ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

初春文楽公演・第二部~2022.01.13

2022-01-13 08:08:08 | 文楽・歌舞伎・能
初春文楽公演・第二部~2022.01.13

今年は、文楽でスタート。午前中に日生病院の初診察を終えてから文楽劇場へ。ある専門病院の予約と紹介状、診察情報のCDを作成するのに時間をとられたので、ギリギリ劇場へ。でも客席は残念ながらガラガラ状態。コロナ禍、文楽人気、いずれにしてもさびしい状態でおます。

演目は「絵本太功記」。尼崎の段になって、おもしろさが増す。明智光秀と羽柴秀吉が山崎の合戦の前に尼ヶ崎で顔を合わせているという設定。この自由さ、文楽ならではですな。光秀の木登りや荒物の立ち回りなどスケール感と鎧姿のカッコ良さにほれぼれいたしますな。
でも、なぜか文楽特有の死、息子の十次郎と母じゃは死ぬんですが、死をもって志を示したり、息子を諫めたりと、武士道が未だ生きていた時代、私たちが今感じている死生観とは大いに隔たりがあるんでしょうな。

次回の、四月公演(4/2~4/24)は、一部「義経千本桜」、二部「摂州合邦辻」、三部「「嬢景清八嶋日記」と「契情倭荘子」、時間的には昼間の二部がやはりよろしおますな。

初春文楽公演・第二部
令和4年1月13日(木)午後2:15開演
国立文楽劇場

絵本太功記
・二条城配膳の段
・夕顔棚の段
・尼ヶ崎の段




①、国立文楽劇場


②、初春文楽公演~2022.01.13

③、絵本太功記

④、コロナの影響か、ガラガラ状態の寂しい客席

⑤、一階の新春の飾り餅

⑥、かしらもコロナ対策でマスク着用

⑦、パンフレット
この700円はお安く、床本付きで価値あります。


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初春文楽公演〜2020.01.12

2020-01-12 21:21:21 | 文楽・歌舞伎・能
初春文楽公演〜2020.01.12

令和二年・子年を祝う額が舞台、上に。

初春文楽公演に、あの橋元さんが自ら観客動員を図らなければ、
助成金を無くす、削ると宣言、存続のために応援と、文楽に足を運んだのが、
七年前、それから年二回ペースで文楽を楽しむように・・・・・ファンに・。

文楽関係者がよく云われるらしく
「あの橋元さん、今から考えると、悪かったのか良かったのか」、
まあ、文楽に触れるきっかけになったのには違いありませんな。

最初は、幕見から始まって、かれこれ13公演ほど見てますが、
いつも二等席、今回初めて一等席に・・・それも床前で、太夫も三味線も
すぐ目の前で・・・そこで知ったのですが、三味線の方、合いの手というか
自ら、拍子取りの声挟んでいられるんですな。

同じ舞台でも、見る位置によって、見える風景、聴こえる風情も違うんですな。

第二部の演目は、
善悪がはっきりしていて、「水戸黄門」風で、大活劇の末、ハッピィエンド。
ジトジトしたとこも少なく、カラリと大いに楽しめましたで・・・。

「にらみ鯛」

「鏡餅」

一階ロビーに置かれてある「にらみ鯛」と「鏡餅」
初春公演に相応しい風景ですな。

初春文楽公演・第2部
2020年01月12日(日)午後4:00開演
国立文楽劇場

一、加賀見山旧錦絵
     草履打の段
     廊下の段
     長局の段
     奥庭の段

二、明鳥六花曙









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夏休み文楽特別公演~通し狂言・仮名手本忠臣蔵

2019-07-27 05:06:07 | 文楽・歌舞伎・能



夏休み文楽特別公演~通し狂言・仮名手本忠臣蔵


生憎の雨模様


緞帳は「蒼流悠松図」
さすが、忠臣蔵の通し狂言、二回目で大入り満員。


通し狂言・仮名手本忠臣蔵(五段目より七段目まで)

国立文楽劇場開場三十五周年記念
夏休み文楽特別公演




国立文楽劇場開場三十五周年記念
夏休み文楽特別公演
2019年7月27日()午後2:00開演
国立文楽劇場

通し狂言・仮名手本忠臣蔵(五段目より七段目まで)
五段目・・・山崎街道出会いの段
                二つ玉の段
六段目・・・身売りの段
                早野勘平腹切の段
七段目・・・祇園一力茶屋の段


十一月文楽公演
通し狂言・仮名手本忠臣蔵
(八段目より十一段目まで)



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平成31年度4月文楽公演~2019.04.21

2019-04-21 15:03:03 | 文楽・歌舞伎・能

  • 国立文楽劇場開場三十五周年記念
    平成31年度4月文楽公演

    第一部・・・通し狂言 仮名手本忠臣蔵
    大序
       鶴が岡兜改めの段
       恋歌の段
    二段目
       桃井館力弥使者の段
    本蔵松切の段
    三段目
    下馬先進物の段
       腰元おかる文使いの段

       殿中刃傷の段
    裏門の段
    四段目
    花籠の段
    塩谷判官切腹の段
       城明渡しの段



    第一部・仮名手本忠臣蔵

    大序・二段目・三段目・四段目

「鮒よゝ鮒だゝ鮒侍だ」 「エイ殿中だ」の名台詞。
やはり、馴染みのあるのは、三段目の殿中刃傷の段。

そして、四段目へと
古くから「通さん場」と、客席への入退出、客席での通行も控えて、
息をのむ、静かに張りつめた切腹の一段。

「鮒よゝ鮒だゝ鮒侍だ」 「エイ殿中だ」の名台詞。
そして、落語「質屋蔵」にでてくる、四段目、塩谷判官切腹の段。
○「力弥々々」●「ハツハツ」○「由良助は」●「未だ参上仕りません」
○「存生に対面せで残念、ハテ残り多かな。是非に及ばぬ、これまで」

●「国家老大星由良助、ただいま到着仕りました」
○「ヤレ由良助、待ちかねたはやい」

次回は7月20日~8月5日まで「夏休み文楽特別公演」と銘打って、
忠臣蔵の五段目から七段目までの公演。

ここは落語でお馴染みの七段目「祇園一力茶屋の段」、
あのマルチ、ステレオの舞台もう一度みたいですな・・・・。
それと、五段目「山崎街道出会いの段」・・・「軒付け」にでてきますか。

そして、「11月文楽  公演」で、八段目~十一段目まで、
やはりここは、通しで聴きたいもんでおます。

今年三回に渡って行われる、仮名手本忠臣蔵通し狂言。
平成、令和、に亘っての、楽しみの一つですな・・・・。





四段目、塩谷判官切腹の段の、
切は、咲太夫さん、三味線燕三さんでおますな。


今年三回に渡って行われる、仮名手本忠臣蔵通し狂言。
年内、楽しみの一つです・・・・。
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平成30年度11月文楽公演

2018-11-23 23:23:23 | 文楽・歌舞伎・能
平成30年度11月度公演




第二部は、「女殺油地獄」、これも観てみたいですな。

1階に飾られている今回の演目の、「芝居絵」。長谷川貞信、作。

近鉄で買った「古市庵」の寿司弁当、幕間に食べるには丁度良い量。





平成30年度11月度公演
2018年11月23日(金・祝)午前11:00開演

第一部
一、蘆屋道満大内鑑
葛の葉子別れの段
信田森二人奴の段

二、桂川連理棚
六角堂の段
帯屋の段
 道行朧の桂川


第一部
一、蘆屋道満大内鑑
葛の葉子別れの段
信田森二人奴の段

落語好きには堪らない「天神山」の元になったお噺。
「恋しくば尋ね来て見よ和泉なる信田の森のうらみ葛の葉」
(恋しくば尋ね来てみよ南なる天神山の森の中まで)

二、桂川連理棚
六角堂の段
帯屋の段
道行朧の桂川

これも、落語の「胴乱の幸助」にでてくる、
『お半長』「信濃屋お半」と「帯屋長右衛門」の物語。

「上がり行く 柳の馬場を押小路 軒を並べし呉服店 現銀商ひ掛け硯
虎石町の西側に 主は帯屋長右衛門 井筒に帯の暖簾の
掛け値如才も内儀のお絹 ・・・・・・」

ああ、お半長だす・・・・この、フレイズ聴いただけで、嬉しくなりまっせ。



平成31年度・初春文楽公演

平成31年度・初春文楽公演
平成31年1月3日(木)~25日(金)
国立文楽劇場

第1部 午前11時開演
野澤松之輔=作詞・作曲
山村若栄=振付
二人禿(ににんかむろ)

伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)
 竹の間の段
 御殿の段
政岡忠義の段
壺坂観音霊験記(つぼさかかんのんれいげんき)
 土佐町松原の段
 沢市内より山の段


第2部 午後4時開演
近松門左衛門=作
冥途の飛脚(めいどのひきゃく)
 淡路町の段
 封印切の段
 道行相合かご

壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)
 阿古屋琴責の段



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平成30年度4月文楽公演

2018-04-22 23:35:31 | 文楽・歌舞伎・能
平成30年度4月文楽公演~五代目吉田玉助襲名披露

本朝廿四孝・義経千本桜


国立文楽劇場


本朝廿四孝

なかなか、ややこしい筋立て。

武田家と長尾家の対立と、あの策士山本勘助の名跡をめぐっての兄弟での争い。

後で、このパンフレットを読んでも理解が難しい。

次の、文楽のときには、一度イヤホンガイドでも借りて、
公演中の理解、深めんとあきまへんな・・・・。


五代目吉田玉助襲名披露

昭和41年生まれ、52才。

父は二代目吉田玉幸、(今回、4代目吉田玉助を追贈される)
祖父は三代目吉田玉助。

襲名披露、はよろしいな。


義経千本桜・道行初音旅

幕が開くと、舞台の上に太夫さんが9名、三味線さんが9名。
凄いパノラマ、勢揃いでおます。

はなしは、落語の「猫の忠信」にでてくる、義経千本桜。
途中、忠信とはぐれてしまった静御前が、初音の鼓を打つと
旅姿の忠信が忽然と現れる、実は狐の子、この狐の仕草が可愛いらしい。

静御前と狐忠信、落語がパロディなんですが、落語好きの私には
知ってる、知ってる・・・と、逆バージョンですな。


平成30年度4月文楽公演~五代目吉田玉助襲名披露
2018年4月22日(日)午前11:00開演
国立文楽劇場

今日は、嫁さんと、文楽へ・・・・。

第一部

本朝廿四孝・桔梗原の段

五代目吉田玉助襲名披露・口上

・景勝下駄の段

・勘助住家の段(襲名披露狂言)

 義経千本桜・道行初音旅


国立文楽劇場の緞帳
第一緞帳「有職道長文様」

第二緞帳「四季扇面彩の舞」

第三緞帳「蒼流悠松図」



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初春文楽公演・平成30年度

2018-01-06 19:56:50 | 文楽・歌舞伎・能
八代目竹本綱太夫 五十回忌追善公演


六代目竹本織太夫襲名披露



未だお正月気分が残っている文楽劇場前

新春の「万才」「鷺娘」の舞ではじまり。

お祝いの紅白玉すだれ

にらみ鯛

絵馬の「戊戌」の文字は、東大寺別当の峽川晋文様の書。

舞台正面にも「絵馬」が。



本日は、文楽。
初春、そして八代目竹本綱太夫 五十回忌追善
豊竹咲甫太夫改め 六代目竹本織太夫 襲名披露でございます。

しかし、体調が悪くて、風邪薬が効いてかウツラウツラ、
正直7割りは夢の中の文楽、でも目をつぶっていても聴こえる
浄瑠璃はよろしおますな・・・。

でも、口上に続いての、「摂州合邦辻」からはバッチリ聴かせて貰いましたで、
キリの咲太夫さんといい、後の襲名された竹本織太夫さん、熱演でおましたな。


初春文楽公演
2018年1月6日(土)午前11:00開演
 国立文楽劇場

第1部 午前11時開演
花競四季寿(はなくらべしきのことぶき)
 万才・鷺娘

平家女護島(へいけにょごのしま)
 鬼界が島の段

八代目竹本綱太夫 五十回忌追善
豊竹咲甫太夫改め 六代目竹本織太夫 襲名披露
口上


追善/襲名披露 狂言
摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)
  合邦住家の段
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平成29年度11月文楽公演

2017-11-18 08:08:08 | 文楽・歌舞伎・能
平成29年度11月文楽公演・第2部






今日は、カトレア会の美女さんとの文楽鑑賞、楽しみでおます。


心中宵庚申(しんじゅうよいごうしん)・近松門左衛門・作

上田村の段

客席は空席がいっぱい、もう文楽人気は下火なのか、
太夫・竹本文字久太夫、三味線・鶴澤藤蔵

心中もので、しずかに幕開き。

離縁されたお千代が実家に戻ってくる、姉の皮肉たっぷりの苛め、
病の父親との再会、知らずに旅先の帰りに寄った亭主の半兵衛。

もう一度、やり直そうと、二人揃って大坂へ・・・・・・。


八百屋の段

八百屋の店先、店と家の世話で忙しくしている、主人伊右衛門の女房、
まるで落語の「小言幸兵衛」みたいに、丁稚や下女に当たり散して・・・。

なぜか、半兵衛とお千代が心中の約束を取り交わすのですが・・・
現在の私には、なぜ死ななければならないのか、
知らぬ土地で一緒に暮らすとか、あの世というのがあって、
そこで幸せになれるとの思いがあったのか、心中、腑に落ちぬ展開ですな。

道行思ひ短夜の段

といっても、近松さんの得意の心中もの。

太夫四人に、三味線五人、・・
二人の道行にしっとりと思いきや、大勢での語りを。

ああ、字幕を見ていると、いかに台詞が、五七調なのかがよく分かる。
短歌のつもりでじっくりと勉強させて貰いましたで。

「あすは未来で添ふものを別れは暫しこの世の名残」

「古へを捨てばや義理と思ふまじ、朽ちても消えぬ名こそ惜しけれ」


紅葉狩(もみじがり)・四世鶴澤重造・作曲


季節柄の風光明媚な紅葉の信州、戸隠山。
そこで繰り広げる、美男美女の宴、そして最後は熾烈な鬼女退治バトルに。

元々、能の作品が歌舞伎に、そして文楽に・・・・か。
二枚の扇子を巧みに操る姫の舞であったり、艶やか酒宴が続くが、

山の神がでてきて、山の天気は一転、姫は恐ろしい鬼女に・・・・。

最後は煙が出たりのダイナミックな立ち回り。

役者主体の、歌舞伎では、ウケル演目なんでしょうな。

心中もので重たくなった雰囲気を一掃、楽しいスペクタルで終演。

楽しい、楽しい、文楽公演でおました。

平成29年度11月文楽公演・第2部
2017年11月18日(土)午後4:00開演
国立文楽劇場

心中宵庚申(しんじゅうよいごうしん)・近松門左衛門・作
上田村の段
八百屋の段
道行思ひの段

 紅葉狩(もみじがり)・四世鶴澤重造・作曲



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文楽公演(2017年4月)・豊竹呂太夫襲名披露

2017-04-30 21:12:04 | 文楽・歌舞伎・能
豊竹英太夫改め、豊竹呂太夫襲名披露

呂太夫さん襲名の幟が。


お馴染みの、二等席。
結構観やすいし、2400円はお買い得。






文楽公演(2017年4月)・豊竹英太夫改め、豊竹呂太夫襲名披露
2017年4月30日(日)午前11:00開演
 国立文楽劇場

第一部

寿柱立万歳・・・・・・・・竹本三輪太夫・竹本津國太夫

菅原伝授手習鑑
茶筅酒の段・・・・豊竹芳穂太夫・竹澤宗助
喧嘩の段・・・・・・竹本小住太夫・鶴澤清丈
訴訟の段・・・・・・豊竹靖太夫・野澤錦糸
桜丸切腹の段・・竹本文字久太夫・鶴澤藤蔵

豊竹英太夫改め、豊竹呂太夫襲名披露口上

寺入りの段・・・・豊竹呂生太夫・鶴澤清治
寺子屋の段・・・・(前)豊竹呂太夫・鶴澤清介
 ・・・・・・・・・・・・・・・(切)豊竹咲太夫・鶴澤燕三




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妹背山婦女庭訓~2016年4月文楽公演

2016-04-09 15:44:02 | 文楽・歌舞伎・能
妹背山婦女庭訓~2016年4月文楽公演






国立文楽劇場前も、妹背山のごとく桜満開。

今回は、グループ会社から移籍予定で初文楽というY氏とご一緒に。

初段・・・・小松原の段

ことの起こりというか、今回の切り場になる妹山背山の段に繋がる、
久我之助と雛鳥が一目ぼれして恋におちいる、それと久我之助が宮中から
逃げた采女を助ける話。吹き矢筒を使って恋を囁くとは粋な演出でおます。


初段・・・・蝦夷子館の段

入鹿の妻めどの方は舅、蝦夷の悪心を諌めるが、逆に殺されてしまう。
浄瑠璃の世界、次々によく人が殺されますな。

その蝦夷は、息子入鹿の訴えで訪れた勅使の前で抗弁の余地がなく切腹。
その勅使の胸を射ぬいた矢を放ったのは、入鹿。入鹿の悪の本性・・・ああ、こわ。


二段目・・猿沢池の段

盲目の帝が采女を連れて、猿沢で、蝦夷の切腹の報を聞き、続いて入鹿謀反の報も入る。
目まぐるしく、情報が飛びかっているということですか・・・・。


三段目・・太宰館の段

太宰館の段は、三段目の口の段。

入鹿は、太宰館で既に天皇のごとく振る舞い、領界をめぐって争っている
太宰と大判事の両家に、采女の入水は嘘で匿っていると疑い、
久我之助の出仕と、雛鳥を妻に差し出すように銘じる。


三段目・・妹山背山の段

さて、三段目、そして本日の切り場、妹山背山の段、通称山の段。

太夫の語りが始まっても、しばらくは舞台は紅白横段の幕が・・・。

外れると、舞台中央を吉野川が流れ、上手に久我之助のいる山館。
下手には雛鳥のいる下屋敷が、三味線も太夫も上手と下手に分かれて、
両館で起こる話を交互に綴って進めていく。

この前観た忠臣蔵の七段目の一力の場は、上中下の三階建てのオモシロさでしたが、
今回は横拡がりの見た目にも、音的にも、パノラマ、ステレオのビジュアル感満載。

二人の親は、入鹿の命に従う時は、花の枝。背く時は花の散った枝を川に流すと
約束するが、若い二人は自分死を選ぶが、相手は助けたいので花の枝を流してと・・・。

ここら辺りが、浄瑠璃の世界ですな、相手を想い我が身を犠牲に。

でも、御家を守る為に娘と息子の命を犠牲に、義に殉じて恋を貫くなんて、
恋物語と親の悲哀が、両方からの語りで展開されます。

この妹山背山の段だけで、二時間弱の長丁場、お連れさんが言うには
おもしろかったし、二等席の2400円は安いし、でも最後の段は
太夫さんだけではなく、こちらまで肩に力が入って疲れましたな・・・と。


文楽凄い。

この、最後の妹山背山の段だけでも、幕見席(1500円)で見てほしいですな。
(当日発売で16席しかありませんが是非)

お勧めでおます。


妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)~2016年4月文楽公演
2016年4月9日(土)午前11:00開演
国立文楽劇場

第一部
初段・・・・小松原の段・蝦夷子館の段
二段目・・猿沢池の段
 三段目・・太宰館の段・妹山背山の段


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新春大歌舞伎・平成28年

2016-01-23 15:42:29 | 文楽・歌舞伎・能
平成28年・新春大歌舞伎

満員御礼か、大勢のお客様


初めて入った松竹座・・・正面のビュッフェ作の『暫』の絵画

高いパンフレット、1700円。




一、桂川連理柵・帯屋


落語の「胴乱の幸助」にでてくる、お半長、これ聴きたさに、夜の部を。

「柳の馬場を押~小路ぃ~、軒を~並べし呉服店、現金商い掛硯 テン、
虎石町の西側にぃ~、主は帯屋長右衛門、井筒に帯の暖ぉ簾の、掛値如
才も内儀のお絹 テン、気の取り苦しぃ姑にぃ~、目をもらわじとぉたす
き掛け 」と、ああ、お半長だす。

そしてあの歌朴さんが稽古で得意という、あの婆が嫁いじめするところ、
「親じゃわやい、親の言ぅこと聞けんのかい、親じゃやぞい」ああ、ここや、ここ。


枝雀さんの落語だったら、幸助さん、ここの登場人物を忘れんように○×で、


義母の「おとせ」、これは、×××。

それの連れ子「儀兵衛」、これは××やな。

隠居のお父っつぁんが「仏の繁斎」、案外、物事分かっておられて、○。

信濃屋の「お半」こら歳は何ぼや、十四? 大胆なやっちゃなぁ、△

長右衛門女房の「お絹」さん、これが日本一の貞女やな、○○、◎。

帯屋の「長右衛門」さん、三十八、九、分別盛りやないか、大胆なことを、△
いやほんまに悪いのは、優柔不断で誰にでも優しさがあだに、やはり××でおますな。


でも、三枚目の丁稚長吉と、可憐な娘お半との早替り、壱太郎さん、
良かったでおます。

「成駒屋」。


二、研辰の討たれ

一番、解り易く、すんなりと楽しめた「研辰の討たれ」。
大正十四年の作、舞台を江戸時代としているだけで、現代作。

台詞といい、立ち回りといい、仕草もすべてが今風、
主役の三人、辰次が愛之助さん、仇討の兄の九市郎が中車さん、弟が壱太郎さん。

土下座をせよと言えば貴方と中車さんに、「半沢直樹」が未だにギャクで登場。

まあ、三者三様、肩の凝らない舞台でおましたな。

「松嶋屋」。


三、芝浜革財布

落語の「芝浜」。

落語と違うおもしろさは、三年後のお店の違い、落語は想像の世界、
使用人も増え立派な店になっているのは分かっているのだが、
あそこまで綺麗な住まいになっているとは、ビジュアルに見せられると
思わず笑いがでてくる。

そして、最後の幕間に新春の彩にでてきた
當吉郎さんと翫政さんの獅子舞、ユーモラスで動きも大きく良かったですな。


最後の最後、隣で嫁さんがウツラウツラしているので、最後のオチ、
女房のおたつさんが、三年間断っていた酒を勧めて、政五郎が言う
「やっぱりよそう。また夢になるといけねえ」ぐらいは聞き逃してはと起こすと、

注がれた盃を旨そうに呑む政五郎、・・・あれぇ、名台詞なしでどうすんの・・・。

こうして仲良く盃を交わす夫婦、そこへ、大工の勘太郎が、困っている人への
奉加帳をもってくる。政五郎は、革財布のお金をすべて寄進する、
めでたし、めでたし、お金があると心まで豊かになるんですな。

「澤瀉屋」。


平成28年・新春大歌舞伎・夜の部
2105年1月23日(土)午後4:00開演
松竹座

一、桂川連理柵・帯屋

二、研辰の討たれ

 三、芝浜革財布



追伸、今回お互い初歌舞伎を観て、
嫁さんは歌舞伎が良いと、私は文楽が良いと、大きく意見が分かれた。

ビジュアルに解り易い歌舞伎、あのオペラの様なリズムとメロディで語られる
浄瑠璃、文楽・・・・・まあ、ケンカせずして、どちらも行くようにいたしましょう。


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新春文楽公演・平成28年度

2016-01-11 21:46:52 | 文楽・歌舞伎・能
平成26年度・新春文楽公演

近松門左衛門の作


午後4:00から8:35までの初段からの通し上演。




「国性爺合戦」とは、日本と中国を舞台にしたスケールの大きな演目。
初演の1715年といえば今から300年前、日中って今のヨーロッパぐらい
離れた異国だったんでしょう。

作者は、近松門左衛門。


通し上演なのですが、おもしろくなってくるのは、
「千里が竹虎狩りの段」から、虎が現れ主人公の和藤内と戦います。
その虎、大きくなった猫のようで、そのユーモラスなこと
その当時、本物の虎など見たことが無かったお客様には、
その姿だけでも、拍手喝采だったんでしょう。

ああ、それと「返し」といって、観客から見える形での舞台転換、
これも、おもしろく、大受けだったのでは・・・・・。



三段目の「楼門の段」以降は、

和藤内の老母や皇女の錦詳女の二人の女性の心の葛藤、
この辺りから、浄瑠璃の本領発揮でおます。


男の面子、男の手柄、男の恥、それに翻弄されて揺れ動く義理の母娘、
命を惜しんだ親兄弟に貢がないのは「唐土の国の恥」と錦詳女は自害。
老母は自分がながらえては、「再び日本の恥」と自らの命を絶つ。

その結果、大明国再興が果たされるのですが、
その陰に、女性の犠牲が・・・・・・。

浄瑠璃・・・・・常に悲劇的立場の女性が描かれているんですな・・・・。



次の文楽公演は、4月2日~24日の国立文楽劇場
通し狂言「妹背山婦女庭訓」でおます。



平成28年度・新春文楽公演・第2部
2016年1月11日(月・祝)午後4:00開演
国立文楽劇場

 一、国性爺合戦(こくせんやかっせん)

大明御殿の段
大明御殿奥殿の段
芦辺の段
平戸浜伝いより唐土船の段
千里が竹虎狩りの段
楼門の段
甘輝館の段
 紅流しより獅子が城の段




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錦秋文楽公演~平成27年度(第70回)文化庁芸術祭主催

2015-11-01 11:41:17 | 文楽・歌舞伎・能
錦秋文楽公演




一、碁太平記白石噺(ごたいへいきしらいしばなし)

田植の段と、浅草雷門の段、新吉原揚屋の段、の三段。

文楽らしくて、情感たっぷりに語られるのは新吉原揚屋の段。

父がお代官の秘密を知った為に殺され、娘、おのぶは母とも死に別れ、
巡礼姿で姉のいる吉原を目指して江戸へあがる。

浅草に辿りついて、あやゆく遊女として売りとばされようとしているところを
助けられ、その店が大黒屋、そこで姉との再開。

ここからが、浄瑠璃の語りと共に、父の死、姉妹の敵討の決意、
それを知った大黒屋の主人のその短慮さの諌め、
どれもが涙ながらに情に訴える、文楽の本骨頂。

単に姉妹が再開し、父の仇討を決意、そして主人が縛めと
それだけの筋立てなんですが・・・・・聴けば聴くほど
英太夫さんの渋めの声と共に、なぜか目頭が熱くなってくる。

文楽の力、恐るべしでおます。



二、桜鍔恨鮫鞘(さくらつばうらみのさめざや)

これは、一段物ですが、中で三場に分かれており、中、前、切、と
やはり、これも、最後の切場が良いんですな・・・。


金持ちの香具屋弥兵衛が五十両の持参金を持って婿入り。

義理の母から縁切りを言い渡され、妻のお妻からも愛想尽かしをされる
主人公の八郎兵衛、一度は立ち去ったが門口に立たされた娘を見て、
ついに踏みこんで、母とお妻を斬ってしまう。

その、お妻の真意がお金の工面のためにあったと、娘から聞かされる。
無筆のために手紙にしたためる事ができないので、娘に何かがあったら
父に伝えよと、その年端もいかない娘からたどたどしく発せられる言葉、

ああ、浄瑠璃、文楽でおます・・・これは実際に有った事件らしくて、
当時はウィークエンダーではないですが、テレビもラジオも無い時代、
瓦版で人気になった事件は、こうして舞台にかけられたんですな。

届かない心と行き違いの悲劇。

お涙頂戴は、心揺さぶりますな。



三、団子売(だんごうり)

これは、太夫四名、三味線四名が、出語り床に勢揃い。

ご陽気に、団子売りの夫婦が、臼と杵になぞらえ、
子孫の繁栄を願っての踊り・・・・。

先ほどの悲劇のお口直しというか、アンコールのおまけというか、
ご陽気におめでたい踊りで、締めでおます。



錦秋文楽公演~平成27年度(第70回)文化庁芸術祭主催
2015年11月1日(日)午前11:00開演
国立文楽劇場(大阪)

第一部
一、碁太平記白石噺(ごたいへいきしらいしばなし)
二、桜鍔恨鮫鞘(さくらつばうらみのさめざや)
 三、団子売(だんごうり)

一部を観たのですが、11時から15時30分までの長丁場でおます。




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夏休み文楽特別公演

2013-08-04 23:51:58 | 文楽・歌舞伎・能
今日は、嫁さんと文楽へ。

本来は、第三部の「夏祭浪速鑑」が太夫も最高のキャストで良いらしいが、
6時半開演で、食事の時間が中途半端だったので

、第二部の「妹背山婦女庭訓」を・・・。

午後2時から5時30分までの長丁場・・・・・

さて、最後まで観覧通せるのか二人揃って不安ですな。

良かったですな。
文楽最高。

今回の上演は、五段構成の四段目にあたる部分とか、
この三時間半の公演の五倍もある大作も大作。

お三輪さんにまつわる部分を、まとめて上演と・・・・。

良かったのは、外題の「婦女庭訓」が詠み込まれた「道行恋苧環」の場。
太夫が五人、三味線方が五人、舞台は道行で闇の中でシンプルだが、
音曲の部分は立体的に豪華、あちらを観たりこちらを観たりというように、
ほんと上手にできた、文楽は総合芸術でおますな。

でも、話は複雑、お三輪の恋の行方と、入鹿退治に必要な品の入手をめぐる話が絡み合う。

うとうとしていた嫁さんに「筋、解かったか」と終わってから聞くと
「ぜんぜん、解からんと」まあ、ずっと起きて聴いていた私でも
話しの展開に戸惑うてたのに、まあ、途中抜けると、難しいでしょうな。

このはなし、牽牛織女の伝説が合わさって、夏にはもってこいの噺。

途中でてくる仕丁の掛けあい漫才のようなよころや、
官女の、からかいながらのおどけた表情や、脇役の人形がでてくる息抜きの場面が好き。

ほんと、三時間半が長く感じない素晴らしい公演でおました。

次の公演は、11月の「伊賀越道中双六」(いがごえどうちゅうすごろく)でおます。
仮名手本忠臣蔵と並ぶ敵討ちの名作、二十一年ぶりに本格上演の謳い文句。

一部五時間、二部四時間の通し狂言でおます・・・・それにしても長いですな。


2013年夏休み文楽特別公演
2013年8月4日(日)午後2:00開演


「妹背山婦女庭訓」(いもせやまおんなていきん)

井戸替の段
杉酒屋の段
仲入り
道行恋苧環(みちゆきこいのおだまき)
仲入り
鱶七上使の段
姫戻りの段
金殿の段


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良かった初文楽~仮名手本忠臣蔵

2012-11-10 23:54:06 | 文楽・歌舞伎・能
通し狂言、仮名手本忠臣蔵・・・でも幕見席で七段目を。

良かったでっせ、感激の一言。

初文楽を体験する為に、国立文楽劇場へ

初めだし、料金も高いし、嫁さんも一緒なので途中で飽きらても困るので、
まずはお試しと幕見席をと、早めに文楽劇場のチケット売場へ、当初立見と思っていたら、
ちゃんとお席が、最後列2列の左右の端に各4席ずつ、計16席が用意されている。

座れるとなると、逆に、嫁さんのお眠りタイムの危険がいっぱいになりましたが・・・。

平成24年11月公演 ・幕見席のご案内

第一部 1030開演~16:00終演
Å幕・大序・二段目・三段目・・公演時間、2時間05分・・\1,500円
B幕・四段目・・・・・・・・・・・・・・・公演時間、1時間12分・・\1,000円
C幕・五段目・六段目・・・・・・・・公演時間、1時間43分・・\1,500円

第二部 16:30開演~21:00終演
D幕・七段目・・・・・・・・・・・・・・・公演時間、1時間25分・・\1,000円
E幕・八段目・・・・・・・・・・・・・・・公演時間、30分・・\ 500円
F幕・九段目・大詰・・・・・・・・・・公演時間、2時間05分・・\1,500円

凄いでしょう。通常[1等]5,800円・[2等]2,300円
幕見の料金はお値打ちなんですが、全部観るとこの時間の長さに驚き、
一部だけでも、5時間半、二部は4時間半、通しならなんと10時間。
どっぷり、忠臣蔵の世界に。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まずは、会場に入る前に1階の資料展示室へ。
ここでは、ボランティアの「文楽応援団」の方の説明をうける。

三味線の持たして貰って、太棹の重みと撥の大きさを実感。
下駄では、下に滑りが良いために片方の下駄に二つの草鞋がつけてある。
ここから「二足の草鞋を履く」という言葉が。


人形では、腕のところの棒を「差しがね」と、これも遠隔して動かすことの語源とか。

今日が初めて、「七段目」が見たくてというと、見所を優しく教えてくださいました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

では、お待ちかねの「七段目」へ。


【七段目】祇園一力茶屋の段
2012年11月10日(土)午後4:30~5:55
 国立文楽劇場


まずは、筋書はパンフレットから転載・・・

由良の助は夜毎遊興ふけっているという噂です。元塩屋の家老斧九太夫は師直方に
内通しており、由良の助の本心を探るため、祇園の一力茶屋に姿を現します。
丸太夫はいったん帰った振りをして、縁の下に潜みます。由良助が力弥の届けた
顔世からの密書を読んでいると、遊女となったおかるが二階から鏡に写して読み、
九太夫も縁の下で読みます。その気配に気づいた由良助は、おかるの身請けの話を
もちかけます。おかるの兄で足軽の寺岡平右衛門は、大事を知ったおかるを斬って
一味に加わろうとし、おかるも勘平の死を知り、死を望みます。様子を聞いた由良助は
平右衛門を一味に加え、おかるに裏切り者の九太夫を討たせてやるのでした。

中に入ると、鶴二さんの独演会があった会場だが、今回は左側の一番後ろ。
でも桟敷風で結構観やすい。右手の出語り床には太夫の席が四つ、三味線の席が一つ。

あとで知った事だが、普通の演目では太夫が、落語のようにすべての人を語り分けるのに、
この「七段目」だけは、各登場人物に合わせて、太夫も替る、立ったり座ったりその頻繁なる
入れ替えに、びっくり。そして、平右衛門は下手に一人座布団だけが置かれて語る。

最初が、イレギュラーの舞台とは、良いのか悪いのか、
でも、舞台はおかるの部屋の2階と九太夫が潜む床下との三層、そして左右からの掛けあい。
まさに、ビジュアル的にも、音響的にも、華やかな舞台・・・
見ていても聴いていても楽しくておもしろい。

落語の「七段目」で、若旦那と定吉がこの段を選ぶのにも、納得。

由良助は豊竹咲太夫さん、どっしりとしたで重みのある声でありながら、
のらりくらりの遊び人の酔いっぷりは粋、「人参呑んで、首くくる様なもの」とか、
おかるが梯子を使って二階から降りてく時には、下から覗きこんで、Hな科白を吐く。

時間が経つごとに、一力の茶屋に馴染んで、自然と笑える自分に驚く。


間になぞかけを挟み込んで、「文楽の予算とかけて、寒い日の庭の手水鉢ととく」
「そのこころは」「どちらも、凍結は困ります」と、こんな、自由、遊びがあるんですな。

おかるや、平右衛門の退出に拍手がおこる、
あとで遣い手をみると、桐竹勘十郎さんや、吉田蓑助さん(名前だけはお聞きしているが)
初体験にはもったいないぐらい、さぞかし凄い豪華な舞台なんでしょうな。


○兄さん、やぁ、面目ないわいなぁ
●何の面目ないことがあろぉか。関東からの戻りがけ、母じゃ人にみな聞ぃた。
ご主のため夫のためよぉ売られた、でかしたでかした。でかしたわいのぉ~

○ほんなら兄さん、叱ってやないか?
●何の叱ってよいものか、兄は誉めておるのじゃ。

ここからは、落語でお馴染みの「七段目」。
しばらくして、ハタと気が付いたが、あれは歌舞伎、今日は浄瑠璃、ちょっと違いが・・。

でも、おかるが夫勘平の死を知って、自分の命を兄さんの仇討の為ならと自害すると云う
とこなんぞは、ぞくっと、そしてほろりとしますな。

大河ドラマが、一段だけですが、1000円で観れるなんて、嫁さんと共に、良かったの連発。
こんな楽しい芸能を観ないなんて、大阪人としてもったいないの一言でおます。

今回の通し狂言、今月25日まで、四段目の判官の切腹、五段目の山崎街道は聴きたいので、
次は、一部を通しで観たいもんですな。




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