まあ、やもめに降って湧いた結婚ばなし、それもお滝さんという、
掃きだめに鶴の別嬪さんといえば、誰でも舞い上がりそうですな。

サゲは、この頃「あんたも、よほど、頼りない人ですな」
「あぁ、最前まで、宙に浮いておりましたんで」と米朝系の多い中、
そこは笑福亭らしく、「遊芸(幽霊)稼ぎ人でおます。」と、私は不動坊は、
やはり、このサゲでキマリでおますな。

四、桂梅團冶・・・・・・・・・・・・・「酔い鉄」

鉄道マニアが酔うて、夜遅く帰ってきて、うだうだと女房相手にもう一杯。

茶碗は、岡山で買った備前焼のビアジョッキーを出せで始まり、
熊本の「辛子蓮根」、SL貴婦人を見に行った時の山口の「かまぼこ」、
静岡の「山葵づけ」など。鉄道がらみで行った時の、各地の名産品が
、次々でてくる。・・・
・まさに、梅團冶さんの私生活そのままの「替り目」状態。

でも、実際にこれが、我家でくりひろげられているなら、
梅團冶さんと、奥さんはラブラブなんでおますな。・・・・よう、ご両人。


五、桂雀松・・・・・・・・・・・・・・・「星野屋」

「猫の忠信」が聴きたかったですが、やはり十八番の「星野屋」
男と女の化かし合い、最後、男や女というよりは、年の功ですな。

なあ、嘘でも、心中しようというおなごはんが居られるだけでも
羨ましいですな。

実力者揃いの、落語会、今年も須磨寺は目が離せませんな。


第134回・須磨寺落語会
2011年1月16日(日)午後2:00開演
須磨寺青葉殿

一、桂咲之輔・・・・・・・・・・・・・「鷺とり」
二、桂かい枝・・・・・・・・・・・・・「堪忍袋」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「不動坊」
仲入り
四、桂梅團冶・・・・・・・・・・・・・「酔い鉄」
五、桂雀松・・・・・・・・・・・・・・・「星野屋」

11-02-10


次回・「第135回須磨寺落語会」は、3月13日(日)午後2:00開演
笑福亭学光、桂米紫、笑福亭智六、桂福團冶、笑福亭鶴二の出演。


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第133回・須磨寺落語会・・還暦の会

2010-11-28 22:41:59 | 梅団治・須磨寺落語会

紅葉の須磨寺境内、毎回お伺いするだけで、変わりゆく四季も味わえる。


今年最後の、須磨寺落語会・還暦の会と題して、松枝さんの登場。
大ネタ「らくだ」を披露、たっぷりの一席、楽しみですな。


320人の大入り満員。・・・充実の落語会ですな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

良かったですな。・・・・・松枝さんの長編「らくだ」・・。

一、笑福亭飛梅・・・・・・・・・・・・・・・・・「十徳」

師匠の還暦の会で、師匠のハナシをマクラに、旬の海老蔵をからめておもしろい。
携帯電話の注意事項を言いだすと噛みだす。そして、噺に入ると、すんなりと喋りだす。
ネタは、噛まず、一般的な話になると噛むなんて、飛梅さん、芸人さんらしくなってきましたな。

噺は、一番最初のネタ「十徳」、今回も慣れていて、腹に入っているという状態で、
もう何度、高座で噺しているのか、安心して聴けるし、笑いもたっぷり。

私の中では、「十徳」といえば、今や、飛梅さんですな。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・「寝床」

今日は、出番からして、「野ざらし」か、「道具屋」あたりかなと思いながら、
「宿替え」とか「寝床」のコンパクトバージョンが聴けたら良いなと思いきや、
以心伝心・・・「寝床」がはじまる。

「寝床」といえば、枝雀さんのが、すぐに頭に浮かぶが、
無駄がナイ、縦横のしっかりした、鶴二さんの「寝床」、私は好きですな。


三、桂梅団冶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「佐々木裁き」

今年、聴いた梅団冶さんのBEST落語と思っていた「佐々木裁き」が、
再び聴けるなんて・・・・・。

四朗吉のかわいらしさと、佐々木信濃守の優しさ溢れる人間味が
梅団冶さんの「佐々木裁き」には、感じられる。

梅団冶さんの落語は、どれをとっても、秀逸。
来週の、12日(日)には、徳々亭で出会える落語会
東京の噺家を迎えてどんな噺をされるのか、楽しみですな。


四、笑福亭松枝・・・・・・・・・・・・・・・・・「らくだ」

松枝さん、55分の長講「らくだ」、大熱演。
らくだ、から、紙屑屋へ、ヤタケタの主人公が、どんどん、移っていく。

「ソーレンや、ソーレンや、らくだのソーレンや」
人の死に、心からお弔いができる、そんな、二人の声を聞いていると、
なぜか、ホロリとしてしまいましたで。

「らくだ」は、笑福亭の十八番・・
・来年には、鶴二さんも、手掛けるとか、楽しみでおますな。



第133回・須磨寺落語会・・還暦の会
2010年11月28日(日)午後2:00開演
須磨寺青葉殿

一、笑福亭飛梅・・・・・・・・・・・・・・・・・「十徳」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・「寝床」
三、桂梅団冶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「佐々木裁き」
仲入り
四、笑福亭松枝・・・・・・・・・・・・・・・・・「らくだ」

10-58-251


大阪の鶴二さんファンが、今回は受付のお手伝いを・・・。

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松喬・右喬の豪華ゲスト~須磨寺落語会

2010-06-27 21:49:56 | 梅団治・須磨寺落語会

・・・・・・・・・青葉茂る・・・須磨寺青葉殿・・・・・・

明日は、大阪南の鶴二ファンが、三国ヶ丘に集合、阪神高速を経て須磨ヘ。
松喬さん、そして、右喬さんも、楽しみですな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


Oさんの新車(ホンダのストリーム)で・・・快適なドライブを。
まだ、買って一ヶ月、車内は新車の良い匂いが・・・。



・・いつもながらの、補助席まで出た満員のお客様。・・


一、桂ひろば・・・・・・・・・・・「大安売り」

ひろば以外に、なんばとか幾つかの命名の候補があったとか。

大柄な、相撲取り体型ののひろばさん・・・・。勝ったり、負けたり、の「大安売り」
ゆったり構えた喋っぷりと、体に似合ったおおらかさで、
ますます太る、芸の大きさを予感させる。

しばらく、ご無沙汰している、常盤寄席ヘ行って、
ひろばさんの、大ネタを聴かなければ。


二、笑福亭右喬・・・・・・・・・「平の陰」

天然記念物と云われている、独特の右喬ワールド。

今日の「平の陰」、師匠と同じ出番で、さぞ緊張しているかと思いきや、
逆に、いつもの力んだ声もなく、町内の物知りといわれて、手紙を読む男が
右喬さんとダブッて、わざとらしさがなく、自然に見えて、楽しい。

「平の陰」、今まで聴いた、右喬さんの中で、一番のお奨めですな。


三、桂梅團治・・・・・・・・・・・「持参金」

梅團治さんの、持ち味、全開。
おなべを押しつける算段をする金物屋の佐助さんにしても、
若い娘と深い中になって、身を引かせる張本人の番頭さんにしても、
なぜか、悪い人には見えない。

梅團治さんの落語の良さは、悪人は一人もいない事。
本来、落語の世界には、真の悪人はいない。
もっちゃりとした人柄で、滲み出てくる優しさで、
梅團治さんの落語は、どの噺も、優しく、心から楽しめる落語である。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「遊山船」

前回の桜井とは違って、楽しい鶴二さんの「遊山船」
お客が笑い、その笑いを受けて、鶴二さんが更にヒートアップする。

途中から、喜六と清八の掛けあいが、喜六と客席との掛けあいのように感じる。
「遊山船」には、落語を楽しみ、遊べる、雰囲気と客が必要ですな。




・・・・銀屏風に白の高座・・・・なんと厳かな舞台でしゃろ。


五、笑福亭松喬・・・・・・・・・「はてなの茶碗」

最初、高座にあがるなり、上の写真にあるように、普通金屏風ですけど、
ここは、銀屏風・・・まさにセレモニーホールですな。

まあ、落語は、元々は寺院さんでのおもしろい説話からが始りで、
御縁があります。説法はタダで、元来生きている人からはお金は取らず、
お金を取るのは、もっぱら、死んでから・・・・・と。

ああ、「お文さん」が聴けると期待するが、この寺が何宗か分らないのか、
途中から、マクラが骨董品ヘ、そして京都から「はてなの茶碗」ヘ。

この噺は、よく大阪人と京都人の気質の違いを、複線に演じられるが、
京都ネタは、ウケル、ウケル。
大阪のイラチ、京都のイケズに、神戸のオットリ(とろい)である。

やはり飛び越えてライバル意識があるのか
神戸の方の、京都への反応は、大阪人以上でおます。

松喬さんの「はてなの茶碗」、いうにおよばず、完璧であり、絶品。

ほんま、遠路はるばる来ただけの、充実の「須磨寺落語会」でおましたで。




第131回・須磨寺落語会
2010年6月27日(日)午後2:00開演
須磨寺青葉殿

一、桂ひろば・・・・・・・・・・・「大安売り」
二、笑福亭右喬・・・・・・・・・「平の陰」
三、桂梅團治・・・・・・・・・・・「持参金」
仲入り
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「遊山船」
五、笑福亭松喬・・・・・・・・・「はてなの茶碗」
・・・・・・・・・・・・・・・・・三味線・・・花登益子

10-30-131


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遠くて近きは~須磨寺落語会

2010-02-07 23:16:51 | 梅団治・須磨寺落語会

山の中腹にある、須磨寺の青葉殿。

今日は、久し振りの落語会。
堺の三国ヶ丘から、I氏と一緒にドライブで須磨寺ヘ・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・Ⅰ氏のベンツ。



このところ、大入満員が続く、会場。・・・・400人強のお客さま。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一、桂雀五郎・・・・・・・・・・・「初天神」

自己紹介で、米朝一門ですが、
米朝の弟子の、枝雀の弟子の、その雀三郎の弟子の、雀五郎でおます。
ひ孫の弟子ですな。

その雀五郎さん、普段はちっとも笑わないと、噂の落語家さん。
でも高座は、飄々とした中にも、味わいたっぷり、
ちょっと遅ればせながら25日は初天神と・・、
それも最後の、イカ(凧揚げ)までのフルバージョン。

最初に、みたらし屋で、親父の真似をして、蜜ツボに浸け、
イカ揚げでは、ぶつかった人に、親父の真似をして、あやまる。
サゲは「こんなんやったら、連れてこなんだら良かった」と・・・。

子供というのは、親の真似をしたがるもんですな。
「親のふりみて、子は育つ」・・・まさに親の、雀三郎さんをみて育った、
変に浮ついたとこがない、きっちりとした、良き「初天神」でおましたで。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「七度狐」

私が、落語にはまった、高校生の時、仁鶴さんで大好きだったのが「七度狐」
何度も言うように、鶴二さんのお百姓さんの声などが、仁鶴師匠にだぶり、
いつも、笑いの中に、懐かしさを感じる。

今年になって、最初の鶴二さんの一席。
やはり、鶴二さんの落語を聴かんと、禁断症状か、落ち着かなかったのですが、
久し振りに聴いてしまうと、あきまへんな・・・・・・。

続けて、聴きたくなって、今週の深井の土塔庵にも、駆けつけようと、・・・。
鶴二さんへの、思いは「深いか・・・、深いぞ」ですな。


三、桂あやめ・・・・・・・・・・・「義理ギリコミュニケーション」

ぎっしりの会場を見て、何かに似ていると思うと、
あの震災の時の、避難所みたいですな・・・と。
実家が神戸ということで、被災者だから言える笑い。

震災の時の話から、当時被災地のレポートをしていたので、
あの「徹子の部屋」に出演。・・・・・・その時の話を。
おもしろい、単に似ているだけではなく、黒柳さんの話ぶりをよく分析され、
なるほどと感心させられる。・・・・・・納得の笑い。

まあ、この震災の時期と、この神戸では、
永遠に語り継がれなければならないマクラですな。

噺は、嫁と姑の、文化の違い、価値観の違いによる、ぶつかりあい。
回りまわって、20数年後、息子に嫁を貰うようになって、同じ光景が生まれる。
題目は、「リサイクル」と思いきや「義理ギリコミュニケーション」
嫁と姑が、義理でギリギリのコミュニケーションを保っていると言うことか。

私んちの、息子にはまだ結婚ばなしもないのですが、
もし息子の嫁が来たら、妻がどう変わるのか、今から楽しみでおますな。


四、桂米左・・・・・・・・・・・・・「豊竹屋」

米左さん、今日の落語会で、ぴか一の活躍。

トリ前の、モタレの位置の重要性が、よう解りましたで。
落語会、全体が、締まったというか、メインディシュが後にあるだけに、
お口直しのシャーベットのような、ほのかに主張する、爽やかさがあった。

歌舞伎の一門のかけ声の話をたっぷりしながら、浄瑠璃の世界ヘ誘う。
「豊竹屋」で、口三味線のひとつひとつに、会場が沸く。
最初にたっぷり、時間をかけた仕込が、あんなに花・・咲くとは。
聴いていて、こちらまで気持が良くなる・・・大爆笑。

鳴物上手と聞いていましたが、引立て役に徹する、米左さんの落語。
渋いですな・・・・・・・。


五、桂梅團治・・・・・・・・・・・「竹の水仙」

最初に、浮世絵と始まったので、「宇治の柴船」と思いきや、
「竹の水仙」、梅團治さんでは、初めての演目。

梅團治さんは、すべての噺がおもしろいが、
登場人物になりきる訳でもなく、淡々と噺をすすめていかれるが、
それでいて、随所で、確かなる笑いがある。

そして一番凄いのは、終わった後でも余韻がある事である。
力まず、気取らず、その人柄の良さが、落語の世界に引きこんでくれる。

一年に、ひとつかふたつ、新しいネタに、挑戦とか。

既に、レパートリーにあるかも知れませんが、
「百年目」、「親子茶屋」、「藪入り」、「鴻池の犬」、「上燗屋」など、
是非、梅團治さんで聴いてみたい噺ですな。、

今日の落語会、各噺家さんが、御自分の個性を出しながら、
それでいて、まとまりのあるという、素晴らしい落語会。
たっぷりの、二時間半もあっというまに、過ぎてしまう。

大阪の方も、遠征するだけの価値は、ありまっせ。



第129回・須磨寺落語会
2010年1月7日(日)午後2:00開演
須磨寺青葉殿

一、桂雀五郎・・・・・・・・・・・「初天神」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「七度狐」
三、桂あやめ・・・・・・・・・・・「義理ギリコミュニケーション」
仲入り
四、桂米左・・・・・・・・・・・・・「豊竹屋」
五、桂梅團治・・・・・・・・・・・「竹の水仙」

10-08-34

次回「第130回・須磨寺落語会」は、4月4日(日)PM2時より、
仁智さん、文華さん、と染左さんのゲスト・・・。

次々回「第131回」は、6月27日{日)PM2時より、
松喬さん、右喬さんと他一名のゲストが決定・・・。

梅團治さんと鶴二さんはもとより、期待の落語会が、続きますな・・。

おまけ

境内では、骨董市のお店が出てまっせ。


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須磨で江戸落語~第128回・須磨寺落語会

2009-12-06 01:42:11 | 梅団治・須磨寺落語会
今日は、東西競演で、東京からさん生さんと春馬さんの登場。
江戸らしい噺、是非聴きたいですな。


須磨寺駅からの参道を上り、境内に入る手前。
裏山を借景に、ゆったりとしたお寺さん。


会場の青葉殿の立派な入り口。


今回の、青葉殿内の会場、
こちらに移ってからはいつも200名以上の大入り満員。



2008年3月18日撮影、・・・・第119回須磨寺落語会

会場は、今とは違って、須磨寺の本坊の座敷で
二年前は、60人程のこじんまりとした会でおました。
また、冬は隙間風で寒くて、ストーブがあり、その周りが特等席でしたな。


一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・「牛ほめ」

「落語はじめます」で、マクラも諸注意も無く、いきなり落語に。
へんに、ダラダラ、マクラをふる若手が多い中、気持の良い、はいり方。

大阪の兄やん、主人公が、喬介さん、そのもの。
最後になって、つまずきかけたが、頼りなさが自然で、なんら違和感が無い。

明るくて、目がクルクルと動き、主人公がとってもかわいい。
「道具屋」「阿弥陀ヶ池」「牛ほめ」など、アホが教えてもらってなぞる噺
喬介さんの独断場ですな。

二、桂梅團冶・・・・・・・・・・・・・「黄金の大黒」

冒頭の、家主さんが集まれと云われ、何か問題ではと、
あれやこれやと詮索する、長屋の連中がおもしろい。
破れそうな羽織を取りあいしながら、
わあわあと貧乏ながら、前向きに生きている様は楽しそう。

でも、この家主さん、よっぽど人ができているのか、
飼っている、猫や犬、カナリヤまで食べられ、
家賃は、6年、8年、あげくのはて一度も払うたことがない者まで現れて、
大事な孫は、金槌で叩かれると、およそやんちゃくれの貧乏長屋の連中でも。

孫と長屋のこせがれが、砂遊びで黄金の大黒を見つけたので、お祝いと。
貧乏ながら、楽しく生きてる様が、梅団冶さんの落語から伝わってくる。

ご本人は、飽き性で気が抜ける時があると言われてましたが、
落語はどれも、手を抜かず、おもしろおますな。

三、柳家さん生・・・・・・・・・・・「抜け雀」

江戸落語家らしい、噺っぷり。
昨日の太融寺の裏のうどん屋で、出前の電話があり、女将さんが厨房の旦那に、
「鰻丼の、ウナギ別、卵付き、一丁」、思わず、なんやとニンマリしてしまったと。
大阪って、見得が無く、合理的で、まあ、食べたいものが、食べたい、それだけですな。

放送禁止用語で、雲助とか、雲助タクシーとかは言ってはならなく。
そして昔は、駕籠かきなんぞは、なるものが無く、挙句の果ての仕事だったらしい。

小田原の宿で、文無しの客が描いた絵の雀が、朝日を浴びると、
衝立から抜け出る。・・・それが評判になり、お殿様からは千両もの値がつく。

サゲは、絵師の親父が描き加えた、鳥籠をみた主人公が、
「親を、駕籠かき(鳥籠描き)にしてしまいました」と、
最初にくどく、説明しとかなければ、到底解らぬオチ。

でも、江戸の落語は、笑いが少ないだけ、笑うのも緊張しますな。

仲入り

三遊亭春馬・・・・・・・・・・・「一眼国」

小遊三さんの三番目の弟子。同期は林家たい平、柳家喬太郎など、
そこそこ売れているが、私だけが取り残されていると。
でも、師匠に何かあれば、たい平と同じく、ピンチヒッターで「笑点」ヘ。
大いに、チャンス伺ってますと。

大阪では、4~5人ぐらいしかされない、珍しい噺を。

六尺のイタチ、ベナ、オオザル、コザルなど「軽業」と思いきや、「一眼国」ヘ。
何か珍しいものは無いか、ホーホケキョと鳴く豚とか、
ホーホケキョと鳴く「まねき猫」ならおりますが、
東京では、「猫八」の弟子で、まねき猫さんがいてるので、
大いに受けるのだが、まあ所変われば、笑いも変わるですな。

一つ目の女の子を捜しに行き、一つ目の国の住人に反対につかまり、
一眼国のお奉行が、顔を見るなり
「こやつ、ふたつ目がある、すぐに見世物小屋に出せ」がサゲ。

まぁ、逆はまた真なり・・・・・。
今、春馬さん、大阪でこの二、三日は、珍しいもの扱いですが、
上方の噺家さんが、江戸に行けば、一国眼状態にか。

それが、云いたさでのネタ選びか・・・。
でも、東西どちらでも通用する元気印の春馬さんの高座でおました。


五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「猫の災難」

久々の蔵出しのネタとか。

酒のみが、どんどん酔っていき、
素面では到底言えないような言い訳を友達にぶつける。

それも、隣の猫が、鯛を咥えて逃げ、酒は瓶の栓をはずし、
瓶を倒して中身をこぼしてしまったと。猫に罪をかぶせる。

でも、鶴二さん、次第次第に酔いがまわりっていく様は絶妙。
顔が次第に紅くなり、まさに舞台に上る前一杯引っかけたのではと
思うぐらいの酔いっぷり。

その、酒飲みのさがが、六代目の雰囲気をチラチラと醸し出す。

サゲは、猫に会うたら、どないすんねん
「よう、侘びを云うといてくれ」

でも、商売と言えども、酒も呑まんと、酔うのは疲れましゃろな。
酔っ払いの名演技、鶴二さん、やはり、骨太の笑福亭でおましたな。

次回は、来年、2月7日(日)の開催予定。


往き帰りは、阪神電車、梅田から直行で、約55分で須磨寺駅ヘ。

第128回・須磨寺落語会~東西競演~
2009年12月6日(日)午後2:00開演
須磨寺青葉殿

一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・「牛ほめ」
二、桂梅團冶・・・・・・・・・・・・・「黄金の大黒」
三、柳家さん生・・・・・・・・・・・「抜け雀」
仲入り
四、三遊亭春馬・・・・・・・・・・・「一眼国」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「猫の災難」
・・・・・・・三味線・・・花登益子

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