ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

うらやましい人間関係~師匠噺・浜美雪

2009-06-30 05:28:52 | 本の少し
師匠噺
浜美雪
河出書房新社・1700円
☆☆☆

うらやましい限りの師弟関係。、
一般の社会でこの様なことが有りうるのか、

昔から師弟関係のある社会・・・・弟子という言葉は芸事以外では
どんな世界にあるのか。
割烹の和食、大工、陶芸など、すべて創作の世界でしか存在しない。

この本では、落語界での12人の師匠と弟子を紹介。
それこそ、生みの親ではなく、育ての親。
たいして稽古もしていないのに、なぜか似てくる。

内弟子という、寝食を共にするということは、DMAを超えて
すべてを、親子関係にさせる。・・よろしいな。

上方落語では、「松鶴と鶴瓶」、「文枝とあやめ」の
二組がでていますが

上方ファンとすれば、続いて「文枝と三枝」、「米朝とざこば」
「春団治と福団治」、「仁鶴と仁智」、「可朝と八方」、「松喬と三喬」
「南光とこごろう」、「染丸と染二」、「ざこばと都丸」、「福笑とたま」
「鶴瓶と笑瓶」など興味ある、師弟関係でおますな。

親子も師弟も同じ、できるだけ同じ時間、同じ空間を過すことですな
今や薄れている、ちょっとうらやましい、人間関係でおました。

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稲田観音落語会~飛び入り・飛梅さん

2009-06-27 23:24:08 | 稲田観音落語会
・・・・・・・・・・・・・・・・・・稲田観音落語会・・・・・・・・・・・・・・・

鶴二さんを二席聴けるのは、独演会以外では、ここだけ。
週末は、楽しみですな。



・・・・・・・・・稲田漢音寺の本堂・・・・・・・しっとりとしたお寺さんです。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・庭の蓮・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

庭の四畳半ぐらいの蓮池、
お寺さんの蓮だけに、天国の匂いがしますな
水面下にある、茎は食すことができ、原始レンコンと呼ばれ、
今食べてる各種レンコンの、ルーツらしいです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


一、笑福亭飛梅・・・・・・・・・・・・・・・・「十徳」


落語は、松枝師匠の二番弟子、飛梅さんが開口一番で飛び入り。
元、鳶職らしいが、27才で人生考えることがあり、この世界ヘ。

社会人経験があり、同じような師弟関係の中で、礼儀もわきまえ、
今の若い子のチャラチャラ感も無く、心構えも教えることなく
即、落語の修業に入れるものと思う。

・・・・・浴衣姿で登場。こちらまで、緊張がはしる。

出てくるなり、名ビラが無いので
一番上に出ていた、名ビラを指して
「稲田観音落語会」と申しますと、・・ボケをかますが
客の方にも、余裕が無いので、まともにすべる・・。ああ可哀相。

気をとりなおして、携帯電話の電源を切って頂くようお願い。

不安げにスタートした「十徳」。
ネタに入ると、稽古の成果がありありと、口調も噛むことも無く。
二回目の高座とすれば、最高の出来。
体は小粒だが、大型新人、デビューでおます。

あとで、聞くと右手にあるご本尊さんに成仏したいぐらい
あがっていましたとか・・・、生まれたばかりの新生児をみるようで、
これからの、日々の高座、成長が楽しみですな。

落語家さんの、初舞台(二回目)に出会えたこと、客としても
幸せでっせ。・・・・・・・・・・・・・がんばれ、飛梅さん・・・・。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・「米揚げ笊」

出番が替わって、二番目に鶴二さん。
「大まめ、中まめ、小まめに、米揚げ笊」で、
「まめ」とは笊の網目の粗さで、「間目」と・・・。
笊(いかき)も、ワープロ変換では、「ザル」で打つと「笊」の字が。
マクラで、丁寧に説明。

天満の源蔵町ヘ尋ね尋ねて行くさまは、楽しい。
十三の渡し、三国の渡しヘと行けば、池田の猪買いヘ。

この噺、教えてもらう問答のところ、
たづねていく動きのある旅ネタようなところ、
そして最後の堂島の相場師へのあがる、のぼるの立弁のところ。
落語の基本が、随所に入っているネタですな。

「米揚げ笊」のおもしろい噺家さんは、他の落語も必ずおもしろい。
そういう意味での、鶴二さんの「米揚げ笊」、「延陽伯」は絶品ですな。

二席ある、稲田観音寄席、鶴二さんファンの方は、必聴でっせ。


三、笑福亭恭瓶・・・・・・・・・・・・・・・・「転失気」

まあ、お住職さんの無知を笑いにしたネタで、お寺さんでやるには
不適格かと・・・他意は無いのでお許しを。

先週の田辺寄席で文太師匠が知ったかぶりが笑いを生むと、
後の「平の陰」や、「長頭回し」と同じタイプ。

「問うは当座の恥じ、問わずは末代の恥じ」と解っていても、
人生、ええ年になりますと、聞くのも憚れることも
ちょいちょいありますな。

転失気も、なぜオナラのことを言うのか・・
・江戸時代からの医学用語らしいが、語源は?ですな。

恭瓶さん、このような珍しい噺、聴かして頂きありがとさんで。
普通あまりされない噺は、おもしろく無くてダレルのが多い中
小僧の茶目っけもあり、よろしいな。

上方噺厳選180本中、私が生で出会えてない噺は・現在11席。
「鬼あざみ」、「帯久」、「風の神送り」、「菊江仏壇」、「酒の粕」、「短命」
「土橋萬歳」、「盗人の仲裁」、「ふたなり」、「厄払い」、「禍の下」。

最後に聴くの噺は、どれになるのか、解りませんが
まあ落語家さんにまずは演じて貰わねば
客側としては、何もできませんなあ。
まずは、こごろうさんの「鬼あざみ」を聴きに行かなければ・・・。

恭瓶さんの落語、笑福亭の骨太感あり、好演。
他の噺も聴いてみたくなりましたな。

でも、鶴瓶師匠のお弟子さん、各人多彩ですな。

仲入り

冷たいお茶とお菓子が出てきて、嬉しい。

NPOの食品リサイクルで、コーヒー豆を購入(200円)。
セブンーイレブンの見切り事件ではないけれど、
大量生産、大量消費、大量破棄の時代は終焉ですな。

落語を聴いていると、
江戸時代の方が生活が豊かにみえる時がありますな。

続いて

四、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・・・・・・・「平の陰」

毎回、鉄瓶さんのマクラ、新鮮。
ほん、日常的なこと、さも昨日あったのごとくで、身近さが良い。
回りの人との関わりの中での、チョットした「かん違い」が
チョットした自虐的笑いになる。
この「かん違い」シリーズ、おもしろおますで。

噺は、松鶴師匠の十八番「平の陰」。を孫弟子の鉄瓶さんが。
別名、「手紙無筆」・・・無筆の男が、物知りの処へ手紙をもっていくが
実は、この人も無筆。

先ほどからの、知ったかぶりシリーズ。

聞きながら、探りながら、読み、いやあてずっぽをすすめるが、
「こんなこと書いてまへんか」言われると
「ああ、書いたあるな」の繰り返し。

実際、この手紙、誰からきて、何と書いてある手紙でしゃろか。

毎回、鉄瓶さんの新ネタに出合えるのも、稲田落語会の良さ。
次回は、12月12日(土)でおます。


五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・「お玉牛」

鶴二さん、春団治師匠の十八番である「お玉牛」に挑戦。
だが、何年も前にネタ入りの噺らしい。

おもしろいが、前回のまん我さんと同じく、春団治師匠と比べてしまう。
何が違うのかと、帰りの快速の中、考えれる。・・・・・「所作」の部分か。

釜をもって踊るシーン。夜這いに入るシーン。
シッポ(扇子)でデポチンうつしぐさ。布団をめくる仕草にも
洗練された動きがある。

指の先まで神経細やかで、まるで踊りのようですな。
このネタ、稽古屋以上に踊りの素質が問われていたり、
そういう意味で、鶴二さんにピッタリの噺か。

是非、鶴二さんのニンに合うた「親子茶屋」は、
春団治師匠のもとで稽古をお願いしたいですな

「お玉牛」、でも大いに笑わせてもらいましたで、
鶴二さんの、ネタの蔵出しがある稲田観音落語会。
次々と回を重ねるのが、愉しみですな。

次回は、何と10回目の記念公演で・・・・・。



第9回・稲田観音落語会
2009年6月27日(土)午後2:00開演
稲田・観音禅寺

一、笑福亭飛梅・・・・・・・・・・・・・・・・「十徳」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・「米揚げ笊」
三、笑福亭恭瓶・・・・・・・・・・・・・・・・「転失気」
仲入り
四、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・・・・・・・「平の陰」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・「お玉牛」

09-46-205
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35周年・第500回記念~田辺寄席

2009-06-23 23:10:21 | 田辺寄席
田辺寄席・35周年・500回記念公演



文太師匠は、とっておきの文枝師匠の最後の作「熊野詣」を
そして、上方落語協会会長、桂三枝師匠の登場。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
大阪検定を終えて、千林から昭和町ヘ。
阿倍野青年センターに着いたら、三四郎さんの声。
大根100本詰まるかと聞いているとこ。
ああ、開口一番も終わり、途中からの入場。

会場は、表のドアの外に、お酒の箱に座布団の超追加の席。
坐ってようやく会場内を見ると、260名の大入り満員。

一、桂三四郎・・・・・・・・・・・・・・・「二人癖」

こんな遠くで、田辺寄席の舞台を見るのは初めて、
でも、三四郎さん、歯切れも良く、若者らしくイキイキ。
そして、清々しい。

大きな会場の笑いを、最後尾で聴くのも良いものですな。


二、桂三風・・・・・・・・・・・・・・・「動物園」

動物園。参加型でいつもとの動物園とは違いますと・・・
ヤンキー風の主人公が出てきたので、新作と思いきや。
中身は、ほぼ、「動物園」

客席のお客は、動物園のお客になったつもりで「はーい」と返事する
でも、寅の中に入る元ヤンキー、そのキャラクター設定は
新鮮で、おもしろい。・・・・さて決闘相手のライオンの中は誰・・・。


三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・「熊野詣」

文太師匠、500回記念に、お客さま、世話方に御礼。

「熊野詣」は、文枝師匠が晩年創った、新作。

噺の内容といい、文太さんのはなしぶりから、
遥か熊野の遠くから聞こえてくる感じで、
この噺の世界に入りきれなくて、
おもしろさが解る前に終わっていました。
・・・・・・・・・・・・・・・残念・・・・・・。

四、大喜利・・・・・・・・・・・・・・・(文福、坊枝、文鹿、まめだ、ぽんぽ娘)

舞台の高座に、文鹿、まめだ、ぽんぽ娘が坐り、
両端に、司会の坊枝さんと、師匠の文福さんが立つ。

まず、「なぞかけ」、ボケヤ役は、まめださんでは無く、ぽんぽ娘さん。
続いて、文鹿さんの「にわか」、まめださんの「南京玉すだれ」
そして文福師匠の「相撲甚句」、すべてに、ぽんぽ娘が絡む。

ぽんぽ娘さん、上手い。慣れている。さすが浅草での8年のキャリア
だてに舞台に立っていない、客あしらいが最高。

文鹿、まめだの兄弟子はもとより、文福師匠に対してまで、
鋭くてキツイ「ツッコミ」で笑いをとる、
女の子だけに、嫌味が無いのが良い。

まさに、文福一座が一挙に、明るくなった。

大喜利の良さは、回答のおもしろさだけでは無く、
チームワークでうごく笑い、役割り分担がおもしろい。

その役割りで、日頃の楽屋での立場が解るような気になる。

出たがり、やりたがりの文福師匠。困ったもんですが・・。
でも、最高のまとめ役は、坊枝さんでしたな。

五、桂米八・・・・・・・・・・・・・・・「曲独楽」

見直しました。繁昌亭では、正直言って、愛想が悪い芸人さんだと
思いきや、いたってハートのある方。

狭い、田辺寄席の舞台でも、手を抜く事もなく、真剣勝負。
近くで見れただけ、(仲入り後は、開いていた3列目におっちん)
芸としての素晴らしさが、手にとるように解る。

ご自分でもおしゃってたように、繁昌亭のような常小屋ができ、
色物の需要が湧き上がる時代がくると思って、25年。
先見の明がありましたと・・・自我自讃。

でも、あの一番大きな独楽、幾らするのでしょうか。
15万~20万ぐらいか・・・。

六、桂三枝・・・・・・・・・・・・・・・「誕生日」

お目当ての、三枝師匠、少しお疲れの様子。

500回記念、おめでとうございますと。

今、テレビの司会で最長が、私がやってる「新婚さんいらっしゃい」
そのエピソードをマクラに、本題は、老夫婦の語らいですすむ
「誕生日」・・・須磨寺落語会の記念公演の時も同じネタ。
ゲストでの記念公演はこのネタと決めておられるのか。

今日は、舞台のスポットと、人息きで暑く、何回手拭で拭かれたことか

「おじいさん」・・・「ふぁあ」のおもしろさ。
子供たちに孫ができ、幸せなご夫婦。
家族というのは、やはり良いものですな。




最後に、
田辺寄席の副会長の奥田さん、文太師匠、三枝会長、坊枝さん、文福さん
鏡開きを出演者全員で・・・・・そのあと全員で樽酒を呑んで祝う。

三枝会長、気軽にスナップ写真にも応えられ、20、30と一緒に
フレームの中に。

ほんと、田辺寄席、全員で盛り上げてきた
ずばり「継続は伝統ですな」

もっと大きな会場でと言う声もあったそうですが、
田辺寄席の、ホームグランドのこの阿倍野青年センターでやる事に
意義があるんですな。

お世話役の、皆さん・・・

「500回記念、心からおめでとうございます。」





500回記念祝賀会で、座を楽しませてくれる
坊枝さん、文福師匠、文鹿さん・・・・・・・・・・。

参加者、全員の、顔と名前だけではなく、各個人の情報まで熟知
している、大久保さんが司会。
次々、指名され、各人田辺寄席への思い出を語る。

多くのファンに支えられてきた田辺寄席。
600回、700回とますます続きまっせ・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



第500回・田辺寄席
2009年6月21日(日)午後1;00開演
阿倍野青年センター

一、桂三四郎・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「二人癖」
二、桂三風・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「動物園」
三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「熊野詣」
四、大喜利・・・・・・・・・・・・・・(文福、坊枝、文鹿、まめだ、ぽんぽ娘)
仲入り
五、桂米八・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「曲独楽」
六、桂三枝・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「誕生日」

09-45-200
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おちゃのこさいさい~なにわなんでも大阪検定

2009-06-22 21:44:30 | 年間BEST・・・・
岸和田に住んでいるのに、わざわざ千林大宮まで、
ここらあたりが、大阪商工会議所も、まあお役所仕事と言われても
しかたがありまへんな。(天王寺から地下鉄270円だっせ)
杉本町なら、通勤の定期ありまんのに。

ボヤキながら、千林大宮の駅に着くと、いかにも大阪のおっさんと
いえる集団が、ぞろぞろ。確認もせず、そのあとに続く。、

すると正面に、後の近代校舎の前に、大阪工大の正門。



なかなか、落着いたキャンパス、まあ日曜で学生がいないからか





黒板に、開始 11時・・分、、終了12時・・分と書いてあるので、
試験時間、1時間で、12時ジャyストに終わると、昼からある
田辺寄席の500回記念公演に間にあいそうと、ニヤリ。

甘かったですな、11時なると、試験に際しての注意事項の説明。
そして、試験時間は90分、
開始後10分と、終了前10分の退室は駄目。

試験開始は、女性係官が私の時計を基準としますと。
プライベートなら、頭にくるような科白。
解答用紙が配られ、続いて問題用紙が。

11時15分を開始時間とし。
30分、60分、80分経過ごとに、連絡致します。

11時15分になりました。・・始めてください。

問題みると・・・・・・あやや・・とっても簡単。
逆に、最後のボーナス問題が、難しいくてボーナスにならない。

問題集を、2級を受けられたので田辺寄席のY本さんと
交換したので、現在手元には無く。正確な自己採点できまへんが。

迷うのが、10問ぐらいありましたが、
まあ85点から90点はありましゃろ。

3級合格間違い無しと。
60分で、退室、昭和町から田辺寄席に向う。

2級の問題集を見ると、2級は格段の差でに難しい、受けたとしたら
合格ラインの70点のぎりぎりか、落ちるか。際ですな。

もう少し勉強して、2級を受験しておけばと、
3級が腑抜け問題だっただけに、少し後悔しております。

発表は8月15日以降とか、まあ問題集が手元に戻るか、
検定結果があれば、間違い問題だけ、後日お知らせいたしあす。

尚、同時に、大工大において「漢検」も行われていましたが、
人気の方は、さっぱりみたいでしたな。




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第499回・田辺寄席~桂福団治の段

2009-06-21 21:51:32 | 田辺寄席


最近、若手が競って手がける動きのある体力勝負の「いらち俥」に。
ベテラン、年輩の文太師匠が、いかに。
息があがるか、ベテランの味か。。



仲入りの際の、庭でのお茶タイム。
雨が振りそうなので、テントの用意。
世話人のもてなしの心を感じますな。


開口0番・・・・・・・・「ロ」・・・「ろうそく」

落語には、ものを知らない人を笑いの対象にしていますが、
「まっちゃん、あいつ字書きよんねんてな・・・・・あほ、ちゃうか」
決して、知らない文盲を笑っているのでは無く、
知ったかぶりするさまを笑いにしていると。

このまえ、何かで、ろうそくの作り方を知った。文太師匠。
天ぷら油に石鹸を混ぜると、ろうそくになると。

そして、そこにクレヨンを削っていれると、炎がその色に
赤なら赤の炎に、黄色なら黄色の炎に。

それを聞いて、私、黒のクレヨンなら、どんな色に、
暗闇になるんかいな。

奥さんと言い合いになった、文太師匠、完全なる負け。
知ったかぶりは、あきまへんと、そのきっかけになった
「ろうそく」の話。

一、露の団姫・・・・・・・・・・・・・・・・・「平林」

三月に亡くなられた大師匠の露の五郎兵衛さんのはなし。
阿倍野の天空館でのご葬儀のあと、
弟子一同がお骨を忘れると言う大チョンボ。
それに、気がついたのが、何を隠そう、私、団姫と。

笑いの骨(ホネ)と、客のツボ、骨ツボは忘れたらアカンという
五郎兵衛師匠の教えですな。

噺は、「平林」、安定していて、おもしろい。
最後は「聞き違いやろか」、「名ちがいでんねん」と
通常とは、違ったさげ。

「平林」など一見前座噺でも、色んな工夫があって、
どんどんおもいろい噺に変身できますな。


二、桂春菜・・・・・・・・・・・・・・・・「母恋いくらげ」

今年、父の春蝶を襲名にあたり、いろいろと大変ですが・・。

先程、襲名披露落語会が終わった米団治さん、いたって天然。

普段からよく声を掛けてくださるのですが、先日、繁昌亭の楽屋で
「春菜くん、君は、お父さん亡くなわれたはんの、ある意味、幸せやで」

私に何と言えと言われているのか。多くの落語家さんがいてはる中
ほんま返事に困るような事。平気でいやはります。と・・・。

噺は、クラゲの噺。・・・・このまえラジオで聴いたが、
タコ、イカ、クラゲ、平目などの仕草が入っておもしろいが、

でも正直、ポエムなのか、何なのか、あまりしっくりきまへんな。

作者は、柳家喬太郎さんとか・・・
東京の落語・・創作で、クラゲを扱っても、
笑いの少ない人情仕立てになるのか。


三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・「いらち俥」

文太さん、俥に乗るのは何とお婆さん。
最近、この噺、多くの若手が演じるが、
文太師匠の手に掛かると、まるで「住吉駕籠」の品格が。

でも、大熱演で、途中息切れして、こんな噺選んでやるんやなかったと

「キタヘ」の行き先で、今までの最遠隔地は、天橋立ですが
行き着いた先は、北方領土を返せと、北海道・・・。

やはり、文太師匠、元気はつらつオロナミン℃ですな。

四、桂蝶六・・・・・・・・・・・・・・・「昭和任侠伝」

昔聴いた、春蝶師匠を彷彿させる、出来ばえ。・・よろしいな。
確か、師匠はスポンジのサンダル、350円だったと思うが、
今回600円・・・物価高をいれてもチト高いのでは・・細かいな。

「さくらはもう寝たかい」、「おまえ、あそこの八百屋の子やないか」
「おっかさん今帰ってきたよ。右も左も真っ暗闇でござんせんか」
どのフレーズも、懐かしいですな。・・・我が青春ですな。

でひ、「ぜんざい公社」とか、「一文笛」、「猫定」、「崇徳院」など
春蝶師匠で、思い出に残っている噺、蝶六さんで聞いてみたいですな。



五、桂福団治・・・・・・・・・・・・・・・「薮入り」

奉公づかいの亀吉が、藪入りの休みをもらって実家に帰ってくる。
その母親と、父親の、うれしいこと。
子を思う親の気持、よう解りまっせ。

我が家でも、息子が大阪のミナミに、一人で住んでいますが、
帰ってくるという時の、嫁さんの嬉しそうなこと。
夕飯のおかずもいつもとは違う。息子の好きなものばかり。

福団治師匠の演じる父親、よろしいな。
嫁さんへの言葉は荒いが、でも家族に対する気持は優しい。

亀吉が帰ってからは、ほんのりさせますな。
大きくなった姿と、社会に出てみにつけた言葉づかいで喋る
息子に嬉しいやら、頼もしいやら。

久し振りに、静けさの中での笑い。
上方落語の会で聴けたこと・・・大感激ですな。

福団治さんの、「藪入り」・・・おおあたり・・でおます。


第499回・田辺寄席
2009年6月20日(土)午後6:00
阿倍野青年センター

一、露の団姫・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「平林」
二、桂春菜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「母恋いくらげ」
三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「いらち俥」
仲入り
四、桂蝶六・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「昭和任侠伝」
五、桂福団治・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「薮入り」

09-44-195



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第498回・田辺寄席~米団治さんの人気

2009-06-20 22:35:01 | 田辺寄席


米朝一門の会・・宗助さんと米団冶さんに期待。




大入り予想で、たっぷり並べた椅子。
実際、200名弱の大入り満員。


開口〇番・・・・・「レ」・・・連勝、連敗

で、文太師匠、相撲の噺。
若乃花、栃錦の時代から、大鵬そして北の湖へと。
大鵬は45勝・・・そして大記録は、双葉山の69勝。

でも、一番の連勝は、文太師匠、貴方がつとめられた
田辺寄席の、500回と違いまっか。

まあ、いつまでもご健康で、連勝記録更新してほしいですな。


一、桂そうば・・・・・・・・・・・・・・・・・「首の仕替え」

初めて聞く噺、仕替える首がいっぱい並んでおり、
みかん箱に入っている落語家の首など、10人ほど
見本を見せてほしかったですな。

工夫次第でどんどん拡がりそうですし
他に演じる人も少なそうなので、早くかためて、
そうばさんの、十八番にできそうですな。


二、桂あさ吉・・・・・・・・・・・・・・・・・「書割盗人」

なんともいえぬ、フラのある、あさ吉さん。
書割をお願いするやもめが、なんとも抜けていて
主人公としての、味がいっぱい。

こごろうさんは、書き手の方が主人公で、巧みに書いていく、
同じ噺でも、演出によりこうも違うのか、
良い見本、見せてくれました。


三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「軒付け」

三味線弾きのテンさんが、おもしろい。
「テンツ、テンテン」、「トテチン、トテチン」、「チリ、トテチン」と
三味線と身体を支えてもらわないと音が出ない
「コソクスン」、に文太師匠のおもしろさが凝縮されてますな。

軒付けする人が、順に。
菊地さんに、富田はん、馬場はん、堀野はん、そして奥田はんと。
田辺寄席のお世話役の人の名が次々に登場。

文太師匠の、遊び心と、500回記念の世話方へのねぎらいの
メッセージか・・・。

もういちど、じっくり聴きたい文太師匠の「軒付け」でおました。


四、桂宗助・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「不精の代参」

この「不精の代参」、かつて文我(我太郎)、小米(後の枝雀)で聴いたが
宗助はん、マクラの、不精もんの親子から、良かったですな。

でも、ほんまもんの不精者だったら、代参に行くのも嫌なのに、
それではこの噺、成立しまへんな。

私の不精は、落語の感想すぐに書けんことですかな。


五、桂米団治・・・・・・・・・・・・・・・・・「くしゃみ講釈」

よろしいな。米団治さんになられ、良いキャラが前面に。

主人公のたより無さは、他の人とは一味も二味も違う。
八百屋に、胡椒の粉を買いに行く際の頼り無さが全編に漂う。
そのキャラが、このくしゃみ講釈を違った味に。

でも、講釈の部分、手抜き無しの、本格的語りには、感激。
米団治師匠、弟子もでき、一皮も、二皮もむけましたな。



第498回・田辺寄席
2009年6月20日(土)午後1:30開演
阿倍野青年センター

一、桂そうば・・・・・・・・・・・・・・・・・「首の仕替え」
二、桂あさ吉・・・・・・・・・・・・・・・・・「書割盗人」
三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「軒付け」
仲入り
四、桂宗助・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「不精の代参」
五、桂米団治・・・・・・・・・・・・・・・・・「くしゃみ講釈」

09-43-190

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[高津の富]、[代書屋]最高~・めざせ!!四天王の会

2009-06-17 22:32:09 | 笑福亭鶴二
・・・・・・・・・・・ついに四回目・・・めざせ・四天王の会・・・・・・・

各一門の、実力派が対決。

春團冶師匠の「代書屋」、松鶴師匠の「高津の富」
米朝師匠の「千両みかん」、文枝師匠の「饅頭こわい」を
越えることができるのか。興味深々、期待は膨らみますな。




梅団治さんの代書屋と、鶴二さんの高津の富、最高のでき、
四天王に近づいたお二人でおました。

詳細は順不同で・・・・・・。

五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・「高津の富」

鶴二さんの「高津の富」・・最高の舞台でしなた。
・・・いつにもまして、笑いと感動が同時におこる。

特に、主人公が、宿屋の亭主に、田舎での金持ぶりを喋るくだり、
言い終った後の「あはぁ・・あはぁ・・あはぁ・・・・・・・・あはぁ」と、
「うぇっ」という亭主の驚きに、今回の「高津の富」集大成をみたり。

パワー全快で、私の好きな「笑福亭の骨太感」に大満足でおます。

お囃子の入った、「紙屑屋」、「稽古屋」、や「口入屋」でみせる
指先まで神経の行届いた、女性ぽい、はんなり感。

喋りだけでみせる「野ざらし」、「延陽伯」、そして「高津の富」の
男くささの骨太感。

まさに、血液型、AB、そのままの両極使いを大いに活かしてますな。
そして、どちらも、超逸品なのが、これまた、にくおますな。

今日の「高津の富」を聴いて、
いづれおとずれるであろう、鶴二さんの「らくだ」が、楽しみですな。

サゲのあと、思わず叫びたくなりました。
(本日の鶴二さんの高津の富)

・・・・・・・・「大当たり」・・・・・・・・。

二、桂梅団冶・・・・・・・・・・・・・・・・・「代書屋」

これお聞いて、春團冶師匠の下へ入門したという「代書屋」
最初は、道頓堀アワーか、土曜日の昼間のテレビを見て笑い。
当時、小学生だったとか。幼い時の影響力は凄いですな。

はなしぶりは、間といい、科白といい、春團冶と違わず、
笑いのツボも同じ。

唯一違うのは、学歴はと尋ねられ、「ルイレキ」との返答を、
大きな火事あとで積んでました、それは「ガレキ」やと
現代で解る言葉に、置き換えていたぐらい。

最後は、68個のぼた餅、食べて表彰されましてん。
「そんなこと、書けるか」、お馴染みの代書屋でございます。では無く。

続いて、「書いて貰わんと困りますねん」
「今度、私は饅頭屋で働きます」
「そこの大将曰く、甘いもん好きな人がええ」のさげ。

「お馴染みの代書屋でございます」の最後のかっこよい科白は、
師匠の為に残して有るような高座でおました


三、桂米平・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「千両みかん」

マクラで、長距離列車の中で、冷たい水が飲みたいと、
何度も車掌にワイロでご婦人がご賞味するが、実は・・・・・・と、
客もドンビキする、ブラックユーモア。・・・・・何でまた。

はりつけを怖がるシーンももうひとつ。
みかん問屋のお金を取るという動機ももうひとつ。
千両の値決めも、もうひとつ。

米朝師匠とか米二さんとかの、
特級の品格のある「千両みかん」ではなく
笑いの少ない、水っぽい「千両みかん」でおましたな。


四、桂枝光・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「饅頭こわい」

上方落語界の、本名、えなりかずき。
マクラは、速射砲のごとく、次から次と出てくる、
すべて、吉本の舞台での、日々の成果か。

好きなもの、「酒」、「おなご」、「レンコンの天ぷら」、「きんぴらごぼう」
「めん類ではぼた餅」、「丼鉢」、「おぼろ月夜」、「乳ぼうろ」・・・。

嫌いなもの。「へび」、「めめず」、「なめくじ」、「でんでん虫」
「アリ」、「象」、おやっさんのこわいもので、「農人橋の身投女」

たっぷりの、饅頭こわいだが、饅頭買い求めて来た饅頭に
ひとつひとつの解説が欲しい。

それと、もっと饅頭、羽二重餅、最中、食べ違いを是非見せて欲しい。
やはりこれは、甘党の三喬さんに軍配ありでっか。

でも、連れのK本さんは、面白いの大絶賛でおました。


一、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・・・「道具屋」

今や中堅ともいえる喬若さんの、開口一番。
上手さを、愉しみながらちょろ出しして、演じている。

ベテランの落語会だけに、胸を借りるとはこういうことか。

御自分が主催のザビエル寄席などの、
気負いとか肩に力の入った高座とは違い
のびのび感が、とっても良かったでっせ。

名ビラのめくりの時の、顔も良かったでっせ。


次回は2010年1月中旬 予定ですが未定。
是非、各四天王の十八番を持寄りして、継続してほしいですな。


めざせ・四天王の会・・十八番に挑戦・・
2009年6月16日(火)午後6:30開演
天満天神繁昌亭

一、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・・・「道具屋」
二、桂梅団冶・・・・・・・・・・・・・・・・・「代書屋」
三、桂米平・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「千両みかん」
仲入り
四、桂枝光・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「饅頭こわい」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・「高津の富」

次回2010年1月中旬 予定。

09-42-185


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鶴二さん・朝のはよから喋ります~扇町寄席

2009-06-14 08:27:09 | 笑福亭鶴二
・・・・・・・・・・・・・・・・・・鶴二さんの「ほのぼの亭」より転載・・・・・・・・

NHKに続いて、鶴二さんのTV出演。
関西TVの扇町寄席。日曜の早朝、6時30分から。
演目は「竹の水仙」、船弁慶でも、口入屋でもない、シブイところ。

土曜日は、早く寝なければ・・・・・・・・・・・・。

朝、四時半に目が醒め、ベットでウトウト。
再び、五時半に目を覚まし、今度はテレビをつけるが、
政治家が喋っているのを見ているうちに、またウトウト。

気が付くと、ああ、六時半過ぎ・・・えらいこっちゃ。

あわてて、チャンネルを合わせると、

「ちょっと、ご亭主、私の部屋まで・・・・」の台詞。

マクラも、導入のところも見逃す・・・・不覚。
鶴二さんに申し訳無い。

録画お願いしていたので、後日ゆっくり見なければ。

昔、楽しい遠足で、眠れず、結果遅刻しそうになったのを
思い出しましたなぁ。・・・まあ・・言い訳ぽいですが。


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鶴瓶さんと都さんのお稽古会~ビギン寄席

2009-06-13 23:48:31 | 鶴瓶・都のお稽古会
今日の夜は、鶴瓶さんのお稽古会と思いきや、都さんとの会。
このビギンホールは、都さんのホームグランドとか。

また、京橋も、京阪モールぐらいしか知らずじっくり下りるのは初めて。
商店街と呑み屋街、街全体がなかなか、猥雑で魅力的な街ですな。
いやいや、今日はメインは落語会。探し求めていけば、早すぎて・・。

早いが係りの方から、整理券を、5~7番の三人分いただく。
2階の喫茶室で待っていると、吉坊の会から駆けつけた
Ⅰさんと、Oさんが到着。しばし、お茶して雑談(200円で安い)。

5時20分開場、予約70名は椅子席あるが、残り20名ほどは
立見で、中入りなしの長丁場、結構しんどそう。

一、対談・・・・・・・・・鶴瓶と都

舞台の前に、二人揃って登場。
急遽やると決めたが、都さんのホームグランドのビギン寄席で。
鶴瓶さんが初めて「らくだ」をしたのが、七年前の都さんの会とか。

今の「都ばなし」を薦めたのは、鶴瓶さんで、人生のターニングポイント
感謝していますと。

料金は、受付で渡された封筒に、各自思いの料金をいれる。
良心的というより、お客さんの良心を試されていますな。


二、露の都・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「眼鏡屋盗人」

今やってる、占いのはなし。
アッテカ文明で、潜在能力の説明、でも都さんみたいに
自分の有利な部分だけ、活かすのが、精神的にはよろしいようで。

露の五郎兵衛師匠との出合いは、素人名人会がご縁。
それも、米朝師匠の代役で、たまたまが縁で最初の女落語家に。
師匠に、ちなんだ噺を・・・と。

「頭(かしら)、頭(かしら)、ああ違うわ。まちごうた」・・ええ加減でしゃろ。
出足から大間違い、まさに御稽古会。でも、憎まへんな。
「ど新米、ど新米」・・・・と、眼鏡屋盗人ヘ。


三、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・・・・・・・・・・・「堪忍袋」

明日が、文三襲名の会で、15分の持ち時間。
今、「お見立て」、「堪忍袋」、「化物つかい」がしばらくしていないので、
このような、お稽古会がとても役にたちます。

「ディア・ドクター」の映画の話。

吉永小百合さんの西成でのロケの話が、印象に残る。

「きれいやな」「きれいなぁ」「俺と同い年や」
「声若いな」「弟という映画らしい」

「弟、鶴瓶らしいで」「鶴瓶、来てへんのか」「「どこにおんねん」
「ここや」と答える鶴瓶さんに・・・「うわ」・・「呼び捨てにしてごめんな」

あそこの人の、優しさがでてまんな・・・釜ヶ崎人情ですな。

噺は、堪忍袋・・・・・

このまえの、かい枝さんが最高の出来だったので、何か物足りない。
手拭の堪忍袋が、袋の形にならなんだら、不満がもれまっせ。

「もっとちゃんとせえ」、「マクラは適当な大きさにせえ」
「古典落語だけで笑わせ」・・・・・と。

次回、ビギン寄席は、文三、竹林、都、で「堪忍袋」つながりとかで。
7月14日(火)の開催・・・・・・五代目桂文三襲名披露・・・・




鶴瓶と都のお稽古会
2009年6月13日(土)午後5:30開演
京橋・ビギンホール

一、対談
二、露の都・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「眼鏡屋盗人」
三、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・・・・・・・・・・・「堪忍袋」

09-41-180
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坊主丸儲け~綾小路きみまろ

2009-06-10 08:49:21 | 浪切亭・せんしゅう亭・落語
・・・・・・・・・・・・・中年おばさんの心をつかむ・綾小路きみまろ・・・・・・

嫁さんと、落語以外の笑いを求めて、浪切ヘ。
おばさんパワー全開の中へ、おっさんが。
さぞ、肩身の狭い思いを経験するのでは。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まあ、観光バスで団体さんで来られる、凄いですな。

舞台装置は何も無し、テーブルに一輪挿しの花が一つのみ。
クラシックなら、総勢100名。
演歌なら、バックが4~5名。
落語会でも、鳴物までいれると4~5名。

それを、800人の大ホールをいっぱいにして、
お一人でまかなうとは、ほんと坊主丸儲けだすな。

話は、おもしろいが、同じパターンで、一時間は辛い、
ましては、シモネタ中心で、だんだん飽きてくる。

「いくら何でも今日は寝ないでしょう」と言いながら
昼の食事の際、ビールを飲んだ嫁さんも、途中、うつらうつら。

芸と会場の器があっていないのか、
表情も読取れず、醒めて見てしまう
なぜか料金が高い分、期待はずれに終わった、
きみまろさんでおました。



爆笑スーパーライブ、3~綾小路きみまろ
2009年6月10日(水)午後1:30開演
岸和田市立浪切ホール
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めでたいな、めでたいなぁ~気がつけば八十回ラクゴリラ

2009-06-09 22:27:03 | ワッハ(ホール・レッスン・上方)
・・・・・・・今回80回と、五代目文三襲名の、W記念公演。・・・・・・・

凄い盛況・卯三郎さんが客席で何度も呼びかけ、
膝送りを三度するぐらいの大入り満員、約130人か。

一、記念口上

最初に黒紋付に袴姿で、四人が出てきて口上を述べるが、
最後の御自分の番がくるまで、文三さんずっと、頭をさげたまま。

まずは、花丸さん

今回80回と、13年前に、同期の会としてスタート
最初は、37名のお客様で、今日のような多くのお客様に来て頂くなど
夢のまた夢のようです。

また、この様に、ラクゴリラの仲間が襲名と華々しい事をされる
誠におめでたいことで・・・・・。

文三、文(ふみ)が三つと、一つ目は師匠の文枝ヘあてた手紙。
天国からさぞ見守られていることと。
二つ目は、歴代の文三師匠にあてた手紙、
三つ目は、お客さまへの手紙、これは今だ白紙でございます。
これは、今後ますます精進しまして、埋めていくものと思いますと。

真面目なのか、洒落なのか、分らぬぐらい、いたって固めの挨拶。

引き続いて、生喬さん。

結婚式のお袋、堪忍袋、三つの袋みたいでしたなと・・。
実は、今度8月に、横浜にぎわい座に「横浜に出没、ラクゴリラ」と
このメンバーで参加しますが、大体スケジュールは私がするので、
連絡すると、花丸さんは三味線は誰、こごろうさんはギャラはなんぼ、
つく枝さんは、弁当付いてんの、三者三様で聞く事が違うと。

こごろうさん。

本当に、文三さんは気遣いのできる方で、
あるお寺の会の打ち上げで、主催者の方に
料理の刺身を、箸で持上げ、口にいれるまえに、「旨い」・・・。
ああ、これが世の中、上手く渡っていく秘訣かと。

各人、上げては下げての、楽しい口上。

そして、文三さん。

先月は、なんばグランド花月で、800名の大入満員。
そして、今月は東京国立演芸場、300名ですがこれも完売と。

でも、今日このラクゴリラの会で・・同期というのは誠に、良いもので
特に、我々は、落語の目指すところも同じで、この様に続けてこられ、
この会で襲名のお披露目ができるなんて心からありがたいことです

来年は、こごろうさんの、南天襲名がありますが、そのときは
また、このラクゴリラの会でもと考えておりますと・・。

真面目にきっちりと、四人皆の喜びが、あふれた口上。

最後に、花丸さんの発声で、大阪締めで祝う。
「うーちましょ。もひとつせぇ。祝うて三度。」


二、笑福亭生喬・・・・・・・・・・・・・・・・・「つる」

実は、文三襲名の、最大の功労者は私の師匠松喬であると・・。
去年の彦八まつりの実行委員長で、その時、昼夜二日公演で
米團冶、春蝶、枝鶴と三人いるので、プレ襲名公演としたいが
あとひとつ空きがある、誰かするもんおれへんか。

実行委員のメンバーに、林家はどうや・・・・・。
文枝一門では・・・と聞くと、居合せるあやめ姉さんが、
一門では、よう、つく枝、文三は、どうやと言うてますと。

そら、ええがな、・・三枝さんに即相談しようかと、
そのあとはとんとん拍子に。
私もその場にいましたが、こんなに簡単に決まって良いのかと・・。

松喬が,実行委員長でなければ、
あやめ姉さんが,その場にいなければ、
つく枝の名が,でなければ、
偶然に偶然が重なれば、必然になると。

まあ、普段からそういう声があがるのは、必然だったからでしょうな。

噺は「つる」、誠に結構でおました。
登場人物、一人一人のキャラクターが出ており、重みがある。

今、落語講座の先生らしいが、生喬さんにつけてもらう「つる」、
・・・・・真打が演じる、前座ばなし、価値ありますな


三、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・・・・・「野崎詣り」

これは、辛い。・・・・間抜けさと、こざとさが同居している喜六。
なかなかのできで、春團冶師匠と台詞のかぶりは半分ぐらいか、
丸っきり、こごろうさんの「野崎」になってはいる。

でも、何か、聴いていて、春團冶師匠から離れようようとするほど
離れることができなくて、もがいているようにも見える。

いや、聴き手の私が、春團冶師匠の呪縛から出れないのか。
辛おますな。

四、林家花丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「ろくろ首」

猫とじゃれるところとか、御屋敷を誉める際、後の屏風を振り返り
立派な松ですなとか。(写真参照)
花丸さんらしく、随所に笑いのセンス満載。
大トリの、文三さんの出番を意識して、多少控え目か、
それぐらいの余裕をみせる、高座でおました。


五、桂文三・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「高津の富」

笑顔に魅了される。
笑顔の素敵なな噺家さん、大好き、こちらまで自然と顔がほころぶ。

富くじが当たって、おやっさん、何度も「げえぇー」とえづく。
宿屋のおやじも、最後は女将さんまで、「げえぇー」と・・・。

実力派の、四人の精進ぶりが逞しく再認識した、
「出没・ラクゴリラ」でおました。

次回は、8月14日(金)でおます。


第80回・ラクゴリラ
2009年6月9日(火)午後6:30開演
ワッハ上方レッスンルーム

一、記念口上
二、笑福亭生喬・・・・・・・・・・・・・・・・・「つる」
三、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・・・・・「野崎詣り」
仲入り
四、林家花丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「ろくろ首」
五、桂文三・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「高津の富」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わいわい抽選会
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三味線・・花登益子

09-40-178
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しゃべり芸人浜村淳・・・・さてみなさん聞いてください

2009-06-07 21:19:29 | 本の少し
さて皆さん聞いてください
浜村淳
西日本文庫・650円


しばらく、落語会から足が遠のいているので、読んだ本の感想を。

浜村淳、毎日朝ラジオから流れてくる「ありがとう浜村淳です」
まあ、私が耳にするのは、休みの土曜日ぐらいだけですが。

あのくどい言われる特徴なるしゃべりはどこから生まれたのか、
はたまた、「ありがとう浜村淳」は、なぜ30年も続いたのか。

興味のない方には、どうでもよいような事でも、僕にとっては
重要なので、語りましたと・・学生時代のジャズバンドの司会から
はじまり、東京での音楽ショーの司会、吉本での漫談、そして
「バチョンといこう」で、今のしゃべり芸の原型ができる。

関西弁で司会する。

すべての人にわかりやすくする為、関西弁をよく知らない人が
聴いたら、わけがわからないのでは困るので、
共通語(標準語とは言って無いのがよろしいな)の文章に
あえて、関西弁のイントネーションを乗せたんですよと。

言葉の内容は誰もがわかる、でも雰囲気は関西らしい。
ここに「浜村節」の秘訣あり。

今や、大阪のアナウンサー、朝日も関テレも自由に喋っていますが
皆、浜村さんの恩恵に授かっていますな。

さて、みなさん、土曜の朝ぐらい、「声で聴く映画館」など
じっくりと、浜村節を聞いてください。

この本を読まれるより、
まずは一度、ラジオを聴かれるのをお薦めいたしあす。
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鶴児時代のエピソード満載・・・・ためいき坂くちぶえ坂

2009-06-05 21:57:10 | 本の少し
ためいき坂くちぶえ坂
笑福亭松枝
浪速社・1456円
☆☆

何年か前に図書館で借りて読んでいたが、
先週ふと寄った三国ヶ丘の天牛堺書店で、古本で310円で購入。

今や笑福亭のベテラン噺家の入門したてのドガチャガぶりを
笑福亭松枝が、悪戯の数々を共犯者でありながら、
古き良き思い出と、六代目を偲びながら語る。

序章と終章は、「七代目松鶴襲名」についての
松枝自身の心のわだかまりを、率直に書いている。


笑福亭が頭を抱える「三大難問」。
一に「枝鶴の失踪、放浪癖」。二に「小松の寸借、借金、逃亡癖」
三つ目は、時代と口にするものによって変わるが、
「福笑、松枝、鶴志の酒癖」、「呂鶴の競馬狂い」
「鶴瓶、猿笑の女癖」、「伯鶴の負けん気」、「鶴児のヨタ(ええ加減)」と

私の大好きな鶴二さんも、あちらこちらに登場。
当時は鶴児で、17才。今からは想像できまへんな。
若かったんですな。

そして、良く舞台でも出てくる、通夜の晩のはなし。

「親っさん殺したんは、鶴児だっせ」
黄疸が気になって、「わしの目黄色いやろ」と皆に聞く松鶴師匠。
誰もが「師匠、なんともありまへんで」とつくろうている処ヘ入ってきた
鶴児に、「鶴児、わしの目どや、黄色いか」、じっとみた挙句鶴児、、
「ハイ、まっ黄色です」、皆ひっくり返りましたで、
あれから、力落として・・・・・・、師匠殺したん、鶴児です」
まあ、子供は正直ですな。

最後に、松鶴師匠の罵声を・・・・・。
「アホンダラ、ボケ、カス、間抜け・・・・。エライ奴弟子に持ってしもうた、
一生の不作や、情けない・・。三文の値打ちも無いガキ、やる気が無い。
愚図い、この腐れ弟子・・・・やめい、去ね、死ね、出ていきさらせ。」
すざましい、松鶴さん、罵声のデパートと。



コメント (2)
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色は指南の他でおます~私の好きな色500

2009-06-03 00:04:11 | 本の少し
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私の好きな色500・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私の好きな色500
野村順一
文春文庫プラス・667円
☆☆☆

はじめにー色が教える〝自分の知らない自分〟と前書きがある。
色彩の好き嫌いを答えるとき、人びとは自分の性格を思わず
告白してしまう。色彩嗜好は何年か経過して変わってゆく。

そして、特定の好みの色から、その人の人格の推測が可能でり。
身につける色で自分が何を必要としているかがわかると。

500色全てに、なんとも微妙、繊細なる名前が付いている。
オレンジだけでも、「晩秋の柿の実」、「八百屋さんの完熟トマト」
「インカの太陽」、「暖炉の残り火」、「にんじんのグラッセ」
「山里のグミの実」、「博多の明太子」、「谷川のサワガニ」など
まだまだいっぱい。基本の12の色目に分ければ一つ40色。

その色目と名前を見るだけで、楽しくなる。、
そして、その色目を好む人、選んだ人の性格を診断。
これがなかなか、当っているか。

私が直感で、選んだ色をおひろめいたしあす。

「暗闇のキャッツアイ」・・・・・抹茶系
都会より田舎、人工的な環境より自然の環境を受け入れる。
他方、環境をうまくコントロールし、バランスのとれた人柄で
乗り切るタイプ。社交性なところもあり群居性がみられる。
欠点はグルメな傾向があり、やや太り過ぎであること。

「土手に咲くキンポウゲ」・・・・山吹色系
優れたビジネス頭脳があり、知的でユーモアのセンスも備え、
明るい性格の持ち主。天真爛漫で周囲の人びとを陽気にしてくれる。
男性の場合、営業マン、スポーツマン、喜劇俳優、漫才師、落語家、
カウンセラー、コンサルタントで成功する。

「インドのマンゴー」・・・・淡いベージュ黄色系
うらやましいほどの元気があって、貧富、賢愚、高低のいずれも、
さらに、どんなにもそっていくユニークな能力を持っている。
この色の系統は、社会的な色といわれ、陽気で光輝く色、暖かい色である。

あと2、3色と思うが、段々内面の裏部分が出てきたら怖いので
このあたりでまずは、ストップ。でも、おもしろおまっせ。

今、色で凝ってるのは、筆記用具で「クロワッサンの店」で売っている。
ZEBRA・antique・HYPERJELLの4色の水性ペン。
この色目が、今回の選択に大いに影響していそう。

人の色の識別は、2万から3万色は可能であると、
その中の500色、選ぶだけで無く、読物としても楽しめまっせ。






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ユーモアあれば恐くない~恋する四字熟語

2009-06-01 00:49:18 | 本の少し
恋する四字熟語
佐藤真由美
集英社文庫・552円
☆☆☆☆

会いたい会いたくない《二律背反》
好きな男のメールを裏読みする《一言一句》
三角関係の結末は《漁夫之利》など
恋と人生の不条理を、四字熟語にのせて
せつなく、甘辛く、綴る。

歌人というが、人生の歌姫か。
122の四字熟語から一部紹介。


【一期一会】
きょう会っている彼の気持が、次に会う時も同じとは限らない。
自分だって、同じ人といても、きょうと同じ日は二度とない。

【一目瞭然】
恋人の有無や既婚かどうかは判別が難しいケースもあるけど、
モテるモテないはこちらが決めるので、自己申告しなくてもよろしい

【意味深長】
「あなたが好き」とメールに書いたら。「またまた意味深なことを・・」
とかいう返事がきた。・・「いや、単刀直入だってば・・・」

【十人十色】
まったく違う男が十人いたら、
一人の女が十種類の違う女になるだろう。

イラストというか、マンガもついて楽しめるが、
内容は意味深だけに、現在進行形の方は、傷つくかも。
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