ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

日記をつける~荒川洋治

2020-03-31 05:05:05 | 本の少し
 ☆☆☆

日記に文字を記することを、「日記をつける」という。
「日記を書く」ともいうが、多くは「つける」を使う。
「書く」は、書いたものがその時だけそこにあればいいという、
のに対して、「つける」は、しるしをつける、シミをつける、と
後々まで残す感じがする。

だから日記は「つける」なのだ。

幸田文の日記には、後で書こうとしたエッセイのヒントが書かれている。

・ある日、ごみを見る
→「ごみとはなんだろう。本来ごみというものはない。
かつてはみな何かであったものである」→「ごみ」

・ある日、人から身にしみる話を聞く
→「身にしみる日というのがあるのかとおもふ」→「身にしみる日」

・知り合いの訪問を受ける。彼はいう。昔々、勤めていた菓子店に久しぶりに、
代替わりした新しい店を訪ねて、菓子を買ってみると、
包装紙の包み方が昔通りだった。」ああしてこうしてと心の中で手が
いっしょになって動きました」、。懐かしい。→「包む」誕生。

エッセイを書くには、常日頃から、何事にも「興味をもつ「」こと。
問いかけそのものに、興味をもつこと。



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落語家のもの覚え~立川談四楼

2020-03-29 05:25:45 | 本の少し
 ☆☆☆
なぜ落語家は、あの長い噺を覚えれるのか、
それは、仕事だからというだけではないようで、
私たちと同じように忘れていくみたいですが、
まあ、繕う術を習得するようで・・・・。

でも、この頃嫁さんと「あれ、あのひと、・・・・あの・・朝の健康番組の・・」
お互い思い浮かべている人は同じなんですが、名前が出てこない。
結局答えは「三宅裕司」さん・・・よくあること、なんですが。

でも、落語ファンの私、中学校2年から生の落語を聞き出したんですが、
仁鶴さん、小米(枝雀)さん、春蝶さん、小染さんなど、凄いメンバーですが、
そのとき印象にあったのが仁鶴さん、その「七度狐」「池田の猪買い」
「向う付け」「壺算」「崇徳院」「道具屋」「初天神」など、そして怖いのは、
「青菜」と「延陽伯」は、台詞がすっきり頭に入って、かれこれ半世紀。

昨日食べたものが思い出せないのに、落語家でもないのに、
忘れていないとは、大事でないものはメモリーしないというが、
「わらは今朝高津の社・・・・」「我が父はきょうとウの産にして・・・・」
決して大事だとは思えないのですが・・・
人間の記憶というのは不思議なもんですな。

でも、何事も若くして覚えてしまう、そして熟するのを待つ。
今、本が大好きですが・・・高校の時に戻ったようなワクワク感があります。

まあ,記憶力の落ちてきたのは、筆記で補っている今日この頃でおます。
まだ、どこに書いたのかは、辛うじて思いだせるようで・・・
思い出せなくなったら、お終いですな。


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本の本 夢眠書店、はじめます

2020-03-27 05:15:25 | 本の少し
☆☆☆☆

本好きのアイドルさんが、本屋の開店を目指して業界のあちらこちらに。
それこそ大手書店の裏側から、本を売るためのしかけ、卸問屋みたいな仕組み、
流通センター、編集者の役割、漫画や雑誌の制作、装幀家、校閲者の仕事、
ほんと一冊の本が世の中に出るには、色んな人関わっていると、
改めて知ることも多く、一冊の本・・・・今まで以上に大事にしなければでおます。
 
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作家との遭遇~沢木耕太郎

2020-03-25 05:05:05 | 本の少し
☆☆☆☆

画面には、藤田嗣治になっていますが、右上の絵の作者であって、
本の著者は、沢木耕太郎さん。

私が、若き日に本の面白さを骨の隋までまで染み込ませてくれたのが、
沢木耕太郎さんの“深夜特急”。

今回、この本を読ませていただいて、同時代の作者がでてきて懐かしい限り。
後一年で、完全リタイア、その時には18才から読みだした本を再読。
その、感想を綴るのが、今の楽しみの一つでおます。

この本、23人の作家をとり上げていますが、
実際そこそこ読み込んだ作家さんは数名。

井上ひさし、向田邦子、山口瞳、高峰秀子、吉行淳之介、檀一雄、さんですか。
今のエッセイ好きに繋がる作家さんですな・・・・。

沢木耕太郎さんの各作家さんへの切込みは、やはり鋭いものでおます。

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やりたいことは二度寝だけ〜津村記久子

2020-03-23 04:05:06 | 本の少し
☆☆☆☆ 

はじめての出会いです、津村記久子さん。
小説ではなく、いきなりエッセイから、この力の抜けた自然体。

でも、語っていることは、案外問題定義ありか、
例えば、「祝日のバリアフリー」では、クリスマスとか年末年始、節分とか、
この日が来てよかった、と思える日が来ないだろうか。
「景気」という呪縛から逃れて、お祝いの日を、消費のために消費するのではなく。

売らんがための日ではなく、単に季節、気候に感謝の日としたいですな。

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ごまめ自家製うどん・27~2020.03.22

2020-03-22 16:35:37 | うどん・蕎麦・そうめん
ごまめ自家製うどん・27~2020.03.22

“茗荷きしめん”
鶏鍋をしたときの、きしめんが残っていたのであっさり目に・・・。
薬味にネギではなく、茗荷を・・・・・夏場冷たい汁には大活躍ですが、
温かい麺にはどんなお味に、想像できずに使用。
炊くことはせず、最後に載せたんですが・・
結果は、茗荷らしさは薄らぐが、シャリ感もあり悪くはない。

余り、使われないのは、コストの関係か・・・まあ、残して腐らすよりはまし。
“茗荷きしめん”としましたが、でもあくまで脇役、主役にはなれませんな。


七味唐辛子、黒七味、粉山椒

色々と使い訳しています。

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ごまめ自家製うどん・26~2020.03.21

2020-03-21 20:18:39 | うどん・蕎麦・そうめん
ごまめ自家製うどん・26~2020.03.21

“わかめきつねうどん”

スーパーで買った、きつねうどんセットに生わかめの茹でたのを
一人前、そのまま全て投入・・・丁度これからわかめのシーズンか、
わかめいっぱいの春を感じる一杯で、大満足でおました。
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本日の高座~橘蓮二

2020-03-20 06:06:06 | 本の少し
☆☆☆

落語家を中心に高座と楽屋での姿をとらえたもの。

先日までの、神田伯山襲名のYouTubeではないが、
案外ご本人さんの、本質がでているのが、楽屋での表情。

真剣勝負とストイックな方も居られれば、
高座と変わらぬムードメーカー的な方と・・・・。

高座、楽屋、我が家と、わが身をどうさらけるのか、興味ありますな。
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重己・堺筋本町~2020.03.19

2020-03-19 21:03:08 | うどん・蕎麦・そうめん
重己・堺筋本町~2020.03.19

昔南港に住んでいた時のソフトボール仲間で、それ以来の友人。
たまたま同じ業界で、この本町でお互い仕事をしているので、
昼飯でもと、重己さんへ、ご一緒する。

“肉うどん”

久しぶりの“肉うどん”、旨い。
お肉、うどん、お出汁、どれをとっても最高。
御値段も、リーゾナブル・・・次回は、“Wわかめ”か“肉”・・・悩みますな。

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365日のほん~辻山良雄

2020-03-18 05:15:25 | 本の少し
 ☆☆☆☆

この前読んだ「本屋はじめました」のつながりで、辻山良雄さんの本。
「毎日のほん」はウェブで一日一冊、紹介されてますが・・・・それとは別に、
365冊選びなおされたもの、興味ある本ばかりです。

今後読みたい本の・・・タイトルを記しておきます。
・「体の知性を取り戻す」・尹雄大
・「すべての雑貨」・三品輝起
・「柳宗民の雑草の音」・柳宗民
・「長野陽一の美味しいポートれーと1」・長野陽一
・「万年筆インク」・片岡義男
・「居ごこちのよい旅」・松浦弥太郎
・「雨のことば辞典」・倉嶋厚
・「おかずとご飯の本」・高山なおみ
・「詩のこころを読む」・茨木のり子
・「れるられる」・最相葉月
・「シェフを「つづける」ということ」・井川直子
・「読む時間」・アンドレ・ケルテス
・「かぼちゃを塩で煮る」・牧野伊三夫
・「日記をつける」・荒川洋治
・「洗礼ダイアリー」・文月悠光
・「柳宗理エッセイ」・柳宗理
・「悲しみの秘義」・若松英輔
17冊

既に読んいる本は・・・
・「死んでしまう系のぼくらに」・最果タヒ
・「富士日記」・武田百合子
・「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」・石井好子
・「とりつくしま」・東直子
・「性的人間」・大江健三郎
・「家守綺譚」・梨木香歩
・「昨夜のカレー、明日のパン」・木皿泉
・「サンドウィッチは銀座で」・平松洋子
・「センセイの鞄」・川上弘美
・「舟を編む」・三浦しをん
・「一色一生」・志村ふくみ
・「クラウド・コレクター」・クラフト・エヴァイン商會
・「コルシア書店の仲間たち」・須賀敦子
・「ねにもつタイプ」・岸本佐知子
・「グレン・グールドは語る」・グレン・グールド、ジョナサン・コット
・「女たちよ」・伊丹十三
・「檀流クッキング」・檀一雄
・「二週間の休暇」・フジモトマサル
18冊

読みたい本が17冊、読んだ本が18冊、多いのか少ないのか分かりませんが、
足してちょうど365日の10%ですな。

まあ、わたしのジャンルには、偏りがありますから・・・・。




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本屋、はじめました〜辻山良雄

2020-03-17 05:05:05 | 本の少し
☆☆☆☆

ワクワク しながら読んでしまいました。
40年前なら、この本に刺激されて、本屋になろうとうと、
背中を押されたかもしれないぐらい、憧れる本に囲まれた仕事場。

でも、作者、辻山良雄さんのお店“”Title”は、
それまでの修行、スキル、感性、の集大成・・・・・
・・・・溢れかえる情熱があってこその成功。

これからの新しい本屋は、〈本を売る場所〉といったこと以上に、
〈本を媒体としたコミュニケーションの場〉としての役割を担うと。

この頃、お伺いするのを楽しみにしているのが、この本でも紹介されている、
大阪の本町にある“toibooks”さん。
この歳になって、行きつけの呑み屋の一軒もなかった私に、
行きつけの店ができた、それも“本屋”さん、うれしい限りです。

自分で選んだ後に、最後の一冊、二冊、お薦めして頂くのが楽しみです。
今日のお薦めは、この本の帯と解説されている若松英輔さんの本。
「生きていくうえでかけがえのないこと」でおます。

最初のページを開け、最初の一行を読み始める、
その前から、わくわくするなんて、いつ読み始めようかうれしい悩みでおます。

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ごまめ自家製うどん・25~2020.03.15

2020-03-15 20:44:39 | うどん・蕎麦・そうめん
ごまめ自家製うどん・25~2020.03.15

“カレーうどん”
昨晩はおでんだったので、嫁さんに、今日、カレーうどんを作ろうと、
じゃがいもとにんじんを炊いておいてくれと。

じゃがいも、にんじん、ちくわ、ゆで卵、蛸煮、の具沢山です。
おでんの出汁を少し薄めて、レトルトカレーにカレールウを少し足して、
片栗粉でとろみをつけました。

中辛味で、美味しおました。
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表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬~若林正恭

2020-03-14 05:15:25 | 本の少し
☆☆☆ 
あの漫才のオードリーの若林さんが書いた本。

この本は、キューバへの一人旅のお話なんですが、
単に、タレント本ではなく、少し骨のあるメッセージ性もあり。

私も若かりしころは、何故かゲバラに憧れた時もあり、
いまだに「ゲバラ日記」手元にあります、(今見ると、昭和43刊行)、
約50年前のはなし。

「明日死ぬとしたら、生き方が変わるのですか? 
あなたの今の生き方はどのくらい生きるつもりの生き方何ですか?」
というゲバラの名言があります。

本の題になっている部分を抜き出すと、

カバーニャ之の要塞、死んでいるかのように寝そべっている野良犬に
なぜか目を奪われた。薄汚れて手厚く扱われてる様子はないがなぜか、
なぜか気高い印象を受けた。
東京で見る、しっかりリードにつながれた、毛がホワホワの、サングラスと
ファーで自分をごまかしているようなブスの飼い主に、甘えて尻尾を振っている
ような犬よりよっぽどかわいく見えた。       なぜだろう。

自由と貧しさ、・・・何を優先しますか。

そんな、思いをのせながらの、3泊5日の旅でおます。
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うどん王・堺筋本町~2020.03.13

2020-03-13 22:42:35 | うどん・蕎麦・そうめん
肉うどん・うどん王

セルフの店としては、ちょい高め。
北浜にも近い立地がの性か。
でも、“肉うどん”肉も多めで、出汁は濃いめで、それなりに旨い。

うどん王・堺筋本町~2020.03.13

確かこの店で食べるのは、二回目。
天かすを置いてある隣に、それを入れる湯呑みが置いてある。
入れながら食べると、いつまでもサクサク感が味わえる。
フヤフヤが好きな人は、ドサッとうどん鉢へ。
好きな食べ方ができるようにと、気遣いですな。

「うどん王」の心意気

本格手打うどん
うどんの特徴は、麺、汁、具の三位一体の味、
柔らかいうどんの歯応え、最後まで飲み干せる汁、具の味わいを出すには、
良質の材料の丁寧な仕上がりが必要だ。

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さよなら私・みうらじゅん~2020.03.12

2020-03-12 05:15:25 | 本の少し
 ☆☆☆☆

生きるとは何、自分とは何、・・・・まさに、お寺さんで説法でも聞いている気分。
人生をラクに生きるには・・・みうらじゅんさん独特の仏教解釈とともに、
術のヒントを伝授。

・なるようにしかならないんじゃないの、「のんきになるための一歩「」。
・「極楽の余り風」、猛暑の中、たまに心地よい風がどこからとなく吹きこんでくる。
・「主役降板」、身の周りの誰かを主人公にし抜擢し、自分を脇役と考える生活
 法式に切りかえる。
・若いころ、傷つきやすかったのは、やさしかったからです。
・「もう覚える気のない世代に」、私のメモりーチップは容量パンパン。
・「中年謳歌、老年謳歌」、すべてを燃焼、身も心も。
・「モテるオスは不幸である」
・「要するに人は、起きて・食って・糞して・寐てるだけをくりかえしているにすぎない」
・「人は人生という波に乗っているサーファーです」

すべてに、答えなどないと、居直って生きる・・・ただ、それだけです。
生きているだけで、いいこともあれば、よくないこともある。
始めがあれば、終わりがある・・・生きてるだけで、合格点。

「吾唯足知」でおます。

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