ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

大阪まち歩き~栗本智代

2013-08-31 00:44:14 | 本の少し
カリスマ案内人と行く 大阪まち歩き
クリエーター情報なし
創元社

☆☆☆☆

大阪の「まち歩き」の為のガイドブック。

第八章まであり、各章の題目だけ紹介すると

第一章・・アートなミナミを回遊する

第二章・・近代建築のシルエットとディテール

第三章・・落語家と行く上方芸能の舞台

第四章・・鎮魂のまち、法善寺界隈と寺町を歩く

第五章・・探訪・東横堀川界隈

第六章・・自転車に乗って海をめざす

第七章・・住吉界隈で大阪人の原風景を味わう

第八章・・堺でまちの宝を探せ

ここでは、やはり、第三章の落語家と行く上方芸能の舞台の感想を
なんと言っても案内役が桂吉坊さん。


まずは、安兵衛が嫁さんが欲しいと祈る「天神山」の舞台、一心寺から安居の天神さんへ、西の合邦辻閻魔堂は「弱法師」別名「菜刀息子」の舞台、そしてまさに天王寺境内のガイドブックのような「天王寺詣り」の四天王寺さんへ・・・そうそう、天王寺さんでは五重の塔につかまる「鷺とり」と「一文笛」の出だしのスリとの出会いの茶店もここ。

そして、上方落語の発祥の地として“米沢彦八の碑”がある、生国魂神社、

その北が、高津神社・・富くじの“子の一三六五番”で有名な、「高津の富」の舞台、
その閻魔堂の茶店で若旦那が一目ぼれする「崇徳院」さん。
その裏が「高倉狐」、産湯稲荷へ行く人力車に乗る「稲荷俥」もここ高津神社の表門。

まあ、ほん近くで、若旦那とか、へんちきの源助、安兵衛、甚兵衛、などが活躍してたんですな。

8月31日、9月1日の二日間は、生国魂神社で上方落語協会主催の「彦八まつり」が開催。
お時間のある方は、是非足を伸ばして、落語の舞台の探索を・・・・でおます。


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絶叫委員会~穂村弘

2013-08-29 05:22:04 | 本の少し
絶叫委員会 (ちくま文庫)
クリエーター情報なし
筑摩書房

☆☆☆☆

街で聞く何気ない言葉にニヤリとする。

でも喋っている人は、受け狙いではなく、真剣であるがゆえに可笑しい。

感受性の高い、詩人穂村さんが、「今日こんな人がおったんや」、と
居酒屋でビールを呑みながら次々披露してくれてる様な本。

例えば、“ありえない”の項では、

穂村さんが会社員時代、総務部員として入社試験の監督をしていたときのこと。
試験用紙を配って内容や手順について一通りの説明をしたあとで、
「何か質問はありますか」と尋ねたところ、一人の女子学生が手を挙げた。

「このテストに落ちたら、来週もう一度受けにきてもいいですか」

一瞬、答えに詰まる。「ありえない」質問だ。呆れつつ、ちょっと感心した。・・・と。
社会的な枠組みを、絶対視しない彼女のセンス・・・・・・・。

むろん穂村さんの答えは「残念ながら駄目です。今日合格してください」・・・・・・・。



あと、美容室での、
「お湯加減はいかがですか」
「おかゆいところはございませんか」
「気持ち悪いところはございませんか」
「流し足りないところはございませんか」

顔のガーゼの下でおもわずツッコミたくなるセリフばかり。

サービス・トークなら、いっそ
「小腹は減ってはいませんか」
「エロい御気分じゃありませんか」
「アメリカン・パーティ・ジョークはいかがですか」
「死んだお母さんに会いたくありませんか」
とでも言ってくれたら、答えようもあるのにと。

そうして、周りの人の言葉を聴いていると
無数の詩が溢れていると、詩人穂村弘、大活躍の巻でおます。


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回転ドアは、順番に~穂村弘×東直子

2013-08-27 04:04:04 | 本の少し
回転ドアは、順番に (ちくま文庫)
クリエーター情報なし
筑摩書房

☆☆☆☆

穂村弘と東直子の恋愛詩歌往復書簡である。

出会いから、初めてのデート、セックス、喧嘩、仲直り、発熱、そして別れ。

二人の作家が交わすメ―ル書簡は、

最初、どちらがどちらかが分からないで読んでいたときよりも、
意識して読みかえすと・・・・あるときから熱っぽく、色っぽく
実際の恋愛対象でなければ、到底書けない、囁けない言葉のいろいろ。



*くちびるでなぞるかたちのあたたたかさ闇へと水が落ちてゆく音

+熱帯夜全身汗まみれつつあろんあるふぁを指環に墜とす

*だれも知らない場所に溜まっている水にその直前の、あ、がとどいた

+回転木馬泡を噴きつつ目を剝いて静かに止まる沸点

*あしのゆびぜんぶひらいてわたしからちいさな痛みはなたれてゆく

+恋人のあくび涙のうつくしいうつくしい夜は朝は巡りぬ



ふたりの想いは、あやしく、熱いでしょ・・・・。

興味あるかたは、是非、手にとってお確かめを。


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角座月夜はなしの会~巴の会

2013-08-26 23:43:14 | 笑福亭鶴二
今日は、初めての角座へ、


巴の会が今回は道頓堀で・・・・・・・・・・。

座談会・・・・・・・・・文鹿、鶴二、瓶太、遊喬

ハナシはこの前亡くなられた松喬(鶴三)さんの想い出。

鶴二さんの「三十石」は、松喬兄さんにつけてもらった噺。
最初、松鶴師匠のテープを渡され覚えて行って聴いて貰うと、「ええんと、ちがう」
あの、芋喰うとこだけ教えといたると、そこをみっちりと・・・。

遊喬さんの「へっつい幽霊」は、最後のネタ。
多くの弟子を抱える師匠にとっても、そうそうお稽古出来るわけでもなく、
さぞ、お互い心に残る稽古だったんでしょうな。
そういえば、作ぼんが耳をひっぱられて“イタイ、イタイ”とこを指摘されたとか。

残念ながら師匠はお亡くなりになりましたが、
上方落語、笑福亭の落語は脈々と継承されていきますな。


一、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・・「馬の田楽」

この噺、でてくる子供たち、それも長屋のこせがれ達ではなく、商家の子供たち
丁寧な言葉づかいの中、古き良き時代の大阪の町が浮かんでくる。

特に“梅やらはん”は、ごまめ的存在ながら人気もんですな。
タイムトリップするなら、“御座候”か“みたらし団子”でも手土産に
是非会いたいお子でおますな・・・。


そんな子供たちの無邪気さが薄かったのは残念。

文鹿さんで、ハジケルぐらいのバカバカしさ、
一度恥ずかしさが吹っ切れた高座みたいですな。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「三十石」

最高・・・。

これまた、お女中と一緒に大阪の八軒家に着いてからの、妄想シーンは
前回の「延陽伯」のやもめの妄想シーンと同じ、お手のもの。

船宿での、名簿に書く名前を読み上げるところで、
竹内日出男、河合一、長谷川多持、中川清、の四天王と、続いて
長柄吉恭、久志則行、大倉有展、上田忠正、と今日の四天王さんの名前を挟みこむ。
即興でできるなんて、噺家さんって結構、暗記力凄いんですな。


今回のお女中のお婆さんは、福笑さんが乗り移ったぐらい、エグイ。
袖からの、松五さんの、舟唄も楽しく。

鶴二さんの、櫓を漕ぎながらの舟唄・・・ゆったり流れる舟旅に冷たい風
心地良い時が流れる・・・・夏に聴く「三十石」、よろしいな。



三、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・・・・「持参金」

これまた、瓶太さんの楽しさ溢れる「持参金」

お鍋さんの愛嬌もたっぷりで、さぞ良い夫婦になるであろう、そんなほんわかさが漂う噺に。

でも、落語には決まった科白があるようで、
ここでは「早起きは三両、宵寝は五両」とか「一人口は食えんけど、二人口は食える」が
あるんですが、この「早起きは三両、宵寝は五両」が抜けていたようで・・・

この早起きしているのに、借りていた二十円の催促に来られて、何が早起きや・・ですな。
それが、欠けていると、ちくわの芯がないような(元々ないか)ちょっと締りがないようで残念。

でも、ご陽気さいっぱいの、瓶太さんの高座でおました。


四、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・「へっつい幽霊」、

亡くなられた松喬師匠に最後につけて頂いたネタ。

よろしいな、どっしりとした噺の中に、軽みのあるおもしろさが満載。
途中、目をつぶって、師匠が比べて聴いていたが、似ているような似ていない様な
それでいて、もう遊喬さんの風味で「へっつい幽霊」完成。

伝承芸の落語。

最後に、良い師匠からの贈り物、いただきましたな。
遊喬さんの「へっつい幽霊」、是非、お聴きください、よろしおまっせ。


角座月夜はなしの会~巴の会
2013年8月26日(月)午後7:00開演
DAIHATSU MOVE 道頓堀角座

座談会・・・・・・・・・文鹿、鶴二、瓶太、遊喬
一、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・・「馬の田楽」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「三十石」
仲入り
三、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・・・・「持参金」
四、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・「へっつい幽霊」





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カリスマ案内人と行く大阪まち歩き絶叫委員会回転ドアは、順番に随筆 上方落語 四天王の継承者たちゆっくり急ぐ
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上方落語四天王の継承者たち~戸田学

2013-08-25 01:43:29 | 本の少し
随筆 上方落語 四天王の継承者たち
クリエーター情報なし
岩波書店

☆☆☆☆

上方落語四天王の継承者たちと、興味あるタイトルで今年の6月の新刊ながら、
十五年前からの過去の随筆をまとめたもので、選ばれた落語家さんは、
枝雀、仁鶴、春蝶、ざこば、小米、南光、松葉、千朝、吉朝、喜丸の十名。

ただ、既に半数の方が他界、四天王の継承者たちと言いながら
生の高座が聴けないのが残念。

この中で、松葉さん、吉朝さん、喜丸さんの三方は私が丁度落語から離れていた時代で、
本を読めば読むほど、生の落語に接してないのが悔やまれる。

仁鶴と枝雀の落語は、初代春団治につながると、「うまさ」と「面白さ」を兼ね備え、
仁鶴さんのスピードと合間のツッコミは、春団治似であると。

興味深いところでは、「池田の猪買い」は、米朝から、仁鶴、枝雀が一緒に並んで教わった演目であると。
米朝は、五代目松鶴よりただ一人この噺を伝承されたもので、名作でありながら、案外広がっていないのは、こういうところにもと・・・・・納得。

今、枝雀さんや松葉さん、吉朝さんらが居られたら、
この上方落語もどのようになっていたのか、

上方の落語家さんも現在250名を超え、次の時代の継承者たちへと。

枝雀は雀々、仁鶴は文華、南光は南天、松葉は鶴二、吉朝は吉坊、遊喬、文三、宗助、千朝、梅団治さんと、
一門も年代もバラバラの、今お気に入りの噺家さん達なんですが。

次の名人に出会う為のは、落語というのが生の空気の共有化が基本にある限り、
その時代、そのときに会う、一期一会の出会いに期待して、
多くの落語家さんの多くの噺を聴きに、足を運ばねば・・・・でおます。



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「第4回若江岩田☆わもん寄席☆」

2013-08-24 22:10:54 | 笑福亭鶴二
今日は、久し振りに「わもん寄席」に、そういえば落語もひさしぶりでおます。



高座の後ろが、坪庭になってる素敵な会場。
2階席もあって、落語を演じるのも、聴くのも、最適な空間。

詳細は、後日

一、桂紋四郎・・・・・・・・・・・・「鷺とり」

「鳥トリ」で始まるの商売根問と思いきや、雀の捕り方、それも伊丹の名物“こぼれ梅”と
ひょうたん型になった皮のかぶった南京豆を用意しての形。

たまにこの二つが出てこないのがたまにありますが、やはりこれは「鳥トリ」では必須でしょう。

そして「鷺トリ」へ、こうして若手の噺家さんがドンドン話を膨らませていき、
最後は“にわか”の入った、フルバージョンになるんでしょうな。

紋四郎さんのサゲは、坊さんの頭がガチガチガチ
、一人助かって、四人死んだの基本形でおました。


二、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・「鹿政談」

さすが、文鹿さんの十八番ネタ。
今回で既に三回目、どっしりとして貫禄の高座。

地語りというか、講釈ネタが似合いそうな文鹿さん。
武士がでてくる「竹の水仙」、「癪の合薬」とか、荒くれ者のパンチがみたい「天災」など
一度聴きたいですな・・・・・・・・・・。


三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「延陽伯」

よろしいな。こんな鶴二さんの軽い噺。

「延陽伯」は、今回で三回目ですが、前の二回の様子を鮮明に覚えている不思議な噺ですな。
(なにわ幸亭、東成区市民寄席)だったんですが、やはりアウェイというかいつもと違う落語会
だからでしょうな、座った位置まで思いだされてきます。

この噺、やもめが嫁さんもらう為に、まず風呂屋へ、
そこへ持っていくのが特大の糠袋、それで身体を洗うシーンや、
カンテキの火を熾しながら、妄想するところなんぞ、鶴二さんのご陽気さが出て楽しさいっぱい。

落語は、能天気な主人公のアホさかげんが一番のツボ。

サゲは「酒を呑むと、酔うてくだんのごとし」ではなく、あっさりと終了。
(それやったら、昼になる・とかで、・・・・・・・・あきませんな、定かでおまへん)


このあと、三人が高座にでてきて座談会。

稽古をつけて貰うハナシで、盛り上がり・・・。
やはり、落語は伝承芸、好きな話をその方からきっちりつけて頂く。

羨ましい限りの世界・・・・噺は落語家全員の財産でおますな。




「第4回若江岩田☆わもん寄席☆」
2013年8月24日(土)午後6時開演(5時30分開場)
和門なかむら(呉服店)
(近鉄奈良線若江岩田駅下車線路沿いを西へ徒歩2分)

一、桂紋四郎・・・・・・・・・・・・「鷺とり」
二、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・「鹿政談」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「延陽伯」
座談会・・・・・・・・鶴二、文鹿、紋四郎



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ゆっくり急ぐおしゃれのベーシックそら色の窓極め道落語で楽しむ江戸ことば事典
女の人差し指生きることば あなたへ談志が死んだ談四楼がやってきた!にんげんのおへそ
とるにたらないものもの思いちがい辞典泣く大人しをんのしおり昭和元禄落語心中



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ゆっくり急ぐ~外山滋比古

2013-08-23 04:44:50 | 本の少し
ゆっくり急ぐ
クリエーター情報なし
毎日新聞社

☆☆☆

タイトルになっている「ゆっくり急ぐ」は、
ローマ皇帝アウグストゥスの名句“FestinaLente(ゆっくり急げ)”の言葉から・・・

これは「急がば回れ」などとは違い、むやみに急いでは行けない。
だらだらしていてももちろんいけない。平常心を失うことなく先を急ぐ、ということ。

生き方の教えとも、仕事の心得とも。

でも、どのエッセイも日常のさもありなんという事柄が続く。

先人の言葉が紹介されていてなるほどと・・・

例えば、岡倉天心は「茶の本」の中で、
「人は自己の感情には無頓着に世間一般からもっとも良いと考えられているもの
得ようとかしましく騒ぐ」と、本当にいいものではなく、高価なものをほしがり、
「美しいものではなく、流行品を欲するものである」とも・・・・。

食べ物も、口でたべる前に、目で食っちゃう。

好きな落語、好きな音楽、好きな本、好きな食べもん屋、・・・・
世間が評価するものは一定の水準以上のものだが、
それが自分にとってベストではないことは、多々あること。

自らの基準ができあがるには、自分の気持ちに素直になれることが必要。
好き嫌いがはっきりするのは、結構大事なことなんですな・・・。



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おしゃれのベーシック~光野桃

2013-08-21 05:27:20 | 本の少し
おしゃれのベーシック
クリエーター情報なし
文藝春秋

☆☆☆☆


これまた、初めての出会いになる、光野桃さんの本。

ファション雑誌25ansに携わり、その後ファションを中心にエッセイを・・・。


著者が、人生ためまくった服すべて、バーレンから帰国するときに大整理をする。
そうして、残ったもの、そこには変わらない好みがはっきり現れている・・・・。

流行に浮かれて買ったもの、ただ便利というだけで買ったもの、
みえや妥協で買ったものはすべて消えていた・・・と。

本当に好きなものは時代を経ても変わらない。

いいものは良い。
本物は良い。

ワードローブを通じて基本のおしゃれを語る・・・
ベーシックに戻る、基本の暮しや価値観をもう一度整理して見なおしてみる。

仕事に通じるような、本との出会いでおました・・・。


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そら色の窓~佐々木美穂

2013-08-19 05:38:06 | 本の少し
そら色の窓
クリエーター情報なし
PHP研究所

☆☆☆

この頃、本屋(実はBOOK・OFF)に足を運ぶ機会が増え、今まで手にしなった本も・・
この本もその一冊、エッセイの本棚にあり、装丁と中の挿絵のイラストに惚れて購入。

著者が東京へでてきて働きはじめた先が原宿の「Zakka」、そこで人生の修行を・・と。

身の周りのモノへのこだわり、私も三年前から血糖値が上がりすぎて食べる物へ
ちょっと気を使ってます。・・・・、好きなものを好きなだけ食べているんですが、
ちょい気をつけているのが、“もったいない”、残すこと、を実践しているだけで、
3Kgダイエット。

この、佐々木美穂さんの本を読んで思ったことは、身の周りのモノも整理しようと、
器も本もCDも文房具も筆記用具一本まで使わぬものはすべて、仕舞おうと
(本来は捨てないといけないんですが)、ちょっと意志の弱さが露見。

「風で葉っぱが揺れている」と言うのを、「葉っぱで風が揺れている」というと
「そっちの方がいいよ」という窓辺、そんな人がそばにいる冬の午後って素敵ですね。

気にいったものだけで暮らす、そんな日々の美しい色に気づかされる本でおます。


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極め道~三浦しをん

2013-08-18 05:39:37 | 本の少し
極め道―爆裂エッセイ (光文社文庫)
クリエーター情報なし
光文社


「しをんのしおり」の1998年11月から2000年6月まで掲載されたもの。
こちらの方が古いのでは、というのは内容より、言い回しに、今のしをんさんからは
想像できないぐらい、ざっくばらんである。

好きなこと、嫌いなこと、町の小娘が自分の身なりも顧みないで、
窓の外を通る人を眺めながら、好き勝手にちょちょくる。

赤線引いたところを写すと・・・香水の「エゴイスト」で、いちゃいちゃするカップルに、
私は百万回くらい「ばかばかカップル。いますぐその自販機が倒れて下敷きになって
しまうがいい」と呪った。(心狭いから。狭心症。ちがうか)

なぜか、文章に(・・・)で、説明というか、迷いというか、自らツッコミを入れている。
「極め道」そんな、若々しい三浦しをんさんの文体にご対面でおます。


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談志が死んだ~立川談四楼

2013-08-16 05:55:06 | 本の少し
談志が死んだ
クリエーター情報なし
新潮社

☆☆☆☆

このまえ読んだ「談四楼がやってきた」に載ってたのがこの「談志が死んだ」の第一章。

師匠が亡くなってからのドタバタと、この数年の師匠とのやりとり、
談志の理不尽な行動による、気持ちの行き違いが書かれている。

普通病気になれば言動は変わるものだが、普段から無理難題を吹っかけられている弟子に
とっては、機嫌の悪さがエスカレートしただけに映る。


談四楼さんにも、ご自分の勘違いだけで、「破門だ」「詫びは聞かない」・・・無視する師匠。
当人にとっては、説明の機会さえ与えられない・・・・どうすればの戸惑う談四楼さん。


最後には、奥さんへの電話での「おれが間違ってた、忘れろ」という伝言。
本人には「そいうことだ、水に流せ」と、談志としては精一杯の気持ちも語られる。

家元無きあと立川流はどうなるのか、師匠がいないのに、新年会はどうするかで紛糾。

師匠がいないんだから無意味だという意見。
いなくなったからこそやるべきだという意見。
やるなら直弟子と孫弟子だけでという意見。
イキナリさよならは失礼だ、BもCも来てもらえばいいじゃないかという意見。

しかし墓参りに反対する者はいないだろう。
新年早々だから、墓参りに行ってその帰りにちょいと飲む。
これで、決まり・・・・。

まとまったような、なんとなくまとめたような。

今後、どうすすんでいくのか、立川流、注目でおますな



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昭和元禄落語心中・第3巻~雲田はるこ

2013-08-14 05:23:25 | 本の少し
昭和元禄落語心中(3) (KCx(ITAN))
クリエーター情報なし
講談社

☆☆☆☆

八雲と助六篇と称して、八雲の昔の名前時代の菊比古と助六の芸のしのぎあい。

売れっ子の助六だが、普段の楽屋うちの態度は悪く、師匠連からは疎まれている。

片や、菊比古は芸に行き詰りを感じて焦る日々を過ごす。

そういう二人にも、晴れて真打昇進襲名の日が・・・・。

そこで、毎日ネタを替えてきた助六、大千穐楽に“居残り佐平次”を
それは、楽屋に来ておられる大師匠の十八番ネタ。
稽古をつけてもらってないのに、舞台にかける。

その晩、「落語は皆で守るもんなんだ」「人の和が何より大事なんだ」と諭す我、八雲師匠に
「落語に生きる道を作ってやりたい」「壊すんじゃない、変えるんです」と反論、

このあたり、小さん師匠と若き日の談志師匠のやりとりのよう。

そして、助六は、破門に・・・・・・落語の真髄とは。

韓国ドラマのごとく、漫画だからなのか一つのシーンだけで一話がゆったりと進む。
昭和の落語とともに、この独特の気怠さ感がたまりませんな。


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落語で楽しむ江戸ことば事典~澤田一矢

2013-08-12 05:49:28 | 本の少し
落語で楽しむ江戸ことば事典
クリエーター情報なし
みやび出版

☆☆☆

落語のことば事典。江戸用であるが、この頃江戸落語を聴く機会も増えているし、
落語は基本、東西一つなので、ア行から順に見ていく。

周知の言葉であるが、今まで違って理解している言葉も多く、多少紹介すると、


“安家来そう”【あんけらそう】
あっけにとられるような言動をとる安物の家来をいう。

仁鶴さんの落語で、意味もないところで“チョウチブスとか”“あんけらそう”が
でてくるので、てっきり“あんけら草”という草の名と思っていました。・・・・・アハハ。


“お茶の子”【おちゃのこ】
早朝の茶漬け飯。農民が野良に出る前にお茶漬けなどを流しこみ、
ひと働きのあと朝食にとりかかった。
たいして腹の足しにならないことから、物事の容易、簡単なこと。

お茶の子、さいさい、で簡単なことはわかっていたが、お茶漬けとは・・・近い。


“木で鼻を括る”【きではなをくくる】
正しくは〈木で鼻をこくる。〉木で鼻をこするように冷淡にあしらう、
無愛想にもてなす、味も素っ気もないの意。

木で鼻をこするって、どういうこと、
言葉の意味は理解できていたが、行為が納得できず。


“ふりの客”【ふりのきゃく】
馴染みや常連ではなく、一見の客のこと。
雨宿りのつもりで寄席などへ入り客を〈雨宿りの客〉、つまり〈ふりの客〉である。

てっきり、「フリーの客」の縮まったものと、勘違いしてましたな・・・。


“ぼんくら(盆暗)”【ぼんくら】
頭の働きが鈍い、気がきかないの意。
賭博用語の盆ござの、盆の上のことに暗い、賽の目が読めない人を馬鹿にした言葉。

これは知っていたが、土蔵造りは普通冬場に建築し、“盆”のころの夏場にに建てた“蔵”は
永持ちしないところから“盆蔵”という説もあると・・・・・・これは知らなかったですな。


“六日知らず”【むいかしらず】
一日、二日と指折り数えて、三日、四日、五日で握り拳ができる。
一度握ったものは、二度と開くことができないから、六日、七日と数えることができない。
ゆえに、“六日知らず”はケチ、しみったれということ。

落語の“始末の極意”に、棒にぶら下がり、小指から順に離してゆき、
親指と人差し指だけになってそれが極意というのがありますが・・・・その逆のバージョンですな。


“弥助”【やすけ】

すし、鮨のこと。
歌舞伎の「義経千本桜」の鮨屋の場に弥助という美男子が登場し、奉公人でありながら
店主の娘といい仲になる。以来芝居通の間から鮨、鮨屋を称して「弥助」と呼ぶようになったと。

あちこちで“弥助”という鮨屋を見かけますが、そういうことだったのか。
ちなみに大阪の住吉に「やろく」というコロッケの美味しい洋食屋があります。
(何繫がりや)

まあ、言葉の語源っていろいろあるんですな。



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生きることばあなたへ~瀬戸内寂聴

2013-08-09 05:17:01 | 本の少し
生きることば あなたへ
クリエーター情報なし
光文社


滅多に手にしない宗教の本。

瀬戸内寂聴さんの、宗教というか、
生き方を、悩み苦しんだときの心の慰めになればと、言葉短く書かれている。



その中で、気になった言葉を・・・

愛する人に別れたことのない幸せな人は、
愛する人に別れた人に、やさしい手をさしのべることはできないでしょう。
悲しみを知らない人は、人の悲しみがわからないからです。


自己の孤独にどっぷりつかり、浮かび上がった人間にしか、
真の人間的やさしさは生まれません。


自分が孤独だと感じたことのない人は、人を愛せない。


恋とは安らぐよりも、悩みたるがる気分のことではないでしょうか。


愛というのは、人を喜ばせること、人のために尽くすことです。
それには気持ちの先まわりをすること。
愛とは、想像力です。


「自業自得」という、わたし流のお題目でした。



ことの起こりは全て我にありと、自分で選んだことには自分で責任をもつ。
しばらく、「自業自得」、・・・・私もお題目に・・・・・・でおます。



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女の人差し指~向田邦子

2013-08-07 05:34:10 | 本の少し
女の人差し指〈新装版〉 (文春文庫)
クリエーター情報なし
文藝春秋

☆☆☆

今年に入って読みだした向田邦子さんの本、その中のエッセイ集。

急逝によって「週刊文春」の最後の連載作品にもなった「クラシック」も掲載。

その中で、パリのホテルでラジオをから流れてきたのがシュ―ベルトの“ロザムンデ”とか。

今、そのCDを掛けながらこのレビューを書きはじめております。

この曲String QuartetNO13D804 イ短調の曲で、
あまりにも凄まじい嵐の中にも悲しげな緊張感漂うのは、
向田邦子さんのいきざまそのもので、レクエムのごとく聴こえてきます。

江國香織さんは“ラヴェル”松浦弥太郎さんは“フォーレ”佐藤真由美さんは“シベリウス”
あたりの曲を聴きながら読めば、ピッタリか・・・・・。

でも、知っている曲を聴きながらでは、読むスピードは極端に遅くなります。

なぜなんでしょうか・・・・

感動とか思考とかは、目と耳といいながらキャパは限られているんでしょうか。


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