ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

第28回・稲田観音落語会

2018-10-08 23:52:23 | 稲田観音落語会

稲田観音落語会

本日は、稲田観音落語会。
東京から、柳家さん喬さんの登場で鶴二さんとの二人会。







一、笑福亭鶴二・・・・・・「皿屋敷」

今日は、三味線さんも太鼓も無し。
それでいて、「皿屋敷」をして下座からの音を入れようと、
なんとCDの音をハナシに合わせてと、なかなか大胆なことを・・・・。

つれもって車屋敷目指して皆が歩いていくところ・・・。
お菊が井戸からでてくるところ・・・・。
なかなか音が流れて来ないので幽霊の手の甲をこちらに向けたまま
しばし音待ち・・・・・、出てこなかったら、どうするつもりだったのか鶴二さん。

でも、お菊さんが一番美人に見えるのは、やはり春団治さんですな。


二、柳家さん喬・・・・・・「笠碁」

良かったですな。

この頃、上方でも聴く機会の増えた「笠碁」
でも、碁仲間の二人の無邪気さ、こどもっぽさ、
幾つ何十になってもこの様な気持にさせる友達はもちたいですな。

雨が降りしきるお店の前をいったりきたり、
二人の思いが手に取るようにわかる・・・・目で追うだけの演技。

雨音だけが聞こえる中での、モノトーンの世界がゆっくり動く。

落語の真髄を目のあたりにして、身震いがした、さん喬さんの「笠碁」でおました。


三、笑福亭鶴二・・・・・・「子は鎹」

今多くの方が演じる、女房が寅ちゃんを引き取って一緒に暮らすバージョンではなく、
亭主の方と一緒に暮らすバージョン。

いみじくもこのあと出られた、さん喬さんが
「初めて聴きましたが、母親と暮らす子は、母親に心配掛けまいと気遣いするが、
男親に引き取られた子は、元気でやんちゃで、やはり違うもんですな」と、
やはりプロの洞察力って、凄いですな。

その寅ちゃんの元気良さの分だけ、人情噺の湿っぽさはない、
鶴二さんの「子は鎹」でおました。


四、柳家さん喬・・・・・・「唐茄子屋政談」

上方ではめったに出会うことがない噺を、「唐茄子屋政談」。

勘当された若旦那、唐茄子を売りにやって来たのが、吉原近くの田んぼ、
そこから聴こえる三味の音に、吉原での思い出に浸る・・・・。

その、情緒ある風情・・・・・合間に入れる売り声「唐茄子屋ぁ~」

「紙屑屋」の若旦那を彷彿させる、江戸版「昔は良かった」でおます。

来年の是非、さん喬さんの“稲田観音落語会”への登場、お待ちしております。


第28回・稲田観音落語会
2018年10月8日(月・祝)午後18時開演
徳庵・稲田観音寺

一、笑福亭鶴二・・・・・・「皿屋敷」
二、柳家さん喬・・・・・・「笠碁」
三、笑福亭鶴二・・・・・・「子は鎹」
仲入り
四、柳家さん喬・・・・・・「唐茄子屋政談」

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第27回・稲田観音落語会

2017-04-22 23:38:34 | 稲田観音落語会

第27回・稲田観音落語会


お誘いのハガキ、これがあると1,800円。


正面入口。


本堂


立派な本堂、中。


金屏風の高座


東京へ行っておられた井上さんが買った、“東京かわら版”。
昔と違って、全カラー、そして上方の落語家さんも載っている。




内部に貼ってあった、教えのポスター。

一、桂治門・・・・・・・・・・・・「真田小僧」

これって、治門さんの十八番ネタ、
いろんなネタ聞かせて貰っていますが、一番の安定度。

おもしろいし、子供のキャラも嫌みがなくなく、ほどよい知恵者。
騙されてる父親も、子供の成長ぶりに、思わず目尻が下がっている。

最後にでてくる嫁さんいい、良い家族ですな・・・・。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・・「米揚げ笊」

かい枝さんに、今教えているので、敢て本日高座に。

真打になっても、前座ネタで演りそこねた噺ってあるんですな。

そういえば、鶴二さんの「青菜」「阿弥陀池」「看板の一」「つる」「牛ほめ」
なんぞ、聞いたことありませんな、是非蔵出しで聞かせて欲しいですな。

三、桂かい枝・・・・・・・・・・「茶屋迎い」

良かったですな。

去年、柳家三三さんで聴いて感激した噺(東京では「不幸者」)

かい枝さんの良さ、旦那が物置部屋に入ってから、
それも昔囲っていた芸枝が出てからの二人の絡み、
女の色っぽさ、最高ですな・・・・・師匠の小文枝さんの匂いが。

声の質は、まるっきり違うが、間といい、顔の表情といい、
師匠にどんどん似ていきますな。

先週の南天さんの「動乱の幸助」といい、かい枝さんの「茶屋迎い」といい、
良い噺に出会えて「これは、春から、縁起がよいわえ」・・・でおます。

四、桂かい枝・・・・・・・・・・「オトナの試験」

仕事先で、最終発注を貰うのに、先方の会社が独自の試験を実施。

その、問題に対する珍回答のおもしろさ・・・・。

かい枝さんの、センスの良さ、窺えますな・・・・・。


おもしろさでいうと、昔あった、
落語検定での珍回答をご披露すると。


A7・ 次の空欄を埋めてサゲを完成させなさい。

①「ちょうど(、、、、、、、、、、)が腐ったような」(ちりとてちん)
(サケ) (おんな)・・・・・・・・《豆腐》

③「(、、、、、、、、)の夢を見ております」 (口入屋)
(子作り)、(年末ジャンボ)、(足ぬけ)、(女子)・・・《宿替え》

④「二日分よんどいて(、、、、、、、、)休みまんねん」 (皿屋敷)
(三日)・・・・・・《明日の晩》

⑤「パッと開けると(、、、、、、、、 )」 (看板のピン)
(パッと閉まる)、(イヤーン、バカーン)・・・・・《中までピンやった》

A14、次の落語のタイトルに共通する言葉を挙げなさい。

④「夏」、「辛子」、「ちしゃ」 → ( 、、、、、、、、 )
(焼肉)・・・・・・・・《医者》

凄いでしょ、これみな、素人さんが正解が解らず、
苦しまぎれにでてきた、洒落っけたっぷりの回答です。


五、笑福亭鶴二・・・・・・・・「稽古屋」

久しぶりの、鶴二さんの「稽古屋」。

最初の「一見栄、二男、三金、四芸、五声、六おぼこ、七台詞、八力、九肝、十評判」
のところは端折りながらも、屋根に上って「煙立つ、煙立つ」までしっかりと、

落語の噺って進化するものとは解かってはいるんですが、
コンパクトに端折るのではなく、しっかり原型をとどめて伝える方も
おられなければ・・・・・と。

「どこに・・・」「海山越えて、野を越えて・・・・」ですな。

本日は、かい枝さんとのがっぷり四つの二人会。
久々の稲田落語会でしたが、充実の一言でおました。



第27回・稲田観音落語会
2017年4月22日(土)午後2:00開演
圓通山救世院観音禪寺

一、桂治門・・・・・・・・・・・・「真田小僧」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・「米揚げ笊」
三、桂かい枝・・・・・・・・・・「茶屋迎い」
仲入り
四、桂かい枝・・・・・・・・・・「オトナの試験」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・「稽古屋」
三味線・・・・・豊田公美子




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第24回・稲田観音落語会

2015-12-06 16:40:43 | 稲田観音落語会

第24回・稲田観音落語会



由緒ある圓通山救世院觀音禪寺





金屏風の高座。

一、笑福亭鶴二・・・・・・・「十徳」、「青い瞳をした会長さん」

始まるまで、「今日は鶴二さん、何やんの」、「青い瞳をした会長さんと後お楽しみなってるで」
「ネタおろししたばかりの御神酒徳利と、聞いたで、「いや鉄瓶さん立てて軽く、十徳」・・・・・と
客席の仲間内は、ピーチクパーチク。

答えは、三席、それも「十徳」と「御神酒徳利」は続いて演られるとか。

まずは、「十徳」、鶴二さんでは確か二回目だが、
「十徳」といえば前座時代に飛梅さんが鶴二さんに習って
よく演じられていたのを思いだしますな。

久しぶりの「十徳」、今日の私たちはおまけで聴けて「十一徳」でおました。



次は、「青い瞳をした会長さん」、これは春の東西の独演会に続いての三回目、

さすがプロ、続けて噺ってできるんですな。
気持ちの切り替え上手なんでしょうな・・・・。

でも、客席の私たちの心の切り替えができていなかったようで、
春に聴いた時の新鮮さ、笑いの新鮮さが薄れたようで、
鶴二さんが、具沢山を抜いて、洗練させてしまったのか・・・、
それとも、何度聞いても飽きない創作落語とは、
古典落語とは違ってバーが高いのか・・・・・薄味の一席でおました。


二、笑福亭鉄瓶・・・・・・・「子は鎹」

実を今日は、鉄瓶さんの「子は鎹」、聴きたさに、観音禅寺へ・・・。

鉄瓶さんの「子は鎹」、笑福亭の形。
息子の寅ちゃんは親父と一緒に住んでいて、母親が家をでていくスタイル。

昔は、生活の基盤のある男が子供の面倒をみたようですが、
そこでは、継母に苛められての悲惨さ・・・・
一方母親に就いて行けば、別れてからの子供を連れていっての生活での悲惨さ、

どちらにしても、子供の立場からすれば、親は別れてはいけませんな。

噺とすれば、情の部分では母親についていくのもありですが、
オチの「子は鎹」に拘ると、父親の形見というて、
げんのうを持ちださんといけませんな・・・・・・・・。

シコミといえばそうですが、大事な職人の商売道具、
別れるという女房が持ちだす、それだけで、また大喧嘩・・・
ちょいと矛盾を感じますな。


でも、鉄瓶さんの「子は鎹」、ちょい人情噺で、頃加減でよろしおましたで。



三、笑福亭鉄瓶・・・・・・・「茶漬幽霊」

中入り後、またもや鉄瓶さんの出番、「茶漬幽霊」。

今の鉄瓶さんの基盤になっているのが、この観音寺落語会。
2009~2010年にかけて、毎回ネタおろしが条件で一緒にやろうと
誘うてくれたのが、鶴二師匠、感謝してますと・・・・。

このブログの観音寺落語会で振り返ると、途中私は仕事で夜の打ち上げしか
参加してないのが、二回ほどあるんですが、鉄瓶さんで聴いたのは、
「四人ぐせ」「阿弥陀池」「平の陰」「おごろもち盗人」「火焔太鼓」・・・
どれも鉄瓶さんの持ちネタ、十八番になってますな。

この「茶漬幽霊」、聞きすすむ内に大いなる勘違いに気づく、
実は勝手に「茶漬えんま」と勘違いしていたんですが、
聞き進めば進むほど、これは「三年目」ではないかと、
「三年目」といえば、三年後に目を覚ます酒の噺か、ああ、あれは「三年酒」、
ええ、「茶漬幽霊」、あれやこれやと進んでいく途中で、「三年目」と確信。

でもあと、「茶漬間男」とか、落語における茶漬けの扱いは何なんでしょう。
日常のありきたりこと、次に続く言葉とのギャップを楽しんだんでしょうな。



四、笑福亭鶴二・・・・・・・「御神酒徳利」


ネタおろしして間もないとか、「御神酒徳利」。
鶴二さんにとって、異色のネタか。

おもしろいのか、おもしろくないのか、解らないファジーな噺。

嘘が嘘を呼び、どんどんエスカレート。

でも、東京では、まだこの続きがあるらしくて、
次の依頼、難題に主人公の熊五郎が困っていると、尾道で御供えをし、
祠を建てなおした稲荷さんがでてきて、お告げをされるそうで・・・・
更に、更に続くらしいです。

鶴二さん、「井戸の茶碗」といい、「算段の平兵衛」といい、
終わりそうで終わらないのが続いていますな・・・・・。


第24回・稲田観音落語会
2015年12月6日(日)午後2:00開演
圓通山救世院 觀音禪寺

一、笑福亭鶴二・・・・・・・「十徳」、「青い瞳をした会長さん」
二、笑福亭鉄瓶・・・・・・・「子は鎹」
仲入り
三、笑福亭鉄瓶・・・・・・・「茶漬幽霊」
四、笑福亭鶴二・・・・・・・「御神酒徳利」




打上げは鶴二さんのご実家“みさを寿司”


まずは、厚く切られた、てっさ。


ふぐ,たっぷりの、てっちり。


ふぐの唐揚げ、ふぐづくしですな。


差入れの、新潟の“鶴齢”


ラベルに鶴が二羽、鶴二さんにピッタリ。


鶴二さん、そして鉄瓶さんファンの方々。


鶴二さん、そして鉄瓶さんファンの方々。


笑福亭鶴二後援会の横断幕、出てきましたな。



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第22回・稲田観音落語会

2014-04-19 23:55:31 | 稲田観音落語会







一、露の紫・・・・・・・・・・「金明竹」

師匠の都さんが演られる「金明竹」と瓜二つ。
よう似てますな、女将さんの怒るとこなんぞ、ソックリ。

師匠が永年かかって築いた女流落語のレールを、まっしぐらに進む
紫さん、次世代の上方落語の女流噺家さんのホープですな。


二、笑福亭鶴二・・・・・・「ハンカチ」

今や、鶴二さんの十八番。

正直言って、5年まえでは鶴二さんの古典ではない落語が聴けるなんて、
それも練られた結果、十八番の演目に成るなんて、予想もしていなかった・・・。

まあ、同時代というか、肩の凝らない夫婦愛物語。

「替り目」「宿替え」「船弁慶」にこの「ハンカチ」に、「作文」・・・
鶴二さん夫婦が絡む噺、御得意なようでおますな。


三、林家染吉・・・・・・・・「宿屋仇」

染吉さんが「宿屋仇」、年季明けに染丸師匠から「何かつけて貰いたいものあるか」
と聞かれ、お願いしてつけて頂いたのがこの「宿屋仇」とか・・・。

相撲を取ってほたえる処が薄かったようですが、あとは完璧。
凄いですな、若手が吸収力あるときに覚える大ネタ、後々磨かれるだけ・・・
今後そのネタに出会うたびに、進化に感激するんでしょうな。

その為にも、長生きしなければ・・・でおます。


四、林家染吉・・・・・・・・「京の茶漬け」

こちらの方が、染吉さんの上目使いの仕草とあいまって、私は好きかも。

(この噺、三代目文我さんと春若さんで聴いてるんですが)
マクラの「高松のあつかん」、初めて聴いたような。

おべんちゃら、お愛想も、使い方難しいですな・・・。

「近くへ来られた時は、お立ち寄りください」
「一度、今度飲みに行きましょ」なんぞこれも、よく言われますが、
きっかけは、なかなか難しいもんです・・・。


五、笑福亭鶴二・・・・・・「小倉船」

今年の独演会の中の一席がこの「小倉船」。

これも、鶴二さんが若かりし時、染丸師匠につけて頂いた演目。

その当時とは、出来ばえも、余裕も、まるっきり違うんでしょうな。

別名後半の部分で「竜宮界竜の都」、この海の底での一大絵巻、
残るは、北の旅の「池田の猪買い」と、あの世の旅「地獄八景亡者の戯」ですかな。

あと、南の旅の「紀州飛脚」と天に昇る「月宮殿、星の都」、異国の旅の「島巡り大人の屁」
というのもあるらしいですが、マニアック過ぎて、さぞ面白くないようで・・・。

落語って、長屋に商家、花街に侍もの、芝居や浄瑠璃、旅に酒に食べ物・・・。
相撲取りに、動物に幽霊に化け物、ほんま何でもこい、凄いですね・・・。


今年の第十六回・笑福亭鶴独演会は、来たる9月21日(日)国立文楽劇場で。

トリノ演目は「・・・・・・」で、新ネタとか、今から楽しみでおます。





第22回・稲田観音落語会
2014年4月19日(土)午後2:00開演
圓通山 救世院 觀音禪寺

一、露の紫・・・・・・・・・・「金明竹」
二、笑福亭鶴二・・・・・・「ハンカチ」
三、林家染吉・・・・・・・・「宿屋仇」
仲入り
四、林家染吉・・・・・・・・「京の茶漬け」
五、笑福亭鶴二・・・・・・「小倉船」

三味線・・・・・・・豊田公美子


14-15-86














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観音禅寺落語会・打上げ会だけ。

2013-12-07 23:21:08 | 稲田観音落語会

今年もいつものごとく、昼間の落語会には行けず、打上げだけ参加。


いつものメンバーと本日のゲストの都師匠と旦那さんも参加して頂いての会。


美味しいお刺身とてっちり。


今日のゲストの都師匠と旦那様、そして鶴二さん。



持っておられるのが、ご贔屓さんから頂いた「鶴の友」という銘柄のお酒。
ラベルに鶴が二匹あしらわれております。
地元・新潟に愛される樋木酒造のお酒。

さっぱり感があって日本酒苦手の私でも頂けた美味しいお酒。



これもご贔屓さんから頂いた新潟県青木酒造のお酒。
「鶴齢」の名前は、江戸時代の作家で「北越雪譜」の作者である鈴木牧之の命名。


鶴二さんのお母様とご一緒に。


弾けている井上さんと辻さん。



記念撮影・・・・・・・。


玄関のショ―ウインドの中にいる、招き猫。


鶴二さんの実家、北巽の“みさを寿司”

来年は是非、昼間の落語会から参加したいもんですな・・・。




2013年12月7日









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稲田観音落語会~第20回記念公演~

2013-04-13 21:27:47 | 稲田観音落語会




ぞくぞくと詰め掛けるお客様。


禅寺らしくて天上からは賑やかなお飾りが。
さて、本当は何て言うんでしょうか。

一、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・・「動物園」


Takeshi Masuda PhotoGraphyより許可を得て掲載しています。


見台が無いので、敢て見台を使わないネタをと・・・「動物園」。
前座ネタなのに、しっかりとした噺っぷり。

でも、主人公のチョカのところが足りなくて、逆におとなしくて
はじける部分が少なくて、残念。

あの虎の歩き回る動きでは、楽しませてもらったが、
やはり、虎の皮を着る仕草では、もっとたっぷり遊んで欲しいな・・・。

もっともっと笑いを増殖させて欲しいなぁと思った、
死んだ虎の皮算用でおました。



二、笑福亭生寿・・・・・・・・・・・・「千早振る」



いつものごとく、上手にまとめられた生寿さんの「千早振る」。

あの竜田川が相撲取りの名前であるとは、とっさの思いつきのアイデアで
はなしが、考えながらどんどん進んで最後にはつじつま合わせ。

しどろもどろだが、段々自分の考えがまとまっていく物知りのその変化の様を
細やかに知りたいという、贅沢な思いが、噺上手な生寿さんだけに湧いてきましたな。


三、桂春之輔・・・・・・・・・・・・・・「子は鎹」




春之輔師匠の噺はすべて味がある。
またまた、他の演者とはひと味もふたあじも違う「子は鎹」を・・・。

最初夫婦が喧嘩して形見として「げんのう」を貰い、別れるところから始まる。
最後のサゲの予告編のおまけがついたようで、ちょっとお得感が・・・。

間では、寅公とのやりとりのところで、天神祭のくだりがある。
子供の自身の口で、男親のいないくやしさを語らせ、ほろりとさせる。

言葉足らずの父親と控えめな母、親との鰻屋での出会いも
本来であれば、今日の春之輔師師匠のごとく、言葉の出ない
ギクシャクとした途切れ途切れの会話になるのでは・・・と。

言葉少なしは情多し、そんな春之輔師匠の「子は鎹」でおました。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「鰻の幇間」



6時20分には名古屋に行かなければならない用事があるため、
4時過ぎには、会場を出なければと、・・・・・途中で抜けるかもと、
席を出口付近に移して観る。

噺は東京ネタの「鰻の幇間」、ネタおろしたてで、
今日のゲストの春之輔師匠につけて、いただいとか。

生は初めて、聴いたのはCDも志ん朝さんのみで、そのイメージが強い。

こちらは、会場を出なければと気が焦っているし、
幇間ののらりくらりのじゅうさいな言動と波長が合わず、
残念ながら、笑いのツボにはまらず、消化不良気味で会場をあとにする。

今年の独演会の演目の候補とか、それまでに聴く機会もあると思うので、
こちらの体調いや余裕の時に再度聴いてみたいもんですな・・・。



稲田観音落語会~第20回記念公演~
4月13日(土)午後2時開演
稲田観音禅寺
  
一、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・・「動物園」
二、笑福亭生寿・・・・・・・・・・・・「千早振る」
三、桂春之輔・・・・・・・・・・・・・・「子は鎹」
仲入り
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「鰻の幇間」


13-15-66



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坊寝ん会・稲田観音打ちあげ

2012-12-01 23:36:29 | 稲田観音落語会

鶴二さんの実家、北巽の交差点にある、みさを寿司。

昼間の稲田観音落語会には参加できなかったので、夜の打上げだけに参加。
ここしばらく、都合がつかなく、このパターンが続いていますな。

まあ、忘年会も兼ねているのですが、今年ももう終わり、師走でおますな。




観音寺の住職さんと鶴二さん。




辻さんと呂好さん。
そして、てっちりフルコースのしめのぞうすい完食の鍋。
まあ、何と言っても打上げは、料理が主役ですな。




トイレに行っていて、写真撮影に遅れた、生寿さん。




お店の前で、美味しい料理と旨いお酒に、ほろ酔いかげんの皆さん・・・。


次回・稲田観音落語会は20回記念会で、四月の予定とか・・・。



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第18回・稲田観音落語会

2012-06-23 23:33:50 | 稲田観音落語会

久しぶりの稲田観音落語会、いつも仕事の関係で打上げだけの参加が続いていたが。
晴れて、のんびりと鶴二さんの落語が聴ける・・・楽しみですな。


今回から鶴二さん、生寿さん、呂好さん、寅之輔さんの四人で、そのチラシ用の撮影を・・・。


蓮、下には河内蓮根が。


紫陽花の季節。
時雨れることが多い稲田観音落語会、今日はめずらしく晴れに。

一、桂寅之輔・・・・・・・・・・・・・・・・・・「兵庫船」


以下演者様の写真は、Takeshi Masuda PhotoGraphy より転載(ご本人様許可済)


寅之輔さん、最後のカマボコ屋のサゲまで、たっぷり30分の長講。

でも、声を出し間をとる為の稽古だとはわかっているが、
この噺、笑いが少ないのに前座噺って、ある面、いじめに近い噺ですな。

寅之輔さん、いっきに最後まで突っ走った「兵庫船」でおました。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・「野ざらし」



鶴二さんの「野ざらし」、よろしいな。

釣り竿持って、川辺まで出かけていく、いい骨、いい幽霊、いい女に出会うワクワク感。
「スチャラカチャンチャラ、スチャラカチャン」・・・・・・楽しいな。

笑いとか不安とかいうのは、伝染するもの・・・。
楽しんでいる鶴二さんに、こちらまで、楽しくなってくる。

まずは、鶴二さんみたいに、ご本人さんが楽しまなければ、
思いだす度に、「スチャラカチャンチャラ、スチャラカチャン」の余韻が続く。

肩の凝らない、この軽さ、おもしろみ、落語の王道ですな。


三、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・・・・・・「近日息子」


本日の秀逸・・・・呂好さんの「近日息子」。

初めての出会いで感動したのは久しぶり、呂好さん、よろしいな。
声の質感といい、大きさといい、噺の巧さといい、さすが呂鶴さんのお弟子さん。
へんな癖もなく、噺自体がもっている愉しさ、おかしさが直接、そしてたっぷり伝わってくる。

まだ、4年目だが、既に30才過ぎ、最近入門したての二十前後の落語家さんとは、
やはり落ち着き感というか何かが違う。

今後どんな風に成長していくのか楽しみな呂好さん、この一年、二年でさえ目が離せない、そんな気にさせる呂好さん、早いうちに「色事根問」「江戸荒物」さえ、どんなふうに演れるのか早く観てみたい、興味津々でいっぱいでおます。

注目の噺家さんが勢揃いしているたけくらべの会(呂竹、松五、喬介、生寿、呂好)など、
早急に、成長盛り若手さんの勢いを確かめに行きたくなりましたな。


四、笑福亭生寿・・・・・・・・・・・・・・・・「花色木綿」


どろぼうネタでは、定番の花色木綿。
きっちりと、器用にこなす生寿さん、「質屋芝居」に挑戦中とか、
生寿さんの十八番になる噺とはどんな噺なのか、是非一緒に出会いたいもんですな。


五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・「ねずみ」


今年の独演会用の、新ネタとか。
鶴二さんには珍しく、多少人情じみた噺。

さすが卯之吉の可愛らしさはお手のもの、鶴二さんらしく人情噺のしんみりさは少なめに、さらりと流す。
でも、ねずみ屋の主人の事情話には思わず聞き入ってしまう。

9月の独演会にかけて、更に磨きをかける鶴二さんの「ねずみ」、楽しみでおますな。



第18回・稲田観音落語会
2012年6月23日(土)午後2:00開演
観音禅寺

一、桂寅之輔・・・・・・・・・・・・・・・・・・「兵庫船」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・「野ざらし」
三、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・・・・・・「近日息子」
仲入り
四、笑福亭生寿・・・・・・・・・・・・・・・・「花色木綿」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・「ねずみ」


12-25-124

次回・開催日決定

第19回・・・2012年12月 1日(土)午後2:00開演
第20回・・・2013年 4月13日(土)午後2:00開演


打上げでも、四人揃っての笑顔。


離れでの、打上げ、・・・・五時間も食べて、飲んで、喋って、皆さんお疲れ様でおました。



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稲田観音寺落語会の打ち上げ

2010-12-11 23:41:10 | 稲田観音落語会
稲田観音寺落語会・・・・第13回


私は、仕事の都合で、打上のみ参加なので、写真のみのレポート。


高座と金屏風、そして音響設備まで、落語会の為に購入。


今回で、鉄瓶さんレギュラーを卒業、ファン一同から
、記念の花束とヒルトンのディナー券の贈呈。
次回からは、喬介さんが引き継ぐ。


鶴二さんの実家の、打上げ会場の、みさを寿司(北巽駅すぐ)。


鶴二さん、お三味線の上村さんと、チラシ作成のSEIKOさん。


てっちりは美味。・・・・もちろん、てっさも、お寿司も美味しい。


わちゃわちゃと、楽しい打上げ。


写真提供して頂いた、いつもアツアツの西尾夫妻。


稲田観音寺のお住職さん。


鉄瓶さん、挟んで辻さん親子、よう似てますな。


真樹さんと井上さんと、お三味線の上村さん。


美味しい料理とお酒、そして楽しいお喋りで、おなかいっぱいの皆さん。


では、お開きで、帰りまひょか・・・・・・・・・・。




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鉄瓶さん、喬楽さん・満開~稲田観音落語会

2010-04-04 08:56:14 | 稲田観音落語会
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





桜咲く、季節に、恒例の稲田観音落語会。
今年は、どんな花盛りか、お花見も楽しみですな・・・。


鶴二さんの会なので、普通ならば鉄瓶さん、鶴二さん、
仲入りで、喬楽さん、鶴二さんの出番ですが、

ネタだけでいくと、
鶴二さんの「子ほめ」、鉄瓶さんの「火焔太鼓」、
仲入り後、鶴二さんの「七度狐」、そして喬楽さんの「首提灯」か
どんな順で、登場されるのか、出番だけでも興味ありますな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

飛梅さんが、飛入りで東の旅の「煮売屋」、
続けて鶴二さんの「七度狐」へと、リレー落語で繋げると・・・。
最後に、鶴二さんの「子ほめ」と、思わくは大いにハズレましたな。


一、笑福亭飛梅・・・・・・・・・・・・・「煮売屋」

東の旅の「煮売屋」、前回の新まる八寄席で、メロメロだったので、リベンジ。
めくりの準備も無いので、「飛入りの、飛梅です」と、このキャッチフレーズ、
開口一番役の出番では、しばらくは使えますな。

体の部分を使って、逆さまに言う際に、先に「でこちん」を「ちんでこ」と言ってしまうが
間違った時、客に媚を売って笑いをとる人もおられるが、飛梅さん、何事もなかったように、
最後まで、突っ走る・・・一度、高速道路に乗ったら、目的地に着くまで、高速を降りたら負け。
飛梅さんの、プロとしての、凄さを感じた。

どんどん、上手くなる、飛梅さんの「煮売屋」をお楽しみに。


Takeshi Masuda PhotoGraphyより転載


二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「七度狐」

リレー落語で、煮売屋の「イカの木の芽和え」のところから、鶴二さん、始る。
そのすり鉢から、足がつかん様に、草むらに捨てると・・・
「悪いやつなぁー」と、中腰での狐の様子の良いこと。
鶴二さんの、おさよ後家も、屍になっていても、スーッときれい。

仁鶴さんで、育った私、川を渡るところで、石を投げ、「バサバサのガサガサ」と
記憶していたのだが、今はどなたも、「バサバサのバサバサ」、単なる私の記憶違いか・・・。

けわしい山道からは、下座の鳴物も入って、一段と楽しさが増す。
「七度狐」は、時々見せる仁鶴師匠似で、鶴二さんで決まりでおますな。


Takeshi Masuda PhotoGraphyより転載


三、笑福亭喬楽・・・・・・・・・・・・・「首提灯」

喬楽さんの「首提灯」、ゆったりとしていて、心地よい。
酔ってはいるが、ぐでんぐでんではなく、ただ単に、酒飲みのいやしさがでているだけ。
「これは、何」も、くどくなく、好感。

こぼれた豆、おからの酢和え、紅しょうが、隣の人が残したキズシ、鰊の漬け焼き、
喬楽さんの細かい仕草で、食べる事は、大好きと、みた。
いや、体型を見ていれば、十分解るか・・・。

とんがらしを食べるところなんぞ、店主の、シャレ心もあっての、新演出。
人の心の機微が、細かく演じられて、単なる、酒飲みの噺で終わっていない、
どっしりとした、喬楽さんの「首提灯」は、充実の高座で、よろしおますな。


Takeshi Masuda PhotoGraphyより転載


四、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・・・・「火焔太鼓」

老夫婦ではなく、40過ぎの若さのある古道具屋、
勢いと若さがあって、エネルギー爆発の鉄瓶さんの「火焔太鼓」

この噺、三百両のお金、五十両の束を六つ、並べるところが要。

貧乏人が大金を目の前にした時、無口になって震えるのか、
この噺のように、高揚してハシャギまくるのか、宝くじでも当らんと、
自分が、どういう行動にでるのか、想像つきませんな。

大金を、手にしてからの躍動感が、鉄瓶さん、最高。
今後、十八番になりそうな、予感のする「火焔太鼓」でおましたで。


Takeshi Masuda PhotoGraphyより転載




五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「子ほめ」

「子ほめ」でトリを・・・。
でも、鉄瓶さんの熱気が残っているのか、
いつにも増して、鶴二さん、ハイテンションの「子ほめ」

誉めるのが下手なアホではなく、タダ酒を呑みたい男の噺。
呑みたい一心で、教えてもらうセリフもうらおぼえ、決して、アホでは無い。

とすれば、この噺、「灘の酒」を、「タダの酒」と聞き違えた時から、
呑めると思った男の、酒への執念の物語である。


Takeshi Masuda PhotoGraphyより転載


今日は、喬楽さんの「首提灯」、鉄瓶さんの「火焔太鼓」の大熱演で、
充実の落語会になりましたな。

次回は、7月3日(土)か、7月10日(土)あたりの予定とか。
ゲストは誰か、・・・鶴二さん、鉄瓶さんの演目は何か、
それだけで、ワクワクしますな・・・。


第11回・稲田観音落語会
2010年4月3日(土)午後2:00開演
圓通山救世院観音禪寺

一、笑福亭飛梅・・・・・・・・・・・・・「煮売屋」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「七度狐」
三、笑福亭喬楽・・・・・・・・・・・・・「首提灯」
仲入り
四、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・・・・「火焔太鼓」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「子ほめ」


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恒例の「みさを寿司」での打ち上げ後の、皆さんのご機嫌なお顔。


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文福一門・大活躍~第10回・稲田観音落語会

2009-12-12 23:57:30 | 稲田観音落語会

第10回記念公演、ゲストは文福師匠。
相撲場風景、相撲甚句も入った、賑やかな高座に。


金屏風の立派な高座。


いつも来られているご常連さん。


後部は椅子席で、一番後からでも見易い会場。
背中のお二人は、M田ご夫妻。


ほんと、お心の優しい、お住職さん。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一年の押迫った暮れの、稲田観音落語会、何と今回で10回目。
ほんま、充実度と気楽さが入り交ざった、楽しい落語会ですな。
鶴二さんファンが、いつも勢揃い、仲間に会えるのも楽しみの一つ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一、桂ぽんぽ娘・・・・・・・・・・・・・・「桃太郎」

文福師匠の4番目の弟子。既に浅草でピン芸人を6年間。
葛飾生まれの、生粋の江戸っ子。喋りは、歯切れも良く、頭の回転も鋭い。
大阪のはんなり感とは違う、ツッコミの鋭さを感じる。

マクラも、既存のネタだが、まめだや文鹿兄さんたちに置換えて、
身近で新鮮なものにしている。

噺は、「桃太郎」、お母さんと息子の会話に設定。
女性落語家としての、違和感、一切無し。
東京弁が効をそうしているような。

顔の表情が、豊かで、口座は年齢より老けて、いやしっかりみえるが、
素顔の、ぽんぽ娘ちゃんは、とっても可愛いお嬢さんです。

ぽんぽ娘ちゃん、今や文福一門には、欠くことができないアイドルスターですな。



二、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・・・・・「おごろもち盗人」

いたって、オーソドックスでおもしろい。
主人と女房の掛け合いも自然で、ちょっと抜けていて
そして気の弱い盗人のほんの出来心も良くでている。
はたして、この盗人、盗みに入ったのは、今回で何回目・・・
雰囲気、とうしろうですな。

この、素人っぽいのが、鉄瓶さんの話しを、嫌味のないものにしている。
ふらりと登場する、作ぼんみたいな通りすがりの男もよろしいな。

登場する、四人中二人が盗人ですが、全員良い人に思えるのは
鉄瓶さんの腕か・・。鉄瓶さん、もう一度聴きたくなるネタ登場ですな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

三、桂文福・・・・・・・・・・・・・・・・・・「大相撲風景」

相撲も落語も同じと、次から次におもしろ噺をご披露。
まずは小手調べに、大相撲の外国力士を列挙。

そのあと、和歌山ラブソングを熱唱。
和歌山は岡山とはちがいまっせ。
東京へ行ったら、大阪からと見栄をはる。
紀伊半島のウェストコースト、日本のカルフォルニア。
魚は美味いし、梅干は体に良いし、みかんはビタミンC。と
和歌山賛歌の歌声。それにしても、文福師匠の声量すごい。
マイク無しでも充分なぐらい、本堂に響き渡る。

和歌山弁の「ザジズゼゾ、と、ダヂヅデド」の違いの無さ。
「南海の、サダン、デン車、ダ席、指デイ」などの和歌山ネタから、
相撲甚句で、稲田寄席の10周年のお祝いを・・・。

サービス満開の30分以上の高座。
華やかで、場が和むとはこいいう事か。
文福師匠の心の暖かさが、会場をたっぷりと暖める。

ほんま、文福師匠、お祝いの高座、ありがとうございました。


Takeshi Masuda Photo Graphyより転載


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「三十石」

最初に、10回目を迎える事ができましたと、御礼の言葉。

そして、マクラで、文福師匠。地方の仕事の帰り、わざわざ寝台車で帰ろうと、
寝台車で揺られながら、西村京太郎を読むのが楽しみと・・
主人公になった気分で、案外ロマンチストなお師匠さんでと。

噺は「三十石」、伏見の浜からスタート。
人形の角が折れたところで、皿が割れると一度つないでみたり、
焼き芋食べたら、そのたべあとみたり、
鼻をかんだら、ちりがみをひろげたりと、随所にくすぐりいれながら進行。

船の、乗船名簿のつくる際の、うだうだには、
長谷川多持、竹内日出男、中川清、河合一など、四天王の面々が勢揃い。
そして、いつもながら、お女中が乗ってくるというところからの
喜六の、大阪の八軒屋に着いてからの妄想がおもしろい。

「相乗り、幌かけ、ほっぺたくっつけ、おけれっつの、ぱぁ」
このあぽらしい、台詞が、三十石では一番愉しい。

「やあれー、伏見、中書島な、泥島なれどよー」
「よーい」、「よーい」・・・・暖簾の間から、楽屋を見れば、
文福師匠も声を合わせて「よーい」、「よーい」・・ええ。もんですな。
楽屋、仲良う、共同作業。

三十石、船頭歌が、メインですな。
楽屋からの、返答歌は、本日は鉄瓶さんの声。
聴くほうも少し緊張したが・・・・・歌い終わった時、舞台の鶴二さん、
「いろんな、節が、あるもんじゃなぁ」と・・笑いを誘う。

今では、ゆっくり旅する事も少なくなり、現在、残っていると言えば
「大阪、札幌間」の「トワイライト、エクスプレス」か。
自らの足で歩く、お遍路さん的旅か。

お金だけではなく、時間をかけれるのが、究極の贅沢ですな。

でも、「よーい」、「よーい」、ゆったりと流れる「三十石」の空間。
まさに、鶴二さん、夢の通い路にひたりましたでぇ。


Takeshi Masuda Photo Graphyより転載

次回は、桜の咲く、四月とか、待ち遠しいですな。


第10回・稲田観音落語会
2009年12月12日(土)午後2:00開演
稲田観音寺

一、桂ぽんぽ娘・・・・・・・・・・・・・・「桃太郎」
二、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・・・・・「おごろもち盗人」
三、桂文福・・・・・・・・・・・・・・・・・・「大相撲風景」
仲入り
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「三十石」

09-80-367

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

おまけ・・打上の様子(鶴二さんの実家、北巽の みさを寿司 にて)

打ち上げでも、文福師匠とぽんぽ娘さん、パワー全開。

素人の田中登さんが、どうしても皆様の前で歌いたいと、
ぽんぽ娘さんの紹介で歌いはじめたのは、なんと文福師匠。

数え歌からはじまり、立っても座ってても、ぽんぽ娘さんに振ると、
すぐさま、あうんの呼吸で応える。

ぽんぽ娘さんの、場を盛上げる力は相当なるもの。

「鶴二兄さんに会ったときから、いやでした。」
「何で、最初に、この方に、弟子入りしなかったのか・・と」
ほんま、ヒヤリ、ホゥ、の笑い。

文福師匠が言いかけてつまると、
「噛まなければ、笑い、いっぱい、とれるとこなのに」
「代われるものなら、代わって、あげたい」と
鋭いツッコミ、緊張と緩和の味付けが絶妙。

お二人を見ていると・・・ええ、師弟というか、ええ、コンビ。
今で言うと、宮川大助、花子。
昔にさかのぼれば、島田洋介、今喜多代。・・人生幸朗、生恵幸子。
古くは、砂川捨丸、中村春代の漫才を見ているようで、愉しい。

茶がま、文鹿、まめだ、ぽんぽ娘と、一人一人の個性を活かす育て方は、
文福師匠の懐の深さを感じさせる。

文福師匠・・・・・
三枝、きん枝、文珍、文太、文福と、各個性派の師匠連を育てた文枝師匠の、
意志を継いだ、まぎれもなく、後継者でおますな。

ぽんぽ娘さんの加入で、一段とパワーアップしました文福座、おもしろおまっせ。



稀少品の、サッポロのラガービールと、
湯引きと厚切りのてっさ、美味しかったですな。


たっぷりのかに。このあと、白子焼き、そして、てっちりと、河豚のフルコース。
お鮨も出て、最後はやはり雑炊でしめでしたな。・・超、美味しおましたで。


鶴二さんのお母さんと、文福師匠。


ジャンケンゲームで盛り上げる、ぽんぽ娘さん。


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稲田観音落語会~飛び入り・飛梅さん

2009-06-27 23:24:08 | 稲田観音落語会
・・・・・・・・・・・・・・・・・・稲田観音落語会・・・・・・・・・・・・・・・

鶴二さんを二席聴けるのは、独演会以外では、ここだけ。
週末は、楽しみですな。



・・・・・・・・・稲田漢音寺の本堂・・・・・・・しっとりとしたお寺さんです。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・庭の蓮・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

庭の四畳半ぐらいの蓮池、
お寺さんの蓮だけに、天国の匂いがしますな
水面下にある、茎は食すことができ、原始レンコンと呼ばれ、
今食べてる各種レンコンの、ルーツらしいです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


一、笑福亭飛梅・・・・・・・・・・・・・・・・「十徳」


落語は、松枝師匠の二番弟子、飛梅さんが開口一番で飛び入り。
元、鳶職らしいが、27才で人生考えることがあり、この世界ヘ。

社会人経験があり、同じような師弟関係の中で、礼儀もわきまえ、
今の若い子のチャラチャラ感も無く、心構えも教えることなく
即、落語の修業に入れるものと思う。

・・・・・浴衣姿で登場。こちらまで、緊張がはしる。

出てくるなり、名ビラが無いので
一番上に出ていた、名ビラを指して
「稲田観音落語会」と申しますと、・・ボケをかますが
客の方にも、余裕が無いので、まともにすべる・・。ああ可哀相。

気をとりなおして、携帯電話の電源を切って頂くようお願い。

不安げにスタートした「十徳」。
ネタに入ると、稽古の成果がありありと、口調も噛むことも無く。
二回目の高座とすれば、最高の出来。
体は小粒だが、大型新人、デビューでおます。

あとで、聞くと右手にあるご本尊さんに成仏したいぐらい
あがっていましたとか・・・、生まれたばかりの新生児をみるようで、
これからの、日々の高座、成長が楽しみですな。

落語家さんの、初舞台(二回目)に出会えたこと、客としても
幸せでっせ。・・・・・・・・・・・・・がんばれ、飛梅さん・・・・。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・「米揚げ笊」

出番が替わって、二番目に鶴二さん。
「大まめ、中まめ、小まめに、米揚げ笊」で、
「まめ」とは笊の網目の粗さで、「間目」と・・・。
笊(いかき)も、ワープロ変換では、「ザル」で打つと「笊」の字が。
マクラで、丁寧に説明。

天満の源蔵町ヘ尋ね尋ねて行くさまは、楽しい。
十三の渡し、三国の渡しヘと行けば、池田の猪買いヘ。

この噺、教えてもらう問答のところ、
たづねていく動きのある旅ネタようなところ、
そして最後の堂島の相場師へのあがる、のぼるの立弁のところ。
落語の基本が、随所に入っているネタですな。

「米揚げ笊」のおもしろい噺家さんは、他の落語も必ずおもしろい。
そういう意味での、鶴二さんの「米揚げ笊」、「延陽伯」は絶品ですな。

二席ある、稲田観音寄席、鶴二さんファンの方は、必聴でっせ。


三、笑福亭恭瓶・・・・・・・・・・・・・・・・「転失気」

まあ、お住職さんの無知を笑いにしたネタで、お寺さんでやるには
不適格かと・・・他意は無いのでお許しを。

先週の田辺寄席で文太師匠が知ったかぶりが笑いを生むと、
後の「平の陰」や、「長頭回し」と同じタイプ。

「問うは当座の恥じ、問わずは末代の恥じ」と解っていても、
人生、ええ年になりますと、聞くのも憚れることも
ちょいちょいありますな。

転失気も、なぜオナラのことを言うのか・・
・江戸時代からの医学用語らしいが、語源は?ですな。

恭瓶さん、このような珍しい噺、聴かして頂きありがとさんで。
普通あまりされない噺は、おもしろく無くてダレルのが多い中
小僧の茶目っけもあり、よろしいな。

上方噺厳選180本中、私が生で出会えてない噺は・現在11席。
「鬼あざみ」、「帯久」、「風の神送り」、「菊江仏壇」、「酒の粕」、「短命」
「土橋萬歳」、「盗人の仲裁」、「ふたなり」、「厄払い」、「禍の下」。

最後に聴くの噺は、どれになるのか、解りませんが
まあ落語家さんにまずは演じて貰わねば
客側としては、何もできませんなあ。
まずは、こごろうさんの「鬼あざみ」を聴きに行かなければ・・・。

恭瓶さんの落語、笑福亭の骨太感あり、好演。
他の噺も聴いてみたくなりましたな。

でも、鶴瓶師匠のお弟子さん、各人多彩ですな。

仲入り

冷たいお茶とお菓子が出てきて、嬉しい。

NPOの食品リサイクルで、コーヒー豆を購入(200円)。
セブンーイレブンの見切り事件ではないけれど、
大量生産、大量消費、大量破棄の時代は終焉ですな。

落語を聴いていると、
江戸時代の方が生活が豊かにみえる時がありますな。

続いて

四、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・・・・・・・「平の陰」

毎回、鉄瓶さんのマクラ、新鮮。
ほん、日常的なこと、さも昨日あったのごとくで、身近さが良い。
回りの人との関わりの中での、チョットした「かん違い」が
チョットした自虐的笑いになる。
この「かん違い」シリーズ、おもしろおますで。

噺は、松鶴師匠の十八番「平の陰」。を孫弟子の鉄瓶さんが。
別名、「手紙無筆」・・・無筆の男が、物知りの処へ手紙をもっていくが
実は、この人も無筆。

先ほどからの、知ったかぶりシリーズ。

聞きながら、探りながら、読み、いやあてずっぽをすすめるが、
「こんなこと書いてまへんか」言われると
「ああ、書いたあるな」の繰り返し。

実際、この手紙、誰からきて、何と書いてある手紙でしゃろか。

毎回、鉄瓶さんの新ネタに出合えるのも、稲田落語会の良さ。
次回は、12月12日(土)でおます。


五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・「お玉牛」

鶴二さん、春団治師匠の十八番である「お玉牛」に挑戦。
だが、何年も前にネタ入りの噺らしい。

おもしろいが、前回のまん我さんと同じく、春団治師匠と比べてしまう。
何が違うのかと、帰りの快速の中、考えれる。・・・・・「所作」の部分か。

釜をもって踊るシーン。夜這いに入るシーン。
シッポ(扇子)でデポチンうつしぐさ。布団をめくる仕草にも
洗練された動きがある。

指の先まで神経細やかで、まるで踊りのようですな。
このネタ、稽古屋以上に踊りの素質が問われていたり、
そういう意味で、鶴二さんにピッタリの噺か。

是非、鶴二さんのニンに合うた「親子茶屋」は、
春団治師匠のもとで稽古をお願いしたいですな

「お玉牛」、でも大いに笑わせてもらいましたで、
鶴二さんの、ネタの蔵出しがある稲田観音落語会。
次々と回を重ねるのが、愉しみですな。

次回は、何と10回目の記念公演で・・・・・。



第9回・稲田観音落語会
2009年6月27日(土)午後2:00開演
稲田・観音禅寺

一、笑福亭飛梅・・・・・・・・・・・・・・・・「十徳」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・「米揚げ笊」
三、笑福亭恭瓶・・・・・・・・・・・・・・・・「転失気」
仲入り
四、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・・・・・・・「平の陰」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・「お玉牛」

09-46-205
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鶴二さん二席~稲田観音落語会

2009-04-11 23:31:38 | 稲田観音落語会
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・稲田観音寺の山門・・・・・・・・・・・・・・・・・・

久しぶりの稲田観音落語会、嫁さんと徳庵へ。

鶴二さんの可愛い子供がでてくる「馬の田楽」と
鶴二さんでは初の「隣の桜(鼻ねじ)」の二席。

お天気さん、気候もようて、お客さん、100名強の過去最高。

一、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「阿弥陀池」

今、顎関節症になって喋る商売なのにいたって大変と。
体は健康、声も出るしそれなりに、高座はOKだが、
口が大きく開かないので、食べるのが不自由する。
さっきも、楽屋にあったおにぎり、
押付けて平べったくして、食べてました。

基本的には、マッサージとか、開ける運動とかしか無く、
早く、おにぎりをかぶりつきたいと・・・。

喋っている間も、開演後、お客様が次々入って来られ、
それも遠慮なく、受付で普通に話され、
端の前に坐られても、お連れと電車の中のようなお喋りが続く。

たまりかねて、鉄瓶さん、こちらの方へ注目と・・・・、
舞台からやんわりと、笑いを入れながら、ご注意を。

開口一番、客席が落着くまでは、なかなか大変ですな。

噺は、阿弥陀池、いたって、オーソドックスに笑福亭っぽく演じる
若手が演じるこの噺、私は好きですな。

「心猫」いや・、「心にしきへび」、・鼻の長い「心天狗」、
いや、アフリカ何とか、インド何とか、体大きく、鼻が長く
耳が大きくて、パオーと鳴く・・・。

「そこまで、言うてると、お前も解りそうなもんやけっど、象か」
戎っさんの鯛のところもそうですが。

さっきの喋りのおばさん達が、いわへんかと
ほんま、ぼけたおすところはヒヤヒヤもんでっせ。


鉄瓶さん、最後にはご自分のペースに巻きこんで、
勢いある「阿弥陀池」、真によろしおましたで。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「馬の田楽」

私が、鶴二さんのファンになった、最初のネタ「馬の田楽」。
07年3月17日の田辺寄席でおますが、
好きや、好きやと言いながら、まだ2年のおつきあいですな。

噺は、今回リラックスしておられるのか、
一人一人の子供の表情が豊かで、楽しさが伝わってくる。

嫁さんに、感想を聞くと、子供と思っていると大人かと
大人びて、聴こえると、・・・・・・・・・・・・でも
「梅やらはん」、「吉松っつあん」、「寅んこはん」という呼び方
一つとっても、長屋のコセガレとは違い、商屋の品を感じる
のだが・・・いずれにしても、「子供のいたずら」と言える
前半が、最高ですな。

それにしても、一番前に坐っていた小学校の4、5年生のボク。
大笑い。・・・それも、つぼを得たところでの笑いの感性に
こちらまで、嬉しくなる。

落語の解る、鶴二さんの最年少のファン、
大事にせなあきまへんな。

「馬の田楽、食べたことの無い、いや聴いたことの無い人」
是非、鶴二さんで、ご賞味あれ。


三、笑福亭瓶吾・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「化物使い」

明日は、鶴瓶師匠と一緒に落語会。
15回目の記念で、急遽師匠の出演が決まり、
通常は100人にも満たないのが、300名
それも、2日間で完売。
弟子として、嬉しいような、なんとも言えない複雑な気持とか。

噺は、「化物つかい」、人づかいの荒い男の話。
前半は、奉公人では無く、風呂に行くと云う女房に
「表のどぶをさらえ」、「手紙を書くので、十三まで、酒饅頭が
旨いので買うて、住吉のおばはんとこへ持って行ってくれ」と
次から次へと、用事を言いつける・

まぁ、普通、嫁はんに、あんな物言いしたら、ああ・・、こわぁ・・。
まあ、化物でも使えるぐらいの人ですから、女房ぐらいは容易いのか

一つ目小僧、三つ目入道、のっぺらぼう、と次々出てくるのが、
可愛くて、怖さが、一切無い。
今後、化物がでて来ても、案外、冷静に見る事ができるかも、

まぁ、世の中、他にこわいものはいっぱい、おますさかい。
それは、何かと聞かれても、口に出すのも恐すぎて、
お答えはできませんが。

瓶吾さんの「化物つかい」、秀演でしたで。



四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「隣の桜」

旦那さんと定吉の、口移しというて口上を教えて貰う
ところの掛合いがおもしろい。

まあ、隣人とのトラブル、ご近所にもあるのですが、
些細な事から、事が大きく。

「塀越に、隣の庭に出る花は、ねじようと手折ろうとこちら任せ」
隣の芝生の憧れ程度では宜しいが、隣の桜には
気つけんと、あきまへんな。

鶴二さん、松葉兄さんに教えてもろうたと推測するが、
丁度、落語仲間のO津さんが、今日松葉さんのCDを
持って来られたので、是非借りて、聞き比べしたいものです。

「馬の田楽」、「化物つかい」、「隣の桜」と
普段あまりお目に掛からない三席、
この様な、落語会、貴重ですな。

次回、第九回稲田観音寺落語会は、6月27日です。
10回は、豪華ゲストを呼ぶ予定とか。
鶴二さん・・少しだけ期待をと。



第8回・稲田観音落語会
2009年4月11日(土)午後2:00開演
観音禅寺

一、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「阿弥陀池」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「馬の田楽」
三、笑福亭瓶吾・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「化物使い」
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「隣の桜」

09-25-107

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鶴二さん・たっぷり二席~第6回稲田観音落語会

2008-06-28 23:10:09 | 稲田観音落語会
今日は、鶴二さんの会で、初めて徳庵の稲田観音禅寺ヘ。
仲の良いMさんご夫婦と一緒に。
360年の歴史ある本堂に、100名弱のお客さま。
お寺での落語会、雰囲気から重みがある。


一、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「道具屋」


最初は、会の主任、鶴二さんの登場。
今回で6回目だが、途中から、お寺さんが太鼓を購入。
後ろの方が、聞え難いとスピーカーと
高座あたりが暗いと、照明をつけて、70万の出費。
その度ごとに、お住職のお母様が
「鶴二さん、ホンマに会、続きますのんか・。大丈夫ですか・・。」
と聞かれますが・・・・・・・いやなんとも・・・・。
お客さまが、たよりで、引き続いてのご贔屓よろしくと。

マクラは、偽装問題、だましから、「道具屋」へと。
でも、噺のなかの、偽装は、かわいさいっぱい。
火事場のノコギリ、足の折れたスタンド、木刀、
首の抜けるお雛さんなど、ろくな物は無いが。
縁日での、売り物は、似たり寄ったり。

鶴二さんらしく、さっぱりと表現。
さわやかな、道具屋でした。


二、桂枝曾丸・・・・・・・・・・・・「和歌山弁落語」

和歌山弁落語も、2回目。実に楽しい。
あの、おばちゃんカツラを被った、枝曾丸さん。
あとで、素顔を見たが、別人。
あの姿、おばちゃんのキャラ、そのものがイキイキ。

ある方が、おしゃっていたが、「和歌山弁落語」をされて、
一回りも二回りも大きくなられたとか・・・。

そういう意味では、他の作者に頼む新作より、
ご自分で創り、話を練り、完成、熟成させる過程が大事。
古典の噺も、ご自分のネタにするのも同じ作業か・・・。

枝曾丸さんの話術をもって、古典落語を、ぼとぼち聴いてみたい。


三、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・「四人ぐせ」

京都TVで、レギュラー出演中とか。
街中での、OLとか、電車の中での、やーさんの話とか。
日常での何気ない風景も、笑いのネタに。
感受性の豊かさ。
何も無い、見過ごすような事でも、ネタにできるのは
鶴瓶師匠ゆずりか・・。すごい才能ですなぁ。

演目は、「四人ぐせ」。
若さがあって、ビジュアルで、しぐさひとつひとつに笑い。

若さってよろしいな。

落語というのは、年輪、年の重みが大事ですが、
年にあった、落語への接し方があるのだと、教えて頂いた。
若さあふれる、素敵な、四人ぐせ、でした。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「稽古屋」

鶴二さんの、二席目。オハコの「稽古屋」
最初、色事根問いで、
「一見栄、二男、三金、四芸、五色、六おぼこ
七台詞、八力、九肝、十評判」で
四芸で、「宇治の名物ほたる踊り」を
この芸は、伝統、継承できるのは、
今や、おやじと私の、二人だけ。
おもしろいですなぁ。

いつものように、お師匠さんの艶っぽさ、芸のうまさは絶品。
「清元」のお手本をいつものごとく、えぇお声。
三味線の早川久子さんとの意気もピッタリ。
一緒に行った、友達も、感心、感激。

日頃の、鶴二さんの踊り、謡いのお稽古が
芸の真髄をささえる。
何度聴いても「鶴二さんの稽古屋」は最高。

次回は、12月とか。・・・待ち遠しくなる
たっぷり、二席聴くことのできる観音寄席でした。


第6回・稲田観音落語会
2008年6月28日(土)午後2;00開演
稲田観音禅寺

一、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「道具屋」
二、桂枝曾丸・・・・・・・・・・・・「和歌山弁落語」
仲入り
三、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・「四人ぐせ」
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「稽古屋」


コメント
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